NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年04月27日 (土) | 編集 |
第24話

本気獲り当日の朝が明けました。

「海女クラブの皆さん、おはようございます … 本日、天候もよく予定通り海女の口開けを行います … 」

漁協の有線放送で小百合の声が本気獲りの開催を知らせています。

「海女クラブの皆さんは、漁協にお集まりください」

夏はじっとしていられないようで、アキたちの部屋の様子を窺がったりして、ソワソワしています。

アキはまだ寝床の中にいましたが、その目は爛々 … 結局、一睡もできずに朝を迎えてしまったのでした。

… … … … …

海女クラブの面々が漁協にやってきて、アナウンス中の小百合にそれぞれが声を掛けました。

「おはよう安部ちゃん、気合入ってるな!」

「なんせ最後の本気獲りだもんな」

「あんまし最後最後って言わないでよぉ」


小百合は泣きそうになるのを堪えながら放送を続けました。

この日を最後に安部ちゃんは北三陸を離れます … 岩手物産展で「まめぶ汁」のお店を出すんです。

… … … … …

アキが眠い目をこすりながら浜へ下りていくと、漁港の入り口辺りでビデオ撮影をしているヒロシと出くわしました。

『好きなんだよ、アキちゃんのことが好きなんだ』

ヒロシに隠れて迂回しようとしたアキを目ざとく見つけてカメラを向けるヒロシ、昨日のことなど関係ないように普通に挨拶して来ました。

「おはようアキちゃん、眠れた?」

アキは、まともに返事もせずに通り過ぎました。

天野家を代表して、その重圧もさることながら、昨日の出来事が頭から離れず …

浜には、弥生やかつ枝たちの他に見かけない海女がたくさんいました。

「袖が浜集落の全部だ、海女クラブ引退したOBもいる」

夏がアキに説明すると、弥生が釘を刺しました。

「なめんなよ、皆ちっちぇえ頃から潜っている連中だからな」

… … … … …

「本気獲り」の今日は海女たちの出で立ちもいつもの絣半纏ではなく、ウエットスーツを身にまとっています … 真剣勝負なのです。

そして、海女は各々ボートへと … アキは小百合と共に組合長が指揮を執るボートに乗り込みました。

「皆、乗ったかあ?! しゅっぱああつ!!」

組合長の合図で何艘ものボードが港を離れ、漁場を目指します。

アキは船着き場で待つ夏の顔を見ました … 夏はうなずいてアキを見送ります。

… … … … …

波を乗り越えて進むアキのボート、並走するボートからヒロシがビデオを撮影しています。

ウニの漁場に着き、ボートはエンジンを止めました。

「ほんでは、2時間勝負だあ!」

組合長が漁の開始を知らせるサイレンを鳴らすと、海女たちは一斉に海に飛び込みました。

「すんげえ、皆本気だ」

その勢いに圧倒されるアキです。

「本気獲り」とは、3ヶ月間観光海女として働いた海女さんにとって、ちょっとしたボーナスです。

普段はウニがいなくならねえように、加減してとっていますが、この日ばかりは獲りたいだけ獲っていいのです。


アキはボートの上から、競争するようにウニを獲る海女たちを見つめていました。

「皆、すげえべ?」

組合長に聞かれて、アキはうなずきました。

「獲ったウニは、今日のうちに換金するんだから、そりゃあ必死だべ」

… … … … …

アキのことが気になる夏は監視小屋へと急いでいました。

坂道を駆け上がるのは海の中を泳ぐようなわけにはいきません … 息を切らしながら辿り着くと、そこにはすでに先客がいました。

望遠鏡を覗いているのは春子でした。

「何やってるんだべ、おめえ!」

「いいでしょ、別に … 」


夏が望遠鏡を貸せと言っても、春子は自分が見ているからと言って渡しません。

夏はやきもきしながら、漁をしている辺りへと目を凝らしました。

「ねえ、何で譲ったのよ? … あたしが潜っていた時は絶対代わってくれなかったのにさあ」

春子は、アキのことを気にしながらも、少なからず嫉妬を感じてもいるのでしょうか …

「さあな、年だからだべ」

そんなことより、夏が気になるのは、アキが海に入ったかどうかでした。

「 … まだです」

望遠鏡を覗きながら春子が答えました。

… … … … …

まるで、いつもとは違うスイッチが入ったように真剣な眼差しで漁を続ける海女たち … 溺れても流されても、今日は助けてもらえないんだ。

… そう思うと、足がすくんで動けませんでした。


時間だけが過ぎていきます …ボートの縁に手を掛けたままのアキ。

「どうするアキちゃん? おっかねえなら、やめといた方がいいぞ、いつも潜っている海とは全く別物だから … 潮も早いし、水温も低い、ベテランでも溺れることあるからね」

