NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年02月07日 (木) | 編集 |

第107話

海に転落した晴海を助けようと、善行は自らも海に飛び込む。病院にかつぎこまれた善行に、純は「死ぬな」と泣き叫ぶ。

(2012年2月1日 NHKネットステラ)


「晴海さぁん!!」

刹那 … 晴海の姿が堤防から消えて、水しぶきが上がる音があたりに響きました。

晴海が海に落ちたのです。

善行は堤防まで駆け寄ると、迷うことなく、海に飛び込みました。 … 泳げもしないのに。

… … … … … …

… 晴海さんは、美しい人です。

外見だけではありません。心が本当に美しい人です。


必死にもがいている晴海を目指して、善行は無我夢中に水をかきました。

あなたが一緒にいてくれたら、僕はもう何もいりません、晴海さんが今のまま、宮古の海のような美しい心で、僕を愛してくれさえすれば。

何度も水を飲みながら、何度も沈みそうになりながら、やっとのことで晴海にたどりつきました。

しかし、カナヅチの善行が、泳いで晴海を陸地まで連れて行くのは無理なことでした。

晴海を支えながら、何かつかまることができそうなものを探しました。

前方の波間に浮き球が見えます。 … あれにつかまれば …

… 晴海が浮き球をつかんだことを確認した善行は、安堵の表情をして … 力尽きて … 沈んでいきました …

晴海さん、僕を愛してくれませんか …

… … … … … …

静まり返った、病院の待合席、無言の純と愛

知らせを聞いた正夫婦と剛が駆けつけてきました。

「おい、どうなんだ? お父さんとお母さん」

晴海は、幸いにも大したことはなかったのですが … 善行は、溺れている間、酸素が行きわたらなかったために多臓器不全になってしまって意識不明のままでした。

医者からは、多分もう意識は戻らないから、覚悟するようにと言われていたのでした。

言葉を失う、正たち。

… ベッドで眠る善行を見つめる待田家の三兄弟。

「とにかく今は、奇跡を信じよう … 泳げないのに、お母ちゃんを助けようとした、お父ちゃんの為にも」

純がそう気丈に言いました。

… … … … … … 

「お母ちゃん、大丈夫?」

しばらくすると、純とマリヤが見守る中、晴海の意識が戻りました。

何故、自分が病院のベッドの上にいるのかわからない … 何が起こったのか覚えていませんでした。

「ちょっとした事故にあったの、でも大したことないから、安心して」

… … … … … …

純が病室の外に出ると、愛と一緒に隣の山田が待っていました。

山田は、純に深く頭を下げると懺悔を始めました。

「私にも、おふたりに負けないくらい愛し合った人がいたんです … でも、婚約した途端、彼が交通事故にあって … 歩けない体になってしまって … 」

毎日の介護の辛さと、いらだつ彼になじられて … 心が折れてしまった山田。

仲の良い純と愛をみて、メチャメチャにしたくなった … 永遠の愛なんかありえないと …

「 … でも、そんなの間違っていました」

それを教えてくれたのは … 自分の命を顧みず、妻を救った男でした。

… … … … … …

純は、晴海に本当のことを言った方がいいのか迷っていました。

医者は、余計なストレスを与えない方がいい、自分を助けたために夫の命が危ないと知ったらショックだから、と進言するのですが …

「でもさ、あたし、お母ちゃんと約束したんだよね … これからは何があっても、正直に言うって」

… … … … … …

晴海は、ベッドで体を起こして、何かメモに書き留めていました。

ノックの音がして、純が入ってきました。

「 … 純、お父さんは?」

自分が入院したのに、善行が全然姿を見せないことを不審に思ったのか、それとも僅かでも記憶が戻ったのか …

「あ、今ね、お父ちゃん寝てるの … お母ちゃんの看病、徹夜でやっていたから、疲れちゃったみたい」

晴海は心配そうにうなずきました。 … 純のぎこちない態度に何かを感じたのか、決して納得したわけではないようです。

く、苦しいウソだ …

… … … … … …

「そうだ! ねえ、お母ちゃん、聞いたよ … お父ちゃんと結婚する前、お父ちゃんのこと“メロちゃん”って呼んでたんだって?

