NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月20日 (土) | 編集 |
待田純(夏菜)が「カイザーオオサキプラザホテル」を去って2年余り…。純の先輩で教育係でもあった桐野富士子(吉田羊)は宿泊部長として忙しい日々を送っている。

そんな30代最後の朝、出勤の支度をする富士子にかつての恋人・鶴田(風間トオル)から電話がかかってくる。「今夜会いたい」と。久々のデートの約束にときめく富士子。だが今日だけは平穏であってほしいと願う富士子の願いもむなしく、ホテルではトラブルが続く。

保身に走る上司・中津留(志賀廣太郎)からは無茶な指示を出され、部下の水野(城田優)からは突き上げられ、歯ごたえのない新人たちの相手をし、それでもなんとか一日が終わるかと思われたころ、飛行機のトラブルで大量のお客を急に引き受けなくてはならなくなる。大混乱する現場。最前線で指揮を執る富士子に刻々と約束の時間が迫る。はたして30代最後の夜、富士子に幸せは訪れるのか…。

連続テレビ小説「純と愛」でも特に人気の高かったキャラクター・桐野富士子を主役に据え、人生の岐路に立つキャリアウーマンの一日を描写する中で、アラフォー女性のリアルな生活や仕事と恋、そして夢と悩みを描くハートフル・ヒューマン・コメディ。
公式サイトより


気になっていた「愛」のその後がわかるかと期待して見ました。

電話で純は、愛と仲良く花見をしたりしていると話していました … ということは?!

「富士子は見た!」

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2013年03月31日 (日) | 編集 |
純と愛

「まほうのくに写真館」で、ひとりきりの純の表情が愁いを帯びているように見えたのが、少し気になりますが … 絵本通りの未来へと続くのだと思うことに、今決めました。

■番組データ

放送/平成24年10月1日(月)~平成25年3月30日(土)(全151回)

NHK総合
前8:00~8:15
後0:45~1:00(再)
NHK BSプレミアム
前7:30~7:45
後11:00~11:15(再)
[1週間分まとめて再放送]
NHK BSプレミアム
前9:30~11:00

< スタッフ >
作/遊川和彦
音楽/荻野清子
主題歌/HY「いちばん近くに」

< キャスト >
狩野純(ヒロイン)/ 夏菜
待田愛(相手役)/ 風間俊介
狩野善行(純の父)/ 武田鉄矢
狩野晴海(純の母)/ 森下愛子
狩野正(純の兄)/ 速水もこみち
狩野剛(純の弟)/ 渡部秀
真栄田弘治(純の祖父)/ 平良進
待田謙次(愛の父)/ 堀内正美
待田多恵子(愛の母)/ 若村麻由美
持田誠(愛の妹)/ 岡本玲
大先真一郎(社長)/ 舘ひろし
中津留賢二(総支配人)/ 志賀廣太郎
桐野富士子(純の上司)/ 吉田羊
水野安和(純の先輩)/ 城田優
田辺千香(純の同期)/ 黒木華
上原サト(里や・女将)/ 余貴美子
藍田忍(里や・板前)/ 田中要次
天草蘭・あゆみ(里や・客室係)/ 映美くらら
宮里羽純(里や・従業員)/ 朝倉あき
金城志道(舞踊家元)/ 石倉三郎
久世秋代(笑わない女) / 朝加真由美
平良キン(雑貨屋) / 吉田妙子

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たくさんの方々にアクセスしていただき、ありがとうございました。拙い文章におつきあいくださって感謝の極みです。

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2013年03月30日 (土) | 編集 |

最終回

皆の思いを受けて、純はホテルをオープンさせる決意をする。

(2013年3月22日 NHKネットステラ)


「純ちゃんが?!」

「わかった、すぐ行くから!」


マリヤからの電話で、あゆみ、羽純、正は、勤務時間中にもかかわらず職場を飛び出しました。

「ホテル始めるって本当ですか?」

半信半疑の羽純たちにマリヤは大きくうなずきました。

待ちに待った知らせに歓声を上げた一同は、正が運転するワゴンに乗ると一路、サザンアイランドへ!

