NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年02月23日 (土) | 編集 |

第121話

翌日、純たちの目の前に広がったのは──。

(2012年2月15日 NHKネットステラ)


お父ちゃん、「里や」が … 「まほうのくに」になりかけていた「里や」が … 消えてしまいました … あたしは、まだ信じられなくて … 涙も出てきません …

サトは、改めて変わり果てた、旦那の忘れ形見である「里や」を見上げて、嘆きの声をあげました。

「わあ、見事に燃えちゃったよ … 」

純たちも恐る恐る焼け跡の中に足を踏み入れました。

余りの変わりように、誰もが言葉を失くして、立ちすくんでしまいました。

ふいに純が、焼け残った瓦礫をどかしはじめました。

「 … 何か残っているかもしれないから」

愛もうなずいて同じように別の瓦礫の山をどかしはじめました。

… … … … … …

愛が何かを見つけました … 表紙の焼け焦げた「ねむり姫」の絵本でした。

「なんでこれだけ … 」

… … … … … …

「あんた、これからどうするの?」

師匠の声で、サトは我に返りました。

「もう一度、ゼロからやり直すの無理なのよ … 借金もあるし … 」

再建しようという気力そのものが消えてしまっているようでした。

従業員たちには、以前、「里や」を畳もうと考えた時に、それぞれに紹介しておいた店に連絡を入れておいたからと、詫びました。

そして、本人は …

「いい機会だから、旅に出ようと思うの … 旦那が死んでから、ずうっとここにいて、よそに行ったことないからさ … けっこうさ、今さばさばしてるのよね … 肩の荷が下りたみたいで」

口では、そう言っていますが … 心配を掛けないようにと、強がりでした。

… … … … … …

「純ちゃんは、どうするの? これから … 」

羽純が純のことを気にして尋ねました。

そう聞かれて、純は、思い知らされました。どれだけ「里や」が自分の中で大きな存在であったか …

「 … ごめん … なんか、今は … 何も考えられないや … 昨日まで、皆でここでスッゴイ楽しく働いていたのに … 今日から、それができないなんて、思ってもなかったからさ … 

これからもここで、ずっとずっと皆で力を合わせて、お客さんを笑顔にしようって、思ってたから … 」


サトから引き継いだ、小部屋の宝の山も生かす前に灰になってしまいました。

そんなことを考え出したら、一気に疲れやら不安やらが襲ってきて … めまいで一瞬倒れそうになりました。

「 … ごめん … なさい … ちょっと、体調悪いんで … 帰ります」

… … … … … …

純は、式の前に皆で写した記念写真をアパートのコルクボードに並べて貼りました。

… 誰もかれも、楽しそうに笑っています … 数時間後に「里や」が無くなるなんて思ってもみなかった … 

ふと、オオサキとおじいのホテルのプレートに目をやりました。

… … … … … …

… 純は急に可笑しくてしょうがなくなりました … 笑いが止まらない … 座り込んで腹を抱えて笑っています。

変になってしまったのか … 愛は、心配して純の名前を何回も呼びました。

「ああ、ごめん … 何か冗談みたいだからさあ … あたしが関わったホテル、全部無くなっちゃうんだもん … おじいのホテルでしょ、オオサキでしょ … “里や”まで燃えちゃうなんてさ」

そう自嘲する純、聞いている愛も辛くなりました。

純は、笑うのをやめて、背中を向けたままで尋ねました。

「ねえ、この世に神様なんているのかな? … いるんだったら、なんでこんなことするんだろう? … あ、もしかしたら … あたしにもうホテルで働くのをやめろって言ってくれてるのかもしれない」

