NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月10日 (金) | 編集 |
第35話

数日後、観光協会に池田が再びやってきました。

ユイの両親と春子にテレビ番組の企画について説明するためです。

「『5時だべ!わんこチャンネル』という30分番組の中の『アイドルさ会いさ来い』ってコーナーで地方限定のアイドルの卵と言いますか … 地域社会に貢献する県内の女子高生を紹介しています。

おふたりに関してはウニ丼販売の様子とオフを取材しつつ関係者の声を織り交ぜ、北鉄や商店街、つりがね洞などの名所を紹介させていただき … 」


池田の話の途中、ユイの母よしえがスタイリストがつくかどうか確認しました。

「奥様は元女子プロでしたので、こういう … 」

「女子アナだよ」


保がよしえの経歴を言い間違えて、功に訂正されました。

「海女さんのスタイルと学校の制服以外は基本ご自前でお願いいたします、飾らない姿を撮りたいので」

「自宅にもカメラ入るんですねえ」


企画書に目を通していた春子が尋ねました。

「ええ、差支えなければ … 」

「“危ない輩”が家や漁協に押しかけたりしないかしら?」


返事に困る池田。

「学校にも入るんですね、“危ない輩”が窓ガラス割りに来たりしないかしら?」

「学校には許可を取ってありますんで … 」

「海女の衣装は露出が多いんで下にタイツでも履かせないと、“危ない輩”が … 」

「危ない輩はこの時間テレビを観ません!」


“危ない輩”を繰り返す春子にいらついた池田が語気を強め、テーブルを叩きましたが、反対に春子に凄みを利かせて睨まれました。

「いや失礼 … でもお母さん、そんなに過敏にならなくても、ウチのターゲットは主婦 … 」

春子は池田の話は受け流して、アキに尋ねました。

「アキ、本当に大丈夫なの? どうしても出たいの?」

アキはコクコクッとうなずきました。

「テレビに出るということは、“危ない輩”に素顔をさらすってことなのよ … 無言電話にピンポンダッシュ、盗聴盗撮ストーカー行為、黒塗りのワンボックスカー … 

“危ない輩”の“危ない攻撃”に四六時中苦しめられて、一生日陰を歩く覚悟があんたたちにできてるの?」


エスカレートした脅しに怯えて泣き出したアキを見て、大吉が春子を止めました。

… … … … …

「考え過ぎだよ、天野 … 一回ぐらいテレビに出ただけでそんな被害にあうわけないだろう?」

功も春子を諌めました。

「それにほら、マネージャーも復活したことだから」

保の指さす方、事務所の片隅にいつからいたのか、うつむいたヒロシが座ってだるまストーブに当たっていました。

「ストーブさん … 」

「もう、吹っ切れたのよね?」


しおりにそう言われて、ヒロシは力なくうなずきました。

「あの、あたしが心配なのは、アキよりむしろユイちゃんなんです … アキは平気よ、田舎が好きで田舎のためなら何でもやる子だから … でもユイちゃんは違う、いずれここを去るでしょ?」

春子に聞かれて、ユイは躊躇なくうなずきました。

「その時に大人たちが快く送り出してくれると思う? … あんたのおかげで北鉄も観光協会も繁盛してるの、田舎に利用されてるの、わかるでしょ?

