NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月22日 (水) | 編集 |
第45話

2009年2月。

北三陸では、2月に降りはじめた雪が5月頃まで残ります。

サンタさんのクリスマスプレゼントは携帯音楽プレイヤーでした。


ホームルームは始まっているというのに、アキはイヤフォンをはめたまま音楽プレイヤーの操作に夢中で、教室に磯野が入ってきたことにも気づいていません。

「え~、1月に受けてもらった潜水士の資格試験の結果が来ました。」

磯野は何人かの名前を読み上げました。名前を呼ばれて喜ぶ生徒。

「 … 以外は全員合格!」

ぬか喜びの数名を除いて、教室中に歓喜の声が上がりました。

やっと気づいたアキは、慌ててイヤフォンを外して磯野に聞きました。

「天野は?」

「あ? 不合格じゃねえんだから、合格だべ、この」

「じぇじぇっ」


喜びがじわじわとこみ上げてくるアキ。

「はい、では授業を始めます」

「やったあああ」


アキは叫びながら、教室を飛び出して行きました。

その後ろ姿を唖然として見送る磯野。

「 … そんなに自由か?!」

… … … … …

種市の姿を探すアキ、実習プールにいるのを見つけました。

「先輩、おら資格試験受かっ … 」

ザッブーン!

プールに水しぶきが上がりました。

振り向いた種市、水面に大きな波紋が広がるのが見えます。

「天野 … ?!」

… … … … …

合格したことを種市に少しでも早く知らせたくて、プールがあることを忘れてそのまま直進してしまったアキ、すぐに引き上げられましたが、制服はおろか全身ずぶ濡れで震えています。

