NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月19日 (金) | 編集 |
第17回

ユイの家から戻ったアキが家の前に立つと中から祖母と母の笑い声が聞こえてきました。

アキは不思議に思いながら戸を開けました。

「あ、おかえりアキ」

「誰か来てるの?」


夏と春子の他には誰もいませんでした。

「笑い声が聞こえたから … 」

今まで楽しそうに笑っていたはずの夏はアキにソッポを向いたまま、「そろそろ寝るべ」と自分の寝床に行ってしまいました。

アキはアキで、そんな祖母のことを気にするそぶりも見せずに風呂に入る準備をしています。

居間に残されたのは、春子ひとり。

「もう、いい加減仲直りしてくんないかな、面倒くさい」

… … … … …

海女クラブ。

吊るされたままの夏の絣半纏 … ここ数日、海女クラブの会長は漁を休んでいます。

鏡を見ながら身支度を整えていたかつ枝が言いました。

「体もしんどいだろうし、アキがいねえんじゃ浜さ出ても面白くねえもんな」

「はあ、だったらいい加減許してやりゃあいいのに」


ため息まじりの美寿々です。

… … … … …

海を舐めてかかる奴、目上の人間の言うこと聞けねえ奴は潜る資格ねえ … 海女失格だ!

袖が浜駅のホームでアキはユイに謹慎になってしまった理由を話しました。

「そっか、一度言ったら聞かない気がするもんね、リアスのおばちゃん」

ユイに言われてアキはうなずきました。

「どんなに仲良くてもギスギスするんだね … ウチも昔、仲良かったもんな」

思い出したように話すユイにアキが尋ねました。

「いつもああなの? お兄さん」

「うん、顔合わせると大体言い合いが始まって、ああなる … 2ヶ月で帰ってくるからだよ」


アキはユイに前から聞きたかったことを思い切って聞いてみました。

「なんでそんなに東京にこだわるの?」

… … … … …

ユイは質問には答えずにアキの顔をじっと見つめました。

まずいことを聞いてしまったのかと思ってアキは謝りました。

「私もお兄さんと一緒で、東京を逃げてきた負け犬だから … でもね、わざわざ東京行かなくても、ネット使えば欲しいもの大抵買えるし、もう東京も田舎も変わんないって感じするけど …

むしろ、自然とか、海とか、美味しい食べ物とか、都会にはないものいっぱいあるし」


アキの話を無表情で聞いていたユイがボソッと言いました。

「今日、訛ってないね」

確かに … ユイに指摘されてアキも気づきました。

「あ、そうだね … 最近、浜に出てないから戻っちゃったのかも」

「そっちの方がいいよ、アキちゃんが訛ってるのなんてウソだし、不自然だし、なんかバカにされてるような気がする」


アキにそんなつもりは全くありませんでした。でもユイがそう感じていたのならどうすればいいんだろう …

戸惑うアキを見て、ユイは笑顔を見せて言いました。

「ごめん、怒った? 今のは言い過ぎ」

… … … … …

「だけど、半分は本心 … ネット使えば欲しいもの買えるとか、田舎も東京も変わんないとか、私は言えない … そんなの田舎者の負け惜しみだもん」

ユイはベンチから立ち上がりました。

「自然がいいとか海がきれいとか、東京から来た人が言うのはわかる … でも私は言えない … だったら都会が好き私は、ビルが好き、地下鉄が好き、ネットカフェが好き」

… 「言ったことないけど」と笑いました。

「だから行きたい、この目で見たい」

ふたり以外誰もいない昼間のホームはまるでユイの独壇場でした。

ユイはゆっくりとホームの先に向かって歩き出します。

「地方出身者でも同い年の子とか、年下の子とか全然頑張ってるし、チャンスがあれば明日にでも出て行きたい … 私はお兄ちゃんとは違うの、行ったら絶対帰ってこないんだ … 夢があるから」

立ち止まり、ふうっとひと息つきました。

「言っちゃおうかな … 」

話が見えず、アキは聞き返しました。

「誰にも言わないでね」

振り向いて念を押したユイ、アキはうなずきました。

「私、アイドルになるの、東京に行ってアイドルになるの」

… … … … …

何言ってるんだこの子は?

開いた口がふさがらないとはこのことです。

バカなのか、毎日あんな分厚いステーキばっかり食べてるから、どうかしちゃったのかしら?


取りあえず、アキは聞こえてないフリを装いました。

… … … … …

「アイドルになりたああい!」

ユイはホームの先端から、その先に見えるトンネルに向かって大きな声で叫んでいました。

気持ちが晴れたのか、ユイは笑いながら戻って来ると、アキの隣に座りなおしました。

聞こえない作戦、失敗です …

丁度、ユイが乗る電車がホームに入ってきました。

「じゃあ、また明日ね」

ユイは可愛い、そして自分が可愛いことを知っている … そのことに何の迷いも戸惑いもないんだ


アキはユイが乗った電車を見送りながら、つぶやきました。

「かっけえ … 」

… … … … …

観光協会。

ミス北鉄コンテストの最終候補メンバー5名を紹介したポスターが刷り上がってきました。

当然のことながら、メインの位置にユイが載っています。他の候補も皆それなりに魅力はあるのでしょうが、到底ユイの敵ではありません … それだけユイは別格でした。

一応、候補に残っているしおりが自分だけ年を食ってて顔がむくんでいると悲観しています。

「可愛いって、可愛くむくんでらって」

保が無責任なことを言ってなぐさめました。

「え~、言うまでもなく、このミス北鉄コンテストの目的は町おこしです。赤字続きの北三陸鉄道の再興と地域活性化のシンボルとして、1年間北鉄および市の各種イベントに参加してPR活動に励んでいただきます」

