NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月24日 (水) | 編集 |
第21話

「じぇじぇじぇじぇじぇ」

何とユイちゃん効果でアキまでブレイクしてしまったのです。

… まあ、ブレイクと言っても普段の三割増し、プチブレイクってやつです。


… … … … …

「観光協会のホームページ見ました」

ヒロシが海女姿のアキにインタビューした『じぇ!新人海女が北三陸の魅力を紹介!』と題された動画が、ミス北鉄のユイの動画の横にアップされているのです。

北三陸市観光協会ホームページ

ユイとは対照的な親しみやすいキャラクターととんでもない訛りが受けたようです。

大勢のカメラ小僧の前でポーズを取らされるアキ、浜は撮影会になりました。

「笑って、笑って、笑って訛って」

「急に訛ってって言われても、何しゃべったらいいのか、おらわがんねえっす」


その受け答え自体がすでに訛っていると大受けです。

「ムービーでやってたじゃん、びっくりした時のリアクション」

いつぞやは、アキのことをブス呼ばわりしたヒビキ一郎が最前列でカメラを構えながら注文をつけました。

「じぇじぇですか?」

その一言に「超可愛い」等と歓声が上がりました。

「アキちゃん、潜ってウニ獲ってきてもらっていいですか?」

一瞬、固まるアキ。

男たちをかき分けて、美寿々が出てきてアキのことをかばいました。

「ごめんね、この子まだウニ獲れねえんです」

一気に落胆の声が上がりましたが、雰囲気に流されたのか …

「ああ、でも今日は獲れるかもしんねえので、頑張ってみます!」

美寿々が止める間もなく、アキが入り江の降り口に向かうと一同もゾロゾロと後について移動して行きました。

… … … … …

何十年ぶりのことだったでしょうか、袖が浜がこれほど多くの観光客で賑わったのは … お陰で海女たちはヘトヘトです。

「いやあ、たまげたあ、今日は随分稼いだべ?」

三割増しだと小百合が答えました。

「どうりで足がパンパンだあ」

「こりゃアキちゃんさ、臨時ボーナス出さねばな」


組合長にそう言われましたが、結局1個のウニも獲ることができなかったアキは沈んでいました。

「ああ、何でこんなことになったのかなあ?」

畳の上にひっくり返ったままの弥生に、夏の腰をマッサージしながら美寿々が答えました。

「観光協会のホームページだっぺ」

「だども、北鉄のユイちゃんはわかるが、アキはブスではねえがごく普通の高校生だべ?」


夏の疑問に答えたのは、いつの間にそこにいたのか … ヒビキ一郎でした。

「そこが今回の北三陸ブームのポイントなんですね」

「何でいるんだ、おめえ?」


弥生の質問は無視して、一郎は話を続けました。

「ごく普通のブスにまでスポットライトが当たる、つまり北三陸が今“来てる”証拠なんです」

「何言ってるかわかんねえよ」

「確かに北鉄のユイちゃんの可愛さは神レベルです … でも、その揺るぎのない可愛さゆえ、近づきがたい印象を与えてしまうのも事実 … 

そこに海女のアキちゃんが現れた」

「アキは前からいたよ」


海女たちが代わる代わる合いの手のような突っ込みを入れますが、一郎は構わず持論を続けました。

「ユイちゃんのとても17歳には見えない美貌と、アキちゃんのとても16歳には見えない子供っぽさ、訛り、バカづら … 」

「言い過ぎだ、この野郎!」

「ブスって言ったな、この野郎謝れ!」


一郎の理屈っぽい話は海女たちには何を言っているのか、さっぱりわかりません … 「ブス」だの「バカづら」などアキの悪口を言われたと腹を立てて詰め寄りました。

… … … … …

観光協会ではヒロシが、ホームページのアクセス、動画の再生回数をチェックしていました。

「あ、また増えてる」

ユイの動画はすでに再生回数998,572 … 100万は目の前、アキの動画もユイにははるかに及びませんが、僅かな間に102,136回再生され、着実に増え続けていました。

