NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年02月28日 (木) | 編集 |

第125話

いくら愛が「ホテルで働いてほしい」と説得しても、純の気持ちは変わらない。やがて「お母ちゃんと宮古に戻る」と決意。2人は別々の道を歩むことを決める。

(2012年2月22日 NHKネットステラ)


「助けて、しゃちょう!」

士郎の叫びが皆の背中を押しました。

「あたしも沖縄に帰りたくない」

羽純が口を開きました。

「 … また皆と一緒に働きたい!」

「自分もです … 純さんやいとしさんと働いてて、生まれて初めて、ああ、この仕事やっててよかったなって思えたから … 」

「それなら、あたしだって … やっと自分のいきがいみたいなの、見つけたと思ったのに!」

セニョール、セクシーもそれぞれに自分の思いを吐き出しました。

… … … … …

「ねえ、何とかならないかな? 純ちゃん … “里や”は、無理でもさ、また他に皆で働けるホテル、探そうよ!」

羽純がそう言い、皆がすがるような目で純を見つめました。

「答えてください … 純さん」

うつむいて何も言わない純に愛が促しました。

純は、一呼吸すると …

「あたしはさ、皆が思っているような、大した人間じゃないの … ごめんなさい」

それだけ言うと、逃げるように走って行ってしまいました。

… … … … …

アパートに戻って、鍵を開けようとする純を愛が呼び止めました。

「これ返そうと思って」

愛は、『里や再生計画』と書かれたノートを取り出しました。

「さっき、ゴソゴソ探してたもの、それだったの?」

「これには、何かやる気が出るヒントがあるようで … そちらが」

ページをめくりながら、愛は言いました。

「あのまま“里や”を続けてたら、やりたかったサービスがここには、いっぱい書いてあるじゃないですか?

… 何でこんなにホテルが好きな人が、他の仕事なんてやろうとしてるんですか?」


… … … … …

「士郎君や羽純ちゃんたちのためにも … 他のホテルに行ったら、そのホテルが駄目になるなんて、もうグダグダ言うのは … 」

愛の言葉を、純は、声を上げて遮りました。

「あたしだって、そうしたいわよ!

… いとしくんが言ってるのが全て正しいのも、自分がそうすべきだってこともわかってるわよ … 羽純ちゃんや士郎君にも申し訳ないって思うわよ …

もうわかんなくなっちゃたの、自分が何でホテルを好きで、何でホテルで働きたいのか … 」


… … … … …

「それは … 純さんがお客さんを笑顔にしたいから」

純が常日頃口にしてきた言葉を、愛は言いました。

「そういうのも何か、ウソっぽい気がしてきて … “里や”で働き始めた時、言われたでしょ? … 人の為と書いて、“偽り”と読むって … 何かあたしのやってることって、全部そんな気がして … 

