NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月15日 (月) | 編集 |
第13回

「何で来なかったのよ? … 待ってたんですけど!」

「何でって … ワカメが岩さいっぱいついてたから、誰かに採られる前に … 」


春子は夏の言葉を遮りました。

「今日じゃなくて、あん時だよ!」

「 … あん時?」


… … … … …

「待ってたの、あん時 … お母さん、追っかけてくるんじゃないかって」

それは、1984(昭和59)年、北三陸鉄道開通の日のことです。

18歳の春子は電車の窓から、式典でにぎわうホームの人込みの中に夏の姿を探したのでした。

「どんだけ愛情薄いか知んねえけどさ、18の娘が高校辞めて家出するって言ったら、ウソでも止めるじゃん、追いかけて来るじゃん」

「ああ、あん時か … 」

「あん時、ウソでも駅まで来てくれて、ウソでも行ぐなって言ってくれたら考え直したかもしんないじゃん?」


夏は今朝採ってきたワカメを干しはじめながら答えました。

「家出するとは知らねかったもんで」

「はっ? ウソばっかり、寝たふりして全部聞いてたくせに!」


… … … … …

家を出る前の晩、春子は夏の枕元に立って言いました。

「私、やっぱり海女やりたくねえ … 東京さ行ぎてえ」

… … … … …

「あの時、ちゃんと答えてくれてたら、こんなにこじれなかったんです … ウソでも正月とお盆には、ウソでも旦那と孫の顔見せに、ウソでも帰ってこれたんです」

「ウソついてまで帰ってきて欲しぐねえ、去る者は追わずだ … おらあ、そうやって生きてきた、父ちゃん送り出し、娘を送り出し、おらあ、ここさ残る … それが、袖の女だ」