「正直、ユイひとりじゃここまで盛り上がってないと思います。」

「対抗馬が現れて、ファン心理に火が付いたってわけだな」

「天龍が現れて、ジャンボ鶴田の人気が出る、みたいな感じですね」


保の感想を吉田がかえって分かりにくく例えました。

「北三陸っていうヘンピな土地柄もいいんじゃないですか?」

しおりの言うように、わざわざ何時間もかけて逢いに来る、その行為自体がイベントであり、障害が大きいほど盛り上がるというものです。

… … … … …

「これはエライことになったぞ、吉田君」

大吉が眉間にしわを寄せました。

「はい、チャンスとピンチがいっぺんに来ました」

もうすぐ海女のシーズンは終わってしまうのです。

… … … … …

そうなんです、アキが海女として潜れるのは今月いっぱい、残すとこあと一週間なのです。

「今月中にウニ1個でも獲れたら、おめえを海女として認めてやる … その代り、獲れなかったら二度と潜らせねえぞ」 … 夏との約束でした。

軒下に洗濯した自分の絣半纏を干しながら、アキは間近に迫った期限を思って憂鬱な顔になっていました。

疲れた夏に代わってスナックに出かけようとした春子がアキに声を掛けました。

「今日たくさんお客さん来て忙しかったんでしょ?」

「うん、でも私なにもしてねえから」


アキは少し寂しげに言うと縁側に腰かけました。

「何、どうしたの? … 今日も獲れなかったの?」

アキはうなずきました。

春子は隣に腰かけながらアキの顔を覗き込みました。

「そっか … 昔のアキならさ、ここで投げ出してたんだろうね」

「えっ?」

「ママもさ、だったらヤメレバとか言ったんだろうな … あるいは、自分で決めなさいとか」

「ママ … 」


春子流のエールでした。

それ以上は何も言わず、春子は出かけていきました。

… … … … …

「あと一週間かあ」

漁協には、夏とアキを除いた海女たちがまだ残って酒盛りをしていました。

「こんなこと言ったらアキには悪いが、まあ無理だべな」

神妙な顔で弥生が言いました。

かつ枝はコップのビールを一気に煽りました。

「しゃあねえ、奥の手使うか」

… … … … …

翌日 …

集まったカメラ小僧たちが見守る中、アキは海に潜りました。

しかし、いきなりウニが獲れるようになるはずもなく …

それでも海面にアキの顔が上がると、一斉に拍手が起こります。ぎこちない笑顔で手を振るアキ。

海から上がり、重い足取りで石段を昇るアキ。

「あれ、アキちゃん、それウニ?」

男たちに指摘されて、腰に吊るした網を見ると … ウニが1個だけ入っているではありませんか!