… … … … … …

「そんなことないですよ」

愛は、純の両肩に手を置いて語りかけました。

「お義父さんと約束したんです … どんなことがあっても、あなたを守るって」

純は、愛の方へ向き直って … 目を見つめて … 改めて尋ねました。

「どうすればいいの? あたしは … 」

… … … … … …

「純さんは … 今まで通り、純さんのままで … 」

愛の言葉も、今の純には、ありきたりな慰めのようにしか聞こえませんでした。

「そんなことしたって、皆が不幸になるだけじゃない … 」

サトが「里や」を畳もうとした時に、自分が何もしなければ … 寛治と美矢の仲を取り持とうなんて考えなければ … 皆にこんな悲しみを与えるようなことは起きなかったかもしれない …

「あたしは、結局ね … 人のことを幸せにするとか、笑顔にするとか … そういうことはできないの」

おじいのホテルを失った時のように、どんどんマイナス思考に落ち込んでいく純でした。

… … … … … …

沈黙の後、思いを吐き出すように愛が言いました。

「 … 何言っちゃってるんですか?

俺は … 俺は、あなたと出会えたおかげでメチャメチャ幸せになったんですけど、そう思ってちゃだめってことですか?」


純は、うつむいてしまいました。

「俺だけじゃない … あなたと出会ったことで、いろんな人が笑顔になりました … 希望を持ちました … 結びつくことができました … 

どんなことがあっても、その事実だけは、決して消えないんですけど … 違いますかね?」


… … … … … …

「じゃあ、なんで行く先、行く先、こんなひどい目に合わなきゃいけないの?」

愛の叱咤にも素直に応えることができません。

「それは … あなたが、どんな辛い試練でも耐えられる … 」

そこまで言いかけた時、愛の中で何かが破裂しました。

髪をかきむしり、立ち上がり、叫び声をあげながら、手に取ったクッションを壁に投げつけました。

怒鳴りつけるように純に向かって言いました。

「俺だって、わからないですよ、そんなの! … 俺だって、メチャメチャ腹立ちますよ! … 神様いるのかって、思いますよ!

でもね、人生は、そんな説明できることばっかりじゃないんですよ! … こんな理不尽なことばっかり起きているんですよ! … 

それでも、それでも俺たちはあきらめずに生きていくしかないんですよ」


もともと愛は、どちらかというと気が短くて、切れることも少なくはありませんでした … しばらくは鳴りを潜めていたのですが … 得体のしれないものへの怒りや悲しみで、爆発してしまったようです。

… … … … … …

少し興奮が冷めた愛はふたたび純の前に座りなおして言いました。

「 … 愛するためですよ … 自分の大切な仕事や、自分の大切な人を愛して、愛して、愛していけば … 笑顔を取り戻せるんですよ、希望を取り戻せるんですよ、奇跡を起こせるんですよ

… そう思うことに決めました … 今、僕は」


愛は、押さえていた感情をあらわにしたことを少し恥じているように見えました。

そんな愛のことを微笑ましく感じた純です。

「なによ、そっちばっかり勝手に決めちゃってさ」

… … … … … …

「 … 泣いてください … あなたは、誰よりも悲しんでいるんだから … 泣いてください」

そういえば、純は、一度も泣いていないことに気づきました … 泣けないのではなく、泣くことさえ忘れていた …

その時、ドアが開いて、愛の大声を聞いて心配して晴海と剛が入ってきました。

「お母ちゃん … 」

晴海は、優しく微笑みながら、純の横に座りました。

そして、純の顔を覗き込みながら … あの言葉を言いました。

「純、可愛そうだね … 元気出しなさいよ」

ハッとして、晴海の顔を見つめる純。

「よく頑張ったね … 我慢しないで、泣けばいいさ」

純の目から自然と涙が滲んできました。

「あんたは、悪くないさ、何にも悪くない … 」

純の顔を見て、もう一度にっこりと笑いました。

とめどなくあふれてくる涙、純は声を上げて泣き出しました。

「お母ちゃん」

晴海は、純を抱き寄せると、慈しむように頭をなでました。

幼子のようにただ泣きじゃくる純 …

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