NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2012年12月29日 (土) | 編集 |
純と愛』の本放送は、年が明けて1月3日(木)まで、お休みです。

年末年始の朝ドラ関連の主な情報をいくつかご報告します。

… … … … … …

12月30日(日)

「連続テレビ小説『梅ちゃん先生』総集編」

前編「あたらしい朝が来た」
【総合】午後9:00~10:28

前編「上を向いて歩こう」
【総合】午後10:40~深夜0:08

12月31日(月)

「連続テレビ小説『純と愛』前半総集編」
【総合】午前7:20~8:48

「第63回 NHK紅白歌合戦」
【総合】【ラジオ第一】午後7:15~11:45
  • 紅組司会、堀北真希さん。
    高橋克実さん、南果歩さん、松坂桃李さんが初の紅白司会をつとめる堀北さんの応援に「梅ちゃん先生」家族が集結!
  • 白組の応援に、夏菜さんと風間俊介さんが出演。
  • 舘ひろしさんとHYが出場。

1月2日(水)

「初春ドラマチック! ヒロインが語る 2013年のNHKドラマ」
【総合】午後6:05~6:48 / (再)1月4日(金) 午前9:05~9:48

1月4日(金)

「連続クイズ ホールドオン! 新春スペシャル」
【総合】午後8:00~8:43

1月5日(土)

「テレビ60年 連続テレビ小説“あなたの朝ドラって何!”」
【総合】午後9:00~10:13
番組のホームページ

1月14日(月・祝)

「連続テレビ小説『梅ちゃん先生』結婚できない男と女スペシャル」

前編「半径100メートルの男」
【総合】午前8:15~9:09

前編「欠点ばかりの女」
【総合】午後9:14~10:08

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2012年12月28日 (金) | 編集 |

第77回

街で倒れていた純を助けたのは、サト(余貴美子)という女性だった。そうと知らず、愛は純の居場所を捜し続ける。そして大みそか、やっと2人は再会する。

(2012年12月21日 NHKネットステラ)


青い海、美しい砂浜、寄せては返す波の音。 …純は、宮古島の夢を見ていました。

目を覚ますとそこは、見覚えのない部屋でした。

傍らに座っている女性が、手を伸ばして、純の額に掌を当てました。

「ああ、熱下がったね」

今の状況がわからない純。

「風邪こじらせて、ずっとうなされてたけど、あんた身元の分かるもの何も持っていないんで、家族の方に連絡しようがなくて…」

記憶をたどる純。愛とけんかして、家を飛び出て…

「あの、ここ何処ですか?」

「大阪。大正区ってところだけど」


何故、自分がここにいるのかと、純は尋ねました。

「こっちは、アンタがずぶ濡れで倒れてたから、死なれちゃ困ると、思っただけで…」

何故、自分がずぶ濡れになっていたのかと、純。

「“宮古島に帰るんだ!”とか、叫びながら、布団の上で時々バタバタしてたから、近くの木津川にでも飛び込んだんじゃないの?」

一切の記憶がない純。 …腹が鳴りました。

「何か作るから、ちょっと待ってて」

… … … … … …

純は、部屋を出てみました。結構、古い建物です。

階段を下りると、食堂のようです。三線やシーサーの置物など、沖縄ゆかりのものが、いくつも置いてありました。

「もう大丈夫なの?」

カウンターの奥から、女性~女将(?)がドンブリを持って出てきて、純に食べるように勧めました。

「ここ沖縄のお店なんですか?」

「あんた、知らないで来たの? この辺は、大阪でも沖縄の人がたくさん住んでるんで有名なんだけど


… … … … … …

ドンブリは、沖縄そばでした。懐かしい味、食べているうちに涙がにじんでくる純です。

「どうしたの? よかったら、話してごらん。 …何かあったんだろう?」

女将のその言葉に、堰を切ったように涙があふれ出してきました。

「…食べてからにします」

… … … … … …

その頃、純を探して愛は、狩野家のマンションを訪ねていました。

髪はボサボサ、無精ひげをうっすらと生やし、やつれたような表情の愛を見て、晴海は、驚いています。

純は、ここにも来ていませんでした。

純から連絡があったら、電話をくれるように、自分の携帯の番号を告げて、帰ろうとする愛。

晴海が呼び止めて言いました。

「…別れることを考えてくれない? 純と。 …愛さんと一緒になってから、今まで以上に苦労している気がするの、あの子…」

> 苦労しているのは、あなたたち、両親のせいではないのかと、思いますが…

… … … … … …

(おじい、その通りかもしれません。 …僕のせいで、純さんは…)

歳末の人出の中、あてもなく純を探す愛。

「何のために生きているのかわからない」

愛には、街ゆく人が皆そんな風に言っているように聞こえてきました。

その時、携帯に着信、誠からでした。

… … … … … …

愛が純とケンカしたことを謙次から聞いたのでしょう。

「あたし、好きな人できて

「そいつは、臭くないの?」


誠が好きになった男~自称ミュージシャンは、いかにも汗臭そうな男でした。その匂いさえ、好きになったら、愛しくなる感じ…と、誠が言いました。

「こっちは、もうどうしていいのかわからなくて… 心の声が読めなくなってから」

「大事なんは、自分の気持ちなんちゃう? …愛ちゃんは、純さんが必要じゃないわけ?」


電話の向こうで、「誰に電話してるんだ?」という男の声がして、切れてしまいました。

> “だめんず”の匂いがプンプン…

「それでも誰かを愛したい」

また、街の声が聞こえました。

(僕は、僕には、純さんが、必要です…)

… … … … … …

「あたしは、これから、どうやって生きていいか、ぜんぜんわからないんですよ…」

純は、女将に自分の思いのたけをぶつけていました。

「なるほど… よくしゃべったね。夜になっちゃたよ」

気がつけば、あたりはもう暗くなってしまっていました。

「いやあ、今時めずらしくいい話だった。 …ドラマチックだねえ、あんた」

感心したように女将にそう言われて、純は、面白がられているような気がしました。

「同情してほしい? …でもさ、あんたより不幸な人間なんて、この辺にはゴロゴロいるからさ。

大丈夫、大丈夫。あんたは、連ドラの最終回まで、しぶとく生き残る顔してるからさ」


… … … … … …

「じゃあ、あたし、これからどうしたらいいんですか?」

「あんたさ、ひらがなの“あ”から“ん”までの間で何が一番好き?」


純は、質問の意味が全然読めません。

「いいから考えて。ひらがなの一文字で何が一番好き?」

そう言われて、改めて考えてみると、結構難しい質問で、なかなかこれという答えが出ません。

「何ですか? ちょっと、教えてくださいよ」

… … … … … …

「あたしは、“と”だな。

“と”っていう字があるから、大事な人と結びつくことができるんだよ、あたしたち」


まだよく意味が分からない純に女性は、例を挙げて説明しました。

ネロ“と”パトラッシュ、安寿“と”厨子王、ロミオ“と”ジュリエット、ヘドバ“と”ダビデ…

「あんたは、どうなの? 純“と”何とかって人いるの?」

愛のことを思い浮かべる純。

「その人、失ったら、本当に終わりだよ。

世界中で、その人、幸せにできるのあんただけだし、不幸にするのも、あんただけなんだから」


> ヘドバとダビデがわかったあなた、純と何とかでネネと思ってしまったあなた。昭和30年代より前の生まれですね?

… … … … … …

「じゃあ、あたしは、紅白見るから」

女将は、そう言って、テレビをつけました。

「紅白歌合戦」っていうことは…

「あれ? 今日、大晦日ですか?」

「そうか! あんた、4,5日寝てたから、飛んでるんだ、時間が」

え~っ! うそお


慌てて、外に飛び出した純です。…雪が降り出しています。

「…ドラマチックだねえ」

… … … … … …

部屋に戻っても、灯りは消えていて、愛はいませんでした。

愛を探しに、再び外に出る純。勢い余って転んでしまいました。

(いとしくん… 逢いたいよ、いとしくん)

… … … … … …

街では、新年のカウントダウンの野外ステージが組まれ、人が集まり盛り上がっています。

(いとしくん!)

愛に純の心の声が聞こえました。

「純さん!」

愛は、周りを見回して、純の名を呼びました。

純も気づき、声のした方を見ました。

ふたりともお互いのことを見つけて、駆け出します。

10、9、8、7…カウントダウンが始まりました。

人をかき分けて、お互いを目指して走るふたり。

…3、2、1

「ハッピイ・ニュー・イヤー」

歓声が上がり、バンドの演奏が始まりました。

… … … … … …

やっと再会できて、見つめあうふたり。

「ひらがなの“あ”から“ん”の中で何が一番好き?」

「“と”ですか?」


純の質問に答える愛。

「心の声、聞こえるようになったの?」

「…みたいです」


… … … … … …

「ごめんね、ひどいことばっかり言って」

「僕の方こそ…」


自分は、もうめげない。現実でどんなにつらいことがあっても、目をそらさず、夢みたいな現実を作れるように頑張ると純は、言いました。

「だから、これからもずっとそばにいてください。

あたしたちは、ふたりでひとつなんだから。

“愛と純”なんだから」


かぶりを振って、愛が言いました。

「違います。

純と愛です」


微笑みあい、抱き合うふたり。

… … … … … …

良いお年を…

カウントダウン・ライブでHYが歌っていた曲「AM11:00」収録のアルバムです。

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2012年12月27日 (木) | 編集 |

第76回

そんな中、純は久々に水野(城田優)と再会。飲みすぎた純は、酔っ払ってしまう。

(2012年12月21日 NHKネットステラ)


クリスマスの雑踏の中を、彷徨うように歩いてくる純。

「一家揃うて、ニッコリ笑うという幸せを台無しにしたのは、お前や」

善行の言葉が、耳に張り付いて離れません…

ようやく家にたどり着きました。

「おかえりなさい」

明るく出迎える愛、元気のない純を見て不審に思います。

純は、そのまま着替えもせず、奥の部屋の窓辺に座り込み外を見ています。

「…何かあったんですか?」

愛の質問にようやく重い口を開く純です。

「あたしなんか、産まれてこなきゃよかったの…」

「どうしたんですか? 勇気ちゃんが生まれてきたときは、あんなに嬉しそうだったのに」


… … … … … …

「いとしくんがいけないんだよ、いとしくんが那覇に行けなんて言うから…

お前が家族の幸せを台無しにしているとか… そういうこと言われて、もうどうしたらいいかわかんないよ」


那覇で善行にひどいことを言われたのだと愛にもわかりました。

「純さんは、出会った時みたいに… ずっと、そのままでいてください」

愛は、そう言うのが精一杯でした。

「そのままでいられる人間なんていないんだよ。あたしは、もうあの時のあたしじゃないの…

この世界には、夢も希望もないって、あきらめてるの」


… … … … … …

「あたしはね、お父ちゃんが死んだって、絶対泣かない。

…ううん、逆に嬉しいかも。あんな奴いなくなった方が」


愛は、純をこちらに向かせると、頬を叩きました。

「…何するの?」

「人として間違っている気がしたんで…」


怒っているような、悲しんでいるような愛の顔です。

引き留める愛の手を振り払って、純は外へ出て行ってしまいました。

… … … … … …

純の足が向いた先は、カイザーオオサキでした。

宿泊客で賑わうロビー。

ほんの少し前まで、働いていた職場…かつての同僚たちの表情は、誰も彼もハツラツとして見えました。

背後に聞きなれた声が、桐野と千香でした。

「今頃、何やっていますかね、待田さん。連絡ないけど、大丈夫ですかね?」

「まあ、彼女のことだから、元気に戦ってるわよ。“まほうのくに”を守るためにね。」


物陰でその会話を聞いた純、いたたまれなくなって、その場を去ろうとします。

振り向いた途端に誰かとぶつかってしまいました。 …相手は、水野でした。

… … … … … …

その頃、愛は、純に電話をかけるかどうか逡巡していました。

(でも、何て言っていいのか、わからない…)

> こういう時は、大体何処からか電話がかかってきます。

愛の携帯に着信。父・謙次からです。

しばらく無視していましたが、鳴り止まないので仕方なく出ました。

誠から連絡がないかと尋ねる謙次。

「誠なら、宮古島にいるんじゃないですか?」

謙次が言うには、誠は、宮古で知り合った自称ミュージシャンの男と横浜あたりに住んでいるようで、生活費を送ってくれと電話して来たそうです。

> いかにも「臭そう」な男ですが、誠は、臭わないんでしょうか?

「放っておいたらどうですか? もう子供じゃないんだし」

「そんなこと言うなよ、家族やろ?」


… … … … … …

「そうだ、正月ぐらい帰ってこうへんか? 純さんと一緒に」

このところ、多恵子の具合が悪そうで、薬の量もどんどん増えているようなので、心配だからと、謙次は言いました。

「お父さん、どうしてお母さんと結婚したんですか?」

「そりゃ、好きやったからに、決まっとるやろ」

「じゃあ、どうして浮気するんですか?」


電話をかけている謙次にバスローブ姿の女性が覆いかぶさってきました。

女性をなだめて、慌てて電話を切り上げようとする謙次。

「お母さんのこと、もう愛していないんですか?」

「いや、そんなことないけど。あいつが何考えているか、わからへんねん。

…どうやったら、あいつを幸せにできるのか。どうやったら、昔のあいつに戻ってもらえるのか」


> その状況で言われても…説得力がないです。
> まずは、どうやったら、昔の自分に戻れるのかを考えましょう。

… … … … … …

純は、水野と飲んでいました。

相当酔いが回っています。

「あたし、こう見えて、全然何の取柄もないんですけど、お酒だけ強いんです…」

ヘラヘラ笑いながら、手酌でワインをがぶ飲みしています。

半ば、あきれ顔の水野です。

クリスマスで盛り上がる他の席の客を見て、急に泣き言を言い出す純。

「あたしなんか、友達はいないし、家族にも見放されるし、もう死にたいけど、そんな勇気もないし…

どうせ、あたしのやっていることは、みんな間違っているんですよ」


… … … … … …

「トルストイは、言ってるよ。“この世に正しい人間なんていない。正しくなろうと、し続ける人間がいるだけだ”って」

“まほうのくに”が消えた上に、今までの純まで消えてしまったら、死んだおじいが悲しむんじゃないかと、水野は言いました。

「いいな、水野さんは。あたしの心の声を聞かなくても、あたしの気持ち、全部わかってくれるし…

あたし、水野さんと付き合えば、よかったかも」

「そんなこと言うと、誘惑しちゃうよ」


… … … … … …

やはり純のことが心配な愛は電話をかけました。

純の携帯に出たのは、男の声でした。

「えっ? …すみません、待田純さんの携帯電話じゃ…」

「愛。俺、俺、水野」


何で、水野が純の携帯電話に出るのか?!

「さっきまで、純とずっと一緒に飲んでたから」

「…ウチの妻に代わってください」


パニくっている心を隠して、努めて冷静を装って言いました。

「えっ、もう帰ってるんじゃないの?」

「とぼけないでください! 何処にいるんですか?」


元来、短気な愛は、結構すぐ切れます。

… … … … … …

事の次第を察した水野。いたずらっぽい表情をしました。

「実はさ、帰りたくないって言うもんだから。じゃあ、泊まってくみたいな話になって」

今、あなたの妻は、シャワーを浴びていると水野。

「ど、どういう意味ですか?」

… … … … … …

物凄い勢いで、家を飛び出した愛。

人込みをかき分けて、邪魔なものは蹴散らして、水野から聞いたホテルに向かってまっしぐらに走り続けました。

部屋のチャイムを連打する愛。

ドアを開けた笑顔の水野が、感心したように言いました。

「お見事! サスガだね」

鏡に映った、ベッドに腰掛けるバスローブを着た女性の後ろ姿が、愛の目に入りました。

「純さん!」

愛は、部屋に飛び込み、女性の腕を取りました。

…純では、ありません。別人です。

「携帯、返してあげようと思ったんだけど、ただ取りに来いっていうのも、癪だったからさ」

そう謝りながら、愛に純の携帯を渡す水野でした。

「じゃあ、純さん、今何処に?」

「電車で帰るって言って、一時間以上前に別れたけど。 …お前たち、大丈夫か?」


愛は、水野を突き飛ばすように部屋から飛び出して行きました。

… … … … … …

再び、夜の街に出た愛。

純を探そうにも、あては全くありません。

(何処に行ったんですか? 純さん…)

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2012年12月26日 (水) | 編集 |

第75回

そんな中、マリヤ(高橋メアリージュン)の出産が近いとの連絡が入り、純は那覇へ。出産に立ち会うも、居合わせた善行(武田鉄矢)からまたもやひどい言葉を投げられる。

(2012年12月21日 NHKネットステラ)


(おじい、いいですよね? 一度くらい。 …浮気は、男の何とかだって、言うし…)

唇が重なる…

(うそお、ちょっと、やめてよ、いとしくん! ねえねえねえ、浮気しろとか言ったけど、そんなの本気じゃないんだってば! ねえ、そんなのわかってるでしょ?!)

