NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月06日 (月) | 編集 |
第31話

「じぇじぇじぇじぇ … じぇじぇじぇじぇ … ∞」

アキが驚くのも無理がありません。

ついさっき、アキからウニ丼を購入し、今それを目の前でむさぼり食う初老の男、それは紛れもなく死んだはずの祖父、天野忠兵衛だったのです。

ショックのあまり、アキは言葉を失い、「じぇ」しか言えなくなっていました。


アキの様子があまりにも変なので、ユイが心配して声を掛けました。

「じぇじぇじぇ、じぇじぇじぇ(お化け お化け)」

忠兵衛を指さしてアキはユイに教えましたが、まともな言葉になりません。

「じぇじぇじぇ、じゃわかんないよ」

アキの顔は怯えています。

「じぇじぇ、じぇじぇじぇじぇ(あの人 おじいちゃん)」

「え、あの人がどうかしたの?」


ウニ丼を平らげた忠兵衛は袖が浜の駅で電車を下りて行きました。

あまちゃん じぇじぇじぇ

… … … … …

ウニ丼を放り出し、アキは男の後をつけました。

その頃、天野家では …


春子が夏に『不適切な関係』の噂の真相を問い詰めていました。

「おとこ? … おらが」

夏は鼻で笑ってあきれたように言い捨てました。

「バカも休み休みに言え!」

「あたしだってそう思ってるわよ、だけど噂になってるのよ」

「ふん、言いてえ奴には言わせておけ!」


席を立つ夏を春子が引き留めました。

「おらも大事な約束があるんだ」

「約束、誰と?」


… … … … …

男は鼻歌まじりにどんどん天野家がある方を目指して歩いていきます。

「やばいやばいやばい … おらんちだ、おらんちさ行ぐ」

… … … … …

夏ともみ合う春子。

「誰と? … 組合長と?」

「組合長?! … 長内さんとおらが?」


夏は腹を抱えて笑い出しました。

「笑うことじゃないでしょ、あんたいくつよ? 64でしょ、しかもお父さん死んで1年しか経ってないんでしょ … 何笑ってるのよ!」

「ただいまあ!」


… … … … …

「お帰りって言うか … ただいま?」

その声に春子が振り向くのよりも早く、夏は玄関に向かって駆け出していました。

「やんだ、忠さん帰って来ちゃったあ」

「夏っちゃん逢いたかったあ」


玄関に上り込んできた男を見て、春子は我が目を疑いました。

「言ってくれりゃ、駅まで迎えに行ったのにい」

「びっくりさせるべと思って … ほれ、はぐはぐ」


抱きあうふたりを見て、何事が起ったのか春子の頭は混乱していました。家の外からは、やはりアキが困惑した表情で中の様子をうかがっています。

そのアキのことを忠兵衛が目に留めました。夏が忠兵衛に説明します。

「春子がね、帰って来たんだ」

「なんだそうか、どっかで見た顔だと思ったらおめえ春子かい?」


アキに向かってそう言った忠兵衛に後ろから当の春子が声を掛けました。

「こっちです」

… … … … …

「ん … おめえが?」

振り向いた忠兵衛は春子の方へ寄って来て、上から下まで舐めるように見てからひと言。

「年取ったなあ … 」

「出て行った時は高校生だもん」


夏とふたりで大笑いする忠兵衛。

「いくつになった、春子?」

忠兵衛は春子の頬をまるで小娘にでもするように両手で掴んだあと、抱きしめました。

お騒がせしてすみません … 我が家の主、天野忠兵衛は実は生きていたのです。

へへへ、びっくりしたあ?