我慢しきれなくなった春子はワカメの入ったバケツを思い切り蹴飛ばしました。

「何するだ?! このワラシ!」

「娘とワカメとどっちが大事よ?!」


夏は迷うことなく答えました。

「ワカメだ、ワカメは食えるが娘は食えねえ」

春子を睨みつけると、平然と作業に戻る夏。

「 … 憎ったらしい」

「なんだ、わざわざ文句言いに帰えってきたのか?」

「こっちで暮らすって決めましたから … あんたと暮らしますよ、ここで!」


春子の思わぬ言葉に、夏は作業の手を止めて振り返りました。

「ママ … 」

… … … … …

「この子のためじゃないですから、私のためですから、くやしいからこのままじゃ … 今度出ていくときは、泣きながら旗振ってもらいますから」

そう言って家に入ろうとする春子のことを夏は呼び止めました。

「春子、何か言うことあるんでねえのか? … 言うなら、今でねえか?」

春子は母の前に戻って、目を見ることなく頭を下げました。

「 … ただいま」

「おかえり」


そのまま不機嫌な顔で春子は家の中に入ってしまいました。

その背中を見ていた夏の顔がゆるんで笑い出しました。

ふたりのやり取りを心配しながら見ていたアキもホッとして、笑顔を見せてもう一度言います。

「ただいま!」

… … … … …

「ただいま!」

漁の支度をしていた海女たちは、さっき別れたばかりのアキが漁協に飛び込んできたのを見て、狐につままれたような顔をしました。

「早かったなあ」「早すぎっぺ」

美寿々と弥生が目を丸くして言いました。

「なんかママが急に東京行がねえって、こっちで暮らすって言い出したんだ」

笑顔のアキが報告すると、海女たちも驚くやら喜ぶやら …

「なんだかよく分からねえけど、えがったなあ」

… … … … …

「春ちゃん、荷物だけ宮古さ行って帰って来たぞ」

大吉が春子の荷物を届けに来ました。

春子は灯台の方へ行ったと聞いて、あとを追おうとしましたが、夏に止められます。

「今、ナーバスになってるから、そっとしとけ」

「ナーバス?」


そわそわ落ち着きのない大吉を見て、夏がからかいました。

「ニヤニヤして」

「だって、こっちで暮らすんだっぺ?」


そういう夏もいつになくご機嫌です。

… 春子の前では素直になれませんでしたが、やはりうれしいのでしょう。

「娘のためでなく、自分のためだってよ」

「春ちゃん … 」


… 早とちりすんなよ、大吉さん。

… … … … …

春子は灯台のたもとにいました。

この場所には、高校生の春子が書いた落書きが残っています。

東京、原宿、表参道 … そっと指でなぞりました。

「そんなにいいもんじゃないよ … 」

春子は18歳の自分に向かってつぶやきました。

… … … … …

アキは、北三陸の駅前でユイと会って報告しました。

「こっちで暮らすことになったの」

ユイも喜んでくれましたが、東京のアキの家に遊びに行けなくなったことは残念のようでした。

「平気、ユイの方がアキちゃんより東京のこと詳しいみたいだし」

「へへへ、ごめん … あ、そうだ」


アキはユイの兄・ヒロシからもらった西新宿のカレー屋のサービス券を返してくれるように頼みました。

ユイは何故兄がアキにこんなものを渡していたのか不思議でした。

… … … … …

こちらで暮らすことになって、学校の友達のことはいいのかと、ユイがアキに尋ねました。

「いないから平気 … 友達も彼氏も好きな人もいない、悩みを打ち明ける相手もいない … こう見えて、東京だと全然キャラ違うんだ」

アキはサバサバしていました。

「私もそうだよ、仲良い子はいるけど、友達じゃないっていうか … 皆そうなんじゃない?」

アキにとって意外なことでした。

「そっか、そんなもんか」

ユイも自分と同じなんだと思ったら、なんだかうれしくなってきました。

「じゃあ、この町好き?」

「好きとか嫌いとか考えたことない … 海も自然もいいなって思ったことはあるけど、あんまり見ないようにしている … 卒業するまでだからね」


意味深な答えでしたが、アキはそこまでは気がまわりませんでした。

「あ、ねえ高校どうするの?」

アキがまだ考えていないことを知ると、ユイは自分の通っている北三陸高校に来るように勧めました。

「一緒に通えるし、そうしよう」

「うん」


… … … … …

9月になって、アキは北三陸高校に編入手続きをしました。

登校初日、アキが袖が浜の駅から発車間際の北鉄に飛び乗ると、車両のいつもの位置にユイが乗っていました。

「似合うじゃん」

北三陸高校 … 北高の制服を着たアキを見てユイは言いました。

「へえ、そうかな … 」

照れ笑いのアキ。

「自転車は?」

「大吉さんが買ってくれたんだ」

高校は、北鉄の終点から更に5キロほど離れているので、生徒の多くは駅に自転車を停めています。


北三陸の駅で下りると、大吉が自転車と待っていました。

「ほーれ、新車だぞ、盗まれねえようにちゃんと鍵かけろ」

「ありがとうね」


… … … … …

アキはユイと同じクラスに編入されました。

「えー、東京から越してきた転校生の天野 … あれ?」

アキが自己紹介のために黒板に名前を「黒川秋」と書いたので、担任の教師がおかしな顔をしました。

「あれ、お母さん、天野って言ってました? じゃあ、天野にすっぺ」

アキは「黒川」を消して「天野」と書き直しました。

「アキちゃんって呼んでけろ、よろしく!」

… … … … …

もちろん、喜んでいる人間ばかりではありません。

春子の夫、アキの父親、黒川正宗は努めて冷静に春子からの電話に答えました。

「そうか、それはよかった … アキが元気なのはいいことだ、アキのためには」

「だから、アキのためじゃなくて、あたしのためなんです」


春子は引き続き夏の店を手伝うことになり、そこから正宗に電話しているのでした。

「何でわかんないかな … 手紙ちゃんと読んだ?」

「読んだよ、持ち歩いて何度も読んでる」

「 … 要するにそういうことよ、今あたしにとって、母親と向き合う時間が大切なの … 24年間普通の親子とは明らかに時間の流れ方が違うわけでしょ? …

幸いさ、母も年取って丸くなったし、今更なんだけどさ、散々親不孝してきたからね」


… … … … …

「お母さんに対する君の想いは十分伝わったよ … でもね、僕のことが書いてないんだよ」

正宗は怒りを噛み殺しながらそう言いました。

「離婚の理由を手紙に書いたって言ったよね? なのに名前すら書いてない、正宗の正も宗も書いてないよ」

「ああ、宗っていう字が難しいからじゃないの、さとう宗幸の宗だもんね?」


正宗は、離婚届と同封して送られてきた自分のことに全く触れていない手紙を、どんな気持ちで持ち歩き何回も読み返したのでしょうか …

当の春子は書いたか書いていないかも、はっきり覚えていないようです。

… … … … …

春子はだんだん正宗の言い回しにいらついてきました。

「 … っていうかそのさ、まず家族のことを第一に考えるっていうの止めてみようか?」

「じゃあ、僕は何を第一に考えたらいいのかな?」

「安全運転とかさ」


いい加減面倒になってきている春子でした。

「考えるよ、他には?」

「再婚とか」


明らかに春子の声ではありません。

「えっ、再婚?」

「再婚しろ、再婚! なんぼ待っても、春ちゃんは帰んねえ、さっさと再婚相手見つけろじゃあ!」


いつの間に春子と電話を代わっていた大吉はそう言って勝手に切ってしまいました。

… … … … …

「いやあ、実に気持ちがいい、ローカル線がモータリゼーションに勝利した歴史的事件だべ」

「電車、乗ってるからって大吉さん選んだわけじゃないし、えっ! … いやいや、そもそも選んでないからね、勘違いしないで … 」


春子は慌てて否定しましたが、勝ち誇ったように不敵な顔の大吉です。

「もう手遅れだべえ」

ちょうど、誰かが店に入ってくる音がして、ひとまず春子は救われました。

ヒロシでした。

「東京、行かなかったんですって?」

「うん、ちょっと気が変わったの」

「アキちゃんは?」


余程、アキのことが気になるのでしょう。

「浜じゃないかな? 最近、放課後はお祖母ちゃんにベッタリだから」

ヒロシは監視小屋のバイトをヒマすぎることを理由に辞めたのを後悔しました。

「で、やめて今何してるの?」

「すげえ、ヒマです」


… … … … …

とにかく、母春子の決断のおかげでアキはこの町に残ることができました。

しかも、今度は無期限 … 大好きな海で大好きな海女さんたちと好きなだけ泳いで潜っていいんです。

「ようし、今日こそウニ獲るぞ!」


… … … … …

長く潜れるようになったものの、アキはまだウニを獲ることができません。

祖母の言葉を思い出しました。

「ウニだと思うから獲れねえんだ、これからは銭だと思え」

ウニが銭だとしたら、アキはまだ1円も稼いでないことになります。


… … … … …

アキは早くも新たな壁にぶつかっていました。

え、なんでまた?

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