NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月03日 (金) | 編集 |
第29話

朝、天野家の女性三代が揃って作業小屋でウニ丼の仕込みをしています。

「アキが南部もぐりやるってっかあ?!」

アキが潜水土木科に編入したいと言っていることを、何処で聞きつけたのか血相を変えた長内元夫妻が美寿々と何故かしら珠子を従えて飛び込んできました。

アキの顔を見るなり、かつ枝は問いただしました。

「アキ、おめえ本気で言ってるのか?」

うなずくアキ。

「普通科から潜水土木さ編入するのか?」

「おめえ、南部もぐりやりてえのか?」


組合長と美寿々にもアキはうなずいて答えました。

「やりてえ!」

顔を見合わせた春子と夏。

… … … … …

緊急の招集がかかり、K3NSPのメンバーが観光協会に集まりました。

「ねえ、なんで観光協会の許可が必要なんですか?」

アキが不満そうに尋ねました。

「アキちゃんが観光協会の未来を背負っているからだよ」

「北鉄の未来もな … 」


ヒロシが説明すると、大吉が付け加えました。

「今や町興しのシンボルだすけな、そのアキちゃんがよりよってこの南部もぐりって … 」

保も困惑しています。

「そんなに本格的に潜らなくてもいいんじゃないか?」

「んだ、浅瀬でピッチャピッチャやってればいいんじゃない?」


しおりと吉田 … アキのことをちょっと舐めすぎ。

「海女は、海女はもうあきたか?」

大吉に聞かれたアキは答えました。

「そう言うわけじゃねえけど、海女は夏しか潜れねえべ … しかも海女の格好して北鉄さ乗って、ウニ丼売ったり撮影会したり、何だか違うんでねえかって」

「そのおかげで観光客が増えてるんだよ」

「だけど、ジロジロ見られて、こっ恥ずかしい」


「皆の役に立てればそれでいい」と言っていたアキですが、思わず本音を口にしました。

「そんなこと言ったら、ユイちゃんの立場どうなる?」

吉田が言うと、一郎が利いた風な口をききました。

「彼女は平気ですよ、プロ意識が高いですから」

「おらだって、海女としての誇りがある、プロ意識もある!」


納得いかないアキが声を荒げましたが、春子に諌められました。

「ようするに、ウニ丼は売りたくねえと … 」

夏の言葉にアキは頭を振りました。

「いやいや、車内販売は好きだ … ただ海女の格好はやんだ … 南部もぐりの格好じゃダメですか?」

アキの思いつきの提案には無理がありました。

「いやいやいや … 」

「普段着じゃだめかね?」


夏の提案も一郎がダメ出しをしました。

「肌の露出減は収入減に直結しますよ、皆さん!」

部屋に貼ってある海女クラブ勢ぞろいのポスターを指さしながら声を張り上げました。

「このコスチュームはね、これ着ると三割増しで可愛く見えるんです … 誰でも!」

… 言わなきゃいいことをと吉田が舌打ちしました。

その上、一郎はアキの前に立ってまくし立て始めました。

「でも、君さあ、普通じゃん! 普通の子が普通の格好したら、意外と普通だってバレちゃうじゃん … わざわざ7時間も8時間も掛けてさ、地味な女子の地味な私服見るために来る? … 来ないよ!

こんな寂れた老人とヤンキーとキツネしかいない過疎の町にさ!」


一郎の言いぐさが腹に据えかねた老人とヤンキー … 夏、春子、かつ枝が立ち上がって睨みつけ詰め寄って来ました。

「言いすぎました … 」

その迫力に怯えて、土下座する一郎。

… … … … …

「気にするなアキちゃん、ヒビキさんは君のためを思って … 」

ヒロシが取り繕うとしましたが、アキは構わずに一同に向かって尋ねました。

「で、おらは潜水土木さ編入していいの、ダメなの?」

… 全然気にしていません。

「北鉄としては、週末に海女の格好で列車さ乗ってくれさえすれば、応援する」

大吉の返答に春子は口を出そうとしましたが、それよりも早く …

「乗る乗る、そしたら南部もぐりやっていいんだね」

… さっきまでのやり取りは一体なんだったのでしょう … 最終の目的がかなうなら、途中のことは目をつぶっちゃうってこと?

「勝手に決めないでよねえ、普通科辞めるってことは、進学しないで潜水士になるってことだよね?」

今度は、春子が納得がいきません。

実際そこまで考えていなかったアキに春子はブチ切れました。

「ちゃんと考えないとダメ、自分の将来なんだから!」

春子の怒りは大吉たちにも向けられます。

「あんたたちもさ、二言目には町興し町興しって、人の娘何だと思ってんの?!