… … … … …

「 … したわよ! ちゃんと説明しなさいよ!」

腰を落ち着けた忠兵衛にビールを注ぎながら夏は答えました。

「おめえが勝手に死んだと思い込んだんだべえ?」

「仏壇に写真飾ってあったら、誰だって死んだって思うでしょ?!」

「思うのは勝手だが、おらひと言も死んだなんて言ってねえからな」


開いた口がふさがらない春子。

「忠兵衛さん、帰って来たってか?!」

組合長をはじめ忠兵衛が帰ってきたことを聞きつけた連中がぞくそくと天野家にやってきます。

… … … … …

「なんで、なしておじいちゃん生きてるの?」

アキがようやく口を開きました。

「死んでねえからだ」

当たり前のことを言う忠兵衛。

「死んだあ? 誰が? 忠兵衛さんが?」

「バカこのアキ、縁起でもねえこと語んな!」


大笑いする一同。

「でも、いつ死んだのって聞いたら、ばっぱ去年って言ったべ!」

夏にダマされたと思ったアキが口をとがらせました。

「毎年そういう覚悟で送り出してるんだ」

「俺のことは死んだと思えって、毎年そう言って船さ乗るのさ」

「漁師の家さ嫁いだ女の宿命さ」


夏と忠兵衛の話を聞いて、そういうものなのかと、うなずいたアキですが、春子はそうはいきません。

「いやいや納得いかない … 」

… … … … …

「忠兵衛さん、お帰りい!」

春子の言葉をかき消すように弥生が飛び込んできて忠兵衛に抱きつきました。

続いて入ってきたのは何故か喪服姿の弥生の亭主、今野でした。

「夏さん、この度は … 生きている?!」

忠兵衛を見て、目を白黒させています。

… … … … …

「大吉さん、よくもダマしてくれたわね!」

今野の後から来た大吉を見つけて春子は詰め寄りました。

「だ、ダマしてはいねえ、黙ってただけだ … 最初はそんなわけねえと思ったさ、だけどそのあとも春ちゃん、死んだ死んだって、あんまり春ちゃんが死んだって言うから、

ひょっとしたら、生きてるっていうのは俺の思い込みで、死んだのかなって …」

「その割には葬式出した覚えねえなって」


弥生がつっこみました。

「いやいや、もはや俺の中では半分ぐらい死んだことになってたっぺ」

「半殺しかこの野郎!」


忠兵衛が豪快に笑いました。

「おらも人に聞かれた時、どうも死んだらしいって答えてた」

「なあんだ、おらなんか何の疑いもなしに喪服着ちまった、あはははは」


弥生と今野 … 何なんだ、この夫婦。

「まあ、生きてて何よりだな」

大吉のひと言でまた大笑いする一同。

アキも何だか楽しくなってきました。しかし、春子は …

「全然、笑うところじゃない … 全然、納得いかない!」

… … … … …

その夜、夫の慰労会が開かれました。

急遽、スナックは休みにしましたが、スナックの客のほとんどが家に来ました。


囲炉裏の周りを囲んでの宴、アキのことを心配して訪れたユイも輪に加わりました。

「おらと組合長が不倫だとやあ!」

「いやいや、おらじゃなくって勉さんが言いだしたんだ」


いやいや、きっかけは勉さんでも話を広げたのは弥生です。

「残念ながら、それは濡れ衣だべな」

遠洋の船が着く着かないの連絡はまず無線で漁協に入るので、夏はそれを確認に来ていたのでした。

「勉、くのやろこの! おめえは黙って琥珀でも磨いてろ!」

忠兵衛にどやされて、しきりに恐縮している勉さん。

「正確には不倫ではねえべ、おらたち今結婚はしてねえからな」

「んだな、夏さんさえその気なら」


組合長が悪乗りした冗談を言って忠兵衛に追い掛け回されています。

… … … … …

「誰も忠兵衛さんには敵わねえべな … どうだい春ちゃん、これで納得いったか?」

皆の輪に加わらず、ひとり別のテーブルで飲み食いしている春子に大吉が声を掛けました。

「いかない、無理、てんで納得できない!」

「相変わらず面倒くせえな春は … ところで、旦那は何処だ?」


むくれている春子に忠兵衛は尋ねました。

「旦那あ?」

「孫がいたってことは、おめえ旦那もいたべ、挨拶さ来ねえのはどういう了見だ?」


春子は畏まって座りなおして言いました。

「別れました … 東京行って、結婚して、娘を産んで、別れて … 帰ってきました」

「あっそ … そろそろ焼酎にするべ」


春子の話が終わるや否や忠兵衛は台所にいた夏にそう声を掛けました。

「あっそって、ちょっと待ってよ、何それ?!」

「人生いろいろあるさ」


焼酎を持って来た夏が忠兵衛に確認します。

「薄め、濃いめ?」

「濃いめで … まあ頑張れや」

「 … 焼酎の薄めと濃いめの間でなぐさめないでよ。

そんな単純な話じゃないじゃないよお!

