NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月08日 (水) | 編集 |
第33話

大吉から放課後に観光協会へ来るように呼び出されたアキとユイ。

そこで待っていた薄いサングラスをかけた男から差し出された名刺には、『岩手こっちゃこいテレビ 制作局ディレクター 池田一平』と書かれてありました。

「えっ、何?」

アキはユイの顔を見ましたが、彼女も首をかしげています。

「まんずまんず、そう固くなんねえで、ケーキでもけっ」

ふたりの目の前に置かれた甘そうで高そうなケーキを勧めました。

… 嫌な予感がします。

… … … … …

「インターネットで見たよ君たちのこと、今どき珍しく擦れてない感じが新鮮だった … 地元のために頑張っている姿にも感動したよ、エライねえ」

アキには池田が何を言いたいのか理解できません。

「『5時だべ、わんこチャンネル』って見たことねえ? グルメだの裏ワザ紹介している夕方の番組」

保が番組名を出すと、ユイが知っているらしく、そこに出ている女性タレントの名前を言いました。

「そうそう、ようするに夕方の情報番組で一度君たちを紹介させていただいて、その反応次第では番組内にレギュラーコーナーを設けて … 」

ふたりに説明を始めた池田の「レギュラーコーナー」という言葉で大人たちがざわめき出しました。

「 … 皆でこの北三陸を盛り上げようっていうコンセプトで、そのシンボルとして君たちふたりの力を借りたいわけ」

ヒロシがアキに聞きました。

「ど、どうかな、アキちゃん?」

「お母さんに聞いてみねえと … 」

「お母さんの許可が必要なのは知ってる、そしてお母さんが許可しねえのも知ってる、そこは俺たち大人がなんとかするすけ」


そうアキに言い聞かせたあとで大吉は吉田に目くばせしながら言いました。

「 … どんなに汚い手を使ってもな」

「要は、アキちゃんにその気があるのかないのか … 」


吉田にそう言われも、何と答えていいのか判断できないアキはユイはどうなのかと尋ねました。

「スタイリストさんはつきますか?」

「えっ?」


ユイの口から出たのが思ってもみなかったことだったらしく、池田は聞き返しました。

「ごめんなさい、海女の衣装と制服以外に何か私服的なものが必要なのかと思って」

「 … それは、基本自前でお願いします」

「メイクもですか?」


ユイは冷静に質問を続けます。

「メイクも … ですね」

「VTRは事前にチェックできるんですか?」

「それは、生放送だからねえ」

「でも、取材は事前に撮影しますよね、チェックできますか?」

「確認します … 」


たかが女子高生と侮っていた池田は、ユイがあまりにもしっかりしているので、ソッポを向いてしまいました。

… … … … …

「ねえ、どうする?