愛が浮気をする夢で飛び起きた純でした。

愛の引き受けた内職を代わりにしながら、うたたねをしてしまったようです。

玄関で、愛が立ってこちらを見ていました。

「いつ帰ってきたの?」

… … … … … …

「もしかして、本当に浮気してきた?」

「いや、まさか…」


その返事は、どこか空々しい…

「お兄さんが、お兄さんから携帯に電話がかかってきて…純さんに伝言を頼まれました」

… … … … … …

正からの電話で我に戻った愛、女性に平謝りして、帰ってきたのでした。

(おかげで、助かりましたけど…)

正からの伝言は、いよいよマリヤの赤ちゃんが産まれそうなので、那覇に来てほしいとのことでした。

「いとしくんが行けば? あたしが行くより、きっといろいろ役に立つと思うし」

「僕は行きません。 …見られたくないんです。こんな、僕たちを」


… … … … … …

結局、純は那覇に来ました。

正たちのアパートまで来ると、マリヤの叫び声が聞こえてきました。

慌てて、部屋に入ると、産婆が二人がかりでマリヤの出産に立ち会っていました。

宮古から晴海もかけ付けています。

チャイムが鳴り、自分を見つめなおす旅に出たはずの剛が入ってきました。

すべて、マリヤに頼まれた正が呼んだのでした。

… … … … … …

皆で、苦しんでいるマリヤの体をさすります。

自分は、何をしていいのかわからない剛…

チャイムがまた鳴ったので、純が応対すると、ドアの外に笑顔の善行が立っていました。

「なんや、お前、来とったのか」

純の顔を見て、不機嫌になる善行。気まずい二人…

その時、マリヤがひときわ大きな声をあげました。

二人も慌てて、マリヤのいる部屋へ。

「もうすぐですよ」

産婆にそう言われて、純と晴海は、それぞれマリヤの手を握りました。

「今日、クリスマスじゃん。マリヤさんの子供じゃん。キリストの生まれ変わりだよ~」

一人で興奮している剛、正に名前は決めたのかと聞きました。

「それやったら、心配するな」

善行が、懐から紙を取り出して、自分が考えてきた名前を見せようとしましたが、苦しい息の中でマリヤが言いました。

「お義父さん、ごめんなさい。この子の名前はもう決めてあります」

… … … … … …

マリヤが告げた名前は、「勇気」でした。

「純ちゃんが、いつも頑張っているのを見て、思った。
…これから、この子、生きてくの一番必要なの“courage”」

「勇気…」


その名前をつぶやく、純。

(早く生まれておいで、勇気。あんたの家族が待ってるよ)

純は、そう祈りました。

オギャー

… … … … … …

元気な女の子でした。

マリヤに抱かれた勇気を笑顔で覗き込む狩野家の一同。

うれし泣きをする善行と純、泣き方が一緒です。

… … … … … …

「そうですか、女の子ですか」

早速、愛にも報告をする純。電話の向こうの愛もホッとして喜んでいるのが分かります。

「“勇気”っていうの、可愛いでしょ。」

しばらく聞くことができなかった、純の弾んだ声です。

「よかったですね」

愛は、しみじみと言いました。

「やっぱり、いとしくんも来たら良かったのに」

… … … … … …

勇気を囲んで記念撮影のあと、ふいに晴海が泣き出しました。

「だってさあ、家族皆で笑ったのなんて、本当にひさしぶりだから…」

善行との二人暮らしは寂しい晴海が、正とマリヤに勇気と三人で、大阪のマンションに来るように誘いましたが、すでに那覇で仕事が決まった正はここを離れたくないようです。

剛にも大阪の予備校に通うように言いましたが、書道の修行もしなければならないし、世界も旅しないといけないと、晴海が望むような返事は聞けませんでした。

> 口には出しませんが、誰もが善行と一緒に住むのが嫌なのでしょう。

「…こいつらが、勝手に出て行ったんやないか」

… … … … … …

「お父ちゃん、本当にそう思ってる?」

純の問いかけに、忌々しそうに答える善行。

「こうなったんのもな、よう考えてみい、みんなこいつのせいやないか」

純のことを指さしました。

「せやろ? 俺の言うことを聞いて、俺の言うとおりにしておけば、皆揃うて大阪に引っ越しができたんや。

それをこいつが、横からワーワー言うから、ホテル売らんでも何とかなるとか…

一家揃うて、ニッコリ笑うという幸せを台無しにしたのは、お前や。

お前は、疫病神じゃ!」


… … … … … …

晴海がたしなめましたが、善行の純への批判は止まりません。

「“隠忍自重”と言うてな、人間はな、耐えねばならん時が人生にはあんねん。

…お前はな、もう一切余計なことするな!」


今の純には、堪える善行の言葉の数々でした。

> お祝いの雰囲気を台無しにしたのは誰ですか?

> めでたい日に、ひどい言葉を口にしてしまったのも、善行自身にも再就職の件で梨田に騙されたという気持ちがあるからではないでしょうか? それを純に八つ当たりした …といったところでしょう。

泣き出した勇気をマリヤがあやします。

「よしよし、喧嘩はやめてって、勇気が言ってるね」

純の目から、堪えていた涙がこぼれました。

荷物を持ち、部屋を出ていく純のあとを晴海が追いかけます。

… … … … … …

「純、ちょっと待って …新しい仕事、決まってないんでしょ?」

晴海は、いくらかを純に手渡そうとしました。

それは受け取らず、純はつぶやくように言いました。

「あたし、今まで、頑張れば自分の気持ちは誰にでも通じるし、世界を変えることだって可能だと思ってた。

家族なんだから、いくら喧嘩したからって、お父ちゃんとだって、分かり合えるって信じてた。

…でも、違うみたい。

あたしなんかが何やっても、世界は一ミリも変わらないんだよ」


そう言って、立ち去る純の背中を悲しげな目で見送る晴海でした。

こんにちは赤ちゃん~21世紀に生まれる子供たちへ~

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2012年12月25日 (火) | 編集 |

第74回

意気消沈した純の代わりに、愛が就職活動を開始。だが、純以外の人物の本性は相変わらず見えるために失敗。かたや純は家事に挑戦するが、こちらも……。小さなけんかがもとで、愛がとんでもないことを言いだす。

(2012年12月21日 NHKネットステラ)


最近、純はよくうなされています。きっと悪い夢を見ているのでしょう。

こんな状況だし、生活費のために愛は自分が外で働くことを宣言しました。

「…純さんの心の声が聞こえなくなったっていうことは、他の人の本性も見えないかもしれないですしね」

しかし、鏡を覗くと、自分の本性(弟の純?)が現れて、あざけるように言いました。

「止めた方がいいんじゃないの? 外で働くのはまだ無理だよ」

… … … … … …

求人情報でいくつかアポを取り、就活に出かける愛。

出がけにゴミ出し、洗濯物の取り込み、特売の買出し等の家事を純に頼んでおきました。

…就活してみてわかったこと、他の人の本性は、相変わらず分かるということでした。

面接官の本性が、いやでも見えてしまいます。

> その人の本性が、ネオンサインのように表示され、心の声が聞こえる …愛の能力、バージョンアップ?
> まともな人間の少ないこと…

(ああ、やっぱり、就職は無理かな? 人に会い過ぎて、頭がガンガンする…)

クリスマスでにぎわう街の人々の本性が、次から次へと、愛の耳に目に飛び込んできます。

> 本当に幸せなカップルの少ないこと…

… … … … … …

疲れ果てて、帰宅する愛。

ドアの外で、笑顔をつくろって部屋に入った愛が目にしたものは!!

包丁を手にしたままで、横たわる純の姿でした。

慌てて、そばに駆け寄ろうとしましたが、よく見ると気持ちよさそうな顔をして寝息を立てています。

(包丁を持って、寝ちゃだめ…)

傍らにリンゴが転がっているところから、包丁で剥こうとして、そのまま寝ちゃった…のでしょうか。

(ねむり姫かっていうか、白雪姫? ああ、もうわけわかんない感じになってます)

純の手から包丁を取り上げて、食事の支度を始めようとする愛。

その気配で、純が目を覚ましました。

「おかえり。 …あ、ちょっと、あたし今作ってる途中だったんだから」

台所に戻り、無理やり、愛をどかせて、 …手際悪く、続きを始めました。

… … … … … …

純に任せて、着替えに奥の部屋に行くと、取り込んだ洗濯物が散らかったままです。

仕方なく、たたんでいると、食事と呼びにきた純に、「後でやろうと思ってた」ので、しないでくれと言われました。

腹の立つのをこらえて、食卓につくと、 …消し炭のようなものがフライパンに入ったまま、メインで置かれていました。あとは、サラダとリンゴと、謎の物体…

「これね、イカスミ」

(うそだろ、ある程度、予想はできたが、こんなに不味そうになるとは…)

純は、「メリークリスマス!」とか言って、缶ビールをあおりました。

愛想笑いで、調子を合わせた愛ですが、料理に箸を出す勇気が出ません。

「食べないの?」

純に促されて、思い切って一口食べました。 

「美味しい?」と聞かれて…

「個性的な味ですね」

と、これが精いっぱいの答えでした。

「気を使わないで、不味いって言えばいいじゃん」

不機嫌になる純。

「純さんは、食べないんですか?」

「いらな~い。お腹すいてないし、不味そうだし」


… … … … … …

「そっちは? 就活の方、どうだったの?」

「…全部、だめでした」


愛が申し訳なさそうに言うと、

「うん、だよね。だと思った」

と、当然のように納得しています。

(言っちゃうの、それ?)

… … … … … …

料理を無理に口に運ぶ愛をしり目に純は奥の部屋に行き、洗濯物をたたみはじめました。

「うそ!?」

純の大声に何事かと愛が行ってみると…

Gパンと白いシャツを一緒に洗ったために色移りしていたのでした。

愛が諭すと、「捨てようと思っていた」とゴミがいっぱい詰まった袋に押し込みました。

「純さん、もしかしてゴミ捨てるの忘れたんですか?」

「結局、あたしは何もしない方がいいんだよ…」


… … … … … …

ヤケになって、泣きわめく純。ビールをあおります。

「お酒、もうそろそろやめた方がいいんじゃないですかね?」

「うるさいよ、もう! いちいち… 今は、いとしくんに優しくされたら、ツラいの!

…心の声が、聞こえなくなった途端にデリカシーないんだから!」


> 純の家事の酷さとホテルを失ったことの絶望感は、まったく別の問題ではないですかね。
> 今の純の言いぐさやクズっぷりは、さすが善行の娘! といったところでしょうか…

何を言っても、仕方がないと、あきらめる愛は「すみません」と、一言だけ言って、食卓のある部屋に戻ろうとします。

「はっきり言えばいいじゃん!」

その声に向き直る愛。

… … … … … …

「そっちだって、本当はあたしの顔なんて、見たくないんでしょ?」

純をにらむ愛。

「何で、こんな女と結婚したんだろうとか思ってるんでしょ?」

愛は黙ったままです。

「じゃあさ、遠慮しないで、浮気でも何でもしてきたら? …きっと、そこらへんに、あたしよりいい人いっぱいいるから…」

とんでもないことまで言い出した純に、愛が口を開きました。

「それ本気で言ってるんですか?」

… … … … … …

家を飛び出す愛。

(おじい、すみません。どうしても冷静になることができませんでした)

残された純の頬を、後悔と自己嫌悪の涙が…

… … … … … …

何杯めかの酎ハイを飲み干した愛。

(所詮、僕はこの程度の男です…)

もう相当酔っています。

自分が情けなくなり、テーブルに突っ伏しました。

ふと顔を上げると、ほとんどがカップルばかりの店内に愛と同じように一人きりでいる女性が目に入りました。

「誰でもいいからなぐさめて」

本性を覗くと、「ひとりはさみしい」オーラを出しています。

… … … … … …

その頃、純はおじいのホテルの前で撮った、幼い頃の家族写真を見つめていました。

愛が今どんな状況にいるかも知らずに…

… … … … … …

愛は、とある場所で、先ほどの女性と並んでベッドに腰掛けていました。

「あの、先にシャワー使ってもいいですか?」

(おじい、おじい…)

シャワーから戻ってきた女性が再び愛の横に並びました。バスローブのままです。

(いいですよね? 一度くらい)

据え膳くわぬは、男の恥 …女性を押し倒す愛。

(浮気は、男の何とかだって、言うし…)

唇が重なる…以下、明日。お楽しみに(?)

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2012年12月24日 (月) | 編集 |

魔法の国をなくし、絶望の淵(ふち)に立たされた純。
そんな純の心が読めなくなり、どうしていいか分からなくなった愛。
年の瀬で華やぐ街の中、心が通わなくなってしまった2人の未来は?


第73回

純(夏菜)と愛(風間俊介)は、新しいアパートへ引っ越した。魂を抜かれたかのような純。一方、愛は彼女の心が読めなくなってしまう。

(2012年12月21日 NHKネットステラ)


大阪に戻った純と愛

新たに借りた部屋は、古くて狭い木造平屋。

(おじい、大阪に戻ってきてから、純さんは、まるで魂が抜かれたみたいです)

傷心の純を励まそうと、あれこれ試みる愛でしたが、頑なに心を閉ざしたままです。

あれ以来、愛は純の心の声が聞こえなくなったままでした。

… … … … … …

ふたりで食卓を囲んでいても、会話する話題もなく、重い空気が漂います。

♪灯りをつけましょ、ぼんぼりに… ひな祭りの唄を歌いだしたと思ったら、純は、急に頭をかきむしりました。

「今頃、お父ちゃんは、おじいのホテルを売ったお金で、大阪にマンション買って、おじいのホテルを買った会社で働いているって思ったら、何か腹が立って。 

…宮古に居たいお母ちゃん、無理やり大阪に連れてきて、自分だけいい思いするなんて、許せない」


… … … … … …

意気揚々、スーツを着込んで、本社ビルを見上げる善行、受付に梨田からの紹介状を見せました。

「ウチの関連会社で、隣のビルになりますが…」

案内された勤め先を見て、愕然とします。

そこはビルの地下にある警備室で、仕事の内容は、宅配や業者の対応など、聞いていた話とは、大違いでした。

抗議の電話を梨田にしましたが、冷たくあしらわれて、切られてしまいました。

> 出演者以外の誰もが予想した結果でした。

… … … … … …

マンションに帰宅した善行。

> マンションは、約束通り豪華なようです。

窓辺に佇む晴海、善行が声をかけても気づきません。

「どないしたんや? ボーっとして」

善行は、深いため息をつきました。

晴海は、待ち構えていたように切り出しました。

「正の赤ちゃんが、そろそろ産まれそうだから、私、那覇に行ってあげた方がいいと思うんですけど」

善行が渋ると、剛のこと、次は純と、晴海が気になるのは、子供たちのことだけのようです。

「おい、純のことは言うな」

… … … … … …

古く狭い部屋が、少しでも見栄えが良くなるようにと、愛は、華やかな柄のカーテンやテーブルクロスをあしらえました。

せっせと働く愛、我関せずとトランプ占いを繰り返す純。何回やっても結果はよくありません。

「結局このカードが、あたしのついてない人生を象徴してるんだよね…」

愛は、何とか元気づけようと買ってきた手品を見せますが、反対に無駄遣いをしたと責められます。

「…遊んでないで、あたしが仕事探さなくっちゃね」

(何か、ムカつくな。その言い方…)

… … … … … …

求人情報を物色する純。傍で、愛が内職をしています。

今度は、その音が気に入らないようです。

「何か、その音、あたしのこと、責めているような感じがする」

愛には、一切そんなつもりはありません。

「僕は、ただ、純さんに早く元気になってもらって、早く元気に働いてもらいたいだけです」

「わかってるけど、無理なの。

あんなに頑張ったのに、おじいの“まほうのくに”なくなっちゃったから、体中から力が抜けて外に出る気にもならないし、誰にも会いたくないの。

人の心が読めるんだから、それぐらいいちいち言わなくてもわかってよ」


… … … … … …

純の顔をじっと見つめる愛。 …確かめてみましたが、やはり駄目です。

「純さんの心の声が、 …聞こえなくなりました」

そう聞いても純はほとんど無表情です。

「…あたしにどうしろっていうわけ?」

純の反応に、とまどいを感じた愛ですが、思い直したように言いました。

「別にどうもしなくていいです。

そうだ、僕が外で働きます。そうだそうしよう。

純さんのこの家のことをやってください。

…純さんの心の声が聞こえなくなったっていうことは、他の人の本性も見えないかもしれないですしね」


努めて明るくふるまう愛でしたが、隣の部屋に行くとへたり込んでしまいました。

(何やってるんでしょう、僕は…)

焦点の定まらないうつろな目の純。

> どうなっちゃうんでしょう…


※先週までのストーリーの復習しましょう。

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2012年12月22日 (土) | 編集 |

第72回

そんな中、純を驚かせる事件が起こる。

(2012年12月14日 NHKネットステラ)


「わかりました。 …お父さんの言うとおりにします」

「よし、初めてもらうで」


晴海のその言葉を聞くと、善行は喜び勇んで飛び出していきました。

「お母ちゃん、このまま諦めちゃうの? おじいには何ていうのよ?」

クラクションの音に窓の外を見ると、重機を乗せたトラックが数台、こちらに走ってくるのが見えました。

「始めるって、まさか?!」

晴海の承諾を得た善行が業者にGOサインを出したのでした。

ホテルを飛び出した純は、愛が止めるのも聞かずに、迫ってくるトラックの前に立ちはだかりました。

寸でのところで停止したトラック。運転手や作業員が下りてきます。

> どこぞの親父が、大昔に同じようなことしてましたね。

「帰ってください!ウチのホテルは壊しませんから」

後から来た善行が純をどかすためにつかみかかろうとしましたが、愛が間に入って阻止しました。

「約束したんだから、おじいのホテル、あたしが絶対に守るって!」

晴海が純にすがりつきます。

「危ないから、純!」

… … … … … …

「なんぼ抵抗してもな、実力で排除するのは法律で認められてんねん! お前の母ちゃんに聞いてみい」

勝ち誇ったような善行の言葉に「はっ」とする愛。

純は、引き離され、トラックは、善行に誘導されて再び進み始めました。

「何でよ?!お父ちゃん! 家族みんなで上手くやってたじゃない。お客さんだって、すごい喜んでたじゃない。あのまま皆で頑張れば、謝金だって絶対に返せたのに!