組合長は忠告しましたが、意を決したアキは、水中メガネを取り出して海水に濡らすとそれを被りました。

ボートの上に立ちあがったアキ、ヒロシはビデオを構えなおしました。

… … … … …

「おっ、立った!」

春子の言葉に我慢が出来なくなった夏は「貸せ」と双眼鏡を奪い取りました。

… … … … …

「行ぐのか?」

「うん!」


アキは自分の磯樽を海に放り込みました。

「大丈夫か?」

「安部ちゃんと約束したんだ、自分の力でウニ獲って、一人前の海女さなるんだ」


そう言ったアキの姿は何となく凛々しく見えました。

海に入ろうとして、水温の低さに思わず怯んでしまったアキを励ますために組合長が浮き輪を掲げて言いました。

「心配するな、何かあったらすぐ投げるから!」

アキはうなずき、今度は慎重に海に入りました。

しばらく磯樽につかまって体を慣らすと、思い切り息を吸い込んで …

… … … … …

「潜った!」

双眼鏡で見ていた夏が声をあげました。

今度は春子が我慢できなくなって、監視小屋から飛び出してきて、夏から双眼鏡を奪い返しました。

… … … … …

アキは両手で水をかいて海中を潜っていきます。

しかし、いつもの入り江と違って水深が深く、ウニのいるところへたどり着く前に息が続かなくなって海面に顔を出してしまいました。

何回か挑戦しましたが、同じことの繰り返し …

磯樽につかまって呼吸を整えながらアキはつぶやきました。

「考えない、考えない … 考えない」

そしてまた潜る。

何も考えないことが、頭を空っぽにすることが、こんなにも難しいなんて … いつしかアキは3ヶ月前の海開きの日のことを思い出していました。

そう、初めてこの三陸の海に入った時のことを …


夏に不意を突かれて、海に落とされたあの時のことです。

「飛び込む前にあれこれ考えたってや、どうせその通りにはなんねえ … だったら、何も考えずに飛び込め!」

そうだ、あの時も祖母ちゃんは考えるなって言ってた …


… … … … …

群生している昆布の切れ間にウニがいるのが見えました。

必死に手を伸ばして掴みかけた瞬間、掌からこぼれて深みに沈んでいくウニ … それを追いかけようとした時、「危ないっ!」という声が確かに聞こえました。

小百合でした。

小百合はアキの体を抱えて、その場所から離れて海面へ引き上げようとしました。

「大丈夫、離して!」

アキは小百合の手を振りほどいて、ウニをめがけて水をかきました。

… 全ての音が消えた瞬間 …

… … … … …

「アキちゃん!」

海面に飛び出た小百合が叫びました。

少し遅れて顔を出したアキ、磯樽につかまりました。

「大丈夫か? アキ!」

組合長がボートから身を乗り出しました。

「獲れたか?」

息を切らして波間に揺られているアキ。

小百合だけでなく、別のボートの上からかつ枝と弥生そしてヒロシも息を飲んでアキに注目しています。

やっと落ち着いたアキが高く掲げた左手が掴んでいるのは紛れもなく黒くてトゲトゲのあるウニでした。

「おおっ!」

「やったあ、アキちゃんウニ獲ったあ!」


… … … … …

夏がうれしそうに笑い出したので、春子はふたたび双眼鏡を取り上げました。

「ちょっとどいてどいて … あ、ホントだ、持ってる持ってる」

… … … … …

組合長も手を叩いて喜んでいます。

「おめでとう!」

自分の告白がアキのピンチを招いていたとはつゆ知らずヒロシも祝福しています。

歓声と笑い声があふれる海。

アキは波間に揺られながら、初めて自分の力だけでウニを獲ったことを確認するように声をあげました。

「獲れたあ!」

… … … … …

「はい、ご苦労さん」

組合長が話していたように、「本気獲り」で収穫したウニは、その日のうちに換金してもらうことができます。

ウニが入ったバケツを持った海女たちが計量の順番を待っています。

「おお、さすが美寿々ちゃん、今年は液晶テレビ買えるっぺ」

アキが初めてウニを獲ったことを聞きつけた大吉と保が顔を出しました。

「よかったな、これで一人前の海女でねえか!」

「大げさだなあ、たかがウニ獲っただけだっつうのに」


そう言いながらも夏の顔もゆるんでいました。

「いやいや大ニュースだべ、足立君これ早速ホームページにアップするべ」

今日は保もノリノリです。

「安部ちゃん、安部ちゃんにはオラから餞別のづけで、長い間ご苦労さん」

「ありがとうございました」


有終の美を飾った小百合へ惜しみなく送られる拍手 …

… … … … …

「ほら、アキの番」

春子がアキを促しました。

… 計量するまでもなく、結局アキはあのウニ1個しか獲れませんでした。

組合長はアキの獲ったウニを手に取り言いました。

「うん、じゃあ今年の天野家は、500円」

深くお辞儀する夏。

「はい、アキちゃん」

組合長から500円玉1個受け取ったアキは、申し訳なさそうに夏の顔を見ました。

「ごめん、お祖母ちゃんだったら何万円も … 」

「銭が全てじゃねえ、アキが初めて自力で獲ったウニだ … 天野家にとっちゃ、一生もんだべ」


夏の言葉に春子もうなずいています。

アキはやっと初めてウニが獲れたことを心から喜ぶことができました。

「あ、ユイちゃん、やったよ、ウニ獲ったよ」

駆けつけたユイ、ふたりは抱き合って喜びました。

「おめでとう! … どれ、見せて見せて」

他のウニと混ざってしまって、どれか分からなくなってしまった … と思いきや、組合長は三方に乗せたウニをふたりの目の前に差し出しました。

「ちゃんとここさ、あるのでござる」

… … … … …

アキが獲った、たった1個のウニは海の神様に奉納されました。

「今年もありがとうございました」


神様に手を合わせる海女クラブの面々、記念の写真撮影に忙しい春子 …

こうして海女のシーズンは静かに幕を閉じたのです。

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コメント
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
2013/05/05(Sun) 21:18 | URL  | 投資の勉強 #-[ 編集]
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