アキは観光や町興しのために海女やってるんじゃないんです … 自分のために自分が潜りたくて潜ってるのよね、そうよね? … 考えてちゃんと!!」


母の迫力には、アキはうなずくしかありません。

「イジリさんも本人の前で露出とか、そう言うの止めてくれる?」

「ヒビキです … 」


「アキは、観光協会や北鉄のオモチャじゃないの … そういうね大人の事情に振り回されるぐらいだったら、海女なんか辞めさせますから!」

聞き捨てならないと夏が口を出しました。

「辞めさせてどうするんだ、南部もぐりやらせるつもりか?」

… … … … …

「いや、それは … 」

怒りにまかせて、まだそこまでは考えていなかった春子ですが、引っ込みがつかずに …

「そうなってもいいと思っていますよ、さらし者にされるくらいだったらね」

「本当?!」


アキの表情がぱあっと明るくなりました。

「いや、えっ、えっと … 明日、ほら、学校に行って、ちゃんと先生と話すから … だから、今日はお邪魔しました」

アキの手を掴むとそそくさと出て行ってしまいました。

してやったり、役者の違いを見せた夏は静かにお茶をすすりました。

… … … … …

翌日、春子はアキを伴って潜水土木科の磯野の元を訪ねました。

「潜水土木科と言ってもそればっか勉強するわけでねえんです」

普通科と同じように国語や数学もカリキュラムに組まれていました。

「ただ、女子はいねえです … ゼロです、もう7、8年男子校状態です。男臭いでしょ?」

春子はアキに本当にいいのか、平気なのかと聞き直しました。

当然のようにうなずくアキです。

「潜水士の資格も取ろうと思えば取れますし、何しろ女子は珍しいですからね、学校にとっても明るいニュースだっぺ」

そういうことは、もううんざりしていると、春子は磯野にくぎを刺しました。

… … … … …

「失礼します。磯野先生、実習初めていいですか?」

種市浩一でした。

種市はアキだとわかると軽く会釈して、春子には礼儀正しく挨拶をしました。

「はじめまして … じぇじぇ、おめえ本当に潜水土木科さ入えるのか?」

「はいっ」

「はいって、まだ決めたわけでは … 」


慌てる春子ですが、種市はアキに向かって言いました。

「すげえな、いい度胸だ、頑張れよ!」

「じゃあ、お母さん見学されていかれます? ちょうど実習始まりますから」


… … … … …

プールの中、潜水服を着た何人かの生徒たちが共同で足場を組み立てていきます。

「よくあんな冷静に作業できるねえ」

丸窓からその様子を見学している春子が感心して言いました。

「怖くないのかな?」

春子が話しかけてもアキは返事もせずにその視線はある一人、赤い潜水服を着た生徒だけを追っていました。

その真剣な横顔を見て、アキが南部もぐりに興味を持った本当の理由がわかったような気がしました。

「種市君だっけ?」

不意に言われてアキは母を振り返りました。

「 … さっきの感じの良い子、あの子が一番器用だね」

「わかるの?」


アキは不思議そうに尋ねました。

「だって、あの赤い服の子でしょ?」

素人目で見ても、ひときわ器用で動きも機敏でした。

「潜水土木も変わったねえ、ママのころはさ、ごっつい熊みたいな男子ばっかでさ … あんなシュッとした男の子いなかったもんね」

「へえ、そうなんですか?」


声を掛けたのは、プールの中にいるはずの種市でした。

「そろそろ、先生上がってくるんでどうぞ」

… … … … …

赤い潜水服の男は、教師の磯野心平でした。

… さすが親子、同じ勘違い …

ヘルメットを外すと、ごっつい熊みたいな顔が現れて、どや顔で親指を立てて言いました。

「いかがですか、お母さん? … このように我が潜水土木科はですね、確かな技術指導と精神的な鍛練を目的として … うっ」

急に顔をゆがめた磯野。

「足攣ったあ、てててててて … 助けてえ!」

… … … … …

実習場を後にして校内を歩くふたり。

「懐かしい?」

アキは母に尋ねました。

春子にとってここを訪れるのも24年ぶりでした。

「う~ん、あんまりいい思い出ないけどね」

「でもモテたんでしょ?」

「えっ、誰に聞いたの?」


ユイの家に遊びに行った時に父親の足立功から聞いた話でした。

「足立先生か … 大したことないけどね」

「スケバンだったって言ってた」

「それも大したことないよ」

「夜な夜な包丁持って、泣いてる子供脅かして周ったりした?」

「なまはげ? … って言うかあんたさ、スケバンの意味わかってないでしょ?」


その時、春子がふと足を止めました。

「どうしたの、ママ?」

校舎の二階の渡り廊下で男子生徒ふたりと女子生徒がひとり、楽しそうに話をしているところが春子の目に留ったのです。

… … … … …

1982(昭和57)年、春子が北高の1年生の時のことです。

春子は同じように男友達ふたりとこの渡り廊下から夕陽を眺めていたことがありました。

