NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月04日 (木) | 編集 |
第4回

ふたりが船にいるのを見て、春子の心に忌まわしい過去の記憶がよみがえりました。

波の荒い海に浮かべた小舟の上。

「嫌だ、おら入りたくねえ!」

「やかましい!袖のおなごのくせに」


海に入るのを泣いて嫌がる少女の春子、夏は無理やり …

… … … … …

ドボーーーン!!

「アキぃー!!」


夏に押されて、アキが船から海に落ちるのを目撃した春子は一目散に走りだしました。

… … … … …

海の中を漂うように沈んでいくアキの体 … 音のない世界 … 差し込む太陽の光 … 無数の小魚たち … アキは羽ばたくように手を動かして、光に向かって昇って行きました。

ザバァ!

アキが海面から顔を出すと、夏が浮き輪を投げてよこしました。

「どうだ?」

夏が笑いながら尋ねました。

「ひゃっこいとか、足がつくとかつかねえとか、考えるヒマなかったべ?

そんなもんさ、飛び込む前にあれこれ考えたってやあ、どうせその通りにはなんねえ … だったら、何も考えずに飛び込め、何とかなるもんだびゃあ … 死にてくねえからな」


高笑いする夏に合わせて、アキも浮き輪につかまりながら海の上で笑い出しました。

「ああ、気持ちいい! … めちゃめちゃ、気持ちいい!」

「そうか … やっぱり、おらの孫だ」


夏は波間に漂うアキを見ながら、満足そうにつぶやきました。

… … … … …

ようやく船の前まで走りついた春子。

笑い合っているふたりを見て、持っていたカバンを叩きつけました。

「アキに変なこと教えないで!」

そっぽ向く夏、海の上から心細げな顔で春子のことを見つめるアキ。

「ママ … 」

「あんたもママが嫌いなもんばっかり、好きになんないでよ!」


怒りの納まらない春子は、そのあと踵を返して行ってしまいました。

… … … … …

「ママ、海が嫌いなの? … だから、海女さんにならなかったの?」

海女クラブでびしょ濡れになった服を着替えたアキは、集まっている面々に尋ねました。

「そんな簡単な話でねえんだ、春子は … 」

弥生が言うと、それを受けて、かつ枝が言いました。

「んだんだ、いわゆるその … 積み木崩しだべっちゃ」

夏は知らん顔で新聞を読んでいます。

「反抗期だべっちゃ、グレて髪の毛くるくる巻いて … 」

… … … … …

「ほんだども、なしてまたひょっこり、帰ってきたのか?」

「どうせ旦那と上手くいってねえんだべ」


そう口にした夏を弥生が「孫の前だぞ」と諌めましたが、アキの耳にはしっかり届いていました。

「あたしのせいかも … 地味で暗くて、向上心も協調性も個性も花もない、パッとしない子だから」

「誰が言ったそんなこと?」


あきれた夏がアキに尋ねました。

「ママ … 」

「じぇ!じぇ!じぇ!」


… … … … …

駅前に戻った春子は、さきほどのパチンコ屋に再び足を運びました。

譲った台で若い男はまだ打っています。

「やっぱ返して」

有無を言わさず、台を奪い返しました。

「戻って来ちゃった、行き場所がなくってさ」

春子がいない間に男が稼いだドル箱を一箱だけ分け前に与えて、何事もなかったようにまた打ち始めました。

… … … … …

観光協会。

「いつまで待たせるんだ? 菅原、このお! … 1ヵ月前から何も進んでねえべ!」

協会長の菅原に向かって、大吉が大声を上げていました。

「いや、最終判断は市の方で … 」

冷静に答える菅原の態度が大吉の怒りに余計火をつけました。

「たかがホームページ作るのに市の許可がいるって、おかしいべ?! … 面倒臭えなら、面倒臭えって言え!!」

手に力が入って、お茶菓子に出ていた柚餅子を握りつぶしそうになり、慌てて副駅長の吉田が止めました。

「あ、どうも … 」

菅原が挨拶をした先、入り口に春子が立っていました。大吉に用があるみたいです。

「あの、ウチまで送ってもらおうと思ったんだけど … 仕事中か … 」

「すぐ終わるから待ってて」


春子を待たせると、大吉は菅原に向かって凄みました。

「おめえが協会長になってから、市のため町のために何した? … 何もやってねえべ?!」

「いやいや、やってますよ … ジオラマ、ジオラマ作ってますよ」


菅原は、観光協会の事務所を半分近く占領しているジオラマを誇らしげに指して言いました。

「前任の協会長から引き継いで、平成19年からこの北三陸市全体のジオラマ製作に心血を注いでいます」

確かに北三陸市を再現した精巧なジオラマは見事なものですが、大吉には市のためというより菅原個人の趣味のためとしか思えません … 怒りをかみしめながら、菅野に尋ねました。