観光協会を後にして北三陸駅の待合室でユイがアキに尋ねました。

「えっ? どうするって、すっかりやる気なんだと思ってた。いろいろ質問してるから」

ユイは笑いながら否定して言いました。

「やるやらないに関わらず確認は必要でしょ。ネットと違ってローカル局とはいえ地上波だし、誰が見るかわかんないし …

実質デビューみたいなもんだよ。ダサく取り上げられて損するの嫌じゃん」


アキはそんなことまで全く考えてはいませんでした。

「なんか不安、あの池田って人も適当でボンヤリしてるし … 」

そうだった、ユイちゃんはアイドル志望なんだ … アキは少し冷静になりました。

たまたま今は仲良くやっているけど、目的は全然違う … ユイには夢がある、夢をかなえるチャンスをつかもうとしている … 私みたいに浮ついた考えじゃないんだ。


… … … … …

「ヒビキさんに相談してみようかな … アキちゃんは?」

「おらはやっぱりママに聞いてみる」


春子のことは大吉が任せろと言ってはいましたが、アキは以前にアイドル関連のことで、母にものすごく怒られたことを忘れてはいませんでした。

「アイドルになりたいって思ったことあるってママに聞いたら … 」

『いい加減にしなさい!』

『海女になりたいって言い出して、ちょっと壁にぶつかったら何、今度はアイドル?』

『あんたみたいなブス、なれるわけないじゃないの!』

「 … ひどい」

アキの話を聞いたユイは思わず絶句してしまいました。

「ひどいかあ、やっぱり」

「え、アキちゃんブスじゃないよ、全然ブスじゃないよ」

「いや、うん、それはもう乗り越えたんだ」


立ち直りや環境に順応するのが早いのがアキです。

「 … ブスじゃないのに」

「でもママ、チャラチャラしたこと極端に嫌いで」

「ブスじゃないからね」

「わかったから」


アキは笑い飛ばしました。

「わかってない、アキちゃんのママ、アイドルのことなんもわかってない、誤解してる!」

ユイのあまりの剣幕にアキは息を飲みました。

… … … … …

「アキちゃんはアイドルの素質あるよ」

「え、えっ?」


ユイは何を言いだすのやら …

「アイドルってね、可愛いだけじゃダメなんだよ、可愛いだけの子なんて掃いて捨てるほどいるんだから … 可愛いだけの子を可愛くない子が追い抜いていく世界なの。

… あれ、何かアキちゃん可愛くないみたいに言ってる?」


アキは頭を振りました。

「じゃあ、お母さん見返してやろうよ」

「見返す?」


ユイはうなずきました。

「テレビ出てさ、地元のアイドルになってさ、ただのブスじゃないって … あっ(また)」

… … … … …

「あ、アキ、お父さんは?」

タイミングよく、夏とリアスの店番を交代するために春子が電車から降りてきました。

「学校で別れた」

春子のことを見つめるアキとユイ。

「何?」

思わず目をそらしたアキにユイが耳打ちしました。

「言ってあげようか?」

「いい! … 何でもない、電車来ちゃうから行こう」


ユイが余計なことを言いだす前に手を引いてホームへ連れて行くアキでした。

… … … … …

リアスでは夏がすでに帰り支度を終えていました。

「父ちゃん待ってるから買い物して帰えんないと」

「仲良いねえ」

「今だけだ … ほんじゃお先」


あとを春子に任せると、鼻歌まじりでウキウキしながら帰って行きました。

… … … … …

春子がカウンター内に入ると、大吉、吉田、ヒロシ、保と一列に並んだ連中のただならぬ視線を感じました。

「何なのよ?」

大吉が口を切りました。

「あの … あ、お父さん元気?」

「今夏さんがそう言ってたじゃん … 何よ、何か言いたいことあるなら言って、ないなら変な空気出さないで!」


意を決した大吉。

「今日、テレビ局の人が来た。アキちゃんとユイちゃんを取材したいそうだ

すかさずヒロシが企画書を取り出しました。

「町興しに一役買う女子高生ってことで、まあ夕方の情報番組なんでそんな面倒な感じでは … 」

「いっらしゃいませ」


ヒロシが説明の途中でしたが、スナックタイムになったので、春子が注文を催促しました。

… … … … …

企画書に目を通している春子に大吉は話しました。

「遅かれ早かれこういうことになるとは思ってた。ここ最近の北鉄ブームの火付け役は明らかにあのふたりだ … インターネットで終わるわけはねえ、いや終わってもらっては困る … そういう意味では狙い通りだべ」