「春ちゃん」

振り向くと心配そうな顔をした大吉が立っていました。

「最近、帰りが遅えって、夏おばちゃん愚痴こぼしてたぞ」

「関係ないじゃん」

「誰だよ、こいつ?」


隣のリーゼントの男子生徒が尋ねました。

「ただの幼なじみ、行こう」

立ち去ろうとする春子、それでも大吉はあとを追って来ました。

「春ちゃん、スカート長すぎるんでねえか?」

「うるせえな、しゃんべえこと言ってるんじゃねえよ」

「3年だからって手出さねえと思うなよ」


前を遮った男子生徒、ひとりは大吉の胸倉に掴み掛ってきました。

「ただの幼なじみなんかじゃねえ!」

大吉が振り払うとその男子生徒は吹っ飛びました。

投げられた奴だけでなくもうひとりも大吉に恐れをなして一目散に逃げてしまいました。

驚いた顔で立ち尽くす春子の方に向き直った大吉。

「春ちゃん、おら北鉄さ就職決まったんだ … 北三陸鉄道リアス線、北鉄が走れば町も変わる、もう過疎の町なんて言わせねえ

おらも春ちゃんが高校卒業する頃には、車掌か運転士だ … そしたら、乗してやるからな、待ってろ」


不器用に笑った大吉はそれだけ言うと振り返り去って行きました。

… … … … …

それは、春子にとって決して嫌な思い出ではありませんでした。

「 … 懐かしい、もう一度ここ通ると思わなかったよ … あんたのおかげだね、ありがとうね」

「ねえママ、おらやっぱり南部もぐりやりてえ」

「 … 好きにしなさい、どっちにしろスケバンよりましだから」

「やったあ! ありがとう、ママ!」


春子に抱きついたアキ。

「やったあああ!」

自転車に飛び乗るとそのままものすごい勢いで走って行ってしまいました。

「 … っていうか、置き去り?」

… … … … …

その夜、スナック梨明日。

「本当に南部もぐりやらせるのか?」

大吉は春子に聞きました。

「言い出したら聞かないし、どっちみちあと1年ちょっとで卒業だしね」

「まあ、俺たちは土日に電車さ乗ってくれればいいもんな」

「んだ、海女さんの格好でな」


保と大吉はうなずき合いました。

「まだ言ってるの?」

ほとほとあきれる春子でした。

しかし、実際に問い合わせが後を絶たないのです。

「町興し、町興しって、言うけどさ、そんなに観光客を呼ぶことが大事?」

「そりゃ大事だべ、なあ観光協会」

「うん、この北三陸はこれといった産業がない、だから観光収入でもっている町だもの」

「んだんだ、寂れてる場合でねえ」

「 … 変わっちゃったね、大吉っあん」


あの時の大吉は凛々しく見えたのに …

… … … … …

「私がね、田舎を嫌いなのは寂れてるからじゃなくて、寂れてることを気にしてるからなの」

「気にしてる?」

「ふたりはまあ仕事だからね、何とかしなきゃいけないと思っているのかもしれないけど、そんなに卑屈にならなくてもよくない?

海女や鉄道以外にもいいとこあるでしょ」


今まで黙って聞いていた勉さんが身を乗り出しました。

「白樺とかさ、まめぶとかさ、たつみ公園から眺める景色とかさ … 琥珀とかさあ、そういう“つまんない”もんでも地元の人が愛すれば、外から来た人間にも良く見えるもんよ

そういうね、根本的なところを忘れないでもらいたいね」


大吉も保も返す言葉がありませんでした。

… … … … …

潜水土木科に編入してアキの生活もまた変わりました。

朝は今まで通り、ユイと待ち合わせ登校しますが、学校に着いたら別々です。


「え~、本日から正式にこのクラスの仲間になった天野アキだ!」

磯野に紹介されて、アキは新しいクラスメイトに向かって頭を下げました。

「天野アキです、よろしくお願いします」

種市先輩とは学年が違いますが、進路も決まったので、後輩の指導に当たってくれています。

「頑張れよ」


笑顔でうなずくアキ。

「仲良くなるのは後回し、まずは今日も歌うぞ!」

「歌う?」

「南部ダイバー! … 南部もぐりの精神を謳ったいわば応援歌だ!」


磯野がラジカセの再生ボタンを押すと、威勢のいいイントロが流れ出して、生徒たちが一斉に立ち上がりました。

「よいしょお!」

気合を入れる磯野。

「誰が一番でっけえ声が出るか競争だあ!」

「おう!!」


生徒たちは雄たけびを上げて応えました。

「南部だいばあああ!」

全員そろって腕を振りながら声を合わせて歌い始めました … もちろん種市も。

… … … … …

南部ダイバー

(安藤睦夫 作詞・作曲)

白い鴎か 波しぶき

若い血潮が 躍るのさ

カップかぶれば 魚の仲間

俺は海の底 南部のダイバー

… … … … …

エライところに来てしまった … 正直、アキはドン引きでした。

潜水土木科のモデルになった高校らしいです。種市の名前もここから?

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