「じぇじぇじぇ?!」

「あら、アキちゃん、ウニ獲れたの?」

「アキ、おめでとう!」


狐につままれたような顔をしているアキの傍に美寿々と弥生が寄って来ました。

カメラ小僧たちから起こる「ウニコール」と万歳三唱。

「ありがとう!」

よくわからないけど、ウニが獲れたらしい … アキも笑顔で応えました。

… … … … …

「ママ、見て見て!」

春子が縁側で季節物の後片付けをしていると、興奮したアキが庭先に駆け込んできました。

「何、大きな声出して?」

アキはウニの入った網を春子の目の前に差し出して見せました。

「何、ウニ?」

「んだ、ウニだあ」


騒ぎを聞いて、作業小屋から夏も出てきました。

「アキ、浜からそのまま来たのか?」

海女の格好、海から上がったそのままで飛んできたのです。

「見て、ウニウニ」

「じぇじぇじぇ、自分で獲ったのか?」

「そうなの? 自分で獲ったの?」


夏と春子に改めて聞かれて、アキは考え込んでしまいました。

「う~ん、う~ん、う~ん … は、はいっ!」

不自然な返事をしたアキに春子は聞き返しました。

「何それ?」

「獲ったっていうか、網さ入ってた … わがんねえ!」


アキは座り込みました。

「無我夢中で潜ってたから、自分で獲ったって記憶はねえけど、ここさ入ってるってことは獲ったんだべな?」

アキから聞いた話から夏はすべてのことを理解したようです。

「あっ! もしかしてウニが自分から網さ入って来たんでねえか?」

この子何を夢みたいなことを言ってるのかしら … 春子はアキのことが心配になりました。

「アキちゃん、そんなわけないでしょ、ウニには手も足もついてないのよ、自分から入ってくるわけないの … 大丈夫?」

ところが夏の反応は春子には信じられないものでした。

「いやあ、あり得るべえ … 潮の流れでウニは移動すっからな、アキは日ごろの行いが良いから、ウニもこの子に獲ってもらいたいなあ、そう思ったんだべ」

… … … … …

「じゃあ、合格?」

夏は笑顔でゆっくりとうなずきました。

「もう、あまちゃんじゃなく海女さんだ」

「やったあ!」


飛び上がって喜んだアキは、そのまま駆け出しました。

「ちょっと、何処行くの?」

「漁協、ウニ獲ったら、組合長に食べさせるって約束したの!」


どうも腑に落ちない春子は夏のことを見つめました。

春子の視線を感じた夏ですが、何も言わずそそくさと作業小屋に戻って行ってしまいました。

… … … … …

しかし、自分から網に入ってくるほど、性格の良いウニはいるわけもなく …

アキは、その後も海に潜りましたが、思うようにはウニは獲れませんでした。

その時、アキの網に自分が獲ったウニを入れたのは小百合でした。

小百合はアキの手にもウニを持たせると離れていきました。

… アキは、どうやって自分の網にウニが入ったのかがわかりました。

… … … … …

浜に上がったアキは、そのウニを割って待ちわびていた観光客に渡しました。

「美味そう、わざわざ名古屋から来た甲斐があります」

その人が喜んだ顔を見ると、アキは複雑な心境でした。

居たたまれなくなったアキはその場を離れて漁協に戻ってしまいました。

… … … … …

「しゃあねえべアキ、あの客はおめえに獲って欲しくて遠くから来たんだから」

かつ枝が噛んで含めるように言い聞かせますが、アキは不満顔です。

「だから、今年は安部ちゃんが獲って、そんで海の中からこっそり渡して … 」

「そんなのインチキだべ?!」

「インチキなんて、人聞きの悪い」


弥生に言われてもアキは納得できませんでした。

「安部ちゃんが獲ったウニを自分が獲ったような顔して、お客さんに出すなんてできません … それじゃ、安部ちゃん、まるで落ち武者だべ?」

… 組合長が首をかしげました。

落ち武者のような顔をして(?)安部は言いました。

「私のことは気にしないでいいから、皆最初はそうだったんだから」

意外な事実でした。

「そうなの?」

「そうだよ、安部ちゃんも私も最初は夏ばっぱに助けてもらったあ」


美寿々が言いました。

そこへ、黙って聞いていた夏も話の輪に加わりました。

「男っつうのは単純で正直だからよ、同じ値段なら若くてめんこい娘っ子に獲ってもらいたいもんだ」

「でも、それじゃ安部ちゃんに悪いべ」


… … … … …

「何も安部ちゃんはおめえのためにやった訳でねえんだ」

「じゃあ、何のために?」


アキは夏に尋ねました。

「アキ、おめえ何か勘違いしてるんじゃねえのか? … 観光海女は接客業、サービス業なんだど」

「 … サービス業?」

「お客さんを第一に考え、サービスをする、それが基本だあ … 自分で獲りてえとか、安部ちゃんに悪いとか、そんなの知ったこっちゃねえ … 

サービスする、喜んでもらう、また来てもらう、オラらが考えるのはそのことだけだ」


小百合をはじめ海女たちは皆うなずいています。

「ウニは銭、海女はサービス業、わかったな?」

夏の言うことは、なんとなくわかるアキでしたが … いずれにせよ、まだ1個のウニも獲っていないことに変わりはないのです。

「影武者じゃないか?」

さっきからずっと考え込んでいた組合長が突然言いました。

「落ち武者じゃなくて、安部ちゃんはアキちゃんの影武者じゃないか?」

… 今になってはどっちでもいいことでした。

海女はサービス業、その言葉はアキの背中に重くのしかかりました。

… … … … …

今までアキは、自分のために潜っているつもりでした。

楽しいから潜る、海が好きだから潜る … でもそれだけじゃ、一人前の海女にはなれない。

その点、ユイちゃんはプロでした。

さすがアイドルを目指すだけあって、サービスに徹しているように見えました。


今日も駅でファンの男子生徒たちと記念撮影をしているユイが、アキに気を遣ったのか男の子たちに言いました。

「もしよかったら、海女のアキちゃんも一緒にどう?」

「私はいいから」


しかし、アキは自分から断って、ユイを残したまま駅を出て来てしまいました。

アキは自転車を引いて歩きながら、ふと道路の上に観光案内のために描かれた海女の絵に目を留めました。

今までじっくりと見ることがなかったその絵の海女は、胸を張って遠くを見つめています。

… ウニ1個さえ獲れない自分は海女とは言えない …

あまちゃんと海女さんの間でアキは今揺れていました。

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