… … … … …

純は、看板の汚れを洗い流しているところでした。

「純!」

車から降りるなり、純をいきなり抱きしめる正。

一同、純を取り囲みました。

「皆、心配かけて、本当にごめんなさい」

深く頭を下げた純は、不安そうに皆の顔を見ながら言いました。

「 … 一緒にやってくれるかな?」

… … … … …

「やだ!」

「今の仕事、忙しいし」


素っ気なく車に戻って行く、あゆみ、羽純、マリヤ。

困惑する純と正 …

「うっそぉ!!」

三人は振り向き、笑顔で純に抱きつきました。

「今まで待たせた罰よ」

あゆみに言われて、改めて肝に銘じ、うなずく純でした。

いとし君、皆がまた集まってくれました … あたしは、本当にしあわせものだね。

… … … … …

朝陽が差し込む部屋、純は愛のひげをそりながら、いろいろと報告しています。

「いとし君が残してくれたノート見ながら、皆がんばってるんだけどさ … オープンにはまだまだ時間がかかりそうで … 台風のせいで、雨漏りした所がいっぱいあるし … 」

ホテル中の壁も一から塗り直す必要があり、おじいのジュークボックスも修理しなければなりません。

「何より、もろもろ出費が大変でさ」

愛に愚痴る純ですが、その言葉とは裏腹に前向きな気持ちが感じられます。

… … … … …

壁や柱の汚れを落としたり、床を磨き上げたり、泥だらけ埃だらけになりながら懸命に作業を続ける一同。

突然、天井板が抜けて、大量の水と共に落ちてきて … 脚立に乗って作業をしていた純は、ひっくり返ってしまいました。

「雨漏りの水が天井にたまってたんだな … 」

「これじゃあ、いつオープンできるかわからないね」


天井に開いた大きな穴を見て、気分消沈しそうになる皆を純は励まします。

「大丈夫、大丈夫、こんなのすぐに直せるよ … それより何かお腹すかない?」

… … … … …

純は、ホテルの外に出てみました … 木々を揺らしている宮古に吹く風が心地よく感じます。

いとし君 … これからもきっと、いろいろと大変なことばかりだろうけど … あたしはやっぱり素敵な未来が来るって … 信じたい

台風で倒れたままになっている木を片付け始めました。

… 信じるって、人が言うって書くんだよね … だから、あたしは …

「どんなに風が吹いても、どんなに雨が降っても、たとえ嵐や洪水になっても … どんなに不幸に襲われても … 苦しさに耐えて、血反吐を吐き、這いつくばっても生きていく

どんなに寂しくても、不安でも、どんなに人にバカにされても … 自分を見失わず、明日は晴れると信じ、勇気と情熱と希望を持ち続ける」


純は、ホテルを見上げました。

「このホテルと、大切な仲間だけは … 何があっても守ってみせる、絶対に失ったりしない」

… … … … …

いつのまにか、ホテルの先、海に突き出た岬まで下りてきた純は、海を見つめていました。

「 … もっともっと賢くなりたい、我慢強くなりたい

母のように優しくなりたい、父のように純粋になりたい、兄のように広い心を持ちたい、弟のように自由でいたい、義姉のようにたくましくありたい … おじいのように愛する人のために一生を捧げられるような人間になりたい

強い者には、決して屈せず、弱い者には、いつでも味方できる人間になりたい


… … … … …

もう下を向かない、自分のできることを一日一日やり続ける … 自分の家を守る、家族を守る … 自分の信じたことを伝える … この世界から笑顔が無くならないように命をささげる

