NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月18日 (土) | 編集 |
第42話

「あんた、船さ乗りてえんだべ? 顔見てたらわかる … あんた、海恋しくなったんだべ、マグロ船さ乗って沖さ出たくなったんだべ?」

「んだなあ … 」


夏に聞かれて忠兵衛はあっさりと認めました。

「じぇじぇじぇじぇ!」

「 … 行くのは勝手だけどさ、温泉くらいつきあってあげなよ」


春子はそう言いましたが、少し考えて忠兵衛は頭を振りました。

「いや、別れがつらくなるじゃ … 」

… … … … …

アキは離れで机にうずくまっている夏に声を掛けました。

「ばっぱ、大丈夫か?」

夏はひとりごとのようにつぶやきました。

「ああ、こん時ほど、漁師の家さ嫁いだこと後悔するわ … せわしねえ男だ、ちょっとはのんびりすりゃいいのに … 」

春子に促されて母屋から出てきた忠兵衛が離れの入り口で夏に話しかけます。

「夏さん、すまねえ … おらどうやら、自分で思ってたほど、ジジイじゃなかったみてえだ … 陸さいてえのはやまやまだけど、そしてら本格的にジジイになっちまう。

ジジイと一緒にいたら、夏さんあんたもババアになっちまうべ、それだけは我慢ならねえ」


… … … … …

「とっくにババアだ … 」

そう言い捨てると、夏はすべて吹っ切ったように立ち上がり離れから出てきました。

「あ~っ、ははは、いがったいがった、このままずっと家さいられたら息が詰まるわ … 毎日弁当こさえて、洗濯して、晩酌の支度して … おらが先にくたばるわ!」

夏の悲しい悪態でした。

「お母さん … 」

「春子、写真館電話しろ、遺影撮りなおしだ!」


忠兵衛は夏に頭を下げました。

「夏さん、すまねえ、もう今年で最後にすっから」

「去年も一昨年も、そう言ったべ … 

いけいけ、インド沖でもどこでもさっさと行け! もう帰えってくんな!」

「去年も一昨年も、そう言われた ははは」


泣き笑いの忠兵衛、そして夏 …

… … … … …

その日、お父さんの送別会が急遽行われました。

梨明日の集まった漁協や海女クラブの面々、足立兄妹 … 何故か今回は磯野の顔も見えます。

「はい皆さん注目! 宴もたけなわですが、ここで中締めとして、本日の主賓天野忠兵衛さんから一言いただきたいと思います」

大吉が忠兵衛にマイクを渡しました。

「ええ、この度は醜態をさらして申し訳ございません」

ステージに立った忠兵衛は最敬礼しました。

「わたくし天野忠兵衛、昭和36年に初めて遠洋に出て以来、マグロ一筋でやってまいりました … 今年は娘夫婦と孫にも会えで、一時は引退も考えましたが …

こうなったら生涯現役のつもりで人生という航海を楽しみたい所存でございます」


拍手喝采。

「わたくし同様、今後とも天野家をあたたかく見守ってやってください!」

… … … … …

喫茶タイムが終わって中締めで一度、店の外に出た一同。

別れを惜しんで泣く者、それぞれに忠兵衛に花向けの言葉をかける者。

「先輩、くれぐれもご無事で」

「若けえ者に張り合ってよ、無理するんでねえぞ」

「その元気があったら心配ねえ … 」


… … … … …

「ねえ、本当にいいの、寂しくないの?」

後片付けをしながら、春子は夏に尋ねました。

「去る者は追わずだ」

「またそれだ」

「毎年毎年大騒ぎして、ふっ … いなくなって清々するわ」

「あのね、全然追ってこないっていうのは、それはそれで寂しいもんなんだよ」


… 自分の経験とダブらせて(?)話す、春子。

「あ、勝手なこと言うんでねえ、バカこの」

「去る者だって、ちゃんと送り出してもらいたいんだよ」


… … … … …

「ごめん、夏ばっぱ、結局ひとりも減ってねえ」

店の外で待機していた連中が二次会の為に梨明日の入り口から入ってきました。

「むしろ、増えてしまいました」

勉さんが弟子の水口を連れての途中参加です。

ヒロシとユイの父、功も入ってきました。

… … … … …

主賓の忠兵衛はといえば、駅の待合室でアキとユイを相手に話をしていました。

「ねえ祖父ちゃん、遠洋漁業っておもしれえ? … 船の上ずっといるんでしょ、退屈しねえの?」

「するさ、そりゃあ、もの凄げえストレスだ … 男ばっかり、四六時中顔つきあわせてよ、飯もほぼ毎日一緒、狭いベッドさ横になっても疲れ取れねえ」

「私無理、絶対」


ユイが言うと忠兵衛も「おらも無理だ」と言って、声を上げて笑いました。

「じゃあ、なして行ぐの?」

「余計なこと考えなくて済むからな … 陸さいる限り、おら日本人だ、日本の常識で量られるべ? … でも、海は世界中つながってるべ、中国の国だからって、中国語しゃべるわけじゃねえ、アメリカのマグロも英語しゃべんねえ、だからおらも日本語しゃべんねえ …

