NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月18日 (木) | 編集 |
第16回

というわけで「ミス北鉄」コンテストが開催されることになったのです。

北三陸の駅にも「ミス北鉄★コンテスト2008」と書かれた投票箱が設置されました。

… … … … …

「ごめんごめん、お待たせ」

他校の男子生徒から、プレゼントらしきものを受け取っていたユイ、アキは駅に貼られたミスコンのポスターを眺めていました。

「ミス北鉄だって」

「ださ」


ふたりとも全く興味を示さずに駅を後にしました。

… … … … …

「え? じゃあ、海女さん辞めちゃったの?」

「辞めたくねえけど、祖母ちゃんの許しが出るまで謹慎 … おらが祖母ちゃんのいいつけ守んねえからだ」


落ち込むアキをユイは自宅に誘いました。

「じぇ?」

「だって、ヒマでしょ?」


東京では友達がいなかったアキは家に誘われた思い出がありませんでした。

「ヒマだけど … 行っていいの?」

「いいに決まってるじゃん、友達だもん」

「わあ、うれしい」

「なんかアキちゃんの話したら、パパが会ってみたいって … お母さんの担任だったみたいで、すごい可愛くて有名だったんだって」


初耳でした … そんなことより、ユイに家に誘われたことがたまらなくうれしいアキでした。

… … … … …

リアスには、いつもの同じ顔ぶれが勢ぞろいしています。

大吉が唐突に春子に年齢を尋ねました。

「42だけど」

「あら、42か … でも四捨五入すれば、40には見えるっぺ」

商工会長の今野が言うと、カウンターの男どもが同意しました。

「見える見える」「ぜんぜん問題ありませんね」

意味深に笑いあう一同を見て、春子には意味が分かりません。

「何? … 何だよ?!」

不愉快な顔になった春子に大吉が言いました。

「あのな、ミス北鉄に推薦しておくから」

傍らに置いてあった投票箱にさっき書いた紙を投票しました。

「何それ? あたしそんなのやんないよ」

「まあまあまあ … 」


吉田が取り出したチケットの束、大吉が説明しました。

「これな期間限定のミス北鉄コンテストの記念切符で、半券にミス北鉄の投票権がついてるんじゃ」

「つまり、北鉄さ乗れば乗った分だけ投票できるんです」


… まるでA○B商法 …

「一応、年齢制限が40までなんだけど、春ちゃんは別格だから」

「いやです、絶対! 私、ミスじゃないし … 普通、ミスコンって20代とかでしょ?」


男どもが顔を見合わせて笑い出しました。

「20代? 20代なんてまだケツの青いガキだべや」

「んだんだ、30から墓場までだ」


今野に続いて漁協の長内がそう言い、皆楽しそうに笑い合っています。

「腐りかけが一番いいんだよね」

カウンターの入り口に近い自分の指定席に座っていた勉さんが琥珀を磨きながら、ボソッと言いました。

「腐ってませんから … 」

春子はカウンターから出て、イス席にいたヒロシに同意を求めました。

「ねえ、あり得ないよね?」

マンガを読んでいたヒロシは顔をあげて言いました。

「そうっすね、アキちゃんならまだしも … 」

それを聞いたカウンターの親父どもは、首を振りながら声を合わせます。

「いやいやいや、子供子供子供 … 」

… … … … …

「あ、そうだ!」

春子は、アキが今日はユイの家にお呼ばれしたと言っていたことを思い出して、ヒロシに話しました。

「え、ウチに?」

… … … … …

観光協会では、菅原が事務のしおりにミスコンに出場することを勧めていました。

「だめだめ、もう若くないし … お腹出てるし」

「ちょっとぐらい出てる方がいいんだってばあ」


菅原におだてられて、しおりはその気になりかけています。

… … … … …

北三陸から北鉄に乗って1時間ほど南下した畑野駅、袖が浜よりもっともっとのどかな村にユイの家はありました。

広大な土地に豪邸 … アキはユイの家の前で立ちすくんでいました。

「な、なんじゃこれ?」

ユイの父、足立功は北三陸高校の元教師で、定年後は県議会議員を務める地元の名士。

母、よしえはこの土地の人間ではありません … 仙台出身の彼女は短大卒業後、岩手のテレビ局にアナウンサーとして入社、足立に見初められ、結婚しました。