…たった二日だけど、家族皆でホテルやれたとき、夢がかなって死ぬほどうれしかったのに…」


そんな純の声は、善行には届かず…肩いからして去っていきます。

… … … … … …

重機は、容赦なく、サザンアイランドを破壊していきました。

崩れ落ちていく、おじいのホテル…

へたり込む純。悲しみのあまり顔を伏せる晴海。

(おじい、この世に“まほうのくに”なんかないんだ…悲しい人間の“よくぼう”という国しか)

瓦礫の山と化したホテルの前に立ち尽くす純。

その中から、純は、テープレコーダーとホテルのプレート2枚を見つけて拾い出しました。

抜け殻のようになった純をかばうように背中に手を置く愛。

その時、愛の携帯に着信が。 …多恵子からです。

… … … … … …

「あれから、“まほうのくに”がどうなったかと思って」

善行にホテルの土地と建物を先に売れば、晴海があきらめるだろうと教えたのは、多恵子でした。彼女は、梨田の会社の顧問弁護士でもあったのです。

「こうなることを見越して、僕たちにアドバイスくれたんですか?」

「あなたが、あの女と縁を切るためなら、これくらいのこといくらでもするわよ。これからも」


… … … … … …

実家では、善行が、いそいそと大阪行きの準備をしています。

気の抜けたように座り込んだ晴海、庭先に戻ってきた純と愛に気づきました。

「ごめんね、純。でもね …親としてはこれ以上、苦労は掛けたくないの」

しかし、マリヤは善行とは口もききたくない、だから一緒に住めないと出て行ってしまいます。後に従う正。

剛も、誠のように自分を見つめなおすための旅と称して出て行きました。

「結局、バラバラじゃん、家族皆…」

そうつぶやくと、純も家を後にしました。

残ったのは、善行と自分だけ。さめざめと泣く晴海。

… … … … … …

宮古空港。

もう少し、宮古に残るという誠と別れて、取りあえず大阪に帰ることにした純と愛

待合室のベンチに腰掛けるふたり。

ひざの上においた、オオサキとおじいのホテルのプレートをぼんやり見つめたままの純です。

愛は、テープレコーダーの再生ボタンを押してみました…

「はっぴい・ばすでい・とう・ゆう…はっぴい・ばすでい・でぃあ、おじい…」

幼い純の歌声が流れてきました。

「あたしは、いつか、おじいのホテルのおかみさんになるのが、夢なの…」

再生を停止しようとした愛の手を純が止めました。

「それでね、ここを“まほうのくに”にするの。ねえ、できるかな?」

「純なら大丈夫さ。 …純がいてくれたら、このホテルは、ずっと大丈夫さあ」


涙があふれ出て止まりません。

(僕には、かける言葉がない。

おじい、純さんの心の声が、聞こえなくなりました…)

> ナレーションの純の声は、愛が聞いている純の心の声だったということでしょうか?
> 希望に胸膨らむ善行ですが、取り上げるもの取り上げたら、もう用済み…ってことになりませんかね。顧問弁護士は、あのお方だし…

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2012年12月21日 (金) | 編集 |

第71回

善行も、純に協力することを受け入れる。ホテルの客数も増え、全てが順調に回り始めたと思われたが……。

(2012年12月14日 NHKネットステラ)


「よかった。やっと、お父ちゃんがわかってくれて」

安堵する純に愛がそっと耳打ちしました。

「…まだ何か隠している気がします」

えっ? 

(おじい、まだ何か企んでるの? お父ちゃん)

… … … … … …

心を入れ替えたように、接客をする善行。

「でも、びっくりした、お父さんが私のお願い聞いてくれるなんて」

晴海と正も喜んでいます。

不安になった純が、善行のことはまだ気をつけた方がいいと忠告すると、晴海は不機嫌になりました。

「あんたも娘なら、どうしてお父さんのこと信じてあげないの?」

… … … … … …

かいがいしく玄関のガラスドアを磨いている善行に、純は尋ねました。

「お父ちゃん、何で急に気が変わったの?」

「いとしくんにガツンと言われたんや、いつまでも意地張ってないで、そろそろ男が女に従う時代と違いますかって」


純と善行は、ホテルのことを諦めたという、梨田たちが帰っていくのを見送りました。

… … … … … …

純は、今回だけは善行のことを信じてみようと思うと、愛に話しました。

書類だけでも見せてもらった方がいいと、愛。

「ごめん、もう疑うの止めようと思うの、あたしの父親はあの人しかいないんだし」

洗濯物を抱えて、部屋を出ていく純。

しかし、愛の不安は消えません。

純と入れ替わるように誠が入ってきました。

「私も、まだ臭いと思う、あの親父。さっきも裏の方でコソコソ誰かと電話してたし」

「純さんもお義母さんも、どうしても信じたいんだよ。お義父さんこと」

「愛ちゃんは、信じてるん? パパとママのこと…」


… … … … … …

一日の業務を終え、一同がロビーに揃った時に善行が、言いました。

「明日お休みにして、お祝いしようか? 純の勘当も解かんとな。皆で食事しよう」

晴海も賛成して喜んでいます。

純もうれしい。

愛と誠も一緒に来るように言うと、善行と晴海は、実家に戻っていきました。

… … … … … …

翌日、狩野家に皆集まってお祝いの準備です。

「ただいま」

純は、おじいの遺影に手を合わせました。

純と誠は、台所で晴海とマリヤを手伝い、愛も正と剛の話の輪に加わっています。

> 基本的に狩野家の人間は、純ほどではありませんが、本性も裏表なく、臭わない家系なのでしょう…誰かさんを除いて…

… … … … … …

ふと、善行が見当たらないことに純が気づきました。

「何か用事があるとか言って、出かけたけど」

正の言葉を聞いた愛が、慌てて家を飛び出しました。

「いとしくん、何処行くの? ちょっと」

ホテルに向かって走っていく愛、純も後を追います。

… … … … … …

信じられない光景を目の当たりにする純と愛

善行の誘導で、業者の人たちがホテルからイスやテーブルなどを運び出していました。

「お父ちゃん、何やってんの?」

「いらんようになったから、処分してるのや。今日でこのホテル、閉める」


そう言い捨てる善行は、昨日とはまるで別人のようでした。

「皆でここやり直すんじゃなかったの?」

「俺は、そんなこと一言も言うていないぞ」


晴海や正たちも駆けつけてきました。

「どういうことですか? お父さん」

… … … … … …

心を入れ替えたように見えたのは、家族をダマして安心させるための演技…

「みんな、お前がわるいんじゃ! お前が、お母ちゃんに入れ知恵するから、離婚とか言い出したんや!

おかげで俺は、損害賠償を吹っかけられて、詐欺で訴えられそうになってんねん!

せやから、せやから俺は、持ってる土地と建物、売ってやったんや! どこが悪いんじゃ?!」


それでもまだ、純と晴海は、善行のことを説得しました。

「お父ちゃん、お願いだから、皆で頑張って借金返そうよ、ねえ」

手にした誘導灯をメチャメチャに振り回しながら善行は喚き声をあげました。

「俺はな、もうこの島におることが耐えられへんねん。これ以上おったら、死んでしまう。

…これから先は、俺は俺のために生きるんやあ!!」


(おじい、ちょっとおかしくなってるよ、この人)

その時、ジュークボックスが運び出されてきました。

「ちょっと、ちょっと待って! それは、おじいのだから止めてください」

必死に止めようとする純を押さえつける善行。

「これは俺のもんや!」

… … … … … …

純の抵抗も虚しく、すべてのものが運び出されたホテル内に立ち尽くす狩野家の一同。

「お父さん、これからどうすればいいんですか?」

抜け殻のようになった晴海が、善行に尋ねました。

「…ビーチ売って、大阪に行こう。これで借金は返せる。息子二人と嫁、路頭に迷わさずに済むんや」

純は、晴海に宮古に残ってやりなおそうと言葉を掛けました。

「言うとくがな、家も抵当に入ってるから、借金返さへんかったら、住むとこないぞ。俺と離婚してもええが、そうなったら、一文無しや。どないして借金返すんや?」

晴海に返答を迫ります。今や主導権は善行が握っていました。

… … … … … …

「わかりました。 …お父さんの言うとおりにします」

晴海の口から出た、信じられない言葉。

「お母ちゃん、このまま諦めちゃうの? おじいには何ていうのよ?」

純の言葉を遮るように晴海は言いました。

「純、お願い。これ以上苦しめないで」

(おじい、助けて。どうしたら、いいの?)

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2012年12月20日 (木) | 編集 |

第70回

突然、浮上した善行と晴海の離婚問題に、家族全員がギクシャク。衝撃を受けた善行は、入水をはかり!?

(2012年12月14日 NHKネットステラ)


「離婚してください。お父さん」

思いもよらぬ晴海の言葉に狼狽える善行。

「本気で言うてんのんか?」

「お父さんが、私たちと一緒にこのホテルで働く気がないなら、仕方ないじゃないですか」


その代わりに純と社長を交代してくれと晴海が言うと、善行は、何も言わずホテルを飛び出して行ってしまいました。

(おじい、びっくりした。お母ちゃんがこんなこと言うなんて…)

… … … … … …

後片付けをしながら、純は晴海に「本当に別れてもいいのか」と尋ねました。

「もっと早くこうすればよかったのよ」

正は、借金が返済できる保証はないし、晴海が今まで以上に苦労をするのではないかと心配しています。純が社長になるのも不満のようです。

剛は、晴海がいいのなら別れても構わないと言います。

「お母ちゃんの気持ちはわかるけどさ…」

…娘としては別れてほしくない、純は複雑な心境でした。

「お母ちゃんはさ、もうお父ちゃんのこと愛してないの?」

純の問いかけに晴海は何かを言いかけましたが、「こうするしかないの」と片付けものを持って出て行きました。

… … … … … …

思ってもいなかった成り行きに思考停止している純に愛は言いました。

「とりあえず、今できるホテルの再建を頑張りませんか?」

(おじい、いとしくんの言うとおり、次の日、債権者の所へ行って、再建案を必死に説明し、地元の人にもホテルに来てくれるよう、頼みに行ったけど…お母ちゃんが離婚を言いだしてから、家族の関係が少しギクシャク…)

晴海と純が、善行と連絡が取れないことを心配している時、慌てた愛が飛び込んできました。

「お義母さん早く来てください、急いで! 大変なんです! 純さんも」

… … … … … …

愛に先導されて、ビーチに出てみると、白装束をまとった善行が恐る恐る海の中へ入っていくところでした。

「ちょっと、何やってんのよ? お父ちゃん!」

善行は、泳げません。

「自分の借金ぐらいな、自分の命で返したるわい! 保険金下りるから、死んだるわい!」

波が来てよろける善行。悲鳴を上げる晴海と純。

「ウソをつかないでください。お義父さんは死ぬ気なんかありません」

愛が善行の本性を見抜いて叫びました。

「本気や!本気で死んでみせるわい!」

その時、深みにはまったのか、善行の体が深く沈みました。

慌てる二人を制して、海に飛び込む愛。

… … … … … …

失った意識の中で、善行は13年前のことを思い出していました。おじいに出迎えられてうれしそうな家族とは裏腹な自分の気持ち、寂しさ…

目を覚ますと、ホテルのベッドの上でした。

付き添っていた愛が晴海たちを呼びに行こうとするのを止めました。

「あいつの顔なんか、見とうないわい」

そう言って、そっぽを向きました。

「お義母さんは、本当はお父さんと別れたくなんかないんです。

離婚って言い出したのは、最後の賭けなんです。 …宮古に残って、家族と一緒にやり直す気になってくれるんじゃないかっていう」


体を起こす善行。

「あいつ、ホンマはそう思っているのか?」

… … … … … …

「お願いします。純さんと一緒に、このホテル立て直してくれませんか?」

「あいつはな、やることなすこと俺のことが気に入らへんのや」

「純さんは誰よりもお父さんのことを愛しています。誰よりもお父さんから、愛されたいと思っています」


「そんなことあるか」と善行は横を向きました。

「ただ、このホテルをお父さんが大事にしてくれないのが嫌なんです」

このホテルは、純にとって生きる目標であり、夢であり、何にも代えられない大切な宝物…そんな気持ちわかってもらえないかと、愛は頭を下げました。

「お前は一体何者じゃ? 男のくせに、女房従えて生きていくというプライドがないんか?」

「そんなもの持っていても、仕方ないなと思ったんです。純さんを見ていたら」


自分の身の丈以上のことをして失敗するくらいだったら、女性に尽くした方がいいという愛の言葉を黙って聞いている善行。

「このまま意地を張って、お義母さんや純さんを失ってもいいんですか? お義父さん」

… … … … … …

その夜、ホテルには昨日にもましてたくさんの人が集まっていました。債権者や地元の人の顔も見えます。

「皆さん、ウチの父の声が入ったテープが見つかったんで、聞いてください」

晴海が、おじいと幼い頃の純の会話が吹き込まれたカセットテープをかけました。

微笑ましい会話と純の音痴な歌声に一同から笑いがこぼれます。

その様子を少し離れた場所から、複雑な表情で見つめている善行がいました。

「心地いいね、ここは」「おじいの作ったホテルが戻って来たね」

誰からともなくそんな声が聞こえてきます。拍手…

… … … … … …

善行が、入ってきて、皆の前に立ちました。よく見ると支配人の格好をしています。

「お父ちゃん…」

「皆さん、お集まりいただきまして、ありがとうございます。ありがとうございます。

…また今後ともひとつ、このホテル、よろしくご愛顧のほどお願いいたします」


善行は、皆に向かって何回も頭を下げて礼を言っています。

(おじい、よかった。やっと、お父ちゃんがわかってくれたよ…)

喜びと安堵の純たち。

しかし、善行を見つめる愛の表情は…

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2012年12月19日 (水) | 編集 |

第69回

正(速水もこみち)や剛(渡部秀)も一緒になって、サザンアイランド再建に奮闘。それでもホテルを売るべきだと言う善行に、晴海は「別れましょう」と告げる。

(2012年12月14日 NHKネットステラ)


「契約は白紙に戻していただいて構わないですから、このホテル壊すのも止めてください」

純と晴海が、梨田との話をそれで終わらせて、席を立とうとしたその時、正と剛の監視をかいくぐって脱出してきた善行が駆け込んできました。

> 大の男が二人で見張っていながら、頼りない兄弟。

梨田は、善行にビーチを売らないと、契約違反で訴えることと、関連会社への再就職も白紙にすると脅しを掛けました。

善行が、説得しようとすると、晴海は、いきなりホテルの一室に逃げ込んで、中から鍵を掛けてしまいました。

「お父さん、実印は渡しませんからね、絶対。これからは、純と話してください」

… … … … … …

「余計なこと言うからだ。さんざん俺を苦しめて、そんなに面白いんか?!」

こうなったのも全て純のせいだと、八つ当たりする善行。ホテルを売って、借金を返すしか方法はないと喚き散らします。

「あの、このホテルが確実に利益を見込めるって必死に説得して、返済を債権者に待ってもらうわけにはいかないんでしょうか?」

愛が話に加わることが面白くない善行は、愛の言葉にいちいち茶々を入れます。

「そうだよ、いとしくんの言うとおりにしよう!