… めんこいめんこいって煽られて乗せられて、背中押されて、都会に行ったら、ツラい思いする絶対!」


しかし、ユイはけろっとした顔で答えました。

「ご心配ねぐ … おらも田舎を利用してっから、ご心配ねぐ」

ユイの訛りに唖然とする一同。

「なんか開き直ってキャラ変えるそうです」

アキが代わりに説明しました。

「あ、訛ってない方が良ければ戻しますが」

ユイは池田に聞きました。

「えっ、いや、いいんじゃない」

ユイは立ち上がり皆に向かって言いました。

「こう見えて、おら自分のことわがってるから … 温かく見守ってけろじゃ」

… … … … …

「何だろう? … 何かすごく新鮮」

「んだな、ただ訛ってるだけなのに癒されるな」


保と大吉もユイの訛りを支持しました。

春子はユイが自分が思っていたよりずっとしっかりとした考えを持っている子だと知りました。

「どうする、天野? … ウチは応援しようと思う」

功はよしえと顔を見合わせて春子にそう言いました。

「 … じゃあ、ウチも今回は許します」

喜び合うアキとユイ。

「ただし、条件があります … 大吉さん、期限決めましょう?」

春子はアキとユイが町興しに協力する期限を決めることを条件に出しました。

「それ決めないと、延々やらされそうで怖いから」

功も春子の考えに賛成しました。

「いつまで?!」

「できれば … あと3年」


これにはさすがに誰もが驚き、保でさえ「図々しい」と言いました。

「いやいや、あと3年黒字出さねば、北鉄は廃線に追い込まれるから … 」

「それは、自分でなんとかしなさい、駅長でしょ?!」


ブチ切れた春子にどやされて、大吉は直立不動になって返事しました。

「じゃあ、来年の3月までにしましょう … 高2の間は協力を惜しみません、でもどんなに人気が出てもどんなに観光客が押し寄せても、3月で辞めさせます … わかったあ?」

こうして、アキとユイは情報番組に出ることになり、カメラがふたりの生活に密着し始めました。


… … … … …

天野家の作業小屋。

いつものように海女クラブのメンバーと珠子がウニ丼の仕込みを手伝っているところへ、カメラを持った池田が撮影に訪れていました。

「 … って言うか皆さん、普段通りが良かったんですけど … 」

いつもと違うのは、皆の格好でした。

やたら派手な色のものを身につけ、いつもはしないメイクもくどいほどしていて、どう見ても仕込みの作業に携わる格好ではありません。

「普段通りだべ?」

「んだ、普段より薄いぐれえだあ」


格好やメイクだけでなく、カメラを意識しすぎて動きもぎこちなく、普段のようにテキパキ動くことができません。

「 … カットカット、普段通りです」

… … … … …

そして、放送当日がやって来ました。

『5時だべ!わんこチャンネル!』

軽快なテーマ曲が流れ、MCの福田萌がタイトルコールをするとテレビの画面に北三陸駅が映って、緊張した面持ちの吉田がメガホンを取ってアナウンスを始めました。

『ま、まもなく、ミス北鉄のユイちゃんと海女のアキちゃんを乗せた列車が到着しまあす』

雄たけびを上げて、一斉に走り出すオタクの群れ。

『大人気!女子高生2人組 ミス北鉄ユイ&海女のアキ』というキャッチ、満員の車両の中、番重を下げてウニ丼を売るユイとアキの映像に切り替わりました。

『ご覧ください、この人気! ふたりがウニ丼を車内販売を始めてから売り上げが5倍に伸びたそうです』

なまりすぎる海女 天野アキちゃん(16)、初代ミス北鉄 足立ユイちゃん(16)ふたりを紹介するテロップ。

『アキちゃんのお祖母ちゃんでウニ丼の生みの親である夏ばっぱこと天野夏さんにもお話を伺ってきました』

夏だけでなく隣には忠兵衛も並んだツーショットが映し出されると、漁協に集まってテレビ鑑賞している皆から歓声が上がりました。

「色男!」

「黙って聞けえ、色男しゃべるから!」


テレビの真ん前に陣取っている忠兵衛が得意げに言いました。

『Q アキちゃんはどんなお孫さん?』

『はい、北三陸はですね、リアス式海岸の優れた漁場で海の幸に恵まれて … 』


忠兵衛が少し言葉に詰まると組合長が囃し立てました。

「色男、目が泳いでるぞお!」

『 … 質問、何でしたっけ?』


テレビの夏が代わって答えはじめると、本人は見ていられずに立ち上がってしまいました。

『まんず、最初はやかましい童が来たと思いました。

海女になりてえなんて今時珍しい娘っ子で、何べんも流されて溺れて、それでもあきらめなかったのは立派だと思いました』


… … … … …

『そうなんです、アキちゃんは現役の海女さんで夏の間は海に潜ってウニを獲ってるんです … 観光協会のホームページにアップされたその動画が何と100万回以上再生され人気爆発!