… … … … …

この空や海に比べれば、あたしたち人間は、本当にちっぽけな存在かもしれないけど … でも、あたしたちは未来を変えることができる … より良い世界を作ることができる

… … … … …

もう神様がいても、頼らない … 奇跡を起こすのは、神様じゃなく … あたしたち、人間なんだから」

… … … … …

純は、Iの字のネックレスを握りしめました。

「たとえ、いとし君が … この世で一番大切な人が、一生目覚めなくても …

あたしは、死ぬまで“待田純”であり続ける … と、決めた!」


信じていれば、きっと伝わる …

… … … … …

純がホテル内に戻ると、晴海がキンたちと共に来ていて、マリヤが淹れたお茶に呼ばれていました。

「いらしてたんですね?」

純が声を掛けると、晴海は嬉しそうに近づいてきました。

「あなた、ここの従業員の方よね?」

純はわだかまりなくうなずきました。

「今日はね、お友達連れてきたさ」

会釈して二階へ上がろうとする純のことを晴海が呼び止めました。

そして、ハンカチを取出し、純の顔についた泥や汚れを優しく拭い取ってくれました。

「きれいになったさ」

… … … … …

「ありがとう … (お母ちゃん)」

… 母のように優しくなりたい … この母の笑顔に何回救われたことだろうか …

純は晴海がくれた優しさをかみしめて二階へ上がって行きました。

そんなふたりの様子を、あゆみが、羽純が、マリヤが、キンが … 微笑ましく見ています。

正も納得したようにうなずき、妹の背中を見つめていました。

… … … … …

純は、愛の枕もとにひざまずいて、顔を近づけて話しかけました。

「いとし君、あなたが目覚めるまでに … 必ずここを“まほうのくに”にしてみせる」

眠り続ける愛の唇へゆっくりと静かに自分の唇を重ねました。

… 愛の手の指が一度だけでなく、二度三度と動く … 純は、思わず手を握りました。

反対の手の指もかすかに … 純は両手を取って … 愛の顔を見つめました。

すると …

… … … … …

ねむりひめと王子。

いつまでも、ずっとずっと
いっしょに暮したそうです。

むかしむかしの話です。
むかしむかしの …

おしまい

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ラストは視聴者それぞれでご判断を …

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2013年03月29日 (金) | 編集 |

第150話

晴海(森下愛子)は病状が進行し、もはや純が誰かわからない。だが、うれしそうに自分の家族について語る晴海を見て、純は涙を流す。

(2013年3月22日 NHKネットステラ)


まだ明けやらぬ朝、純はベッドに座り込んで、眠り続けている愛のことをぼんやりと見つめていました。

おじい、お父ちゃん … 昨日、皆が励ましに来てくれたのに …

「いとし君が目覚めてくれないと、ここは“まほうのくに”にはならないんです … 本当にごめんなさい」

… あたしは、あんなことしか言えなかった


朝陽が差し込み始めた頃、純は愛の手足の屈伸運動を施しながら、いつものように話しかけました。

「いとし君、今日も宮古の空、きれいだよ」

その言葉に反応したかのように、愛の手が純の手を握り返しました。

しかし、ただそれだけ … 返事が戻ってくるわけもなく … 何度こんな期待と失望を繰り返したでしょうか …

純はこみ上げてくるものを抑えきれなくなりました。

「ねえ、何で起きてくれないのよ? … こんな日が続くの耐えられないよ!」

ただただ泣くことしかできない純。

おじい、お父ちゃん … お願い、助けてください

… … … … …

「こんにちは」

一階から声が聞こえました。

純が重い足取りで、階段を下りてみると、青いワンピースの晴海がフロアに立っていました。

「あなた従業員の方でしょ?」

母が自分のことを娘だと理解することはもうないのでしょうか … どうしようもないことと思いながらも、いたたまれない気持ちに苛まれている純に、晴海が無邪気に言いました。

「お茶もらえませんか? … 私のどが渇いちゃって」

… … … … …

純がお茶を淹れている間、館内を見回していた晴海が、壊れてしまったジュークボックスに気づきました。

「あれ、これ壊れちゃったの … 残念ねえ、聞きたい曲があったのに」

純は、母が何の曲を聞きたかったのか気になって尋ねました。

「ひなまつり … 父と娘が、ジュークボックスの前に座って、いつも聞いてたさ … 父はね、娘のことが大好きでね … “お前はそのままでいいからな”って、いつも言ってたよ」