おじいがやっていた頃みたいに、ここをお客さんで満員にして、再建が可能だってことを債権者の人たちに証明するの。家族で一生懸命おもてなしして…」


愛の意見に純は、大賛成です。夢を描いて盛り上がる純と愛

そこに現れた誠が「なんだか面白そう」と協力すると言ってくれました。

「ありがとう、誠ちゃん。お母ちゃんたちに手伝ってって言ってくるから」

その様子を憎々しげに睨みつける善行。

… … … … … …

それから、皆で手分けして、ホテルのメンテナンスが始まりました。

看板は、愛のアイデアで電球を飾り付けました。

晴海とマリヤは、窓ガラスを拭きながら、笑い合っています。

売店にある不要なものを運び出したあと、柱に何かプレートがはまっているのを純が見つけました。

『HOTEL SOUTHERN ISLAND』と書かれたそのプレートは、おじいがつけたものでした。

新しい植木鉢も飾られ、床もピカピカに磨き上げました。

… … … … … …

「純、今更こんなことやって本当に意味があるの?」

晴海と正が不安そうに問いかけました。

「そんなこと言わないでよ」

その時です。売店の奥に置いてあるジュークボックスに明かりが灯り、レコードが回り始めて、懐かしげな音楽が流れ始めました。

その曲に誘われるように皆が集まってきました。

「…直したの?」

純が、傍らに立っている愛に尋ねると微笑んでうなづきました。

「今まで何度修理してもダメだったのに」

晴海がそう言い、懐かしそうに見つめています。

「何か、軌跡が起こせるような気がしてきた」

… … … … … …

純の思いつきで、先ほどのおじいのプレートの下に、大先からもらった理念のプレートをはめ込みました。

「いつか、あたしが“まほうのくに”を作った時に飾ってほしいって」

『歩みいる者に安らぎを、去りゆく者には幸せを』

… … … … … …

「お姉、宣伝のチラシ作ってみたんだけど」

剛が作った『ホテル・サザンアイランド リニューアル・オープン』と書かれたチラシは、なかなかの出来でした。

コピーして配りに行こうとする剛のあとを誠が「私も行く」とついていきました。

「ごめん、この前はひどいことして…」

「…ああ、大丈夫、大丈夫。俺、まこっちゃんから結婚したいって思ってもらえるように頑張るから…」


宮古では誰もあまり臭わないと、誠はマスクを外していました。

… … … … … …

その夜。

チラシの効果もあったのか、サザンアイランドにはたくさんの人が集まっていました。

コソコソとホテルに入り、皆が集まっている様子を身をかがめて覗く善行。

マジックを披露した純が、次に控える愛を紹介しました。

「次は、うちの旦那のいとしくんの竹笛を聞いてください」

愛の吹く竹笛の音色に、聞き入る一同。

亡き父を思い出したのか、こみ上げる涙を隠すため、晴海はフロアに出ました。

そこに善行がいたのを知ると、傍らに腰かけました。

… … … … … …

「なんで、父が私にビーチを残してくれたか、不思議だったけど、思い出しました…

“何か辛いことがあったら、いつでもここに来ればよいさ”って言ってくれたんです。

“ここから見る海を見て、お前を晴れた海と書いて晴海って名づけたんだ”って…」


晴海の話を黙って聞いている善行。

「私は、本当に軌跡を起こせる気がしてきました。

お願いです。もう一度、皆で頑張って、やり直しませんか?」


> 晴海にとって、父との懐かしい思い出での海であっても、善行にとっては、そうではないようです…

… … … … … …

ショーを終え、純たちもフロアに出てきました。

「焼け石に水や…それよりもや、大阪行って、一からやり直そう」

水を差すような善行の言葉。何が何でも大阪に戻りたいのでしょう。

あきらめるように晴海が言いました。

「…わかりました」

驚く一同。善行は晴海に自分の意が通じたと思って「ありがとう」を繰り返します。

「…じゃあ、別れましょう。離婚してください。お父さん」

静かにそう言った晴海の言葉に、善行だけでなく、純も耳を疑いました。

(おじい、今何て言った? お母ちゃん)

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2012年12月18日 (火) | 編集 |

第68回

晴海(森下愛子)は、善行(武田鉄矢)に「ビーチは私のものです!」と宣言。さらに純は、「私がホテルを立て直す」と告げる。

(2012年12月14日 NHKネットステラ)


晴海から話があると言われて、善行は明らかに動揺しています。

正やマリヤ、剛も起きてきました。

「お父さん、ビーチは私のです! あとは、純から聞いてください!」

思い切って、それだけ言うと、晴海は台所へ逃げてしまいました。

「おい! あいつに何を吹き込んだんや?」

純のことをにらみつける善行。

… … … … … …

純から説明されて、売買契約に晴海名義のビーチが含まれていないことを知った善行、契約書を持つ手がブルブルと震えています。

(潔く、負けを認めろよ、親父)

「晴海、頼む売ってくれ! 契約がパーになったら身の破滅や」

「お願いします。何とか考え直してくれませんか? この家だけは何としても残したいんです」


善行に泣きつかれましたが、晴海も譲れません。

「どこがええんや?! こんな文化も何もない、プライバシーもなにもない島!」

「だから、そういう宮古の悪口も聞きたくないんです、もう!」


珍しく晴海が声を荒げました。

「借金どないして返そう? お前、何かあてがあるんか?」

… … … … … …

「自分のことを棚に上げて、お父ちゃん、責任感じてるの?」

「借金を作ったのは自分のせいではない」と、時代や世の中のせいにして、自分の非は決して認めない善行。

「いい加減、自分の非を認めてよ!」

「偉そうに言いやがって、ほんならお前、言うてみい! 借金返す方法を言うてみい、お前が!」

「あたしが社長になって、サザンアイランド立て直すの!」


… … … … … …

純は、以前に見せたことがある『ホテル・サザンアイランド再生計画』と書かれたノートを取り出しました。

「そんな、小学生が書いた夏休みの計画表みたいなもんで、借金返せるか!」

取り合おうとしない善行の目の前に、愛が分厚い書類の束を置きました。

純のノートに、愛が利益見込みや返済方法などを織り交ぜて作成した再建案です。

「この再建案を持って、債権者のところに行って、死ぬ気で返すから、もう少しだけ借金返すの待ってほしいって、頼んでくるつもり」

… … … … … …

「家族皆で力を合わせれば、軌跡を起こせるって、あたしは信じてる。 …ねえ、みんなはどう思う?」

晴海が頭を下げて、善行に懇願します。

「お父さん、もう一度、父が作ったホテルを立て直してもらえませんか? お願いします」

腕を組んで考え込んでいた善行。

「こんなアホたれの言うことに乗せられて、アホみたいなこと信じて。あのホテルを立て直すのは無理や」

場所が悪い、交通の便が悪いと、ホテルの欠点を上げ始めました。

> そんな場所にリゾート開発の計画が立つでしょうか? 善行のその場しのぎの言い逃れ…

「あんなところにホテルを建てたのが間違いや。あの爺さんが悪いんや!」

おじいの遺影を指さした善行。

言うに事欠いて、おじいのせいにされたことに、ブチ切れた純は、善行につかみかかりました。

「おじいに謝ってよ! 取り消してよ!

おじいがどんな思いであのホテルを建てたか、わかってるでしょ? あそこには、おばあへの愛が、たくさん詰まってるの!」


振り払う善行。

「本当にお母ちゃんのこと、…家族のことも本当に愛してきたって胸張れるの?

お母ちゃんはね、大阪に何か行きたくないの。宮古が好きなの、宮古にいたいの!」


… … … … … …

善行は、新天地は、大阪だ、間違いないから、自分についてきてくれと晴海に言いました。

「じゃあ、気づいてる? お母ちゃんの手、シミとかシワとか凄い増えてるの?」

思わず、手を隠す晴海。晴海を見つめる善行。

「お母ちゃんの手を見てるだけで、宮古の海が汚されていくような気がして、つらいの…

お願いだから、お母ちゃんをこれ以上苦しめるの止めてくれるかな?」


純は、善行に涙ながら必死に訴えます。

「家族のこと本当に愛してるなら、この家もホテルも売るの止めて、皆で借金、死ぬ気で返していこうって言ってくれないかな? お願いします」

純に続いて、晴海、剛、マリヤ、正も頭を下げて懇願しました。

… … … … … …

「わかった。 …好きにせい」

善行は、静かにそう言うと、立ち上がりました。

「お前らのやりたいようにやってみい」

善行に心が通じた…ほっと安堵する一同。

「お義父さんを捕まえてください」

善行の本性を見抜いた愛が注意しました。

「お義母さんの実印を盗む気です!」

愛の言うとおり、晴海の実印を手にした善行が逃げようとするのを、間一髪、家族皆で取り押さえました。

> この親父、クズすぎます…とことん。

… … … … … …

「今、何ておっしゃいました?」

ホテルのロビーで、梨田は純に聞き返しました。

「ビーチは、母のものなので、お売りすることはできないんです」

それでは、リゾート計画がパーになってしまうと大慌ての梨田。善行を読んでほしいと言いました。

「ちょっと、体調を崩しまして…」

善行は…

ガムテープでグルグルに巻かれて、トイレに閉じ込められていました。

「大人しくしててよ、お父さん」

「お姉が来るまでの、辛抱だからさ」


※今週までのストーリーが載っています。

NHK連続テレビ小説 純と愛 上


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2012年12月17日 (月) | 編集 |

善行が、サザンアイランド売却の契約書に判を押してしまった……。
だが、あきらめるのはまだ早い!
魔法の国を取り戻すため、純と愛は、宮古島に乗り込む!


第67回

宮古島に帰ってきた純(夏菜)と愛(風間俊介)は、売却契約書とリゾート計画図を入手。契約を無効にする手だてを、多恵子(若村麻由美)に相談する。その一方で、誠(岡本玲)もまた宮古島を旅行中だった。

(2012年12月14日 NHKネットステラ)


おじいのホテル~サザンアイランドに乗り込んだ純と愛

フロントに「今月をもって閉館させていただきます」という張り紙がしてありました。

純が忌々しそうに破りすてました。

「何しに来たんや? お前ら」

その様子を見ていた善行が、二人のことを咎めました。

「お父ちゃん、あたし、ホテル辞めてきたから。いとしくんとこっちで暮らすことにしたから」

「何をたくらんでるか知らんが、もうジタバタしても無駄や。 …来週から、いよいよ取り壊しが始まるねん」


物件の下見に来た、元部下の梨田たちを案内しながらご機嫌の善行です。

(ここを売れば、借金は返せるし、再就職も決まったからって… 見ててね、おじい。“まほうのくに”は絶対奪い返すから!)

… … … … … …

自宅では、晴海、正、剛が抜け殻のようになっていました。大阪から帰って来てからずっとこんな感じだと、マリヤが引っ越しの準備をしながら、説明しました。

「この家も売っちゃったから、来週には出ていくって、お義父さんが約束しちゃったの」

晴海は、純が帰ってきたことに気づくと力なく笑いました。

「お母ちゃん、皆も聞いて。あたし、まだあきらめてないから。 …いとしくんとふたりで、おじいのホテル取り返す」

… … … … … …

まずは、契約書と開発計画図を手に入れて、どこかに不備がないかと入念にチェックする純と愛

「何かあるような気がするんですけど…」

人の気配に慌てて書類を隠そうとすると、それは、誠でした。

「ここに泊まってるんやけど。 ちょっと、自分を見つめなおそうと思って、 …気がついたら宮古にいたみたいな感じ」

> サザンアイランドに誠が泊まっている。狩野家の人たちは気づいていないのですかね?(特に剛)

法律の勉強をしていた誠なら、契約書に不備があるかどうかわかるのではないかと、見てもらいました。

「そんな、急に言われても無理や。 …ママやったら、わかるんちゃう? 契約書の不備とか見つけるの得意だから」

しかし、愛も誠も多恵子に電話して話をすることを躊躇します。

しかたなく、誠に電話をかけてもらって、純が出ましたが、相手が純だとわかると、説明する前に切られてしまいました。

思い直した愛が電話を掛け直しました。

「ファックスで送らせてもらったんですけど、その売買契約を白紙に戻す方法を教えてもらいたいんです」

多恵子は、何故、ゴキブリ女(純)を助けなければいけないのかと言い捨てました。

横で聞いていた誠が多恵子を挑発します。

「人に弁護士になれなれ言うんやったら、自分がどれだけ素晴らしい能力持っているか証明してよ」

多恵子は、少しの間、契約書と計画図をパラパラとめくりながらチェックすると、馬鹿にしたように言いました。

「こんな簡単なこともわからないの?」

… … … … … …

翌朝、純と愛は狩野家で朝一番に起きてきた晴海に多恵子から教わった売買契約を無効にできるかもしれない方法を伝えました。

リゾート計画には、ホテル裏のビーチも含まれているのですが、ホテル裏の土地は、晴海個人の所有物であり、売買契約にも含まれていなかったのでした。

「お母ちゃんが、ビーチを売らないって言えば、向こうのリゾート計画は全部パーになるから、契約を破棄するって言うわよ、絶対。

おじいが、こんなこともあろうかと思って、お母ちゃんの名義のまま、ビーチだけ残したのかも」


晴海は、仏壇の亡き父の遺影を見つめました。

ちょうど、善行が起きてきました。

「お父さん、ちょっとお話が…」

純に促されてそう言った晴海。何か覚悟したようなその表情に、善行もただならぬものを感じたのでしょうか…

「な、何や?」

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2012年12月15日 (土) | 編集 |

第66回

おじいの「魔法の国」を守るため、純は大きな決断をする。

(2012年12月07日 NHKネットステラ)


「ウソでしょ? ウチのホテル、売っちゃったの?」

卒倒する晴海。純は善行につかみ掛りました。

「どうしてこんな勝手なことするのよ?

お父ちゃんは結局、自分のことしか考えていないのよ。お母ちゃんの気持ちも全部無視して。

どうして考えてくれないの? おじいがどんな気持ちでウチのホテルを作ったか!」

「どけ! お前みたいなやつは、もう娘やない!!」


純を振り切り、家族を残したままチャペルを出て行こうとする善行。

「待ってよ、卑怯者! おじいのホテル、返してよ!」

… … … … … …

次の日の朝。

おじいのホテルが崩壊した夢で目が覚めた純です。

朝食を作っていた愛が心配して様子をうかがいに来ました。

「おじいのホテルがなくなっちゃったら、どうすればいいの?」

涙があふれて止まらない純に愛は、ティッシュの箱を差し出しながら言いました。

「まずは涙を拭いて… それから次は、宮古に行って、おじいのホテルを取り戻してください」

まだ、あきらめなければ、奇跡は起こせると愛は言いました。

弱音を吐く純。

「僕は幸せじゃないですよ。純さんが心から幸せじゃなかったら。 …宮古に骨を埋める覚悟がなければ、純さんの“まほうのくに”は、取り戻せない!

あんた、宮古行きなはれ。ホテル守りなはれ。あんたが“まほうのくに”作るためやったら、うちはどんな苦労でも、 …喜んでします」


> 善行が心の中で歌っていた『浪速恋しぐれ』…実は気に入っちゃったかな?