「 … これは、いつ完成するんですか?」

「はい、平成27年完成の予定ですね」


いけしゃあしゃあと答える菅原に大吉はブチ切れました。

「死ぬまでやってろじゃ!」

持っていた柚餅子を投げつけました。

「ああ、city hallが柚餅子に!!!」

… … … … …

「くそお、赤字ローカル線なんて、構ってられねえってか!」

春子を家まで送るために観光協会を後にした大吉ですが、怒りは収まりません。

「北鉄は市民の大切な足だ。たとえ一人でも利用客がいるうちは走らねばなんねえ … そのためには観光、人は急には増えねんだから、外から呼ばねばしょうがねえべ」

「えらいね … えらいよ、大吉さんは。こんな残念な町の残念な電車のためによくそんな必死になれるよね」


大吉は春子に褒められたと勘違いして、しきりに照れています … 大吉も残念な男でした。

「ぜんぜん褒めてないし … 」

車に乗り込んだ春子が大吉に尋ねました。

「あの時、言ったこと覚えてる?」

… … … … …

あの時 … この町を出て行く18歳の春子に20歳の大吉が言ったこと。

「母ちゃんの後継いで、海女になんのそんなに嫌か? … これからは地方の時代だべ、北鉄も通って、この町もますます活性化するべ」

… … … … …

「ぜんぜん読み外れてるし … 何で漁師になんなかったの?」

大吉は三半規管が弱く、船に乗っても船酔いで5分と持たないために医者から止められていたのでした。

「電車には乗れるのに?」

「レールの上を走るから、比較的安定してんだ」


そう言いながら大吉の目は駅から出ていく電車の乗客を数えていました。

「1、2、3 … おお、今日6人も乗ってらあ」

… … … … …

「だったらさ、東京に出るとか、仙台とか盛岡で働くとかさ選択肢はいろいろあったわけでしょ? … 何もこんな田舎のために人生無駄にしなくてもさ」

大吉は一瞬、躊躇しましたが … 真剣な表情で春子に言いました。

「待ってたんだべ … 春ちゃんが帰ってくるの、ずっと待ってたんだべ」

思いもよらぬ言葉に、春子は大吉の顔を見返しました。

「大吉さん … 電車来る … 電車来る、近い!」

大吉の車、車窓いっぱに北鉄の車両が迫ってくるのが見えました。

半ばパニック状態の春子 … 大吉は冷静です。

「大丈夫、大丈夫、いつもここに停めてるんだ … ほらギリギリで」

電車はぶつかることなく、車のすぐ後ろをかすめて車庫に入って行きました。

… … … … …

天野家の茶の間。

アキが夕食に売れ残りのウニ丼を食べている横、缶ビールを片手に寝そべってテレビを見ている春子がいました。

アキは母親の顔色を窺っていましたが、急に声をあげました。

「うめえっ! うめえ、超うめえ!」

風呂から上がってきた夏が声をかけました。

「悪いな、売れ残りで」

「ぜんぜんいい、むしろ毎日売れ残ってほしい」

「こら、縁起でもないこと言うな!」


笑いあうふたり、すっかり打ち解けて、むしろ仲が良いくらいの夏とアキでした。

「罰として、明日はウニ丼売り手伝ってもらうぞ」

「じぇ!じぇ!」

「今日、ウニいっぺえ仕入れたから、40個作るから、20個ずつどっちが早く売れるか競争だ」

「やったあ! 北三陸鉄道リアス電車また乗れる」


楽しそうなふたりをよそ目に何かおもしろくない春子が口を挟みます。

「なに急に訛っちゃってるの? … て言うかダメだからね、明日こそ帰るんだから」

… … … … …

「けえるけえるって騒ぐ割には、ずいぶんおりますねえ」

晩酌をしながら、夏がちくりと刺しましたが、春子は黙ったままです。

「重てえ荷物ガラガラ引きずって、町の中うろうろして、パチンコさ入り浸って、ヒマなんですか?

それとも何か東京さいれねえ事情があるのかって、街中おめえさのウワサでもちきりだあ … 恥ずかしい、45だべ」


むくり起き上がった春子。

「2です … まだ42 … あっきれた、娘の歳まで忘れちゃってるんだ?」

「何が娘だ、結婚したことも子供産んだことも黙ってて」

「あんただって、父ちゃん死んだこと知らせなかったでしょ?!」

「 … あん?」


たぶん思い違いがあるようですが、あえてここでは触れないことに …

「久しぶりに帰ってきた娘に“お帰り”の言葉もない」

「“ただいま”の言えない娘に“お帰り”が言えますか?」


お互いにああ言えば、こう言う状態が続きます。

ふたりの間で居たたまれないのはアキでした。

「ママ?」

家を出て行こうとする春子に夏が声を掛けました。

「荷物は置いてけ、どうせけえってくるんだから」

… … … … …

「腹立つな」

灯りが消えて、真っ暗な漁港、堤防まで歩いてきた春子。

突端に灯台が白くぼんやり浮かんでいます。

「相変わらずあるねえ … 」

その灯台は、春子の子供のころからの秘密の隠れ家でした。

やっと読み取れる程度の古い落書き、東京、原宿、表参道 … そして、海死ね … そこには、まだ幼かった自分の爪痕が残っていました … まだ見ぬ東京にあこがれいた、十代だったころの春子の …

… … … … …

次の日、午前4時半。

夏のウニ丼の仕込みが始まっています … 今日はアキも手伝いです。

「お婆ちゃん、今日は海、潜らねえの?」

春子が指摘したように、すっかり馴染んだアキの言葉は訛っていました。

「毎日潜るわけではねえんだ … 週2回出ればいいほうだ。オラも年だし、海女は半分趣味だから」

孫に対しては朗らかに笑う夏でした。

「おはようございます」

ウニ丼を引き取りに来た大吉、アキが手伝っているのを見て感心しています。

「電車さ乗るの」

「そうかそうか … 春ちゃんは?」


夏が顎で指した先、茶の間の畳の上で寝ている春子がいました。夕べ遅くに帰ってきたようです。

「どうれ、ウニ丼運んだろ」

… … … … …

「北三陸鉄道リアス線、通称北鉄名物ウニ丼はいかがですかあ!」

いかがですか … 」


夏の後にアキも続きます。

「もっと大きな声出さねえと売れねえぞ」

「いかがですかあ!」


… … … … …

その少女は畑野駅から乗ってきました。「この子、普通の子じゃない」 … アキは直観的にそう感じたのです。

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