笑顔のよしえに出迎えられて、アキは緊張気味に挨拶をしました。

… … … … …

「すげえ家だな」

ユイの部屋に通されたアキは感心して言いました。

「祖母ちゃんちとは大違いだ」

「でもここ村だよ」


そう、足立家の中だけ別世界でした。

「パパは環境がいいから住んでいるって言うけど、不便だし … 早く出たい」

「東京に?」


ユイはうなずきました。

「本当はお兄ちゃん当てにしてたんだけど、2ヶ月で帰って来ちゃったからねえ」

「どうして?」

「ま、所詮、負け犬体質なんだよね」

「 … 厳しいね」


… アキは、妹とは何年もしゃべってないと言ったヒロシの言葉を思い出しました。

… … … … …

ユイの部屋がノックされて、父親の足立功が顔を見せました。

「君が天野春子さんの娘さん?」

元気にあいさつをしたアキに功は「似てないね」と言いました。

「お母さん、有名だったんですか?」

「そりゃあ知らない人はいなかったよ … 可愛いのももちろんだけど、それ以上に天野、ツッパリでね」


アキもユイもツッパリの意味が分かりませんでした。

… … … … …

ユイが父に春子の写真はないのか尋ねました。

「そう思って、卒業アルバム探したんだけど … 考えてみたら天野、卒業の時には学校にいなかったんだよ」

アキは母の話を思い出して、うなずきました。

「中退したんだ … へえ、かっこいい」

ユイはそう言いましたが、アキにはその感覚はよく理解できませんでした。

… … … … …

アキのいない天野家、食卓の準備をする夏に春子が声を掛けました。

「今日、アキいないよ」

「ああ、お呼ばれか … で、ふたりだけか?」


夏と春子ふたりきりの夕食は初めて … いや、24年ぶりのことでした。

… … … … …

足立家の食卓では、功が春子の思い出話に花を咲かせていました。

「文化祭の時だったかな、他校の生徒がね、わざわざ天野を見に来てね … 整理券配ったんだよ」

「すごいじゃん … だって綺麗だもん、アキちゃんのママ」


ユイにそう言われてもアキには、功の話に出てくるような母のことイメージすることができませんでした。

アキはリビングの隅の置いてあるものが気になって、功に何か尋ねました。

「ああ、あれはね薪ストーブ」

「この辺、寒いんだよ … 5月まで雪降るんだから」

「じぇじぇじぇ」

「結局、1年の半分以上使うから置きっぱなしにしてるの」


よしえが前菜の皿をアキの前に置きながら説明しました。

アキが今まで見たことがないような、おしゃれな料理でした。

… … … … …

一方、天野家のふたりは簡単な夕食を終えて、漬物を肴に母娘で酒を酌み交わしていました。

会話もなく沢庵をかじる音だけが聞こえてきます。 

「静かだなあ、誰か呼ぶか?」

間が持たないのか、思わず夏が言いました。

「 … 何でよ?」

不機嫌に答える春子。

「おめえ、そんなに強かったか? … 酒」

「一緒に飲んだことなんてないじゃん」

「父ちゃんとも飲んだことねえか?」

「ないよお!」


夏の問いかけに面倒くさそうに無愛想にしか答えない春子です。

「なんかよ … 」

「無理してしゃべんなくてもいいよ、別に!」

「 … おめえこそ、無理につんけんしなくてもいいべ」


… … … … …

「昔はともかく、今ならわかっぺ? … 子を持つ母の気持ちがよ」

「まあね、こんな面倒くさくて無愛想な娘をよく飼いならしてたと思うよ … 大したもんですよ、夏さんはね」


嫌味だけでなく、半分は本心でした。

返事を待っていた春子ですが … 夏は何も言いだしません。

「何かしゃべってよ」

「うるせえなあ、黙れっつたり、しゃべれっつたり … おら24年間、ずうっとずっと黙って暮らして来たんだど、急にリクエスト通り、しゃべったり黙ったりできるか!」


へそを曲げた夏は、ぐい飲みを手にすると、食卓を立って囲炉裏の方へ行って座ってしまいました。

さすがに申し訳ないと思ったのか、春子は一升瓶を持って夏のそばに行きました。

「そりゃ、すみませんでした … はいどうぞ、おかわりどうぞ」

夏は黙って春子の酌を受けました。

… … … … …

足立家では功の思い出話が続いていました。