長い間解けなかったパズルの答えを純は、祖父の思い出と共に見つけたような気がしました。

♪ 灯りをつけましょ、ぼんぼりに お花を上げましょ 桃の花 …

ジュークボックスの代わりに、純が歌うと、晴海は手をたたいて喜んでくれました。

… … … … …

純が淹れた茶を美味しそうに飲んだ晴海は、次に腹が減ったので何かないかと尋ねました。

冷蔵庫を覗いても大したものは残っていませんでしたが …

「あの、ダシ巻タマゴでもいいですか?」

そう尋ねると、晴海がうれしそうに答えました。

「あら、それ、ウチの主人の大好物」

純の顔が思わずほころびました。

純は、晴海自身に教わったダシ巻タマゴと、裏庭に愛が植えておいたパンダマを摘んでサラダを作って出しました。

ダシ巻タマゴを口に入れた晴海のことを不安そうに見つめる純 … 晴海は笑顔で言いました。

「ウチの味付けと一緒」

… … … … …

「ウチの家族見る?」

晴海はポケットから、家族写真を取り出すと、テーブルの上に置きました。

「 … これが私で、これが父 … それから、これがね … えーっと … 」

善行を指さしていますが、誰だか思い出せないようです。

「 … ご主人の善行さん」

純が代わりに言うと、晴海はうなずきました。

「長男の正さん … 次男の剛君」

晴海が指差すたびに純が代わりに名前を言い、晴海がうなずきました。

「そして、これが … 」

純を指さしたまま、晴海は一生懸命考えています。

「長女の … 純 … さん」

… … … … …

「そうそうそう … この子がね、やんちゃでさ、男の子みたいだから、大きくなっても結婚できるか心配で … 」

純は少し言いにくそうに答えました。

「それは … 大丈夫です、きっと」

「そうかね? … いい人見つかるかねえ?」


晴海は不安そうに聞き返しました。

「はい、きっと」

「そうね? … だったら、安心ねえ」


晴海は、うれしそうにころころと笑っています。

… … … … …

こみあげてくる涙を見られまいと、純は晴海の後ろに回って肩を揉み始めました。

「あなた、お母さんは?」

晴海にそう尋ねられた純は肩を揉みながら答えました。

「とっても優しい母がいます … そこにいるだけで皆が笑顔になる、ウチの家族の誇りです … あたしは、そんな母に文句ばかり言って … 苦労ばっかり掛けて … 全部 … 全部、あたしのせいなんです」

晴海は純の手をやさしく触って言いました。

「そんなことないさあ … あなたは、愛をいっぱいいっぱい持ってるよ」

純にそう言った晴海は、母親の顔でした。

純は誰はばかることなく涙を流して晴海に抱きついていました。

「お母ちゃん、お母ちゃん」

… … … … …

「やっぱりここにいたさ、晴海ちゃん」

「捜したよ」


キンや晴海の幼なじみたちが、いなくなった晴海を捜してここまでやってきたのです。

「あら、じゃあ、帰ろっかねえ」

晴海は立ち上がると、あっけらかんとそう言い、キンたちの元へ駆け寄りました。

「晴海ちゃんのこと、心配しなくてもいいから … あんた、頑張って!」

純のことも気にかけていたキンがそう励ましました。

「あ、ありがとうございます」

キンたちに連れられた晴海がふいに振り返りました。

「ここ、また来てもいい?」

純が返事に困っていると、晴海は続けました。

「だって、ここ … “まほうのくに”でしょ?」

… … … … …

純の心の中で何かが解き放たれ … 思わず答えていました。

「はい!」

晴海はうれしそうに微笑むとキンたちと共に帰って行きました。

純は深く頭を下げ … そして、見送りました。

… … … … …

涙はもう乾いていました。

いとし君 …

純はフロアの窓を全部全開にして、外の空気を呼び込みました。

あたし … いとし君が二度と起きてくれなくても、このホテルに一人でも多くの人に来てもらって、さっきのお母ちゃんみたいな笑顔を一つでも多く作っていく … ことに決めた

薄汚れたカーテンをテキパキとすべて外して洗濯しました。

あなたが目覚めると、もう無理して信じるのはやめる … あなたのために作ったこのホテルをダメにしたら … あたしたちが、今まで愛しあってきたことも、消えてしまうから

愛の枕もとに腰かけてそう語りかける純の顔には、もう一遍の迷いもありませんでした。

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千の励ましより、お母ちゃんの「まほうのくに」

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2013年03月28日 (木) | 編集 |

第149話

ホテルを訪れた大先たちは、純を励まそうと言葉をかける。そんな大先たちの思いに報いるため、純は精いっぱいのサービスで彼らをもてなす。

(2013年3月22日 NHKネットステラ)