春子は黙ったままでカウンターから出て歩き始めました。

「春ちゃんがこういう派手なことに拒絶反応あるのはわかってる、でも今回だけは … 」

ソファーに腰かけた春子がいきなり聞いたことは …

「スタイリストはつくの?」

ユイと全く同じことを聞いたので、顔を見合わせる男たち。

「何、自前?」

「あ、はい、基本的には海女さん姿と制服で … 」


ヒロシが答えました。

「メイクは?」

これもまたユイと同じ。

「あ、はい … あ、でも事前にVTRのチェックは」

「え、やってくれるのか?」


春子があっさり許可してくれるのかと大吉が聞きましたが、そんな簡単に許すわけがありません。

「聞いただけよ、どの程度の番組なのかなと思って」

「岩手ローカルだけど宣伝効果は絶大だ」


保がそう言いました。

まず県内で評判にして、口コミで北三陸の名を全国区にする目論見でした。

「本人は何て言ってるの?」

春子はヒロシに向かって尋ねました。

「お母さんに聞いてみないとって」

「アキじゃなくてユイちゃん」

「 … あいつは元々芸能界にあこがれてますから」

「そっか、やっぱそうなんだ … そうじゃないかなって思ってたのよね、アキとはモチベーションが違う。

あの子見てるとツラくなるのよ、昔の自分見ているみたいで」


… … … … …

「昔の春子さん? … いや、悪いけど全然違うよ」

スカートが長かった春子のことを思い浮かべて、保が苦笑いしながら言いました。

「どう見たって対極だべ」

大吉もそう言いましたが、春子が言ったのは見かけのことではありません。

「あの子、田舎嫌いでしょ?」

「嫌いって言うか、見えてないんじゃないですか、東京へ対するあこがれが強いから」

「そこがアキと全然違う」


… … … … …

「 … 田舎大好きだからねアキは、大好きな田舎の大好きな人に喜んで欲しくって、やってるだけだから」

母はそんな娘の気持ちがわかっていました。

「確かにユイは違いますね、あいつは卒業したら東京行くつもりだし」

何だかんだ言っても兄も妹の気持ちをわかっているようです。

「その辺のずれを北鉄の駅長さんはどう考えているんですか?」

特に考えてはいなかったようです。

「あのふたりを町のPRに利用するのは構わない、でもまだふたりとも子供なんだからね … これ以上エスカレートしたら取り返しのつかない事になるのよ、ちゃんと責任とれるの?!」

… … … … …

「僕がマネージャーになりますよ」

ヒロシが名乗り出ました。

「はあ?」

「何言ってんだ、足立」

「僕が窓口になります、僕が間に入ってふたりの希望を聞きながら、テレビ局の人がなんか言ってきても責任もって対応します。 … それでもダメですか?」


春子は却下しました。

「ダメよ … 何よマネージャーって、芸能人じゃあるまいし」

しかし、窓口は必要だと保が言いました。

「ちゃんと冷静に判断できる人じゃないとダメ」

「できます!」

「無理よ、あんたユイちゃんの兄だし … アキのこと好きじゃん!」


… … … … …

「 … それは、その気持ちは、いったん寝かせます」

「寝かせるってことはいつかは起こすってことだよね」


吉田が聞くとヒロシはあいまいにうなずきました。

「何、ストーブ君、振られたか?」

「って言うか、間が悪いって言われました」


保に聞かれてヒロシはアキに言われたことを話しました。

「何か潜水の勉強に集中したいって … 」

「ふ、違うね … 」


アキが種市のことを好きだと感づいている春子は思わず鼻で笑ってしまいました。

「えっ?」

「あ、ごめん、続けて」

「だから、今は … だめだ、続けられない。何が違うんすか?」


一同の視線がカウンター内の春子に集中しました。

何かを考えていた春子はつぶやくように言いました。

「るいがとひなきす … 」

呪文のようなその言葉、誰にも意味が分かりません。

春子はその呪文を唱えながら、またカウンターを出て、今度はステージに立ちました。

「るいがとひなきす、逆から読んでみ」

春子にマイクを通して言われて、男たちはその言葉を逆から一言ずつ口にしました。

「す、き、な、ひ、と、が、い、る」

「好きな人がいる?」

… アキには好きな人がいる …

「 … そういうこと」


呆然とするヒロシ、固まったまま目はうつろ …

春子はステージを下りました。

「何かごめんね … 」

… … … … …

北高潜水土木科、実習プール。

「今日は、種市とふたりで水中で単管を組み立ててもらうぞ」

潜水服を身にまとったアキはプールサイドで種市と並んで、磯野の指示を聞いていました。

「はい」

「初めての共同作業だ」

「落ち着いて、呼吸合わせればできるから」


初めての共同作業 … アキは別のことを考えてしまって、思わず顔がにやけてしまいました。

「何ニヤニヤしてるんだ、お前?」

… … … … …

ふたりで両手を取り合ってプールの底に沈んで行きます。

底に着くとそのまま、ゆっくりとした足どりで単管に近づいて行きます。

作業は続き、アキは次の動作に移ろうと振り向いた時、丸窓に人影 … 誰かが覗いているのに気がつきました。

… 人影はヒロシでした。何か思い詰めたような顔。

丸窓へ近づいていくアキ、ヒロシは汚れたガラスに指で何か書き始めました。

「るいがとひなきす」

窓の外に書かれた文字は反対向きで、アキが読めたかどうかはわかりません … ただアキはじっと見つめています。

「お兄ちゃん?」

偶然、実習場の前を通りかかったユイがヒロシを見つけました。

振り向いたヒロシ、丸窓から見えるプールの中には潜水服を着たアキがいました。

… アキは自分の体がゆっくりと水面へ浮かび上がって行くのを感じていました。

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