「いがったな天野、よく頑張った」

「は、はい」


種市は祝福して、褒めてくれました。

「岩手では女子の合格者は他にいなかったそうだ … つまり、今年度ただひとりの女潜水士だど」

アキの濡れた髪をタオルで拭きながら磯野も褒めました。 受験1ヶ月前の居残りテスト3点からよくぞ合格までこぎつけたものです。

「北高にとっては8年ぶりだと、喜べ」

「はい … それより、しぇんぱい(先輩)」


種市の手を取って部屋の隅へと連れて行きました。

「ただひとり」だろうが「8年ぶり」だろうが、アキにはどうでもいいことでした。

アキにとって大事なことは …

「例のやくしょく(約束) … 」

「約束?」


… … … … …

それは、アキの誕生パーティの夜のこと。

『もし、資格試験さ受がったら … おらとデートしてけろ』

… … … … …

「ああ … 」

「覚えてますか?」

「うん … 覚えてる、『ゴーストバスターズ』も込みで覚えてる」


言葉を待つアキに種市の態度は煮え切らないものでした。

「あ、まあそのうち … 」

「今日がいいんですけど」


せっかちなアキに戸惑いの表情を見せる種市。

「だめですか? … おら、そのために頑張ったんですけど」

『頑張るって言葉大っ嫌いなんです、私』

『アキちゃんは先輩のこと好きなんです … それなのに気づかないふりして、頑張ってるなあなんて、そんなの残酷だと思う』

種市の脳裏をユイに言われた言葉がよぎりました。

「頑張りゃいいってもんじゃねえべ」

珍しく大きな声をあげてしまいました。

ポカ~ンとするアキ。

「どうした、種市?」

隠れて様子を窺がっていた磯野は思わず声を掛けていました。

「ごめん、また今度な … 」

アキにそう言い残すと種市は出て行ってしまいました。

… … … … …

北三陸駅。

駅務室から出てきたのは、足立功です。

あとを追うように出てきた大吉。

「いやいや、ちょっと意味わかんないべ?!」

「まだ決まった訳じゃないんだよ、そういう意見が議題に上ってますっていうね … 」


功はそのままリアスに入りました。執拗に後に続く大吉。

「誰ですか先生、誰が言いだしたんですか?」

「だから、市長だよ」


カウンターに腰かけながら、功は続けました。

「あれはもともとモータリゼーション推進派だからね、北鉄廃線をマニフェストにして当選したわけだから」

「あの植毛野郎め! … ウーロンハイ、焼酎抜き!」

「何、どうしたの?」


ただならぬ大吉の様子に春子が訳を尋ねました。

「市長が、北鉄を廃線にしようとしているって!」

それを聞いて、のんびりと昼食を取っていた吉田も慌てだしました。

「 … 年度末になるとな、予算の見直しだ削減だって、騒ぎ立てる奴が多くてね」

功はうんざりして言いました。

赤字続きの北鉄ですが、今年はアキやユイの効果もあって黒字にはなっていました。

「北鉄は市民の大事な足なんです、病院に通うお年寄りや通学の学生さんは?」

「バスでまかなえるそうだ」

「バ・ス … 」

「バスガス爆発、バスガス爆発、バスガスバツ … バス、バス、バス」


へなへなと崩れ落ちる大吉と吉田でした。

「私もツラいよ、今年は開通25周年だから何とかしたいとは思うんだけどね」

功は、立場上、市長を擁護しなくてはならないと説明しました。

… … … … …

「アキちゃんとユイちゃん、呼んでくれ … 」

カウンターを這い上がりながら大吉が春子に言いました。

「何、またあのふたりに頼る気?」

あきれる春子。

「この間、じじいふたりが何か調子いいこと言ってましたよね、何でしたっけ?」

大吉は功に尋ねました。

… … … … …

数日前 …

ひまつぶしに勉さんの隣で琥珀磨きを手伝っていた功に、大吉が観光協会と北鉄で大々的なイベントをやって盛り上げたいと相談した時のことです。

「いいねえ、そういうの大好き」

「焚き付けないでくださいよ」


無責任に後押しする功のことを春子がたしなめました。

「だってこれから冬だよ、雪景色だよ、つまんないよ」

「雪ん中走る北鉄もなかなかのもんですよ」


勉さんの言葉で功はひらめきました。

「あ、だったら、お座敷列車なんてどう?」

興味を示す大吉。

「車両を改造して、掘りごたつにして、宴会やりながら、北三陸と畑野の間往復するんだよ」

… … … … …

「お座敷列車か!」

「 … じじいって私のことか?」


大吉は都合の悪いことは耳に入りません。

「メッチャクチャ金掛るじゃないですか?!」

吉田の危惧を大吉は一蹴しました。