「話しかけてあげてください … いろんな人に声を掛けてもらった方がいいって、お医者さんも言ってたんで … 」

ためらっている一同の中から、水野が一歩前に出て、愛に近づきました。

「おい、いとし … 起きないんだったら、俺が純ちゃんもらっちゃうぞ」

さすがに慌てる純。

「冗談だよ … 実は、俺、田辺君と婚約したんだ」

千香が結婚式の招待状だと言って、純に手渡しました。

「そうだったの?!」

純は、ふたりのことを祝福しました。

「いとし … 俺たちもお前と純ちゃんに負けないように、いつまでも仲良くしようと誓ったんだ」

「ふたりには、絶対、式に出てほしいの、だから … 」


声を震わせて、それ以上は言葉にならない千香、水野が優しく肩を抱きました。

… … … … …

「実は … 自分も女将さんと結婚することができました」

セニョールが純と愛に報告しました。

純、驚きの連続です。

「ドラマチックじゃないだろう? … もうこいつがしつこくてさあ」

そう言いながら、まんざらでもなさそうなサトです。

「自分も、いとしさんみたいに、どんなことがあっても女将さんを支えていく覚悟です … だから、困ったときは相談しようと思ってたのに … 」

大の男が泣き出しました。

「メソメソするんじゃないよ!」

セニョールのことをビンタしたサト自身も泣きべそ顔です。

「だいたいさ、結婚したのに、いつまでも女将さんって呼び方どうかと思わない?」

愛にそう尋ねた、サト … そして、愛の手を取り両手で握りしめました。

「でもさ … あんたたちは、ハッピーエンドじゃないとまずいんじゃないの? … いとし君、ねえ、ねえ … 」

… … … … …

「じゃあ、この流れで俺たちも結婚しちゃう?」

大先がおどけて富士子に言いました。

「遠慮させていただきます」

ですよね … 速攻、振られちゃったよ、いとし君 … ま、いいや」


大先は、懐から一冊の本を取り出しました。

タイトルは、『本当に行ってもいいホテル、だめなホテル 大先真一郎』 … 著書のようです。

「これ、見てくれる? … 俺さ、ホテル評論家になってさ、本出したら結構売れてるのよ、これが … 君たちのホテルのことも、早く書きたいから … 

元気になって、また、しゃちょうのことを助けてやってよ」


… … … … …

「いとし君 … 私は、カイザーオオサキの社長になったわ」

富士子の報告を聞いて、純は目を見開いて歓喜の声をあげました。

「 … ウソよ、そんな甘いわけないでしょ … でも、どんなことがあっても、絶対にあきらめないわよ … 今日ここに来て改めて、そういう未来を必ず作ってみせると決めた!

だから、待ってるわよ! いとし君」


… … … … …

一同は、愛の部屋を後にして、一階に戻りました。

「そうだ、師匠からの伝言も預かってきているんだけども … 」

サトが思い出して言うと、セニョールが携帯で動画を再生して見せました。

「 … いつかアンタのホテルができたら、故郷だと思って、いつでも帰って来いって言ったの、忘れたわけじゃないでしょうね? … アタシ、ずっとその気になってるんだから … 

ねえ、しゃちょう、一体いつオープンするのよ?」


動画を見つめる純に入口の方から声が掛りました。

「それは、あたしも訊きたいわね」

久世秋代でした。

「このホテルに泊まれるの、ずっと楽しみにしてるんだけど」

再会を喜ぶ、サトと秋代。

… … … … …

「そうだ、ホームページにさ、このホテルにしかないサービスいっぱい書いてあったけど … せめて、それ体験できないかな?」

せっかくの水野の提案にも、余りその気になれない純でした。

「やってあげたら、しゃちょう … きっと皆、喜ぶわよ」

サトが煽りました。

「何? … 俺たちを、手ぶらで帰らせる気?」

大先の一言で、純はやっと腹をくくりました。

… … … … …

純から事情を伝えられた正たちスタッフは全員、急遽集合して、一階のフロアでそれぞれのサービスを皆に体験してもらいました。

秋代は正のゴッドハンドマッサージ、サトはあゆみのヘアメイク、富士子は羽純の人間ジュークボックスに次から次へとリクエストしています。

厨房では、マリヤが愛が考えたメニューの品の数々をこしらえました … 特製豚まんを頬張ったセニョールが、絶賛しています。

富士子が羽純にリクエストする曲は、お約束通りのキャンディーズのナンバーばかり … 富士子は、なかなかやるけど、まだまだね … といった顔で見ています … そのうち自分で歌いだしそう …

その様子を、仲直りのブランコから眺めている水野と千香。

「可愛いね、あの子」

水野は、何気なく漏らした言葉で、千香にいたくもない腹を探られてしまいました … すでに尻に敷かれてる?