… … … … … …

(おじい、いとしくんが言ったのって、ここを辞めなきゃいけないってことなんだよね…)

オオサキを見上げる純。

スタッフルームでは、桐野、池内、新井の3人が現状の問題点についてミーティングをしていました。

「待田、ちょうどよかった、あんたもちょっと聞いて」

純が、退職を切り出そうとしたその時、意気込んだ表情の千香が入ってきて、いきなり土下座をしました。

「お願いします。もう一度ここで働かせてください。もう二度と辞めるなんていいません。泣き言も言いません。 …と、決めました」

純も並んで一緒に土下座をしました。

「じゃあ、もうこれは必要ないわね」

桐野は懐から千香から預かっていた退職届を取り出すとビリビリに破りました。

… … … … … …

これからも一緒に頑張ろうと喜んでいる千香を見て、胸が痛む純ですが、話の続きを切り出そうとします。

今度は、辞めたはずの水野が入ってきました。

純に指摘されたように“環境の変化や困難を自分で変えようとしていない”ことを桐野たちからもボロクソにけなされたと苦笑いしました。

「他人の悪口を言ったり、あなたのことを褒めるような人の言うことを聞かない方がいい」

トルストイのこの言葉を思い出し、向こうのホテルの人間がまさにそうだということに気づいたのでした。

「オオサキ再生プロジェクトに参加することにしたから、これからもけなしてくれよ、君も」

… … … … … …

ますます、辞めるとは言い出しにくくなった純です。

「どうしたの? さっきから何か言いたそうだけど」

桐野にそう言われて、意を決した純は深く頭を下げました。

「一身上の都合で、辞めさせてください」

… … … … … …

静まり返る、スタッフルーム。

宮古に帰って、善行~父親がホテルを売ろうとしていることを何とか止めたい。可能性があるうちは、どうしてもあきらめられない、だから…

水野も千香も、純が辞めることに異議を唱えました。

「あたしだって、本当はここで働きたいよ。

…このまま、おじいのホテルがなくなるのを、黙ってみているわけにはいかないの。 …でも、やっぱり辞めたくないな。皆とも離れたくないし、前の社長にもここを“まほうのくに”にするって誓ったし、桐野さんたちにも、あたしが社長になるまで頑張るって、約束したし…」


涙が止まりません。

… … … … … …

「だったら、オオサキの精神だけ、持っていきなさい」

桐野が純に差し出したのは、オオサキの理念が書かれた例のプレートでした。

「大先さんに渡してくれって頼まれたのよ。いつか、あなたが“まほうのくに”を作った時に飾ってほしいって。 …こんなに早く渡すとは思わなかったけど」

桐野の目にも涙が光っていました。

「私たちも、あなたに負けないよう、ここを“まほうのくに”に必ずしてみせるから」

桐野は純にプレートを渡し、固く手を握り合いました。

スタッフルームの仲間が温かい目で見つめています。純との別れを惜しんでいます。

いつの間にか純はそんな存在になっていました。

(おじい、この人たちのためにも絶対にあきらめないよ。あたし)

… … … … … …

おじいのホテル~サザンアイランドを見渡せる橋の上にたたずむ純と愛

『高級リゾート開発予定地』と書かれた看板がすでに立てられていました。

決意新たに見つめる純。

(いよいよ、最終決戦だ。おじい)

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2012年12月14日 (金) | 編集 |

第65回

契約書にサインしようとする善行を、愛(いとし・風間俊介)はある奇策で引き止めようとする。



「早く純さん来て止めてください!」

「こっちのこともあるし…行きたいけど、いけない~」


その時、マリヤが純に向かってウインクをしたと思ったら、いきなりお腹を押さえて叫び声をあげました。

「う、産まれる~!」

マリヤの必殺技(?)、産気づいたマリヤを医務室に運ぶことを剛にも手伝わせ、式を中断させることができました。

「純さん、ホッとしている場合じゃないです。お義父さんを早く止めないと!」

… … … … … …

「お父ちゃん、お願い、おじいのホテルをなくさないで! あのホテルは、“まほうのくに”なの!」

純が、必死にドア越しに呼び掛けても、善行は「もう、誰にも邪魔させへん」と言ったきりで出てきません。

「このまま、おじいのホテルがなくなるのを、黙ってみてるしかないの?」

おじいのホテルの思い出… 廊下で立ちすくむ、純。

… … … … … …

「純、お前はずっとそのままでいいから」

純の耳におじいの声が聞こえました。空耳?

「純、自分を責めるんじゃないよ」

確かに、おじいの声です。

純はあたりを見回しました。

「ねえ、今の聞こえた? おじいの声が聞こえる。おじいの霊がいる」

うろたえる純。

…おじいの声は、愛が声色をまねた、モノマネでした。

「お義母さんからもらったテープ何度も聞いたので。 …“純、負けるな。まだ手はある”」

> いくら、お化けに弱いのだとしても、大好きなおじいの霊が、純は怖いのでしょうか?

… … … … … …

善行の部屋の電話が鳴りました。仕方なく受話器を取る善行。

「善行さんかい?」

おじいのモノマネをした愛の言葉を聞き、凍りつく善行。

「勝手にわしの作ったホテルを売ろうとしているから、我慢できなくてね」

おじいからの電話と信じて、腰を抜かさんばかりの善行です。

「もし、娘や孫に無断で契約したら、一生化けて出るからな、それでもいいのかい?」

このまま上手くいきそうでした。 …マリヤのウソがバレて、誠と剛がまた結婚式をやろうとしていると、晴海たちが助けを求めて来るまでは。

「お母ちゃん、シッ! 今、いとしくんがお父ちゃんを説得しているからさ」

その声が、受話器を通して善行にも伝わってしまいました。

「やっぱり、お前たちの仕業か!」

… … … … … …

今度こそはと、善行が契約書に判を押そうとした時、純がドアを叩く音が部屋に響きました。

「お父ちゃん、家族に恥じることしてないのなら、皆の前で堂々と契約したらいいでしょ?!」

「一家の長が決めたことに逆らうな!」


思いつめた顔の晴海がドア越しに訴えました。

「お父さんが、ウチのホテルを継いでくれるって言ってくれた時、涙が出るほどうれしかったんです。

だから今まで、お父さんの言うことは黙って聞いてましたけど。 …今日だけは、私のお願い聞いてもらえませんか?

父のホテルと大切な息子を同時に失うかもしれない、私の気持ちも少しだけ考えてください」


…ドアが開いて、善行が出てきました。

… … … … … …

チャペルに駆けつける一同。

「ほっといてください!」

誠と剛を引き離そうとする善行。もみ合う中で、誠に思いっきり引っ叩かれました。

式を続行しようとする誠に向かって晴海が問いただします。

「じゃあ、聞くけど、あなた、本当に剛を愛しているの? 私に負けないくらい愛してるって誓えるの?」

言葉を返すことができない誠。

「誠ちゃん、これってさ、あなたの嫌いなお義母さんとやってること一緒じゃないの?」

言い聞かせるように純。

> 誠に対して一番有効な例えでした。

じっと考える誠は、剛のことを見つめました。

「ごめん」

そう言うと、急にチャペルから走り出していきました。呆然と見送る剛。

… … … … … …

「お父ちゃん、約束通り、今から家族皆でウチのホテルをどうするか話そう」

純の提案に、善行はしたり顔で答えました。

「その必要はない。契約は済んだ」

押印された契約書を掲げる善行。

愕然とする一同。

(おじい、ウソだよね? ウチのホテル、もう売ったなんて)

> 客室、フロア、チャペル、医務室と大騒ぎの狩野一家。他の宿泊客から苦情がきてもおかしくない気がするけど…大丈夫?

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2012年12月13日 (木) | 編集 |

第64回

さらに、千香(黒木華)がホテルを辞めると言いだす。皆を思いとどまらせるため、純は走り回る。

(2012年12月07日 NHKネットステラ)


「あのさ、俺。 …まこっちゃんと結婚しようと思って」

剛はその気ですが、ふたりが本当につきあっているかどうかでさえ半信半疑の純。

騒がしさに目を覚ました誠に真意を確かめると、あっさりと言いました。

「本気やけど。 …ちょうどいいや、皆揃っているし、明日ここで式あげようか? ツヨキチ」

皆がいくら説得しても、ふたりは聞く耳持ちません。

「自分らは、反対されても結婚したくせに」

こう言われたら、一言も返すことはできない、純と愛です。

(おじい、もうメッチャメチャだ、ウチの家族は…)

… … … … … …

こちらの部屋も追い出された一同、事情を話すとさすがの善行もドアを開けて話に応じました。

駆けつけた、愛と誠の父~謙次の話によると、多恵子のカイザーとオオサキの合併を進める時のやり方を見た誠が、爆発してしまって、 …怒り狂った多恵子が誠を叩いた。 …たまたま来ていた、剛と結婚すると言って、家を飛び出した、というのがことのあらましでした。

腹に据えかねた善行が謙次に多恵子へ電話をさせましたが、仕事中の多恵子は、まともに相手にしません。

誠までおかしくなったのは、純だという多恵子。

「おい、“邪知暴虐”という言葉を知ってるか? 自分の頭の良さを人を苦しめるためにしか使わん奴の言葉や。まさしくアンタのための四文字熟語や!」

> これは、善行の言うことが正しい。的を得た言葉でした。

一方的に電話を切られた善行。「仕事の時間だから」とまたまた部屋を追い出された純たちです。

… … … … … …

誠と剛の結婚も、善行がホテルを売ることも、全員が反対だということで一同一致しました。

愛が善行の部屋を、謙次が誠の部屋を見張ることで、阻止することに決定!

自分は何をしたらいいのか張り切る純に愛が言いました。

「純さんは、彼女を追いかけてください」

思いつめたような表情の千香でした。

> 純さん、お仕事はどうなってるんですかね? 今日は非番なの?

… … … … … …

宿泊部のスタッフルームの前で立ち止まり、退職届を取り出した千香。

「千香ちゃん、辞めてどうするの?」

ロビーウエディングの時に、頑張ろうと誓ったではないかと説得する純。

「私は、あなたが輝いているのが辛いの。 …人に何言われてもめげないあなたを見て、同期として恥ずかしくなったの。 …もう介抱してくれへんかな」

水野から言われたことと同じような千香の言葉に何も返すことができない純でした。

… … … … … …

千香に退職届を出された桐野は、あっけなく受け取り、ただ「お疲れ様」とだけ言って仕事に戻りました。

拍子抜けして部屋を出て行こうとする千香のことを再び純が慰留しました。振り切ろうとする千香。

「あなたは幸せね。止めてくれる人がいて」

自分も若い頃、前の会社で退職届を叩きつけたことがあったが、誰も止めてくれなかった。自分は会社に必要な人間だと思っていたから、ショックだった。 …桐野は、自分の過去を話しました。

「だったら、何故もっと早く辞めなかったの? …リストラされずに済んだ人がいたかもしれないのに」

> 暗に“アナタは必要だから、リストラされなかったのよ”と、言っているのではと勝手に深読み。

… … … … … …

(おじい、同期の仲間がついに辞めちゃったよ…)

落ち込む純のもとに、謙次が慌ててやってきました。

誠と剛が、チャペルで式を挙げると言い出して、一瞬目を離したすきに部屋から抜け出してしまったのでした。

神父役の水野を前にして式を挙げようとしている誠と剛。

「ちょっと待った~」

… … … … … …

「誠ちゃん、冷静になってよ。剛と結婚してもろくなことひとつもないよ」

頑なになっている誠は、水野を促しました。

そこに、今度は慌てた愛が飛び込んできました。

「お義父さんが、 …契約先の人が部屋に来ちゃって」

「部屋の中で、ウチのホテル売る契約しようとしているわけ?!」


すぐに止めに行かなけでば、でもこちらも放っておけない…

> 誰もかれも、何でもかんでも純を頼るんじゃない!

(おじい、助けて! もう、いっぱいいっぱいでワカンナイ!!)

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2012年12月12日 (水) | 編集 |

第63回

晴海らはホテルの売却をやめるよう説得するが、善行はそれを無視して部屋に閉じこもる。とそこへ、剛(渡部秀)と誠(岡本玲)も出現。2人はとんでもないことを言いだす。

(2012年12月07日 NHKネットステラ)


善行が、目の前の契約書に判を押そうとしたその時です。ドアがノックされ、女性社員が「狩野様のご家族の方」と言って連れてきたのは、 …愛でした。

「すみません、お義父さん。遅くなってしまって」

唖然とする善行に構わず、愛は席に就こうとして、大げさにコケました。

テーブルの上の契約書はこぼれたコーヒーでくしゃくしゃ。印鑑は欠けてしまいました。

> ウエディングドレスにジュースをかけて写真撮影を延期させた時と同じ作戦でした。

… … … … … …

「どういうことや、これは! 俺を尾行してたんか?!」

ホテルの部屋に戻った善行と愛。純や晴海たちも集まって緊急の家族会議です。

「もともと、ホテルも家もお母ちゃんのなんだからね! 勝手に売ったりしていいと思ってるわけ?」

晴海が善行に懇願しました。

「お父さん、お願いですから…家まで売ったら、どこに住めばいいんですか?」

「俺の仕事に合わせて、大阪に引っ越してきたらええんや!」


勢いづいた善行は、続けました。

「借金はどうやって返すんや? これ以上の話がどこにある? 家族揃って大阪でやり直そう、それのどこが悪いんじゃ?」

「開き直らないでよ! お母ちゃんの気持ちはどうなるのよ? おじいの思いはどうなるのよ?!」


純の言葉に一切耳を貸さず、「誰にもじゃまさせへんからな」と力ずくで皆を部屋から追い出しました。

… … … … … …

取りあえず、晴海たちはホテルに部屋を取り、今後の対応策を考えることに。純は自分たちの部屋に来るようにと、誘ったのですが…

> 晴海は、愛によって自分の本性がさらされるのが余程イヤなんですね。そんなに凄いこと考えてるの?

「ああ、そうだ、純、忘れてた。この前、掃除してたら出て来たよ」

晴海が、バッグからカセットテープを取り出して、純に渡しました。

… … … … … …

家に帰ると、押し入れから埃まみれになっていたテープレコーダを取り出して、テープをかけてみました。

おじいの懐かしい声が聞こえてきます。

「…今日は、おじいの誕生日だから、純が歌をプレゼントしてくれます。善行さんも、晴海も皆聞いてくれ」

幼い純は、恥ずかしがりながらもハッピー・バースデイを歌いました。…愛に負けずと劣らずの音痴…

テープの中には、皆が仲が良かったころの家族がいました。

… … … … … …

翌日。

やはり、誰の話にも聞く耳持たない善行。

止むを得ず、愛の考えた原始的な~部屋の前でずっと見張って、善行が出てくるのを阻止する~方法をとることに。

問題は誰が見張るかということ。

純は仕事、正は足が悪い、マリヤは身重、晴海では体力的に負けてしまいます。

愛が名乗り出ますが、晴海が乗り気ではありません。

「こんな時、剛がいてくれたら。純、何か知らない?」

仕方なく、純が剛に電話をしてみると、少し慌てた声で出ました。

「あんた、今どこにいるの? お母ちゃんが心配してるよ」

「ちょ、ちょっと待って、今、場所を移動するから」


数部屋先の客室のドアが開き、携帯を耳に当てた剛が出てきました。こちらには、気づいていません。

「あんた、何やってんの?!」

… … … … … …

その声に振り向き、勢ぞろいしている家族に気づいた剛は、部屋に逃げ込もうとします。

押し問答の末、部屋になだれ込む純たち。

一同がそこで見たものは…

ベッドの中で、スヤスヤと眠っている愛の妹~誠の姿でした。

「一体何やってるの? ふたりでこんなところ泊まったりして!」

何故か鼻の頭に絆創膏を貼った剛、いつになく神妙な表情で言いました。

「あのさ、俺。 …まこっちゃんと結婚しようと思って」

卒倒しかける晴海。

(ど、ど、どうなっとるんじゃ? ウチの家族は!)

> 善行といい、剛といい、バレルの承知でわざわざ純の務めているホテルを選んで泊まるのは何故?
> 純もフロントのくせに、両方とも知らなかったし…遅番だったとか?

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2012年12月11日 (火) | 編集 |

第62回

善行を追って、晴海(森下愛子)や正(速水もこみち)も大阪へ。善行は、サザンアイランドを売却しようとしていた。

(2012年12月07日 NHKネットステラ)


「お父ちゃん、何やってるの?」

千香が担当しているクレーマーのような客というのは、善行でした。

大阪には用があって来たと言っていますが、そのくわしい内容は教えてくれません。

純は、相変わらず電話に出ない母に留守電で、善行がオオサキに泊まっていることを伝えました。

何やら嫌な予感がする純は、愛に頼んで、善行の心を読んでもらおうとするのですが…

「心を読まれまいとして、ずっと“浪速恋しぐれ”を歌っていたんで、頭から離れなくて…」

♪芸のためなら、女房も泣かす~♪

(恐るべし、アホ親父)

… … … … … …

「はい、そちらにお世話になるつもりです…」

同じ頃、純はスカウトされた別のホテルへ移籍の意思を電話していた水野を休憩室で見かけます。

水野は、カイザーがコンシェルジュを重要視していないことに不満を感じていました。

「今の体制が不満なら、あたしたちの力で変えていけばいいじゃないですか?」

そして、『桐野を社長にするプロジェクト』の仲間になってほしいと頼みます。

「いい加減にしてくれないか。 …俺はただ、君と一緒にいたくないだけなの。そうやって、頑張っているのを見るたび、振られた自分がみじめになるんだよ」

… … … … … …

(おじい、教えて。どうやったら、こっちの言うこと、わかってもらえるのかな? …水野さんやお父ちゃんに)

純が、浮かない顔をしてフロント業務に就いていると、スーツ姿の善行がエレベータを待っているのが目に入りました。

「お父ちゃ…お客様、どちらかへお出かけですか?」

「ついてくるな! 自分の仕事せい!」


純をまいて、タクシーに乗り込もうとする善行。

追いかけようとした瞬間、純は誰かとぶつかってひっくり返ってしまいました。

転倒している相手を見ると、それは晴海でした。正とマリヤも一緒です。

「お母ちゃん、何やっているの?」

「純が電話くれたからきたんでしょ、お父さんいるって」


そのゴタゴタの間に、善行を乗せたタクシーは発進してしまいました。

「お父ちゃ~ん!!」

… … … … … …

「うちのホテルと家を全部売って、大阪に引っ越すって言ってるさ、お父さん…」

商社マンだった頃の部下が、今、宮古のリゾート開発をしていて、ホテルと家を売ってくれれば、借金も肩代わりするし、善行を大阪の子会社の重役に迎えると言われている…正が説明しました。

嫌な予感が的中した純。晴海に「そんなこと許していいのか」と問いただすと、

「あたしだって反対さ、でも、“もう決めた。俺一人でも契約してくる”って聞かんわけさぁ…」

「じゃあ、お父ちゃん、そのハンコを押しに行ったの?」


… … … … … …

一方、善行は今まさに目の前の契約書に判を押そうとしているところでした。

(ああ、どうしよう? おじい!)