「天野の担任だったから、随分彼女とは揉めたね … でもね、あの子は頑として自分の信念を曲げないんだよ」

帰宅したヒロシが無言でリビングを通り、冷蔵庫を開けて飲み物を取るとストーブの前に座り込みました。

「黙って通り過ぎるのか? ちゃんと挨拶ぐらいしなさい」

見かねた功が注意しました。

アキが立ち上がって挨拶をすると軽く会釈だけ返しました。

よしえがヒロシの分の食事の用意をしようとすると、済ませてきたと断りました。

「あそこお兄ちゃんの定位置、ご飯もあそこで食べるんだよ」

… … … … …

「外で済ましてくるなら連絡ぐらい入れたらどうだ? 皆待ってたんだぞ」

ユイが友達が来てるんだからやめてと言いましたが、功は構わず続けました。

「ヒロシ、返事ぐらいしなさい!」

「はいはい、すみませんでした」


その返事の仕方が気にくわなかったのか功の小言は終わりません。

「外で食べて来たってな、働きもしないで、そんな金がどこにあるんだ?」

よしえもやめるように頼みましたが、功は聞きいれません。

「23にもなってな、昼間からウロウロして世間体の悪い … 仕事しないならせめて家から出ないでもらいたいね」

… … … … …

「仕事してますよね?」

思わずアキは口を挟んでしまいました。

アキは、驚いたような顔をしている功に説明しました。

「漁協の監視小屋で密漁船とか見張ってるんです … 私が海で溺れた時にサイレン鳴らしてくれたんですよね」

アキはアキなりに気を利かせたつもりでした … まさか、それが火に油を注ぐことになろうとは …

「もう辞めたから … 」

功は、ヒロシの前に立ちはだかり問いただしました。

「何だ? 監視小屋って … お父さん、聞いてないぞ」

「もう辞めたって言ってるじゃん」


よしえが助け船を出そうとしましたが、ヒロシは拒否してリビングを出て行こうとします。

その腕を功がつかみました。

「待ちなさい、まだ話は終わっていない」

「うるせえ、離せよジジイ!」


それはいつもアキが外で見る穏やかで気の弱そうなヒロシとは別人でした。

功の平手がヒロシの頬を叩きました。

やべえ、やっちまった … これもしや、私のせいですか?

後悔の念に苛まれるアキにユイが声を掛けました。

「気にしないで、いつものことだから」

「えっ?」


… … … … …

功を睨みつけるヒロシ。

「何だ? 文句があるなら言い返してみろ」

ヒロシは何か言おうとしましたが、それを飲みこみ自分のスペース … ストーブの前に戻ってしまいました。

呆気にとられているアキによしえはスープのお代わりを勧めました。

「それともメインにする?」

「メイン?」


こんなにご馳走が出たのに、まだメインじゃなかったの?

「いいよ、遠慮しないでどんどん食べて」

よしえもユイもまるで何事もなかったように平然としています。

あきらめたのでしょうか、功を止めることももうしませんでした。

… … … … …

「言うこと聞いてな、大人しく就職しとけばよかったんだよ、カッコつけやがって … お父さん言ったよな3月に、そんなストーブのそばから離れられないような奴が、東京で続くわけないって … 

言った通りになったな、2ヶ月で帰って来やがって」

「2ヶ月半だよ!」


自分の一言がきっかけで起きてしまった事態にアキはヒロシにも申し訳ない気分でいっぱいでした。。

「アキちゃんね、あいつストーブなんですよ … ストーブだけが“お友達”」

ひきつった笑顔を返したアキ。

「は~い」

よしえがアキの前に置いたメインの料理、とびきりでかいビーチサンダルくらいあるステーキでした。

食べられない、こんな張りつめた状況で、こんな油の滴るサーロインステーキなんて … 

しかし、横を見るとユイは黙々と肉を口に運んでいました。

アキも言われるがままに … 美味しい!

… … … … …

帰りの北鉄、アキは車窓に流れる北三陸の景色を見ながら、ユイの家での出来事を思い返していました。

… 田舎にも大らかじゃない人がいる、ギスギスした家庭もある … そして、美味しいものは、どんな状況でも食べようと思えば食べられる。

アキがその日学んだことでした。

ツッパリって …

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