… … … … …

純から何かを聞いていた大先が富士子を誘ったのは、泥で汚れたままの「プロポーズの壁」の前でした。

大先は富士子に謂れを説明するとひざまずきました。

「やっぱ、結婚して!」

この人の言うこと、冗談なのか、本気なのか … よくわかりません。

「しつこい」

ひとこと言うと富士子は、羽純の元に戻ってしまいました。

… … … … …

スタッフのサービスやおもてなしに客が満足して笑顔になる … 純が目指していた「まほうのくに」がそこにありました。

しかし、今は本当に心から笑うことができない … 皆の輪から外れているような … そんな、純でした。

… … … … …

ふと気がつくと、富士子が横に立っていました。

「オープン前に直した方がいいと思ったこと、メモしておいたから」

純は、富士子から手渡されたメモに目を通しました。

「あ、これ、いとし君が言っていたのと同じです」

富士子は純の腕を掴み、言いました。

「若者たち … 」

純には何のことかわかりません … それは、羽純にリクエストした曲名でした。

♪ 君の行く道は 果てしなく遠い …

フロアにいる全員が注目して、羽純の唄に聴き入りました。

… … … … …

♪ 君のあの人は …

二番を歌い始めた羽純は、ここで歌に詰まってしまいます。

羽純には富士子の顔が、「続けなさい」と言っているように見えました。

少し考えて … また歌い始めました。

♪ 今はもういない だのに何故 何を探して …

純の顔色が変わりました … 今の純にとって、この歌の歌詩は残酷かも知れません

羽純は泣きながら歌い続けました。

純も涙を拭っています。

♪ 空にまた日が昇る時 若者はまた歩きはじめる …

歌い終わると、誰からともなく拍手が起こりました。

純は平静を装っていますが、明らかに動揺しています。

富士子なりのエールだったのですが …

… … … … …

「プレゼントがあるんだけど」

純が、水野と千香から手渡された箱を開けると … 中にはサモトラケのニケの小さなレプリカが入っていました。

笑顔でそれを手に取った純に水野は言いました。

「君は、サモトラケのニケなんじゃないのか? … つらいのはわかるけど、いとしのためにも頑張ったら?」

千香が水野にこういう時トルストイは何か言っていないのかと尋ねましたが …

「もう、人の名前を使って、自分をよく見せようとするの、止めようと思って」

水野も成長していました。

… … … … …

「皆からいろいろ話聞いたけど … やっぱ、ドラマチックだねえ、あんたたち」

サトが感心して言いました。

「俺もいろいろ聞いたよ、女将さんから … ひらがなの“と”いう言葉で、たくさんの人を結びつけたり … “里や”を再建したこととか

それもこれも“待田純”という人間が存在したからあったことだ … ここにいる全員が、そんな“待田純”のおかげで今がある … 違うか?」


大先は一同に向かって問いかけると、誰もが納得していました。

「そして、俺たち皆 … “待田純”にホテルをやり続けてほしいって思っているんだ」

サトが、水野が、千香が、富士子が、セニョールが、あゆみが、羽純が、秋代が、マリヤが、正が …

大先はウインクをしました。

… … … … …

「皆のために、早くここを“まほうのくに”にしたら? … そしたら、あんたたちモデルにしてドラマ書くからさ、あたし」

「何とか言ったら? … このままだと、大切なパートナー失って、死んだように生きていたあたしみたいになっちゃうわよ」


サトが、秋代が、自分なりの言い方でエールを送りました。

… … … … …

純は、一同を見渡して、静かに話しはじめました。

「皆さん、ありがとうございます … 

でも、今の“待田純”を作ったのは“待田愛”なんです … 彼への愛と感謝をこめて、このホテルを作ったんです … 

だから、いとし君が … いとし君が目覚めてくれないと、ここは“まほうのくに”にはならないんです … ちゃんと、あたしの手を握って、あたしの目を見て … 話しかけてくれないと

… 本当にごめんなさい」


純は、逃げるように二階へ駆け上がって行ってしまいました。

正があとを追おうとしましたが、富士子が止めました。

「信じて待ちましょう … 彼女なら、きっと、大丈夫です」

富士子は確信を持った表情で二階を見つめました。

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このドラマに出てくる男たちは例外なく女性に主導権を握られてるでしょ

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