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2012年12月10日 (月) | 編集 |

突然、純の働くホテルに現れた善行。
なんと父は、借金の肩代わりに、サザンアイランドを売却しようとしていた!


第61回

合併後、ホテル内の雰囲気はガラリと変化し、以前の面影を失くす。だが、「いつかここを自分の理想のホテルにする」という富士子(吉田羊)に、純(夏菜)も協力すると誓う。そんな中、客として善行(武田鉄矢)が現れる!

(2012年12月07日 NHKネットステラ)


大先が、去りし後のオオサキ…「カイザーオオサキ」。新社長には総支配人の中津留が就任しました。

新しいシステムに馴染めない千香の愚痴を聞く純、それは自分も同じでした。

宿泊部長になって、前よりも一層と仕事に励み、新社長とも上手くやっているように見える桐野に対して複雑な思いを抱く純。

他のホテルに移るという噂のある水野と、純も一緒に行くのではないかと疑う千香に自分は絶対に辞めないと答えます。

「前の社長と約束したの、このホテルを“まほうのくに”にするって」

… … … … … …

「待田さん、ちょっといい?」

桐野は、純をロビーにある理念のプレートの前まで連れて来ると言いました。

「これ、外すの手伝って」

驚く純に桐野は「上の命令だから」と、当たり前のように外し始めました。

「これは、オオサキの理念で、社長が必死でずっと守ってきたもんじゃないですか!」

「社長じゃなくて、前社長です」


桐野の口から出たその言葉にショックを受ける純。桐野の首に、再びあの十字架のネックレスが光っているのが目に入りました。

「あたし、桐野さんが何を考えているのか全然わかりません!

社長のことが…大先真一郎さんのことがずっと好きだったから、解任された時に絶対ついていくと思ってたのに。

何で今の方が張り切っているんですか?」


プレートを外し終えた桐野が言いました。

「今晩、つきあってくれる?」

… … … … … …

桐野に連れてこられたのは、カラオケボックスでした。

ドアを開けると、そこには池内音子と新井民子の二人が待っていました。

「二人にもいてもらった方がいいと思って、さっきの質問に答えるのに」

桐野は、そう言うとマイクを手にステージに上がりました。

「私は決めたの、ウチのホテルの社長になるって」

度肝を抜かれた純。

「いつか必ず、カイザーを理想のホテルにしてみせる。二人にも協力してもらってね」

池内と新井が微笑みながら拍手をしています。桐野は、純の隣に座りなおしました。

「だから今は、どんなに辛くても、歯を食いしばって自分の能力を総動員して、宿泊部長として結果を出すつもり。

確かに前社長が…大先さんが解任された時、ついていきたいと思った。でも何だか逃げるみたいで悔しかったの、自分からもオオサキからも。

…あなたのせいだわ」


純は、意味が分かりません。

「あなたのせいで、理想と情熱を持っていた自分を取り戻した」

桐野の目は、キラキラと輝いていました。

「だからこそ、もう一回、オオサキを再生したいと思ったの、彼のためにも。

協力してくれない? もし社長になったら、次にバトンを渡したいから、あなたにも」


感動して聞いていた純、答える声がうれしさのあまりに震えていました。

「ありがとうございます。頑張ります」

> 桐野さん、男前! 元コーラス部のキャンディーズもノリノリで素敵…でした。

… … … … … …

(おじい、おかげで元気出たし、張り切るからね、あたし)

心機一転、同じ志を持つ仲間もできて張り切る純。

フロントの業務に就いていると、困り果てた表情の千香が助けを求めてやってきました。

「クレーマーみたいなお客さんがいて、ずっと文句ばっかり言っていて

純は、千香と一緒にその部屋に行ってます。

「失礼します、お客様」

ドアが開いて、現れた男を見て一瞬固まる純。

…下着姿の善行でした。

「なんや?」

ぶっきらぼうに答える善行。

(ちょっと、あんた何してんねん?!)

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2012年12月08日 (土) | 編集 |

第60回

そして、ホテルの行く末を決定する役員会の日がやってくる。

(2012年11月30日 NHKネットステラ)


「今日は、スーパーマンになってください」

階段を速足で駆け上がっていく大先の後ろ姿を、祈る気持ちで見つめる三人。

(おじい、上手くいくよう守って、お願い)

… … … … … …

役員会の冒頭で、大先は全員に企画書を配布してはじめました。

「お手元に配ったのは私が、いや、信頼する部下たちが作ったオオサキの再生案です」

訝しげに企画書に目を通すジョンと多恵子、中津留をはじめとする役員たち。

「私は世界中のたくさんのホテルに行ってきました。だからこそ、オオサキを私自身が泊まりたいようなホテルにしたいんです」

大先は、先代の理念を守り抜くこと、多額の負債の責任はすべて自分にあること、企業である以上、利益を上げることが使命・義務であることはわかる。しかし、ホテルは普通の企業とは違う気がする…自分の理想とするホテル像を熱く語りました。

「私の部下が言っているように、やってきた皆が幸せな気持ちになり、笑顔で帰っていく“まほうのくに”じゃなければいけないのではないでしょうか?」

企画書を掲げて訴えました。

「この経営案で死ぬ気で結果を出してみます。だから、一年でも二年でもいいから、俺に…いや私に任せていただけないでしょうか?

私は本気です。 …今、心から思います。このホテルを経営したい。優秀な部下たちと一緒に、世界一のホテルにしたいって」


… … … … … …

ジョンが多恵子に何か耳打ちしました。

「ジョンは感動した。あなたの主張なさったことは、すべてカイザーの企業理念に一致するとおっしゃっています」

安堵の表情の大先、しかし、多恵子は付け加えました。

「ですから、この件に関しては、討論の必要もない、と」

凍りつく大先、多恵子が目くばせすると、中津留が震えながら立ち上がりました。

「緊急動議を。大先真一郎社長の解任を求めます。賛成の方の挙手を求めます」

大先以外の役員全員が挙手しました。

信じられない光景を目の当たりにして言葉を失っている大先に対して多恵子が引導を渡しました。

「もう、どうしようもないみたいですね。新社長は中津留さんかしら?きっと」

… … … … … …

廊下でエレベーターを待つ中津留を捕まえて大先は、「オオサキがどうなっても構わないのか?」問いただしました。

「あんたなんかより、私の方が何倍もオオサキを愛している。

先代の恩に報いるためにも、二代目がどうしようもない社長でも必死に支えてきたんだ。危機を訴えても聞く耳持たなかったくせに。

今さらこんなものを出して、被害者面しないでください」


積年の思いを告げると、エレベーターに消えて行きました。

返す言葉もなく、中津留が捨てていった企画書を前にして、立ち尽くす大先。

… … … … … …

経緯が気になり、純が会議室に訪れると、大先をはじめ役員の姿はすでになく、一人多恵子が帰り支度をしていました。

「あの、役員会議、終わったんですか? …どうなりました? 社長の提案」

「あの人は、もう社長じゃないわ。こんなこともあろうかと思って、株主の切り崩しをしといたの」


… … … … … …

純、愛、桐野の三人が大先の部屋に駆けつけると、大先は先代の写真など私物を段ボールに片付けていました。

「結局、最後までスーパーマンになれなかったよ…」

「こんなの、ありですか? これでいいんですか? …だったら、あたしも」


大先は、純の言葉を制しました。

「君は残ってくれ。

俺はどうしようもないバカだった。今まで、このオオサキのためにやれることは、一杯あったのに…」


急に土下座になりました。

「でも、君は絶対にあきらめないで、このホテルを皆が泊まりたくなるような“まほうのくに”にしてくれ。その時は、俺が最初の客になるから」

そう言うと深く頭を下げました。

… … … … … …

自宅に帰りついたふたり。

「あれ、誠ちゃんは?」

「帰りました。私もそろそろ、ママとちゃんと対決しなきゃって」

「あ、そういえば、剛の奴シメとかないとね」


無理に明るく振舞う純のことを気遣う愛。

「人の心読まないでよ。 …そうだ、ついでに家に電話してみよう」

留守番電話でした。メッセージを入れる純。

「大した用はないんだけどさ…お父ちゃんこの前、起死回生とか乾坤一擲とか言ってたけど、どうなったかなと思って。

…ホテルの経営者って、すごく大変だと思うけど、すごいつらいと思うけど、頑張ってウチのホテル立て直してください。

今まで文句言ってたけど、謝るから、お願いします。お願いします…」


涙があふれ出して止まりません。

愛が後ろから肩に手をやり、優しく抱きしめます。

何度も何度も「お願いします」と繰り返す純でした。

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2012年12月07日 (金) | 編集 |

第59回

ようやくカイザーと闘う決意をした真一郎。純、富士子(吉田羊)、そして愛とともに、オオサキを取り戻す作戦を練る。

(2012年11月30日 NHKネットステラ)


富士子の本性


医務室のベッドで眠る種田のことを見守る大先、桐野、純の三人。

「さっき何で、社長のことをあなたって呼んだんでしょうか?」

「亡くなったご主人と勘違いしたのよ」


亡くなった夫とオオサキで出会い、いつもオオサキでデートをして、プロポーズされたのも結婚式挙げたのもオオサキだったことを本人から以前聞いたことがあると、桐野が話しました。

「きっと、毎日ウチのロビーに来て、ご主人のことを思い出していたのね」

… … … … … …

三人がロビーに戻ってくると、理念のプレートの前でカイザーのスタッフが作業服を着た数名に何かを指示していました。

「おい、何やっているんだ?」

大先が尋ねると、スタッフが答えました。

「撤去しろと、CEOの命令なので」

「勝手なことするな!」


一気に頭に血が上った大先が、スタッフたちを怒鳴りつけました。

「このホテルの社長は俺だ!」

(は、はじめて見た、こんな顔の社長)

すごすごとその場から逃げ去るスタッフたち。

大先はプレートを見つめています。

「俺はもう逃げない。死ぬ気で戦う」

(何か凛々しいぞ、オオサキシンイチロウ)

「…助けてくれないか?」

…せめて「見ていてくれ」とか言えないのかい?…

うつむき、ネックレスの十字架に手をあてていた桐野は、それを握りしめて引きちぎりました。

長い髪を下ろすと、すごみのある表情で大先に詰め寄ってきました。

「遅いのよ、決心するのが!」

その迫力に飲まれるふたり…

(おじい、桐野さんがキレタ?)

… … … … … …

大先の部屋。

「今日からここを作戦本部とする」

しかし、大先に具体的な指示も方針もないことを知ると、あきれたように言いました。

「あんたはまだ筆頭株主で四割近い株を持っていて、他の株主を味方につければ、実権を奪い返すことだってできるのよ。

それが怖いから、カイザーだってあんたを社長にしたんでしょうが?

いい加減。先代に恥ずかしくないような社長になって、オオサキ立て直さないと、結婚もせずにこのホテルで働いてきたあたしが、バカみたいでしょうが!!」


机を思い切りたたきました。

(ま、まるで富士山が噴火したみたいだ…き、桐野さん)

今まで隠してきた想いが一気に噴き出したようです。

… … … … … …

「お待たせしました」

純に頼まれた愛が、弁当を運んでやってきました。

「腹が減っては、何とかって言いますよね」

「おお、彼の料理最高なんだよ」

「そんな悠長なこと言っている場合ですか?」


一喝する桐野を見て、愛が嬉しそうに言いました。

「桐野さん、やっと本性出したんですね」

何を言っているのかわからない桐野に大先が説明します。

「彼、見えるんだよ。あ、今日の僕はどう?」

襟を正して愛に尋ねる大先。

「この前よりは随分いい感じですけど、駄々をこねてた小学生が、思春期の中学生になった感じです」

一同、がっくし…

「桐野さん、背中に背負っていた十字架みたいなものを外して、随分すっきりしたみたい」

十字架を下げていたあたりに手をやる桐野。

… … … … … …

「あの、出過ぎたマネだとは思ったんですけど…」

愛がノートパソコンの画面を三人に見せました。そこには、自分なりに考えた大先の改革案が表示されていました。

ブライダル部門、ロビーウエディングの成功で前年比30%の売上増が見込めるので、きちんと制度化すれば、利益率50%達成できる。

宿泊部門、あえて客室の予約を八割にとどめ、精一杯のもてなしすることを提案。30%のリピーターのうちの40%の地元関西地区の得意客をメインターゲットにして満足度を上げる方が得策。

最後にリストラ要員になっている人たちの処遇、米田や露木たちが毎年、暑中見舞いと年賀状を送っていた500~1000名の得意客向けの宿泊プランを彼らとともに開発することでリストラの必要がなくなる…

職員の自分たちでさえ気づかなかったこと、データに裏付けされた愛の案に呆気にとられた桐野が純に尋ねました。

「彼は何者?」

… … … … … …

愛の手を強く握りしめて大先が言いました。

「ありがとう、俺がやりたかったことはこういうことなんだよ」

ただ、この案は純のアイデア通り、借金がなくなるまで社長は無報酬、従業員も30%の給与カットが前提でした。

「大丈夫ですよ、皆オオサキ愛していますから」

「じゃあ、俺はこの企画書を持って、一人でも多くの株主を回るよ」


愛が深くうなずきました。

「いやあ、何か盛り上がってきましたね」

… … … … … …

ドアがノックされて、多恵子が部屋に入ってきました。

大先が、先ほどのことを気遣いました。

「あの程度のことで動揺していたら、弁護士なんてやってられませんし、世界中の人間の99%は、敵だと思ってますから …何やっているの?こんなところで」

愛がいることに気づき、睨みつけました。。

「すばらしい息子さんですね。頭もいいし、人の本性…」

「この子は病気なんです。しかも、変な人と結婚したせいで、益々ひどくなって」


純がうつむく愛をかばうように言いました。

「言ったはずです。いとしくんは病気じゃないって」

一触即発の雰囲気、桐野が話題を変えました。

「先生、ご用件は何ですか?」

リストラ候補者が全員辞めることを決心したということの報告のためでした。

「これで、今度の役員会が終わったら、このホテルに来ることもないかと思うと、さびしいですわ、社長」

… … … … … …

(おじい、それから、あたしと桐野さんは皆に給料のカットを頼みに行き…)

純が給料30%カットを申し出た途端、従業員たちから不平不満の声が上がりました。

じっと黙っていた桐野が突然声をあげました。

「ふざけるな! 嫌なら、ホテルマンなんか辞めちまえ!文句があるなら、一人ひとりはっきり言ってみろ!」

池内と民子が顔を見合わせて微笑みました。

純が、水野に助け舟を求めました。

「あの水野さん、こういう時、トルストイさん何か言っていませんか?」

いきなり振られた水野、トルストイではなくダンテの言葉として…

「人を支える力は三つあります。

希望を持つこと、信じること、そして…愛すること。

僕は、賛成です。」


女性陣が一斉に拍手して賛成に回りました。

… … … … … …

(そのころ、社長は、いとしくんと株主の説得に駆け回っていて…)

愛が株主の本性を覗いて、信用できそうな人をこっそりと教えて、話を進めて行きました。

…教訓、人は見かけによらない…

… … … … … …

(そして、運命の役員会の日がやってきた)

