NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年02月08日 (金) | 編集 |

第108話

病院のベッドで、善行は静かに目を覚ます。そばにいた愛に、善行は思いを告げようとするが言葉にならない。

(2012年2月1日 NHKネットステラ)


「 … お義父さん」

その声に反応したのか … 善行の瞼がゆっくりと、開いて …

うつろな目、意識はもうろうとしているのでしょう。

「お義父さん … 」

善行は、視線をうつしました … 愛がいることが分かったようです。

何か声を発しました。

「わかりますか? ここ、病院です」

… 何故自分が病院にいるのか … 理解した善行は、訴えるような目で愛を見ました。

「 … 大丈夫です、お義母さん、元気です」

晴海の無事を知ると、安堵の表情を浮かべました。

 … よかった、よかった

言葉にならない声でしたが、愛には、善行の心の声が聞こえました。

「今、お医者さん呼んできますね」

枕元から離れようとする愛の腕を善行がつかみました。

「お義父さん、ダメです。無理しちゃダメです!」

哀しそうな呻き声 … 必死に何かを伝えようとしています … 嗚咽する善行

「お義父さん、わかります … 僕にお義父さんの言っていることわかります」

愛は、善行の顔を見てうなずきました。

「 … 今、皆連れてきますから」

しかし、善行は、つかんだ手を離そうとしません。 … 一生懸命に何か言っています。

「ダメです、お義父さん … 直接、純さんに言ってあげてください」

絞り出すような声で、愛に訴える善行です。

「 … 夢をですか? … 純さん、純さん聞いたら喜びます」

言いたかったことが、愛に伝わって、少し安心したようです。

「ありがとう」

確かにそう聞こえました。

苦悶の顔で何かを繰り返し懇願する善行を、必死に押し止める愛です。

「約束します、約束します … だから、無理しないでください」

そのうちに愛をつかんでいた手が離れて…善行の体から次第に力が抜けていく …

「 … お義父さんダメです、お義父さん! 誰かいませんか?! 早く!」

… … … … … …

愛の叫び声を聞いて、純が、正が、剛が、マリヤが病室に駆け込んできました。

「お父ちゃん!」

善行が自ら酸素マスクを外しました。

… そして、愛に向かってかすかに手をあげました。

… 俺の言葉を、子供たちに …

愛は、もう話すことができなくなった善行の心の声をひとりひとりに伝えました。

「正、お母ちゃんを頼む … 剛、お母ちゃんを守ってくれ」

ふたりの息子は、父の最後の願いに必死にうなずきました。

「 … マリヤさん、あんた良い嫁や、感謝している、ありがとう … 勇気、母ちゃんと遊んでやってくれな … 」

… … … … … …

「 … じゅん」

善行の手を握って、懸命に耳を傾ける純。

何か聞き取れない言葉 … しかし、それも途切れて … 善行の手が純の掌をすり抜けて落ちました。

「お父ちゃん?!」

… 父は、善行は、旅立ちました。最後まで、病気の妻、晴海のことを気にしながら …

死亡時刻は、3時15分 … 父は、58年と、何日生きていたことになるのだろう? … あたしと一緒にいたのは、そのうち23年と … いや、もっと少ない … 失ってみて、はじめてわかる … あたしたちが親と過ごせる時間は、何て短いんだろう …

… … … … … …

「どうしたの? 皆そろって」

皆がそろって顔を見せたので、晴海は驚いています。

純が善行のことを伝えようとした時、晴海が楽しそうに話しはじめました。

「退院したら、皆で久しぶりに、ピクニック行かないね? … この前、お父さん、皆で何処か行こうって、話してたの、明日きっと晴れるからって」

… 少し記憶が混乱しているのかもしれません。

善行のことを尋ねられて、純が困惑しているのを見て晴海は言いました。

「あんた、何か隠しているでしょ? … わかってるよ、またお父さん、家出して雲隠れしてるんでしょ?」

言葉に詰まる純に代わって、正が答えました。

「そう、そうなんだよ」

タイミングを逸した狩野家の兄弟、正の提案で善行のことは、しばらく晴海には知らせないことになりました。

… 晴海との約束を破ることになる純は、複雑な気持ちでした。

… … … … … …

数日後、滞りなく終わった善行の葬儀。

喪主の正をはじめとした狩野家の一同が、「里や」に集まった皆を前に礼を述べました。

「堅苦しいのはいいから、皆で飲もうよ」

サトが音頭を取り、宴会が始まりました … 善行を偲んで

… … … … … …

しばらくすると、剛が誠を連れて外に出てきました。

「俺なんもできないから … 家族の役に立ちたいのに … 本当、どうしようもないよ」

いつになく神妙な顔つきの剛は、誠にまたビンタしてくれるよう頼みました。

「あたしはそうは思わへん、あんたにできることはナンボでもある! … いや、あんたにしかできんことが必ずある … メソメソしないで、取りあえず笑っとき! 

… あんたの取柄は、そのアホみたいな笑顔しかないんだから」


そう言って、両手で剛の両肩を励ますように叩きました。

泣き笑いの剛 … しっかりしろ!

… … … … … …

「里や」の中では、宴は続いています。

サトが奏でる三線の音、島唄が聞こえていました。

善徳法忍信士 … 陰膳の前に置かれた遺影の中で、満面の笑みを浮かべる善行 … 亡き父に何か語りかけているのか、ひとり見つめている正。

サトの島唄が皆の心に沁みていく …

… … … … … …

ふと、愛は、純がいないことに気づきました。

純は、ひとり宴を抜け出して、表の椅子に腰かけて、空を見上げていました。

「 … 大丈夫、ですか?」

心配して、愛が尋ねると、わざとあっけらかんと答えました。

「何か参っちゃうよね、自分の親がこんなに早く死ぬって思ってなかったしさ … お父ちゃんと、ちゃんと仲直りできなかったな … 」

空を見つめたまま、そう言いました。

… … … … … …

「 … 実は、お義父さんから、純さんに伝えてほしいって、伝言預かっているんです」

純の顔色が変わって、愛のことを見ました。

「もし生まれ変わったら、今の純みたいな生き方がしたいって … 周りに何を言われても、あきらめないで、まっすぐ自分の目標に向かって進んでいく … そんな純みたいな生き方がしてみたいって」

純の目から涙があふれてきました … もう、枯れるほど泣いたはずなのに。

「 … だから、純は … お前はそのままでいいって … お前は、ずっと、お前のままでいろって」

愛は純の隣に腰かけました。

「お義父さん、謝っていました … 純が太陽みたいにまぶしいから … まぶしくて、まぶしくて、まっすぐ見つめることができなかったって … 純が女だからって理由だけで、生き方を受け入れてやることができなかったって

… それをしてあげることが、一番、純を愛することだったのにって」


… … … … … …

あたしは、やっと … お父ちゃんに言ってほしいことを、言ってもらえた

… おとうちゃん、ありがとう

「何だよ、それ … 言うなら、あたしに直接言ってよ」

… どあほ、そんなこと、面と向かって言えるか?!

純は、もう一度、空を見上げました。

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