NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月22日 (月) | 編集 |
第19話

2008年9月20日土曜日、過疎の町岩手県北三陸市の市民にとって、この日は忘れられない一日となりました。未だかつてないほどの観光客が大勢で押しかけてきたのです … その数、実に普段の約30倍!

駅前のターミナルに湧いて出てくるようなオタクの群れに観光協会の保も我が目を疑いました。

発端は観光協会のホームページにアップされたたった30秒の動画でした。

… … … … …

アキが電話に出ると、リアスにいる春子から、ウニ丼が売り切れたからと、追加の注文でした。

その数を聞いて、アキも夏もたまげました。

「じぇじぇっ! 120個?!」

到底無理な注文でした。

副駅長の吉田が勝手に注文を受けてしまったと、電話の向こうの春子も困惑しています。

オタクで満員のリアスの店内、小百合が作ってきたまめぶでしばらく繋ぐと言って春子は電話を切りました。

… … … … …

観光協会に駆け込んできたのは大吉です。

ヒロシが実家に電話をかけてユイのことを呼び出していました。

「まだ寝てるみたいです」

「起こせ! 早く起こせえ!」


… … … … …

「え~、うれしいお知らせです。本日の一日車掌、ミス北鉄こと足立ユイちゃんを乗せた列車が、たった今畑野駅を出発しましたあ!」

大吉がメガホンで告知するとリアス店内のオタクたちから歓声が上がりました。

… … … … …

夏は作れるだけのウニ丼を作りました。

それを抱えたアキが袖が浜の駅から電車に乗ろうとしましたが、カメラを持ったオタクたちに阻まれました。

いつもの通学時のように制服姿で文庫本を手にしたユイにカメラを向けたオタクたち … 車両の中はまるでユイの撮影会でした。

「ユイちゃん、何これ?」

「わかんない … 取りあえず乗ってくれっていわれた」


… … … … …

北三陸の駅に着くと、ユイは車掌姿に着替えさせられ、再び始まる撮影会。

カメラ小僧の輪の中から出てきた一人のオタクがユイの横に並ぼうとするのを、先頭にいたヒビキ一郎が制しました。

「ツーショットはご遠慮ください!」

あたかもユイのマネージャーのごとく。

「なんで、アイツ仕切ってるんだ?」

腑に落ちない顔の大吉に吉田は言いました。

「やらせておきましょう … それより駅長、次の電車どう考えても定員オーバーです」

元々1時間に数本しかないダイヤ、一両編成の車両では、大量に押しかけたオタクに加えて一般の利用客を捌くことは不可能でした。

「二両編成にするべ、車庫に点検済みの車両あるべ、それでもダメなら臨時列車出すべ」

… … … … …

その頃、アキはようやくリアスに追加のウニ丼を届けました。

ウニ丼を配るアキに一人のオタクが尋ねました。

「この辺でお勧めの観光スポットってどこですか?」

「まめぶお代わりですか?」
 … 違うってば、あんべちゃん

アキは店にあった袖が浜のパンフレットを手渡しました。

「北の … うみおんな?」

「“あま”です! … 袖が浜は素潜り漁の世界最北端なんです。だから“北の海女”って呼ばれてるんです!」


自信を持って勧めたアキでしたが、オタクは興味がないようにパンフレットを返しながら言いました。

「いや、そういうんじゃなくて、何かこうテーマパーク系がいいんだけど」

… … … … …

「ミス北鉄、ユイちゃんを乗せた列車が折り返しまあす!」

大吉の号令で、一斉に店を引き上げるオタクの群れ …

ユイはホームに立って、電車に乗り込むオタクたちに笑顔で手を振ります。

電車に乗り込んだオタクは窓から身を乗り出してホームのユイにカメラを向けます。

「危ねえから頭引っ込めて!」

注意する吉田がユイの前に … 避難轟々を無視して、発車の笛を吹き鳴らしました。

お祭り騒ぎは日が暮れるまで続きました。

… … … … …

嵐が去った後のような北三陸市、疲れ切った一同は梨明日に集まって慰労会です。

ほぼ一日中、オタクの相手をしていたユイはカウンターでぐったり居眠りをしています。

アキが複雑な顔をしているのは、オタクたちが北の海女には全く興味を示さなことが不満なせいでした。

「で、結局何人来たんだ? 今日」

「北鉄の利用者が、のべ2,300人」


大吉が聞くとカウンターの中の吉田が集計したメモを見ながら答えました。

普段の約5倍の人間が駅を利用したことになります。

「海女クラブの方はどうでしたか?」

「知らね … 」


話すのも億劫そうな夏 … 今日一日中、小屋でウニ丼を作っていたので、浜には出ていないのです。

「おら今日67個も作ったからな」

「浜は普段と変わらなかったそうです」


小百合が代わりに答えました。

… … … … …

「中心部は今日一日で少なくとも、1,000万円の経済効果がありました」

しおりの発表にどよめきの声が上がりました。

今更ながら、インターネットの影響力に驚いている保に大吉は言いました。

「だから早くホームページこさえろっていったんだ!」

そこに口を挟んだのは、ヒビキ一郎でした。

「ネットのというより、ユイちゃんの潜在能力でしょうね … むしろ今後は、足立ユイという100年にひとりの逸材をどう生かすか、皆さんのプロデュース能力が問われるでしょう」