先代の写真を見つめる大先。

「社長、プレゼントがあります」

純が、大先に渡したものは、スーパーマンが着ていたような、胸に大きくオオサキのOと書かれた青いTシャツでした。

緊張していた大先の顔が、一気にほころびました。

「今日は、スーパーマンになってください」

「じゃあ、頼みがあるんだけど…」


… … … … … …

ロビーにある電話ボックスを中が見えないように取り囲む、純、愛、桐野の三人。

大先が、先ほどのシャツに着替えています。

「社長、これやる必要があるんですか?」

「ごめん、気分の問題だからさ」

電話ボックスから出てきた、大先がワイシャツの胸を開けて、下に着こんだTシャツを見せました。

いざ、会議室へ向かう大先に桐野が企画書の束を渡したあと、曲がったネクタイを直しました。

「じゃあ、行ってくる」

「社長、頑張ってください」


親指を立てると、大先は階段を速足で駆け上がっていきました。

その後ろ姿を、祈る気持ちで見つめる三人。

(行け!突き進め!オオサキシンイチロウ)

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2012年12月06日 (木) | 編集 |

第58回

リニューアルオープン当日、オオサキがカイザーに乗っ取られたことが明るみに。

(2012年11月30日 NHKネットステラ)


「社長、どういうことですか? オオサキ・カイザーホテルじゃないんですか?」

「聞いてないよ、俺」


… … … … … …

大先の部屋。

「どういうことだ、ジョン? ホテルの名前は、オオサキ・カイザーホテルだったはずじゃないか?」

「名前など、小さな事じゃないか?真一郎」


無断で進めている組織改革やリストラについても、契約に明記されていることと答えるだけです。

…ガツンと言うはずじゃなかったのかい?…

「状況が落ち着くのを待って、主張を訴えていきましょう」というのが、中津留の意見でした。

「あたしは、こんなやり方おかしいと思います」

しかし、大先から引き離すために、純はフロントに異動を命じられます。

大先が抵抗しても、「優秀な人材は、社長一人が独占せずに有効に活用すべき」というのがジョンの考えだと、多恵子ははねつけました。

返す言葉が見つからない大先。

「社長、あたしは大丈夫ですから、何かあったら連絡ください」

そう言って、部屋を後にする純。

(おじい、負けないよ!こんなことで)

… … … … … …

(それからは、新しいロビーみたいにホテルの雰囲気が暗くなった…)

千香はベルガールに異動させられ、「辞めたい」と純に愚痴ります。

米田や露木のように今まで部下だった人間の下で働かされても、それでも辞めない人は、仕事の全くない部署に移されて、自己開発レポートを書かされていました。

… … … … … …

「あの、すみません、オオサキプラザホテルはどこかしら?」

例の老婦人~種田典子が、純に尋ねてきました。純が「ここですけど」と答えると、

「そんなはずないわ。こんな暗くて歩きづらくなかったし、座る場所もないのよ」

運よく、空いた席に種田を座らせると、純の手を握って言いました。

「ねえ、明日からどうすればいいの?」

何と返事をしていいかわからない純でした。

… … … … … …

大先の部屋。

先代の写真を寂しそうに見つめる大先。

ドアをノックする音、桐野が入ってきました。

大先が、最近の現場の雰囲気を尋ねました。

「お知りになりたければ、こんな所にいないでご自分で確かめたらいかがですか?」

「スタッフ皆に合わせる顔がなくてね」


どうしたらいいか意見を求めると、桐野は自分はその立場ではないと答えました。

「社長としてじゃなくて、昔付き合っていた男として聞くんだ…」

桐野は、ペンダントの十字架に手を当てて、しばし考えてから言いました。

「そんなことは、もう忘れました」

…やはり、ふたりは過去につきあっていたことがあったんですね。

不倫?それとも、付き合っていたけど、今の奥さん(離婚調停中?)との政略結婚のために別れたとか…

でも、別れた後も独身のままホテルで頑張って来たんですね、桐野さん。…

… … … … … …

へとへとになって、帰宅した純。

部屋に入るなり、バッタリとひっくり返ってしまいました。

そこに、誠が純を訪ねてきます。

「剛のアホが、私のこと毎日撮影して、“きょうのまことちゃん”とかいう映像流しているから文句言いに来たんですけど」

床に伏せったまま、動こうとしない純を見て、いつもと何か違うと感じた誠です。

「外資と合併してから、すべて売上ありきになって、スタッフはリストラが怖いから、上司の顔色を窺って、チクリ合い罵り合いする奴まで現れる始末。

客層は、圧倒的にビジネスマンが増えたから、お客さんの顔から笑顔が減った気がする。

実際、毎日オオサキに来るのを楽しみにしてくれていた、おばあちゃんを今日追い出せと言われた…」


純の心を読み、誠に説明する愛。

心を読まれたことより、自分が思っているより簡潔になっていることが腹立たしい純。

「そう言えば、ウチのママがリストラやってるんやって。この頃、帰ってきたら臭い酷いもん」

誠が顔をしかめました。

「もう、あたしゃ、会社行きたくないよ」

その時、オーブンで何か焼き上がりました。

「明日、おばあちゃんに持って行ってあげてください」

愛の手作りのアンパンでした。

… … … … … …

愛のアンパンを持って、ロビーで種田のおばあちゃんを探す純。まだ今日は来ていないみたいです。

「言ったでしょ? あっという間に変わるってこのホテル」

ふいに多恵子が現れて、勝ち誇ったように言いました。

「最初からこうなるってわかってたんですか? 合併すれば、社長の思うとおりになるとか安心させておいて」

「あの人の認識が甘いのよ。オオサキはカイザーに助けてもらったのよ。社長でいられるだけ感謝しなけきゃ」


… … … … … …

立ち去ろうとする多恵子の行く手を、米田や露木などの自己開発部に送られた数名が遮りました。

憔悴しきった米田が声を荒げました。

「一体なんだと思っているんだ? 毎日毎日、人のこと馬鹿にしやがって」

「俺は、ベルボーイから初めてな。ずっとオオサキのことを愛して頑張って来たんだ」

「俺たちを馬鹿にするな!謝れ!」


代わる代わる多恵子に非難の言葉を浴びせました。

…彼らの今までの行状を顧みると、少なからず自業自得という面もあると思うのですが…

「こんなみっともないことをしている暇があったら、新しい職場をお探しになった方がいいんじゃないんですか?」

見下すように、そう冷たく言い切りました。

… … … … … …

振り払って先に行こうとする多恵子を米田たちが取り囲みました。

止めに入ろうとしたスタッフが駆けつけ、もみあいになって乱闘騒ぎに発展。

突き飛ばされた米田が、ちょうどロビーに入ってきた種田にぶつかってしまいました。

仰向けにひっくり返ってしまった種田の元に駆け寄る純。

そんなことに気付かないで乱闘は続いています。

「やめてください。やめてください!

お客さんが倒れているんですよ!


純の必死の大声に我に返る一同。

「おばあちゃん、大丈夫ですか?」

種田は、倒れたまま目を開けません。

桐野が担架を用意するように指示をしました。

騒動を聞きつけてやってきた大先も声を掛けます。

「大丈夫ですか?」

その声に反応して目を開ける種田、大先の顔をみるなり、か細い声で言いました。

「あなた、助けて」

もうろうとして、誰かと勘違いしているようです。

「もう、何処へも行かないで」

「大丈夫ですよ。心配しないでください。ずっと、そばにいますから」


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2012年12月05日 (水) | 編集 |

第57回

カイザーとは資本提携のみの契約でいいと言われ、胸をなでおろす真一郎。だがそれは、交渉を有利に進めるための多恵子(若村麻由美)の画策だった。そんな中、真一郎が純と愛(いとし・風間俊介)の部屋を訪れる。

(2012年11月30日 NHKネットステラ)


「もう合併するって、契約しちゃったんだ」

大先の言葉に、純は耳を疑いました。

ドアがノックされて、多恵子が入ってきました。満面の笑顔です。

「社長、ご決断ありがとうざいました」

純は、大先にどういうわけか問いただしました。

「待田先生から、新しい提案があってね。合併後の新会社の社長に俺を押すって」

「大先社長は筆頭株主でもあるし、先代の理念や浪漫を残したければ、資本提携した後に、リストラや外部化を最小限にすればいいでしょ?」


いつになく、優しい口調の多恵子に違和感を感じる純です。

カイザーのCEOのジョンが、中津留に案内されて、帰国のあいさつに部屋にやってきました。

握手を交わす大先とジョン。

… … … … … …

3人が出て行くのを待って、純は大先に尋ねました。

「あの、社長。本当に大丈夫なんですか?」

「心配ないって、ホッとしたよ」


先代が作ったホテルを守ることができたと安堵する大先。

(おじい、何だかとっても嫌な予感がするのは何故?)

… … … … … …

オオサキは、リニューアルの改修工事のために一カ月ほど休業することになりました。

告知のポスターを見て、例の老婦人が心配そうな顔をしています。

「また、オープンしたら来てください」

不安な気持ちは純も同じです。

「聞いたわよ、この間の大演説、もし自分が社長だったらどうするか?」

先日と打って変って不敵な笑みを浮かべた多恵子でした。純が参考までにと感想をうかがうと、

「あんなこと、本気で信じているようじゃ、永遠に社長になんかなれないわね。

…あっという間に変わるわよ、このホテル」


… … … … … …

(いとしくんママの言うとおりだった。 …カイザーグループは、ものすごいスピードでオオサキを変えて行った)

経営改善の大義のもとに組織の統廃合が行われ、ベーカリーもブライダルも外部委託されることになってしまいました。

年功序列や勤続年数に応じた体制も廃止され、上司と部下の逆転もあり、米田と露木の代わりに、桐野と池内がそのポストに就きました。

(正直、これはよかったかも…)

… … … … … …

そして、早期退職者の募集と個人面談…リストラが始まり、米田と露木が真っ先に対象者に挙げられました。

面談の担当…中心人物は多恵子でした。

米田も露木も必死に抵抗しましたが、彼女は冷たく言い放ちました。

「早期退職者制度をよくご検討ください」

… … … … … …

「どうしよう。あたしなんか絶対に辞めさせられるよ」

戦々恐々の千香に「自分たちは若いし、給料も安いから大丈夫」と気休めを言って励ますしかない純でした。

リストラの対象になる心配のない水野でしたが、実は他のホテルからヘッドハンティングされていると純に打ち明けました。

そして、純もいっしょに来ないかと誘いました。

「沈みかかっている船から早く抜け出さないと」

… … … … … …

「もちろん断ったよ。あたしは何があってもオオサキを辞めるつもりは一切ないから」

カイザーの行っていることが、合併合意の時に多恵子が言っていたことと、全然違うことに腹を立てて文句を言う純。

黙々とトレーニングを続ける愛。

「黙っていないで、何か言ってよ」

「イングリッシュ、プリーズ」


英会話を勉強したいから、自宅での会話はすべて英語で話そうと言い出したのは純でした。

「肝心の社長はどうしているんですか?」と、流ちょうな英語で尋ねました。

「ヒー・イズ…あ、雲隠れってなんて言うの?」

その時、玄関のチャイムが鳴りました。

「わっ、社長! …何やってるんですか?」

… … … … … …

愛の作った料理を美味しそうに食べている大先は、純が今まで何をしていたのかを問いただしても、はぐらかしてまともに答えないので埒があきません。

「わかりました。そちらがその気なら最終兵器使いますからね」

愛は、「わかりました」とひとこと言うと、大先の顔を見つめました。

「ああ、僕もうどうしたらいいのかわからないよ~。だって、話が違うんだもん。リストラとか組織改革とかみんな勝手にやっちゃうしさ。

カイザーにいくら抗議しても、すべてCEOの指示に従っていますの一点張りだし…」

「あの…(汗)」


困惑顔の大先。

「カミさんだって、全然別れてくれないから、結局、莫大な慰謝料とマンション巻き上げられちゃうしさあ」

「何で、そんなことわかるの?」


愛は人の本性が見えると純が説明すると、疑いもせずに素直に驚いて言いました。

「凄いじゃん。だったらさ、カイザーの本性見て何を考えているか教えてくれないかな?」

この期に及んでまだそんなこと言っている大先にブチ切れる純です。

「人のことばかり頼りにしている場合ですか?
どうするんですか?もうすぐリニューアル・オープンなんですよ。」

「オープニング・セレモニーには、ジョンも来るから、その時“ガツン”と言うよ」

「本当ですか?」


…おい、おい、信じていいのかい?…

… … … … … …

リニューアル・オープンの日。

招待客や報道陣が見守る中、いよいよセレモニーが始まりました。

「皆様、お待たせしました。カイザーグループとともに新しく生まれ変わった、オオサキプラザホテルのリニューアル・オープニング・セレモニーを始めさせていただきます」

女性司会者に紹介され、緊張した面持ちで大先は、テープカットのために一歩前に歩み出ました。

「新しいホテル名を披露させていただきます。新しいホテル名は…」

大先とジョンがテープにはさみを入れると、ロビー中央にあるオブジェを覆っていたベールが外れました。そこに書かれていたのは、

「…カイザー・オオサキプラザ大阪です」

唖然としている大先。

拍手とカメラのフラッシュの中、純は大先に尋ねました。。

「社長、どういうことですか? オオサキ・カイザーホテルじゃないんですか?」

「聞いてないよ、俺」


ジョンの横にいる多恵子に目をやると、何事もなかったような顔をして、こちらを一瞥しました。

(おじい、一体どうなるの、このホテル?)

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2012年12月04日 (火) | 編集 |

第56回

苦悩の末、純は自主再建案を考案。だが真一郎はすでに契約書にサインしていた。

(2012年11月30日 NHKネットステラ)


「君は、本気でこのホテルの社長になるつもりなんだろ? だったら決めてくれよ、どうするか」

純は、ロビーにあるプレートを見つめながら、どうしたらいいのか考えていました。

(おじいならどうする? もし、オオサキの社長だったら…)

そんな純に先ほどの老婦人が声をかけてきました。

「何かあったんでしょ?暗い顔しているから。はい」

オオサキのベーカリーで買ったというアンパンをくれました。

悩んでいたことを一瞬、忘れる純です。

「あら、あたしの嫌いな二人組が来た」

米田と露木がものすごい形相でやってきて、純を囲みました。

「おい!しゃちょう、ちょっと来い!」

「大事な話があるんだ!」


… … … … … …

「本当なんか?わしらが真っ先にリストラされるっていう噂」

「いやいやいや、まだ何も決まっていないですし、今、社長も向こうとの交渉頑張ってますし、わたしたちは仕事場で頑張りましょう」


米田と露木は、純に「今まで面倒見たのに」とか「秘書になってから上から目線」とか散々と嫌味を言った上に、「社長と出来てるんじゃないか」と捨て台詞を残して去っていきました。

… … … … … …

昼間のことに腹が立ってしょうがない純、帰宅して愛に愚痴りました。

「何で、あたしが大先社長を色仕掛けで誘惑したとか言われなきゃいけないの?」

「そんなこと、気にしちゃダメですよ…」


とか言いながら、純の心を探ろうとする愛。

「もう、いとしくんも考えてよ、自分が社長だったらどうするかってやつを」

「それならもう答えは出てます。純さんは、今のオオサキが好きなんだから、外資の合併条件を絶対に飲めないんでしょ?」

「自分たちでどうにかするしかないってこと?」

「言ってたじゃないですか、“ホテルマンに不可能はない、皆が一丸となって同じ目的に向かえば”って」


… … … … … …

(おじい、今さらだけどさ、ホテルを経営するって、大変なんだね)

ふと、実家のことが気になって、純は電話してみました。電話に出たのはマリヤでした。

「純ちゃん、やばいよ、かなりウチ。激ヤバ …お義父さんは、ヤケ酒ばっかり飲んでいるの」

先日の台風で、メチャメチャになったホテルの修理に大金が必要なのに、予約はキャンセルばかりで借金を返す当てがなくなってしまったのでした。

「ちょっとさ、お父ちゃんに代わってくれる?」

… … … … … …

機嫌悪そうに電話に出る善行。

「お父ちゃん?あのさ、いろいろ大変だと思うけど、頑張ってウチのホテル立て直してね」

純は努めて優しく話しました。

「どないしたんや?気色悪いな」

「あたし最近さ、社長の秘書みたいなことやりだしてさ、ホテルって経営するの大変なんだなっていうのわかったからさ」

「お前から励まされるほど、落ちぶれてないわ。それにな、今度のことは俺が悪いんやない。」


… … … … … …

「考えてみれば、12年前、ここに来たのがそもそもの間違いや」

(何、言っちゃってんの、この人?)