「陸の上のことは天野家では全てかあちゃんまかせだ、1年のうち350日は海の上だすけな」


… … … … …

延縄漁は1年以上、帰ってこないことは当たり前なのです。

延縄漁とは長さ100キロもある縄に暖簾状に釣り針を垂らした仕掛けでマグロを釣る伝統的な漁法です。

冷凍技術の向上により、1年以上に及ぶ航海も可能になり …


… … … … …

「納得いきません!」

春子はテーブルを思い切り叩きました。

「ねえお祖父ちゃん、おらも潜水土木科なんだよ」

母の怒りはさておき … アキはこのことを忠兵衛に教えたくてたまりませんでした。

「じぇじぇ、北高のか? したらおらの後輩でねえか!」

夏が話していたように忠兵衛は喜んでいます。

「南部ダイバー歌うか?」

♪白い鴎か 波しぶき、若い血潮が 躍るのさ …

手拍子、合いの手も入り、盛り上がってきたところで、ついに春子が爆発しました。

「アキ、あんたユイちゃんと一緒に二階行ってなさい!」

「えっ、なんで?」

「祖父ちゃんと祖母ちゃんと納得いくまで話し合うからよ!」


… … … … …

アキとユイは、春子の隠し部屋 … 今はほぼアキの部屋に追い出されました。

「おもしろいね、アキちゃんち」

ユイに言われて、アキもつくづくそうだなと思いました。

「ばっぱだけでも強烈なのに、まさか祖父ちゃん生きてるとは … 」

でもアキは忠兵衛のことを嫌いではありませんでした。

「うん、相当変だよ」

「でも、ばっぱうれしそうだった」

「そりゃそうだよ、ずっとずっとひとりで暮らしてたんでしょ?」


そう言いながらユイは改めて部屋の中を見渡して …

「 … って言うかさ、何この部屋?!」

部屋の中にあるものを見て、表情が一変しました。

「あ、松田聖子のLPじゃん」

「うわぁ、『時をかける少女』のチラシじゃん」

「ええ、これ誰?!」


机の上にあった雑誌を手に取って表紙の少女の名前を聞きました。

… ちなみに雑誌は「BOMB!」、表紙は「つちやかおり」現在は元シブがき隊の布川敏和の奥さんです。

「ごめん、おら全然詳しくねえから」

「すごい、すごいよこれ … なんでこんなに宝の山なのお?!」


ユイのこのテンションは、アキに東京の話を聞いてきた時以上でした。

「ママの部屋だから、ママが高校生の時使っていた部屋そのまま残ってたの」

「すごい、これすごいよ、中野とか神田に行ったら絶対高く売れるよ … ちょっと、時々遊びに来ていい? って言うか今晩泊まっていい?」

「じぇじぇ」


こんなに無邪気でハイテンションなユイは滅多に見られません。

「明日も車内販売だし、ねっいいでしょ?」

「おらは全然構わねえが」

「やったあ … 」


… … … … …

一方、一階では …

春子は相当酔いがまわり目が据わって足どりはおぼつかなくなっています。

「 … 父親が死んで悲しくない娘なんている?

いくらさ、年に10日しか家にいなくてもさ、18の時から絶縁状態だとしてもさ、ショック受けるわそれなりに。

それなのに、あの人よ、夏さんよ。」


春子は階段に腰かけて夏のことを指さしました

「いつ、何処で、何故死んだかも言わない … って言うかさ、それどころかさ、死んでないじゃないのねえ!

町の皆で口裏合わせちゃってさあ」

「それは考え過ぎだって、春子さん」


美寿々がコップに酒を注ぎたしました。

「んだんだ、被害妄想だべ」

「違うね、皆であたしのことダマしてたんだね」

「だから、黙ってただけだ、ダマして何の得がある?」


大吉がなだめますが、春子は聞く耳持ちません。

… … … … …

「東京で暮らしてるとさ、『母の日にはカーネーションを送りましょう』とかさ『父の日にはネクタイを』とかさ、そういうのがこう目に入るじゃない?」

春子の話が続く中、忠兵衛と夏が何やら目くばせをして、そっと席を立ちました。

「だからね、ウソでも思い出すわけよ、ウソでも元気かな? どうしてるかな? って思うわけよ、わかるこれ?」

玄関の戸を静かに開けて外へ出ていくふたりに気づく者はいませんでした … ひとりを除いて …

「でね、帰ってきたら、仏壇に写真 … はいこれ、100人中100人が死んだと思います。そうでしょ、だってそうでしょ?」

「よかったべ、生きてて?」


組合長に言われて、春子の話が止まりました。

「それとも、死んでた方が良かったか?」

「 … そんなの、生きてた方が良いに決まってるじゃん」


そう答えた春子にかつ枝が言い聞かせるように言いました。

「生きてることに訳なんてねえべ、生きてるだけで儲けだべ?」

静かにうなずく春子。

「納得したか?」

「 … 納得した」


春子は答えました。

「そしたら、いつまでもむくれてねえで、素直におかえりなさいって言え、なあ忠兵衛さん … 」

かつ枝が振り返った席にはもう忠兵衛どころか夏の姿もありませんでした。

それに気づかず、春子は頭を下げます。

「おかえりさなーい … って誰?」

春子が頭を下げた相手は弥生でした。

「夏ばっぱ、今夜ユイちゃん泊めてもいい?」

下りてきたアキも夏がいないことに気づきました。

「あれ、夏ばっぱ何処さ行ったんだ?」

「消えた?」

「ふたりで手つないで、出てったべ」


ただひとりその様子を見ていた珠子が皆に教えました。

… してやられたと笑い出す一同。

「何なのもう! … やだあ、もうやだあ」

泣き崩れる(泣き上戸?)春子。

アキはこんな母を見るのは初めてでした。

「やられた」「流石だ」「完敗 … 」

… … … … …

その頃、忠兵衛と夏は手をつないで夜風に吹かれながら堤防を歩いていました。

灯台を見上げた忠兵衛は改めて夏の顔を見つめて言いました。

「ただいま」

「おかえり」


うなずきあうふたり。

なんかすみません、1年に10日しか一緒にいられない夫婦なもんで …

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