「だから、アキちゃんとユイちゃん呼んで、客呼ぶんだべ! … 転んでもただじゃ起きない北三陸鉄道、起死回生の一大イベント仕掛けるぞ!」

功に伺いを立てる大吉。

「 … あ、いや、儲かる … 盛り上がる」

よくよく考えて、ほくそ笑む功。

お墨付きが出ると、大吉は早速に功を連れ出して行きました。

… … … … …

観光協会。

急遽、呼び出されたアキとユイ。

「何でお父さんいるんだろう?」

首をかしげるユイ。

ホワイトボードを使って、ヒロシが説明し始めました。

… 何故か、岩手こっちゃこいテレビの池田がカメラを回しています。

「北三陸、畑野間の所要時間が約1時間ですので、往復2時間飲み放題でどうでしょうか?」

料金はひとり1万円と聞いて、功が「高いなあ」と口を出しました。

「でも、車内の改造費もかかるし、食事もお酒も出すわけですから … 」

「お前は消費者の気持ちがわかってない、気軽に参加できるのはせいぜい5,000円くらいだろう」


反論しようとするヒロシを「発案者は私だ」と黙らせました。

… … … … …

「北三陸鉄道25周年を記念して、お座敷列車が走ることになったの」

アキとユイにケーキを出しながら、しおりが事の次第を教えました。

… 観光協会でケーキが出るときは、何か良からぬ企みがある時 …

「座敷が走るんですか?」

「ううん、車両を座敷に改造するの、畳を敷いてね」


しおりはアキの質問にできるだけ丁寧に答えてあげようとしますが …

「電車の中に誰かが住むんですか?」

「 … 落ち着いてアキちゃん、そうじゃないの」


ユイがもっともらしい顔をして口を挟みました。

「座敷童よ、座敷童が走るんですよね」

「そうなんですか?!」


オカルト好きのアキは俄然興味を示します。

「まあ、実物見ればピンとくるだろう」

大吉がとりなしました。

… … … … …

「とにかく、3月にそういうイベントを企画しているんで、是非協力してほしい」

「北鉄とふたりの … まあファンの集いだね」


保がうまいことまとめました。

「そのお座敷列車を準備段階からウチの番組がレポートします」

というわけで先ほどからカメラを回していたのでした。

「あ、じゃあ今の座敷童の件、カットしてください」

自分のイメージダウンにつながることは抜け目なくチェックするユイです。

「でね、例によって全国からお客さんが殺到すると思うんだ」

「もちろん、高校生だから隣に座ってお酌とかそういうサービスはできないんだけどね」


カメラ目線の吉田と大吉の後を受けて、ヒロシがふたりに説明します。

「その代り、往復2時間ゲームやったり、一緒にご飯食べたりするんだけど、君たちふたりから … 」

アキとユイが急に立ち上がり例のポーズをとって声を合わせました。

「JJガールズです!」

「 … ジェイジェイガールズから、日ごろの感謝をこめて」


兄の話など、そっちのけでユイがアキに耳打ちします。

「JJガールズってダサくない? … お兄ちゃんが口に出して言ったら、超ダサいって思っちゃった」

「じゃあ、ウニ娘。にすっか?」

「いいね、略してウニむす!」

「何でもいいよ!」


声を荒げるヒロシにユイは冷めた口調で返しました。

「何キレてるの?」

「キレてねえよ」

「キレてるじゃん ふふ」

「やめなさい、そういうのは家でやりなさい」


功がふたりを諌めました。

「お前、ちょっと人気が出たからって調子こいてるんじゃねえぞ、ブス」

「ああ、ひどい! マネージャーがタレントにブスって言う? 許せない!」

「やめなさい、お前たちは兄妹なんだから! やめなさい!」


兄妹喧嘩も一部始終、カメラに収めている池田。

… … … … …

「大吉君?」

気がつくと大吉が机にうずくまって嗚咽していました。

「泣いてるんですか、駅長?」

「何か皆、北鉄のために話し合ったり、ぶつかり合ったりしてくれて」

「別に北鉄の為じゃ … 」

「俺うれしい、本当にうれしい!」


雄叫びを上げる大吉に功は言いました。

「大吉君ね、まだ廃線になるって決まった訳じゃないんだよ」

「廃線?」


アキたちには初耳でした。

「そうなんだ、俺たちの未来はこのお座敷列車にかかってるんだあ!」

「重っ … 」


ドン引きのユイ。

「ああ、だから、日ごろの感謝をこめて … その、歌を一発」

… … … … …

「歌、アキが?」

会議が終わって、リアスに戻った大吉が春子に報告をしました。

「カラオケの機械、お座敷列車に積み込んでさ、最後に一曲ふたりで歌ってくれたら盛り上がるなって」

「何でもいいんですよ … ♪北三陸鉄道はwow wow wow wow」

「絶対嫌です、そんなの!」