「いや、そもそもの間違いは、お前の母親と一緒になったことや」

純は、この父に少しでも優しい言葉をかけた自分のことを悔やみました。

「お母ちゃんに代わって」

「家にいてへん、警察や」


晴海は、スピード違反と信号無視で警察に捕まっていると言いました。

正はホテルの修理をしようとして、階段から落ちて入院、剛ときたら、神戸で誠のことをビデオを持って追いかけまわして、警察に捕まりそうになって…

「どいつもこいつも…」

… … … … … …

「お父ちゃん、こんだけ悪いことが重なったんだしさ、大丈夫だよ。次はきっと良いこと起きるよ」

「心配せんでもええ! もうな、俺の頭の中にはな、乾坤一擲、起死回生の一手がな、準備してあんねん! まあ、見とれや」


純の背中に悪寒が走りました。

「ちょっと、お父ちゃん。また何か変なこと考えてるんじゃないでしょうね? ちょっとやめてよ…」

電話は一方的に切られました。

(ホテルの経営者ってやつは、どいつもこいつも…)

… … … … … …

(早く考えなきゃ、あたしが社長だったらどうするか)

桐野が理念のプレートを磨いていました。

(あ、桐野さんに聞いてみようかな? でも、またキツイこと言われるんだろうな)

躊躇していると、桐野の方から話しかけてきました。

「何かよう?」

その時、桐野が身に着けている十字架のネックレスが目に入り、思わず誰かのプレゼントですかと聞いていました。

「早く要件を言いなさい。本当に聞きたいのは、そんなことじゃないって、顔に書いてあるから」

「…すみません。カイザーとの合併、桐野さんが社長だったらどうしますか?」

「現実的には、カイザーの案を飲んで合併するしかないんだから。 …ホテルは、所詮一企業で、夢や浪漫で食べていけないんだし」


… … … … … …

そう言って立ち去る桐野の背中を見つめる純の隣にいつの間に現れたのか大崎がつぶやきました。

「昔は、あんなんじゃなかったのに彼女。 …今の君みたいに目がキラキラしてたのに、…俺のせいで」

「え?」

「ま、いいや」


大先は、適当にごまかしました。

ふと、ソファーの上にパンが入った紙袋が。例の老婦人が忘れていったのでしょう。

純の脳裏に老婦人の笑顔と声が浮かびました。

『はりきってるわよね、皆』

『この前ここで、結婚式をやってから顔が生き生きしているし…』

『オオサキのロビーは居心地がいいし…』


純は、決心しました。

「社長! 決めました、あたしがもし社長だったらどうするか」

… … … … … …

大先の部屋であらためて純は、自分の考えを伝えました。

「リストラはなし、レストランやブライダルの外部委託も受け入れられません。従業員は、一人もリストラしない代わりに、お給料は半分でやってもらいます。役員は、社長を含め全員無報酬にします。

信じたいんです。上の者が身を切って責任を取れば、皆ついてきてくれるって、それだけ、オオサキを愛してくれてるって」


純の言葉を黙って頼もしげに聞いている大先。

「ホテルマンに不可能はない、皆で一丸となって、同じ目的に向かえば」

「やっぱりキラキラしてるな、君の目は」


そう言って、立ち上がった大先。

「奇跡を信じて、頑張りませんか? 社長」

… … … … … …

「ごめん」

「え?」


…何故に謝るの?

「もう合併するって、契約しちゃったんだ」

(な、なんじゃ、そりゃ?)

…まったく、ホテルの経営者ってやつは…

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2012年12月03日 (月) | 編集 |

オオサキが外資に吸収合併される?
創業以来最大の難局を前に、どうする社長・大先真一郎。
そして、彼の秘書となった純には何ができるのか?


純(夏菜)が企画したロビーウエディングは大成功。「オオサキに入ってよかった」と思ったのもつかの間、なんと大手外資系ホテル・カイザーグループによる合併話が深刻化。徹底した効率化を要求するカイザー側の条件をのめば、オオサキの理念は追えなくなる。かといってこのままでは倒産は必至。合併するか、自主再建の道をさぐるか。オオサキは崖っぷちに立たされたのだ。

第55回

秘書となった純は真一郎(舘ひろし)にハッパをかけるが、社長としてどうすべきか決められない彼は「君が決めて」と言いだす。

(2012年11月30日 NHKネットステラ)


「…俺の秘書になってくれない?」

「はい?」

「オオサキプラザホテル創業60年、この最大の難局に俺のことを助けてほしい」

「ちょちょちょ、何であたしなんですか?」

「明日さ、向こうのCEOが来るんだけど、しゃちょうがいれば元気が出るし、言いたいことがちゃんと言えそうな気がするからさ。

頼むよ、君のお蔭でこの先代がこのオオサキを作った想いだけは、絶対に守らなければって、改めて思ったんだ」


『歩みいる者に安らぎを、去りゆく者に幸せを』

… … … … … …

「秘書ってガラじゃないしさ、それにロビーウエディングがネットで評判になってて、問い合わせ殺到しているから…」

夕食を食べながら、愛に報告する純。

「でも、本当は迷っているんじゃ? …でなければ、こんなもの貰ってこないですよね?」

『オオサキプラザホテルとの提携にかんする基本合意書』と書かれた資料を見ながら愛が言いました。

「…これによると、ブライダル部門は他の業者に委託するって書いてありますけど」

「じゃあ、社員は一切、結婚式にタッチできないってこと? いやだよ、そんなの!」

「だったら、何とかしないと」


… … … … … …

次の日。

どうしたらいいものか思いあぐねている純。

「はりきってるわよね、皆」

ホテルの常連客の老婦人が話しかけてきました。

「ここで、結婚式をやってから顔が生き生きしているし」

うれしい、純も同じように感じていました。

「オオサキのロビーは居心地がいいし…」

ソファーに腰かけて楽しそうに話す婦人。

「一人だけ、元気ないのが来たけどね」

視線の先に憂鬱な顔をした大先。救いを求めるような目で純を見ています。

(そんな目で見ないでよ、秘書なんて無理だよぉ)

… … … … … …

「お待たせしました」

威勢よく会議室の扉を開けて、大先が入ってきました。

そのあとに続く純。

(引き受けてしまった…)

先方のCEOの隣にいる人物を見て立ちすくみました。

(げ、いとしくんママ!)おどおど…

多恵子は、純がいることを咎めます。

「彼女に今日から秘書をやってもらうことになりました」

大先は、先方のCEO、ジョンに純のことを紹介しました。

「ウエルカム・トウ・ジャパーン」

…目いっぱい滑った(?)純の挨拶。

納得がいかない、多恵子。

「社長、機密情報が漏れるようなことはないんでしょうね? 私の知る限りこの方、かなり知性と品性に問題があるし、性格も口も軽いみたいだから」

あわあわあわ…

「彼女は面接で“社長になりたい”と宣言した今時珍しい若者なんですよ。社長学を学ぶためにも同席させてもらえませんかね?」

この様子を冷めた目で見つめる、中津留総支配人。

… … … … … …

多恵子がいきなり交渉の核心に触れます。

「大先社長、早く正式合意して、こちらも経営に加わりたいと、ジョンが切望しておりますが」

「わかっているんですけどね…例の合意条件、もうちょっと何とかなりませんか?」


何をいまさらと、あきれ顔の多恵子。

「オオサキを立て直すにはこれしかないと、散々話し合ったはずですが?

オオサキは、あらゆる部門、非効率で無駄な人数をかけすぎです。従業員400人の2割のリストラが必要、かつ可能だとするこちらの主張への有効な代案でもおありですか?」


多恵子の厳しい追及に対して、のらりくらりとしか答えられない大先、形勢は不利です。

「ロビーなど、直接収入を生まない設備を徹底的にカットし、利益率が高い客室販売に全力を注ぐしか、あなたが作った莫大な借金を返済する道はないはずですが?」

「確かにそうなんですが… 君、どう思う?」


… … … … … …

いきなり話を振られた純。

(あたしに振るのかよ?!)

一同の視線が集まります。

「わたしは、これだと… 大きなビジネスホテルみたいだなって、思いますけど」

意を得たというように勢いづく大先。

「それなんだよ!俺が言いたいのは。ホテル全体としてお客様をもてなすって感じにならないんじゃないかって、そのあたりの所を何かこう…理解してもらわないとなあ」

「そんな悠長なことおっしゃる前にご自分の責任をお考えになったらどうですか?

お父様が一代で築き上げたオオサキプラザホテルを今まさに破産寸前に追い込もうとしていることへの反省が、これっぽっちも感じられませんが」


… … … … … …

本日の交渉が終わり、へとへとになって部屋に戻った大先に、中津留が迫ります。

「どうなさるんですか、社長? カイザーは返答を迫っているし、もう時間はありませんが。ご決断を!」

煮え切らない大先に中津留は、業を煮やして部屋を出て行ってしまいました。

…大先社長のこと、製薬会社の重役を怒らせて打ち切られそうになった取引を元に戻したり、中津留と多恵子が密会を重ねていたことを把握していたりするのを見て、飄々としているのは仮の姿で実は凄い政治力や情報網を備えているデキる社長かと思っていましたが…本当にただの出来のよくない二代目…だったんでしょうか…

… … … … … …

「毎日、お弁当作っているの? 偉いね」

大先にそう言われて、純は少し照れながら答えました。

「これ、実は旦那が」

「彼、料理が得意なの? いいね、ラブラブじゃん」

「社長も奥様に作ってもらったらどうですか?」


食欲がなくなったのか、うな重を食べていた箸を置きました。

「ウチは離婚調停中でずっと別々に暮らしているんだよ」

(だから、ここに住んでいるわけね)

「だいたいさ、争いごと嫌いなんだよね、俺」

机の上にあった、電話ボックスの貯金箱をいじりながら言いました。

「ああ、スーパーマンでも現れて、全部問題パーって解決してくれないかな。

子供の頃、スーパーマンになるのが夢だったんだよ。普段はドジな男だけど、困っている人がいたら、電話ボックスの中で変身して助けに行く…」


(いやいやいや、今幼いころの夢を語られても)

純は立ち上がりました。

「先代がオオサキを作ったときだって、きっと辛いこととか苦しいこととかいっぱいあったと思うんです。

でも、これくらいの試練乗り越えて、死ぬ気で頑張んないと、先代の社長に怒られちゃいますよ」


純にそう諭されて、デスクの横の父の写真を見つめる大先。

「そうだな、わかった…君の言うとおりにする。

もし、君が社長だったら、どうする?」


… … … … … …

「合併する? それとも、自主再建の道探す? 大変だと思うけど」

「いやいやいや…、あたしにそんなこと聞かれても」

「君は、本気でこのホテルの社長になるつもりなんだろ? だったら決めてくれよ、どうするか」


(おじい、何でこうなるの?)

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2012年12月01日 (土) | 編集 |

第54回

いよいよ式当日。なのに、新郎、新婦が式に出たくないと言いだして!?

(2012年11月22日 NHKネットステラ)


「大変です!新郎様と新婦様が結婚式に出たくないと言い出して」

「えっ、何で何でそうなるの? ふたりは、サプライズで結婚式やるはずだから知らないはずだよね」

「それが、ウチの部長が、しゃべっちゃったの。まるで自分のアイデアみたいに」


… … … … … …

ふたりの控室にかけつける純。

「彼女がロビーで結婚式なんて大げさなこと、気が引けるし、恥ずかしいって言っていて、予定通り写真撮影だけにしてくれって言っています」

純と千香は、深々と頭を下げました。

「こちらが勝手なことして、本当に申し訳ありません。
でも、あたしは、おふたりに何としても幸せになって欲しいんです。それで、同僚や上司に散々無理言って、今日の結婚式をやりたいって頼んだんです。

そしたら、自分が想像してた以上にエライことになってしまって。でもそれって、今日の結婚式を何とか良いものにして、おふたりに喜んでもらいたいっていう気持ちが、そうさせたんだと思うんです。

…今もおふたりのために頑張っている人がいるんで、お願いします」


… … … … … …

その時、控室のドアをノックする音がしました。

「遅くなってすみません。ご両親を連れてきました」

(結婚に反対だったご両親をいとしくんが説得してきてくれました)

…人の顔をまともに見ることができない愛が、どんなふうに二組の両親を説得したのか気になります…

そして、“アマチュアのピアノとヴァイオリンとチェロを弾ける人”というのは、謙次、誠、愛の三人という多恵子を除いた待田ファミリーのことでした。

…もしかしたら、謙次が両親を説得するのに手を貸した可能性がありますね…

… … … … … …

「ハイサイ、お姉」

呼んでもいないのに、ビデオカメラを持った剛。

「あんた、何でここにいるのよ?!」

「誠ちゃんに電話したら、今日演奏するって聞いて…」


カメラマン決定!

… … … … … …

スタンバイ完了。

待田ファミリーの演奏するウエディングマーチが流れる中、花嫁が父親にエスコートされてロビーに入ってきました。

スタッフ、宿泊客、ロビーにいる人々からの盛大な拍手。

花婿と花嫁が、階段を上りはじめました。

純のインカムに新婦役の水野からの着信です。

「やばいかも、何を言ったらいいのか頭が真っ白になっちゃった」

おどおどとした表情の水野が見えました。

「…そうだ、困った時は、トルストイさんですよ、トルストイさん!」

… … … … … …

「トルストイは、言いました。“この世には、不完全な男と不完全な女しかいない。だから、互いに励ましあい、補い合い、支えあって生きて行こう。”

“私の愛があなたを作り、あなたの愛が私を作るんだ”と」


開き直った水野は、堂々と神父役を演じています。

「それでは、誓いのキスを」

ふたりの唇が重なった瞬間、元オオサキ・コーラス部、桐野、池内、民子の三名が讃美歌を歌いだしました。見事なハーモニー。

それに合わせてロビーの人たちも次第に加わって、手拍子と大合唱になりました。

大きな拍手に包まれて、感激するふたり。

「幸せのお裾わけです!」

純が、宿泊客にお菓子を配ります。

… … … … … …

手話で感謝の言葉を伝える花嫁と花婿。

「彼女は、こんな素敵な結婚式をしてもらったんだから、絶対幸せになりますと誓っています。皆さん、僕たちのために本当にありがとうございました」

拍手の中、うなずきあう千香と桐野たち、そして桐野は視線を純へと、優しい表情で見つめました。

中津留、米田、露木たちも祝福の輪の中にいました。

泣き顔の純は愛の顔を見ました。ウインクを返す愛。

階段を下りてくるふたりに花弁のシャワー。

… … … … … …

少し外れた場所に、冷ややかな表情の多恵子の姿がありました。

それに気づく謙次、子供たちにも教えます。

「どうですか、先生? ウチのホテルも中々なもんでしょ」

大先が、多恵子に話しかけました。

「べつに…」

素っ気ない返事をして、謙次たちのことをにらみつけると、立ち去りました。

… … … … … …

祝福の余韻の中、純のそばに千香が寄ってきました。

「私、もうホテル止めるなんて言わない。皆一つになって、こんな夢みたいな仕事ができることなんて、なかなかないもんね」

うん、うん

(おじい、頑張った甲斐があったよ)

「待田さん」

今度は、桐野です。

(もしかして、あなたまで褒めてくれるんですか?)

「何ボケッとしているの? 早く片付けないと時間がないわよ」

一同、撤収…

(おじい、あたしは改めて思う、オオサキに入り、皆に出会えて本当によかったって)

… … … … … …

帰宅後、愛のマッサージを受ける純。

「いとしくんのマッサージは本当に気持ちがいいね」

ふと、頭痛に襲われて手を休める愛。

「もしかして、今日いろんな人に会ったし、いろんな人の本性見ちゃった?」

…愛にしてみれば、相当無理をした一日だったのでしょう…

「悪意とか嫉妬のオーラ出している人も少なからずいたんで」

…悪意の元は、母…

愛を抱きしめる純。

「ごめんね、いつも頼ってばかりで。 …私たちも、あのふたりに負けないように幸せになろうね」

「もちろんだぜ、ベイビー」


良い雰囲気…お約束の電話です。

… … … … … …

宮古の晴海から。

「純、宮古に台風が来て、ミニライブも結婚式もファッションショーも全部中止になってしまってさ。ヤシの木が倒れて、ドアが壊れて、ホテル中水浸しだし…」

めちゃめちゃになったホテルで立ちすくむ善行。

「どうしよう、純…」

(ごめん、お母ちゃん。今日は、ね・か・せ・て…zzzz)

… … … … … …

次の日。

「社長、おはようございます。早いですね、どうかしました?」

ホテルの精神が書かれたプレートを見つめながら、大先は答えました。

「実は、先代が死んだとき、このホテル継ぎたくなかったんだよ、俺」

意外なことを聞き驚く純。

「でも、昨日の結婚式見たら、心からここで働きたくなった、君たちと一緒に。

俺は決めた、絶対に外資の言いなりにならない!」

「どんなことがあっても、あたし、社長について行きますから!」

「じゃあ、俺の秘書になってくれない?」

「えっ?」


(おじい、いきなりそんなこと言われても)

…来週は、いよいよ外資との合併、リニューアルオープン、多恵子のたくらみ…個人的には、予告に出てきた、髪を下ろした桐野女史「遅いのよ、決心するのが」ってところが気になります。「このホテルの社長は俺だ!」…

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