現在アキちゃんは北三陸高校の潜水土木科で南部もぐりを習得中です』


種市と磯野が映し出されました。

『わが潜水土木科にとっては8年ぶりの女子生徒ですので、期待も注目度も高く … 本人もやる気まんまんで実習に励んでおります』

『 … やってるやってる!』


種市の横で相槌を打つだけの磯野。

『Q どっちがタイプ?』

質問に戸惑う種市を押しのけて磯野がカメラの前にしゃしゃり出ました。

『俺、ユイちゃん、断然ユイちゃん!』

… … … … …

『そのユイちゃんは、初代ミス北鉄に選ばれた正統派美少女』

大吉と吉田のツーショットに切り替わりました。

『おかげ様で北鉄も20年ぶりに黒字に回復しました、はい』

緊張した笑顔の大吉、過呼吸のような状態の吉田は何を言っているのかよくわかりません。

池田がスタジオのカメラに戻す合図を出しました。

『はい、というわけで今日は北鉄のユイちゃん、海女のアキちゃんがスタジオに来てくださいました』

MCに紹介されて、車掌姿のユイと海女姿のアキが登場。

カメラを向けられると普通でいられなかった大人たちに比べて少女たちの振る舞いは堂々としたものでした。

北三陸の人たちは、それぞれいろんな場所のテレビの前でふたりに拍手を送りました。

何だかんだ言っても春子の目はテレビに映ったわが娘の姿に釘付けになっています。

『可愛いですね … アキちゃんは夏、海女さんとして海に潜っているんだよね? … じゃあ、今日はウニの殻をアキちゃんに割ってもらいましょう』

ワゴンに乗せられたウニが目の前に運ばれてきました。

『じぇじぇっ』

ウニを手にしようとしたアキが驚いて手を引っ込めました。

『えっ、今のなんですか?』

『いや、生ぎてると思わなくて … 』

『北三陸地方では、びっくりした時にじぇじぇって言うんです』


ユイが説明しました。

… … … … …

『もうあまり時間もないようです、最後に地元北三陸のPRお願いします』

まずはユイ。

『はい、北三陸は景色もきれいで、豊富な海の幸とあと琥珀が自慢です』

「ありがとう!」


リアスでテレビを見ていた勉さんがコブシを掲げました。

… 採掘場でストレス発散させてもらったお礼でしょうか?

『 … 北鉄さ乗って、夏ばっぱのウニ丼さ食いさ来てけろ』

次はアキの番です。

『はい、え~っと、まめぶを食べにきっ』

突然、画面がニュースセンターに切り替わってしまいました。

『番組の途中ですが、リーマンショックに関する速報です … 』

「いやいやいや、申し訳ない、ニュース入っちゃった」


池田が出てきて、アキに詫びました。

色々ありましたが、ふたりのテレビ出演の宣伝効果は凄まじく、次の週末は過去最高の人出 …

… … … … …

かと、思いきや …

「おかしいなあ、何で客来ねえんだ?」


いつもの週末に比べて客が少ない駅舎を見て、大吉は首を傾げました。

「誰も見てなかったんじゃないの?」

興味ないように答えた春子です。

「どうやら逆効果だったようですね」

「あ、カルキ」

「ヒビキです」


… 久々に登場のヒビキ一郎は、テレビ出演によって、インターネットのファンが離れて行った可能性があると推測しました。

「そんなあ!」

「その証拠に動画のカウンターが伸び悩んでいる … オタクは食いつくのも早いですけど、離れるのも早いですから」


読み違えたか大吉!

ところが …

観光協会のふたり、保とヒロシが駆け込んできました。

「国道のバイパス付近で3キロの渋滞だそうです」

「 … どういうこと?」

「岩手ローカルの番組だったから、皆ほら電車じゃねく車やバスで来るんじゃねえかな?」

「くそう、許すまじモータリゼーション!」


今度は電話を受けていた吉田が飛び込んできました。

「駅長、観光客120人を乗せたバスが、渋滞に巻き込まれたので、電車発車を5分~10分遅らせてくれって!」

「何ぃ?!」

「どうします、待ちます?」

「 … 待ってやろうじゃねえか、第3セクターなめんなよお!」

結局、この日も大繁盛でアキもユイもくたくたに疲れて家に帰りました。


… … … … …

家路をたどるアキは、我が家の下の道路に見慣れた車が停まっていることに気づきました。

「パパ?」

紛れもなく父、正宗のタクシーでした。

急いで坂を上って玄関の戸を開けると、正宗が忠兵衛と囲炉裏を挟んで酒を酌み交わしているではありませんか?!

「パパ、何やってるの?」

「何って、会いに来たんだよ」


当然のように答える正宗。

「え、何で?」

「だってお前、明日誕生日だろう?」

「じぇじぇじぇ!」


もしかして、自分の誕生日忘れてた?

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