マグロは魚類、カモメは鳥類、おらは人類だ」


アキは尊敬のまなざしで忠兵衛を見つめました。

「かっけえ!」

「えっ、何?」

「かっこいいって言ったんです」


ユイの説明で意味が分かった忠兵衛。

「ほらな、日本語もわからなくなってる へへへへへ」

そして、忠兵衛はふと漏らしました。

「もうどこで死んでも同じだべ」

「死んじゃだめだよ!」


忠兵衛は改めてアキの顔を見つめながら尋ねました。

「アキ、北三陸が好ぎか?」

「うん、おらここが一番好きだ」

「そうか、アキがそこまで言うんだったら、帰ってくるべえ」


忠兵衛はアキの頭をなでながらそう言いました。

… … … … …

ふいにアキは思い立って売店でミサンガを買うと忠兵衛に渡しました。

「手首さ巻くの、お守り … 自然に切れる時、願い事が叶うんだって」

「ああ、漁協でおばちゃんたちが … 」

「それ言っちゃダメ、効き目が薄れるから」


ユイが忠兵衛の言葉を遮りました。

「願い事か特にねえなあ」

アキに巻いてもらった手首のミサンガを見ながら忠兵衛は言いました。

「まあいいんじゃん、それ見たら家族のこと思い出せるし」

ユイにそう言ってもらって、アキは笑いながら自分のミサンガも忠兵衛に見せました。

「そうだね、お揃いだし」

… … … … …

「アキ、大変大変!」

突然、正宗が店から慌てて飛び出して来ました。

「ママがカラオケ歌うって言ってる」

「じぇじぇじぇっ!」


… … … … …

急いで店に入る3人。

「おお、忠兵衛さん、ほらほら」

主賓の忠兵衛はステージの前に作った特等席に夏と並んで座らされました。

「正宗さん、あんたがこないだ入れた歌何だっけ?」

大吉が尋ねました。

「ああ、『潮騒のメモリー』 … 」

ついに母の歌を生で聴く機会がやってきた … アキは期待に胸を躍らせていました。


そして、春子はステージに上がりました。

「一番だけね、一番だけ … 」

「いよお、待ってました!」


イントロが流れ始め …

♪来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー

スローなテンポのサビから始まったその曲。

アキの目と耳はステージの母にくぎ付けでした。アキだけでなく、アイドルを目指しているユイも同様です。

春子の歌声は甘く、以前デモテープで聴いた高校生の頃とはまた違った感じでしたが、曲調にピッタリでした。

北へ帰るの 誰にも会わずに 低気圧に乗って 北へ向かうわ

彼に伝えて 今でも好きだと ジョニーに伝えて 千円返して …


歌いこんでいるような、身振りも慣れた感じで、まるで自分の持ち歌のようです。

♪潮騒のメモリー 17才は寄せては返す 波のように激しく

満足そうな忠兵衛とは裏腹に夏は一度も顔をあげて春子のことを見ようとはしません。

サビは一気にアップテンポになります。

♪来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー

来てよ タクシー捕まえて 波打ち際のマーメイド … 早生まれのマーメイド


拍手 …

春子の歌声に聞惚れる一同 … 漁に出る忠兵衛の送別会で歌う春子 … 20年以上前の光景の再現でした。

… ひとり辛い表情の夏がいました。

一番だけの約束でしたが、春子は歌い続けました。

♪置いてゆくのね サヨナラも言わずに 再び会うための 約束もしないで

北へ行くのね ここも北なのに 寒さ こらえて 波止場で待つわ

潮騒のメモリー 私はギター …

普段、不機嫌でガサツな母がこの時ばかりは、まるで別人に見え、アキはただその歌声に身をゆだねていました。

「かっけえ … 」


あまちゃん 春子 潮騒のメモリー

『潮騒のメモリー』は未収録(当然)、マーメイドが出てくる『渚のハイカラ人魚』収録、『スターダストメモリー』という曲もありまして …

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