ステージに立ちエラそうに話す一郎に吉田が突っ込みを入れました。

「何でお前がいるんだよ?」

… … … … …

確かに、せっかくお客さんが来ても、開いてる店が商工会長の今野の店を含めて7件だけしかありませんでした。

商店街の連中は大勢の観光客になれていないのです。

押し寄せる客を目の前に恐れをなして急遽店を閉める店主さえいました。

「おいおい、しっかりしてくれよ、商工会さんよ!」

大吉が非難しましたが、北鉄も人のことをいえるほど大したことはしていませんでした。

… … … … …

「オタクの皆さんどうぞ、こちらでございます!」

オタクを引き連れて北鉄の車両見学会。

「オタクさん、オタクさん」と繰り返し呼んでいた大吉たちに対して一郎がクレームを付けました。

「一応、言っておきますが、オタクという呼び方は蔑称ですので、オタクと呼ばれて傷つくオタクもいますので」

「さん」をつけても、お客さんみたいな言い方をしてもダメなようです … 「鉄道ファン」ならOK … 面倒くせえなあ。

「明日も来んのか、オタクは?」

言ってるそばから夏が尋ねました。

明日は日曜日だし、下手すりゃ今日より増えるかもしれないと保が言いました。

「明日は30個しか作んないぞ」

夏が宣言すると、小百合もまめぶ汁は買出しに行かなければ材料がない、今野は臨時休業だと欲のないことを言い出しました。

… … … … …

「ちょっと待てよ! 北鉄開通から24年、やっとめぐってきたチャンスだど、おめえら何ビビッてるんだ?!」

檄を飛ばす大吉。

「別にビビッてるわけじゃねえよなあ」

「くたびれてるだけだ」


今野と夏はうなずき合いましたが、一人熱くなっている大吉は構わずまくし立てます。

「言い訳は聞きたくねえ! せっかく増えた観光客みすみす手放すのか、また過疎の町に逆戻りか?

… 商工会長、明日は北三銀座の店、端から端までシャッター開けさせろ!」


頭ごなしに言うと、保には市内の宿泊施設と連携したPR活動と各観光スポットを往復する観光バスを手配するように命令しました。

「そして我が北鉄は、我が北鉄は … 」

大吉はユイの方に向き直りました。

「明日、私予定あるんです … 盛岡でダンスのレッスンがあるし、嵐の新曲の発売日だし、雑貨屋にも行きたいし … 」

ユイが申し訳なさそうに断ろうとすると、いきなり大吉は土下座しました。

「この通りだ … 情けねえ話だが、この北三陸にはこれといった名物もねえ、テーマパークもねえ、ファストフードもシアトル系コーヒーもねえ … ミス北鉄だけが、頼みの綱だ!」

ユイは困惑しています。

「ええ大人がよってたかって女子高生さ頭下げてみっともねえぞ!」

見かねた夏にたしなめられても、大吉は言いました。

「なりふり構ってらんねえべ … なあユイちゃん、電車さ乗ってくれればいい、時々笑ってくれればいい

頼む! 地元のためと思って!!」


大吉がもう一度頭を下げると、吉田、今野、保たちまで頭を下げました。

… … … … …

ユイちゃんは次の日も列車に乗り、撮影会では収まらず、急遽じゃんけん大会が開かれるほど盛況ぶり … ウニ丼も70個完売しました。

作業小屋から出て来た夏は、母屋の入り口に突っ伏しました。

「限界だあ … ウニもご飯も見たくねえ」

… … … … …

「疲れた~」

ウニ丼を売り切ったアキも北三陸の駅の待合室のベンチに座り込みました。

「うん、疲れたね」

心なしかユイは元気なく言いました。

「でもすごい人気だね、わざわざ九州から逢いに来た人もいたもんね」

興奮気味にアキが話しても、ユイは落ち着いていました。

「まあ、あれだけチヤホヤされたら勘違いしちゃう子もいるだろうね」

アキにはユイの言っている意味が分かりませんでした。

「だって私、何もしてないじゃん … ただ列車乗って、時々顔あげて笑って、撮影して、握手して、じゃんけんして …

ただの田舎の女子高生が何やってんだって感じ」

「でもアイドルみたいだったよ」

「みたいなだけで、アイドルじゃないもん」

その冷静さにアキは驚きました。どんなに騒がれてもチヤホヤされても、ユイは自分を見失ったりしないんだ。

「かっけえ … やっぱりユイちゃんアイドルだよ」


ユイはアキの顔を不思議そうに見ました。

「なんで?」

「なんでって言われると困るけど … そもそもアイドルが何だか、よぐわかんねえし

でもユイちゃん見てると、おらも明日からがんばっぺえって思うんだ」

「アキちゃん … 」

「きっとあの人らも、そう思ってるっぺ」


あの人たち … 北三陸を去るオタクたちの顔も満足そうでした。お互いが撮ったユイのベストショットを見せ合う … どちらかというとキモイ彼らが輝いて見えるから不思議です。

アキの言うように、そんなパワーをくれるユイは、すでに紛れもなくアイドルでした。

… … … … …

絣半纏、海女の衣装に着替えたアキ、長内組合長が持つ鏡で髪型を整えると勇ましく宣言しました。

「組合長、今日こそウニ獲ってくるからな!」

「ようし! 晩酌の肴はウニの網焼きだあ!」


ハイタッチすると勢いよく漁協を飛び出しました。

「レッツゴー!」

目の前に袖が浜の海がひろがりました。

アキが海へ潜るのは、潮に流されて以来のことでした。

浜へ続く道を走って行くアキ。

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