だから、やることなすこと上手くいかないし、皆にも迷惑かけるんだって … だから、ホテル界の人の為にも、あたし止めた方がいいの」


それが、純からの答えでした。

「 … わかりました。もう二度とホテルで働いてくれなんて … 言いません」

… … … … …

あたしは、いったいなにやってるんだろう? … お父ちゃん

港近くの波止場で、海を見つめていると … たまらなくなって涙があふれてきました。

「何か … 宮古に帰りたい … 」

どこからか、三線の音が … 島唄が聞こえてきます。

「あら、何やってるのよ? しゃちょう」

声を掛けてきたのは、師匠でした。

… … … … …

「故郷が懐かしくなったら、ちょくちょくここで踊るのよ … あたしみたいな人間はさ、二度と沖縄には帰れないからさ … 」

純は、師匠の話を黙って聞いていました。

「晴海、最近どう? … 具合は」

あまりよくないことを伝えると、師匠は寂しそうに答えました。

「そう … 昔好きだった人が、幸せじゃないっていうのも、辛いわよね … 」

… … … … …

待田家では、晴海が多恵子にある頼みごとをしていました。

「実は … 遺言書きたいんですけど、手伝ってもらえないかなと思いまして … 」

晴海に、いきなりそんなことを切り出されて、多恵子は、少し驚きました。

「今は、割とちゃんとしてますから … 記憶が無くならないうちに、子供たちに伝えたいことを、残しておきたいんです」

多恵子は、晴海の気持ちを理解しました。

「 … 同じ女だから、私は、純にライバル心みたいなものがあったと思うんです … あの子がどこか、疎ましくて … 純の言うことに耳を塞いでたような気がするんです … 子供の中で、純だけが、私をはっきり責めるから … 」

… … … … …

「本当は、それが、あの子のウソのない愛情や優しさなのに … 

昔から、本当に不器用で、誰に対しても、正直に生きようとするから、つい余計なこと言って、相手を傷つけたり … 情けがあるから、困った人見ると、本人以上に悩んだり、おせっかいしたりして … 

昔から損ばかりしてるんです」


多恵子にも思い当たることばかりでした。

「母親としては、あの子、もっと普通の子だったらよかったにと思うんです … 

もっと、自分のことだけ考えて、適当に周りの人にも無関心で、人付き合いも上手くやって、どんなことにも真剣になり過ぎないで、全力で立ち向かうのも止めて … 

もっと楽に生きられるような人間だったらって」


苦しみながら、傷つきながらも、それが純でした … 母親にしてみれば、そこから娘を解き放してあげたいと思っていたのです。

「だったら … 直接言ってあげたらどうですか? 娘さんに … 」

そう言われて … 晴海は、多恵子の顔を見つめました。

… … … … …

二人のやり取りを扉の外で聞いていた、愛 … そこに帰宅した誠が、純の訪問を知らせました。

愛は、自分の部屋に純を通しました。

… … … … …

「何ですか? … 話って」

どことなくよそよそしく愛が尋ねました。

「あたしね … 宮古に帰ろうと思うの、お母ちゃんと一緒に」

愛には、想定外の選択でした。

「今まで、親孝行もしてなかったし … できるだけ、お母ちゃんのそばにいてあげたいなって思って … たったひとりの娘なんだし … お母ちゃんのためにもそうした方がいいなって」

昼間、師匠と話したことも、宮古に帰ろうと思った理由の一つでした … 帰りたくても、帰れない人もいる …

「それ言われちゃったら、もう何も言えないですよ … 」

晴海のことを持ち出されたら、口を出すことはできません … 反則だよ、愛は思いました。

「じゃあ … 一緒に来てくれる?」

愛の顔色をうかがいながら、純は聞きました。

… … … … …

今の愛は、純の言葉を素直に受け取ることができなくなっていました。

「結局、純さんは … こっちの気持ちなんてどうでもいいから、僕に支えてもらいたいだけなんじゃないですか?」

純の淡い期待は、消えました。

「じゃあ、聞くけどさ … いとし君にとって、“支える”って何なの? … 相手が、自分の思うように動いてる時は、良い顔をして … 相手が、自分の気に入らないことをやろうとしたら、知らんぷりするのが、本当に支えるって?」

純の疑問も、もっともなことでした … 何が何でも、純を支えることを選らんだのは、愛自身のはずです。

「ただ僕は、出会った時のそのままの純さんでいてほしいわけで … 」

… … … … …

そのままのあたしって何なのよ?!

自分でもわかんなくなっちゃったの … おじいもお父ちゃんも、いとし君もそういう風に言ってくれたけど … そのまんまのあたしって、一体何なの?」


純は、頭をかきむしりました。

「それは … … … 」

愛にも上手く説明できませんでした。

「もしかしたら … 僕たちは、“と”で結ばれる人間では、なかったのかも知れませんね」

考えたこともなかったことが、今、愛の口から …

「 … … … かもね」

うつろな目で、そう言い返すのが … 精一杯の純でした。

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