ポスターを前に能書きを垂れる大吉に弥生が尋ねました。

「賞金は、なんぼもらえるの?」

そこまで考えていなかった大吉は弥生とかつ枝にどやされました。

「バカかおめえ、今どきの娘がただで水着なるわけねえ!」

「水着ぃ?!」


驚いているのは、しおりです … 水着審査があることは聞いていなかったようです。

… … … … …

「本当は辞退するつもりだったの」

学校の渡り廊下を歩きながら、ユイがアキにミスコンのことを話しています。

「デビューした後にそういうの発掘されたら嫌じゃん、ミス北鉄とか正直ダサいし、下積み時代に鉄道オタクのアイドルだったとか … 私的には消したい過去だからね」

「そんな先のこと考えているんだ」

「田舎で運使い果たしたくないしね … だけど、お兄ちゃんのこともあって断れなくなっちゃった」


ヒロシが大吉の紹介で仕事が決まったのです。

その職場とは …

… … … … …

ヒロシを伴って観光協会を訪れた大吉は保に紹介しました。

「この通り、暗えし顔色悪いけど、頭いいし真面目だし、何しろパソコン得意みてえだから」

「よし、まずジオラマを … 」


何はなくともジオラマの保。

「ジオラマじゃねえべ、バカこの! パソコン得意だって言ってるんだから、まずホームページだべ!」

観光協会のWEB担当となったヒロシは、瞬く間に北三陸市観光協会のホームページを完成させました。

「そうそう、こういうのをイメージしてたの」

「エラそうに半年も待たせやがって」


したり顔の保に大吉。

ヒロシが画面のマップ上をクリックすると市内の観光スポットの案内が表示されました。

「 … ジオラマいらなくなっちゃう」

トップ画面にはミス北鉄コンテストの告知も貼ってあります。

「写真をクリックすると投票できるんです」

… … … … …

「ほんで足立君は誰さ投票したの?」

大吉が尋ねると、「アキちゃん」と即答しました。

「じぇじぇ」

「だって、か、可愛いじゃないですか … 」


… アキのことに関しては、割とハッキリ意思表示するヒロシでした。

「それは … おたまじゃくしが可愛いとか、チンパンジーが可愛いとか、そういう類の可愛いじゃ」

「普通に可愛くないですか?」


カチカチカチ、カチカチカチ …

ふと見ると、しおりが物凄い勢いで自分の写真を繰り返しクリックしていました。

慌てて止めるヒロシ。

「一人1回です、組織票が入っちゃうんで … 」

… … … … …

「だから、取りあえず参加することにした」

北三陸秋祭りの山車の最終仕上げ、パーツを取りつけながらユイは言いました。

「そっか、お兄ちゃんのためか … 」

「ためって言うか、せっかく決まった再就職だし … お兄ちゃんがしっかりしてくれないとユイも家、出れないからさ … まあ、やるからにはグランプリ狙うけど」

本気なんだ、ユイは本当に卒業したら東京に行くんだ、夢をつかむために着々とその準備をしているんだ

「 … かっけえ」


アキの口から思わずこぼれました。

ユイは自分のこととは気づかずに、山車を見上げました。

「ああ、カッコいいね」

… … … … …

それに引き換え、私は華もないし存在感もない … 可愛いなんて最後に言われたのはいつだろう?

海女になったのはいいけれど、ウニひとつ満足に獲れない、しかも今は謹慎中で海に潜ることさえ許されない、ただ時間だけが過ぎていく …


今夜は、夏とアキふたりきりで夕食の夜でした。

「何だよ?」

「ううん … 」


夏の顔をぼんやりと見つめていたアキは頭を振りました … ふたりの間はいまだギスギスしたままです。

… … … … …

浜へ出なくなってから、眠れない夜が増えました …

目が覚めると、隣の寝床に母はまだ帰ってきていませんでした。

布団を抜け出して、何か飲み物でもと台所へ … ふと冷蔵庫の横の引き戸が気になりました。

そっと開けてみると階段があります。

家の中を探検することはありましたが、二階へ上がるのはこの時が初めてでした。

… … … … …

天野家に限らず、古い漁師の家は独特な造りになっています。

金庫を隠すための屋根裏部屋があったり、廊下が複雑に入り組んでいたり、隠し部屋があったり …


ふと触れた扉がゆっくりと開きました … 部屋があります、恐る恐る覗くと …

そこは1984年の夏で時間が止まっていました … チェック柄の変な髪型の若者たち、肩パットの男、猫の免許書 … くるくる巻いたの髪型の女性歌手 … ブラウン管のテレビ …

アキが手に取ったもの、それはペチャンコにつぶした学生鞄でした。裏を見ると、赤いバラの絵と「暴走天使 天野春子 参上」と書かれた文字 …

そこは春子が18歳まで使っていた部屋でした。

アキは躊躇しました、同じ年頃の少女として、軽い気持ちで立ち入ってはいけない領域のような気がして … 


… … … … …

「ただいま」

母が帰ってきた声が下からしました。慌てて部屋を出るアキ。

… … … … …

春子が家に上がると、居間で夏がうたた寝をしたままでした。

「こんなところで寝てるの?」

気づかれないように1階に戻ってきたアキは何事もなかったように母を迎えました。

「あら、まだ起きてたの?」

「うん、眠れなくて」

「早く寝ないと、明日お祭りだよ」


アキはうなずき、そそくさと自分の寝床に入りました。

そうです、明日は待ちに待った北三陸秋祭りなのです。

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