NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月25日 (木) | 編集 |
第22話

北三陸市は、ミス北鉄のユイちゃんのおかげで観光客が一気に増えました。

その人気は袖が浜にも飛び火して、「海女のアキちゃん効果」で今年一番の大入り。


列に並んでいた母娘、母親がアキに話しかけました。

「横浜から来たんです、娘がアキちゃんの大ファンで」

「じぇじぇじぇ」


ファンなんて言われたのは初めてのことでした。

「まだ8歳なんですけど、ネットの動画毎日見てるの。将来は海女さんになるって」

アキはその子の目の前でウニを割って、身を口の中に入れて食べさせてあげました。

「美味しい」

「アキちゃんが獲ってくれたと思うと、一段と美味しいね」


母親の言葉を聞いたアキは思わず口を滑らせてしまいます。

「本当は獲ってないんです」

アキは少女に海水でバケツを洗っている小百合のことを指して言いました。

「あの人が獲って、海の中でこっそり渡してくれるの、凄いっぺ? … だからあのおばちゃんにご馳走様って言って」

母親の方は怪訝な顔をしていましたが、少女は素直に小百合に向かって礼を言いました。

… … … … …

漁協に帰ると、かつ枝があきれ返ってアキのことを責めました。

「なしてばらしちゃうかな、このワラシは」

「ごめん、でもやっぱウソつくの無理だ。子供の前だと特に」


青いことを言うアキを弥生は叱りつけました。

「本当のこと知りたくて、横浜から来たわけではねえど! … 第一、あれじゃ、却って安部ちゃんの立場がねえべ?!」

小百合は自分のことは、いいと笑っていますが、弥生は気が済まないようです。

「最後の最後ぐれえ、気持ちよぐ送り出してやりてえべ?」

「最後? … 何、最後って」


外から入ってきた夏が代わりに答えました。

「安部ちゃん、今年で引退なんだと」

「じぇじぇじぇじぇ!」


アキにとっては初耳でした … 血相を変えて、小百合に理由を尋ねました。

「元々、漁協の事務が本業で、人手が足りねえ時だけ潜ってたんだが、昨日観光協会から呼ばれてさ … 」

… … … … …

大手百貨店の丸越屋から岩手物産展に「まめぶ汁」を北三陸の名物としてエントリーしないかというオファーがあったのです。

まめぶをおしゃれなカフェっぽい感じの屋台で販売したり、レトルト食品にもするという企画でした。

保は反対でしたが、その話を聞いた大吉が … 小百合の元亭主が、小百合とまめぶにチャンスを与えてくれと頼み込んだのでした。

「おらあ、安部ちゃんのまめぶが一番美味えと思う、まめぶの中ではな … だからどうせなら、その一番美味えまめぶを全国の人に食ってもらいてえと思う」

「大吉さん … 」


… … … … …

「 … という訳なの」

「じゃあ、安部ちゃん、東京さ行ぐんですか?」


小百合は首を振り、「宇都宮」と答えました。

「北関東からじわじわ責めて、様子見ながら東京に進出する計画なんだと … だから、9月の“本気獲り”が終わったら、お別れなんだ」

「本気獲り?」


またアキには初耳のことでした。

「アキは知らねえが、“本気獲り”通称マジ獲り!」

美寿々が派手な身振りで答えると、あとは組合長が説明してくれました。

「海女のシーズンが終わる9月の最終日にはな、船で沖さ出て、ウニ獲りまくるのしゃあ!!」

アキの目がキラキラ輝きだしました。

「何それ、楽しそう!」

しかし、夏が水を差しました。

「まあ、アキには無理だな … ははは」

「なしてえ?」

「浜の浅瀬でウニ獲れねえのに、沖で獲れるわけねえべ」

「なんせ、本気獲りだからな」


かつ枝たちにもそう言われて、アキは凹んでしまいました。

… … … … …

次の日、北三陸駅の待合室。

「需要と供給?」

アキはユイに聞き返しました。

「そう、だってアキちゃん自身潜るのが好きで、お客さんも喜んでいるわけでしょ? … 需要と供給つりあってるじゃん」

ユイの言うことをアキはいまいち実感できません。

「そうだよ、だってダルダルのおばさんが潜ってウニ獲ってきても、お客さん納得しないわけじゃん」

ダルダルのおばさんって誰のことだろう … アキは想像して思わずにやけてしまいました。

「アキちゃんが可愛いから人が集まってるわけでしょ?」

「いやいやいや … 」

「そんなの皆わかってるよ、だから割り切ってニコニコ笑っていた方がいいと思う、私はそうしてる」