ユイが吉田のことを睨みつけました。

「ユイちゃん俺のこと嫌いなのかな?」

吉田が気にしていますが、ヒロシはあたりさわりのない返事をしました。

「さあ、家ではいつもあんな感じなんで」

当のユイは選曲に夢中です。

「ねえ、いいよね春ちゃん、1曲くらい?」

「本人次第だけどね … ただ約束は守ってくださいね」


とぼけようとする大吉に春子は念を押しました。

「どんなに人気が出ても、観光客が押し寄せても、3月いっぱいで辞めにするって言ったよね?」

「 … わかってますよ、お座敷列車を最後にアキちゃんには卒業してもらいます」

「ごめんね、北鉄が大変だっていうことは分かってるんだけどさ … それとこれとは、話が別だからさ」


… … … … …

「っていうかさ!」

アキがいきなりテーブルを叩いて立ち上がりました。

「 … どうしたの?」

ユイに尋ねられて、アキは口をとがらせながら言いました。

「おめでとうは?」

「何?」

「今日、おら潜水士の試験、受がったんですけど … まだ誰にもおめでとう、言われてないんですけど」


… その前にきちんと報告しなければ、誰にもわからないと思うけど …

「おめでとう」

「遅い!!」


すかさずヒロシが応えましたが、怒鳴り返されました。

… この町には、アキの口のきき方を叱る大人はいないのでしょうか?

「誰にも言われてねがったのか?」

大吉が尋ねました。

「誰にも言われてねがった!」

「種市君にも~?」


春子に突っ込まれると、アキの顔がとろけだしました。

「へへへ … 」

「言われてるじゃん!」

「メールも来ましたあ!」


機嫌が直ったアキと裏腹に落ち込んでいるヒロシを見て吉田が傷口をなぞりました。

「あれあれ、どうした? 足立家の温度差が凄まじいな」

「おかまいなく … 」


… … … … …

アキはけろっとして言いました。

「ごめんごめん、歌だよね … こないだママが歌ったの何て歌だっけ?」

「えっ?」


アキは音楽プレイヤーを取り出して、曲のリストを確認しました。

「『潮騒のメモリー』だ、あれがいい」

「入ってるの?」

「ネットで見つけたんです、映画の主題歌だったんですね」


ユイの家のパソコンでダウンロードしたのです。

「んだんだ、俺がもう北鉄の社員だったから20年ぐらい前か … あれ、主役誰だっけ?」

「鈴鹿ひろ美」


春子が答えると、ヒロシが驚きました。

「えっ、あの!」

「確か海女さんの映画だよな」

「主題歌は誰が歌ってるんですか?」

「鈴鹿ひろ美」

「えっ、あの!」


またまた驚くヒロシ。

「あの!」って言われても「どの?」って感じでしょうが … 「この!」ポスターを見れば、ああ「あの!」って思うでしょう。

「今、魅惑の東北へ」 … 北三陸の駅舎にも静御前に扮した「鈴鹿ひろ美」のNR東北のキャンペーンのポスターが貼られていました。

清純派女優として華々しくデビューして四半世紀、今や日本を代表する実力派女優 … 「あの!」「鈴鹿ひろ美」です。

… … … … …

「あの人、歌なんか出してたんすか、へえ」

まだ幼かったヒロシには歌手時代の鈴鹿ひろ美の記憶はありませんでした。

「デビュー曲だ、家にレコードあんだけどな」

「見てえなあ、『潮騒のメモリー』久しぶりに」

「DVDになってねえの?」


皆がそれほどまで懐かしがる映画をアキも見たくなりました。

「なってない … っていうか、あんた歌えんの?」

いつもにも増して不機嫌そうに春子が聞きました。

「えっ?」

「あれ、難しいよマジで … あんたの歌なんて小学校の学芸会以来聴いたことないんですけど」

「それ合唱だよね?」

「ほとんど聞こえなかったって言うか … 口すらあけてなかったもんね?」

「やっばいやばい、こりゃ期待しちゃいけないパターンだな」


うなずき合う一同。

… … … … …

「歌えるもん!」

… と、強がって見せたアキですが、春子の言うとおり、人前で歌ったことなど一度もなく … カラオケもほぼ初体験。


しかし、ヘンな負けん気だけは人一倍あるアキ。

まだ時間は早いのですが、カウンターの後ろのパーテーションを動かしてステージの準備を始めました。

マイクを手にするアキ。

「あ~あ~、テステス」

『潮騒のメモリー』のイントロが流れ始めました。

♪来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー …

… 何とも言えません …


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