… 何で“メロちゃん”なわけ?」


わざといたずらっぽく楽しそうな話題に変えました。

晴海は、恥ずかしそうに語り始めました。

「お父さんさ、太宰治が大好きでさ、会う時はその話しかしないわけ … “走れメロス”の話になったら、止まらなくてね … その顔が、一生懸命であんまり可愛いから … メロちゃん」

そう語った、晴海は少女のように見えました。

… 若かりし頃の両親の微笑ましいロマンスでした。

… … … … … …

… 人間不信になっていた王様は、真の友情や永遠の愛があるなんて信じられませんでした。 … しかし、約束を守ったメロス見て、自分が間違っていたことを悟るのでした

「 … 嬉しそうに話すお父さん見てさ、私、結婚しようって、決心したのかなあ … 不器用で無愛想だけど、この人なら信じてもいいかなって、思ってね」

… 善行の枕元には、晴海への手紙、謙次から借りた現金等と一緒に海水に濡れてくしゃくしゃになってしまった『走れメロス』の文庫本が置かれていました。

『人間失格』は捨ててしまっても、この本だけは、肌身離さず懐に忍ばせていたのです …

… … … … … …

意識が戻るあてのない善行とふたりきりの病室。 … 純は、父に話しかけました。

「ちょっと、お父ちゃん、お願いだから目を覚ましてよ … このまま死なれたらさ、お父ちゃんが何考えてたのか、全然わからないじゃん … 最後まで喧嘩して、仲直りできないなんて、嫌だよ、あたし」

家族の前では見せなかった涙がこぼれてきました。

「お父ちゃんのことさ、もっと知りたいよ、あたし … 好きな本の話とかさ、お母ちゃんとつきあってた頃の話とかさ、もっとあたしに聞かせてよ、お父ちゃん ほら」

ふと、自分の足元に目をやった純は、今履いているクツが大学の入学祝に善行が買ってくれたものだと思い出しました。

当時は、気に入らず履いていなかったのですが、「里や」で働きだしてから、思いのほか動きやすくて毎日履いているのでした。

「 … 何かこれ履いているとね、お父ちゃんの優しさを感じるというか … 」

もう涙は止まりません。

「やっぱり何だか、お父ちゃんに愛されてたのかなって、思うんだよね、今更 … 遅いよね」

純は、布団の中に手を入れて、動かない善行の手を握りました。

「 … ごめん、お父ちゃん、今までひどいこととか言って … もう、あたし謝るからさあ … 心入れ替えて、親孝行とかも、ちゃんとするからさ、優しくするからさ … 」

… … … … … …

「目を覚ませよ! あほ親父 … ねえ、お父ちゃん起きてよ、起きてよ」

駄々っ子が親にねだるように、純は泣きながら、善行の体を何回も何回も揺すりました。 … だんだん声が大きくなります。

「生きてよ! 死ぬなんて許さないからね、あたし … お父ちゃん!」

騒ぎを聞きつけた愛が飛び込んできて、純を止めました。

何事かと、ナースも駆けつけ、善行の状態を確認しています。

それでも、喚いて暴れようとする純をなだめながら必死に抑える愛。

「お父ちゃん、起きてってば! あたし、奇跡を信じているからね … 」 

… … … … … …

落ち着きを取り戻した純は、今は晴海に付き添って隣のベッドで休んでいました。

正たちも、待合席で仮眠中です。

ひとり愛は善行の枕元の椅子に座って様子を見守っていました。

… 穏やかな表情で眠ったままです。

そっと、左手の掌を布団の上から心臓のあたりに乗せてみました。

… 善行の頭がかすかに振れたように見えました。

目を見張る、愛。

… 確かに善行の頭が動きました … 

「 … お義父さん」

その声に反応したのか … 善行の瞼がゆっくりと …


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