ユイの考え方はアキよりはるかに大人でした。

「ユイちゃんはさ、電車乗って記念写真撮ったり、握手したり、サインしたりして楽しい?」

「いや、楽しくはないけど … それが今望まれている自分だからね」

… かっけえ、何だかわかんないけど、かっけえ! と、アキは思いました。

望まれている自分を演じる、それを堂々と言えるユイは、やっぱりプロなんだ、私とは違う …


… … … … …

アキがリアスに立ち寄ると、店はひと段落した時間のようで、客は勉さん一人でした。

後片付けをしながら、春子が何か食べるか聞いてきました。

「ママって、子供の頃、アイドルになりたいって思ったことある?」

唐突にアキに尋ねられて春子はポカンとした顔をしています。

「ママにとって、あこがれのアイドルって誰?」

「な、何よ、急に … 」

「ピンとこないんだよねアイドルって、取りあえず可愛くて、歌とか踊りとか上手くて … 男が光る棒みたいの振り回して応援しているイメージ、アイドルって?」


春子は何も答えずアキに食べさせるための調理を始めます。

「十代の頃、あこがれのアイドルとかいた? … あ、聖子ちゃん?」

春子は、ハッとして一瞬だけ振り返りましたが、適当に誤魔化して調理を続けました。

「あ、そうね、そうそうそう、世代的にそんな感じ」

「同じ髪型にしてたんでしょ?」


今度はしっかりと振り返ってアキに尋ねました。

「誰に聞いたの? そんなこと」

「安部ちゃんが言ってた」


… 「この町で一番最初に聖子ちゃんカットしたの、春ちゃんだもの」 …

春子は、もうこの話題は終わらせたいようですが、アキには伝わっているかどうか …

「昔の話よ、中2か中3の … 」

「写真見たいなあ」

「ないわよ」

「え~っ、家に帰ったらある?」


アキも少ししつこかったかも知れません、しかしそれは昔の母のことを知りたいというごく普通の好奇心から出たことでした。

写真などないと言い切る春子。

「うそうそ、探せば一枚くらいあるでしょ?」

「いい加減にしなさい!」


… … … … …

春子の余りの剣幕に勉さんが磨いていた琥珀を落としてしまいました。

春子は調理の手を休めて、アキに向き直りました。

「何なの? 海女になりたいって言いだして、ちょっと壁にぶつかったら今度は何、アイドル? … くっだらない、ちょっとチヤホヤされたからって、いい気になってるんじゃないの!」

アキはそんなつもりで聞いたのではありませんでした。

「そんな浮ついたものばかりに興味持たないで!」

「海女は浮ついてないもん!」


口応えが火に油を注ぎました。

「そうですね、海女は海に潜ってウニ獲りますもんねって … バ~カ、そういうの屁理屈って言うのよ!」

… … … … …

「ウーロン茶、ストレート!」

何も知らずに店に勢いよく入ってきた大吉、ただならぬ雰囲気を感じて立ち止まりました。

「アイドルになりたいなんて言ってないもん」

「あったりまえよ、あんたみたいなブス、なれるわけないじゃないの!」


鼻で笑った春子は、大吉に渡すはずのおしぼりを壁に投げつけました。

「ブス? … 」

母の口から出た言葉、アキは自分の耳を疑いました。

「ごめん、言い過ぎたかな … 」

我に返った春子が謝りましたが、時すでに遅し … アキの目から涙がこぼれ落ちてきます。

「ちょっとどうしたの? 春ちゃん … 」

何事があったのか、大吉は尋ねましたが、お茶を濁す春子。

そのうちにアキが声を上げて泣き出しました。

「うえっ、うえぇぇん」

「泣くんじゃない!」

「泣いてねえ!」


春子に怒鳴られてもアキは強がりましたが、誰が見ても泣いているようにしか見えません。

「いやいや、泣いてるよ! どうしたの、アキちゃん?!」

大吉の言葉を合図(?)にアキは、また声を上げて泣きながらリアスを飛び出して行きました。

… … … … …

何かを叫びながら、ものすごい勢いで自転車をこぐアキ、のどかに走る北鉄の列車を追い越していきます。

可愛いと言われた直後にブスと言われ、アキはすっかり壊れてしまいました。

結構走って来てしまったところで、アキは気づきました。

「どうしよう、自転車で帰って来ちゃったよ」

… … … … …

母が何故あんなに動揺したのか、アキには全く理解ができませんでした。

アキは考えました、何故母は突然切れたのか … 腑に落ちない、過去に春子があんな理不尽なキレ方をしたことがあっただろうか?


東京にいたころ、テレビを修理して出費があったばかりなのにエアコンの調子も悪くなった時に切れたこと … 岩手なのに猛暑でバカみたいに熱いと切れたこと … 袖が浜は映るテレビ局が少なくて、見たい番組が一つもないと切れたこと …

結構あった … 母はちょいちょい理不尽に切れる女でした。

でも今日はいつもと何かが違った、一体何が母の逆鱗に触れたのか?


… … … … …

アキは袖が浜まで自転車で帰ってきてしまいました。

漁協の前に差し掛かると、小百合が一生懸命に看板を磨いているのが見えます。

アキが自転車のベルを鳴らすと、それに気づいた小百合がこちらを向きました。

「安部ちゃん … 」

アキの顔が寂しそうに見えたのか、小百合は優しく尋ねました。

「まめぶ食べっか?」

顔は個性的な小百合ですが、海女クラブの中で一番優しい女性です。

… … … … …

アキがまめぶを食べながら待っていると、小百合が自宅からあるものを取ってきてくれました。

「中学のはこれしか … 」

小百合が取ってきてくれたもの … 中学の卒業アルバムです。春子と同級生の小百合なら持っていると思ってアキが頼んだのでした。

手渡されたアルバムを開こうとしたアキですが、何故か見るのをやめて小百合に返しました。

「何で?」

「だって、ダサいんでしょ?」

「今見たらね、でも当時は流行のヘアスタイルだったんだ」


アキはまたアルバムを受け取りました。

しかし、ページを開こうとしてまた閉じてしまいました。

「見たら死ぬ、見たら石になる」

「そんな、呪いの写真じゃねえし、そこまでダサくねえ」

「本当?」


小百合はアキの前にアルバムを置きました。

… … … … …

アキがアルバムを開くと、小百合がクラスを教えてアキの横に座り直しました。

アルバムをめくっていたアキが急に笑い出しました。指でさしたのは、中3の小百合でした。

「きゃはははは、安部ちゃん、受ける」

天パー気味の小百合は、聖子ちゃんカットには見えませんでした。

「私はいい、似合ってないから … 」

小百合はアルバムを奪うと、春子を探して、アキに教えました。

「これが春子さん」

… … … … …

アキは母の写真を見つめました。

そのままじっと固まったように動かないので、小百合が声を掛けました。

「えっ?」

「石になったかと思ったあ」

「なんないよ、だって可愛いじゃん」


少し斜に構えた写真の春子は、田舎の中学生の中でひときわ目立っていました。

小百合は懐かしそうにアキに話しました。

「可愛かったんだよ、わざわざ隣町から男子が見に来たんだよ。ファンクラブもあったんだから」

「ユイちゃんみたい」


アキが思わず口にした通り、まるで今のユイのようでした。

… … … … …

アキの胸に母に対する疑問がわいてきました。

「じゃあなんで、あんなに怒ったんだろう?」

「えっ?」

「ブスとか、バカとか怒鳴られたの、ヒドクね? … ただ昔の写真見たいっていっただけなのに」


小百合の顔色が変わり、慌ててアルバムを閉じました。

「ねえ、何でだと思う? … 安部ちゃん何か知ってる?」

「わかんねえ、おら何も知らねえ」


明らかに動揺した小百合は、アルバムを抱えると海女クラブを出て行ってしまいました。

何か隠してる、いかに鈍感で幼稚なアキでも、その慌てようを見ればピンときました。

安部ちゃんだけじゃない、この町の大人たちは皆、春子の過去を知っている …

でもそれは、ママにとっては消したい過去なんだ … 理由はわからないけど、触れちゃいけない、見ちゃいけないんだ。

見ちゃいけないものほど、見たくなるものです。


リアスから戻ってきた春子は、昼間のことなど何もなかったように、夕食の時もいつもと変わらない様子でした。

アキは春子が寝入るのを待って、二階の隠し部屋を訪れました。

この部屋を訪れる時、母に対する罪悪感のようなものは今もありますが、初めてここを見つけた時のようなためらいはなくなりかけていました。

机の上のスタンドのスイッチを入れ灯りを点けたアキは引き出しを開けました。

中に何冊かのノートが見えます。

そのノートに手をかけた時 … 部屋のドアが開きました。

「何してるの?」

慌てて引き出しを閉めながら振り向くと、そこには春子が立っていました。

「ママ … 」

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