NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月28日 (火) | 編集 |
第50話

「ユイちゃん … 」

春子の目くばせに気づいたアキが玄関を見ると、そこにはユイが立っていました。

「こんばんは … 」

あこがれの種市先輩を親友のユイちゃんに取られちゃった …


アキの表情がみるみるうちに険しくなって、囲炉裏の傍から立ち上がると脱兎のごとく母屋を飛び出して、離れの作業小屋に逃げ込みました。

そして、中から心張棒をかってしまいました。

「アキちゃん、ごめん … でも、つきあってはないの、本当に … 種市先輩が誤解してるだけ!」

小屋の外からユイが話しかけても、アキは耳を貸さずにそこらにある箱や机を入り口に積み上げています。

バリケードを作ると、背中を向けたまま膝を抱えて座り込みました。

「ごめん、でもこんなことでアキちゃんと気まずくなりたくないから … 」

「謝らなくてもいいんじゃないの?」


春子が出てきてユイに声を掛けました。

「えっ?」

「ユイちゃん、ひとつも悪くないでしょ … ただ種市君にとって、アキよりユイちゃんの方が魅力的だったって話じゃん」


春子は作業小屋にこもっているアキにも聞こえるように言いました。

「いいのいいの、この歳になって失恋したことがない方がどうかしてるんだから」

… … … … …

春子は取りあえず、ユイを母屋に招き入れました。

「彼氏とか必要ない人なんです、私」

ユイは自分の胸の内を春子に話しました。

「だから、浮ついてるアキちゃん見てイライラしたし、ちょっと嫉妬したのかもしれません」

「正直だなあ」

「何でユイじゃなくてアキちゃんなのって思ってたし、見た目カッコいいし普通に、あと … 東京行くって言うし … 」

「ああ、東京に彼氏が欲しかったんだね」


春子はユイはアキと違って種市じゃなくてもよかったことを暗に指摘していました。

「あ、ごめん … あたしユイちゃんのお母さんじゃないからさ、どうしてもアキ寄りっていうか、ちょっとキツイ言い方になっちゃったね …

でもね、やっぱり自分の娘は可愛いのよ」

「ごめんなさい」


春子は首を振りました。

「でも、あの子変わったよ … さっき、ユイちゃんのこと突き飛ばして出て行ったでしょ? あれ本気でくやしかったんだよ、前はそんなことできる子じゃなかったのに …

アキも強くなったのよ」


… … … … …

「あ~んもう、腹減った腹減った腹減ったあ!」

焼きそばを食べかけで離れにこもってしまったアキ、どうしようもなく空腹になってきてましたが、かといってユイとは顔を合わせたくない … 駄々っ子のように床にひっくり返って手足をジタバタさせていました。

その時、入り口をノックする音がしたので、アキはすかさず元の姿勢を取りました。

「アキ、ユイちゃん帰るよ」

母の声がして、続けてユイが声を掛けてきました。

「早く良くなってね、おやすみ … 」

アキは黙って背を向けたままです。

「わざわざありがとうね」

「いえ、だって … 」

「 … 親友だもんね」


ユイが憚った言葉を代わりに春子が口にしました。

… … … … …

二日後、アキは学校に行けるまで回復しました。

しかし …


アキが袖が浜の駅から電車に乗り込むと、ユイと出くわしました。

「おはよう」

いつものように挨拶をしてくるユイを避けてアキはひとり離れた席に腰かけました。

それでもユイはアキの横まで来て、もう1回「おはよう」と声を掛けましたが、アキはひとことも発さずに席を移ってしまいました。

ふたりの関係はもはや修復不可能です …

… … … … …

喫茶リアス。

「ちょっちょ、ちょっと待って、やらないって何を?」

わが耳を疑った大吉は夏に聞き返しました。

「だから、お座敷列車のイベント、アキはやらねえって言ってる … 悪いなあ、本人がそう言ってるから」

申し訳なさそうに話す夏の説明を聞いて、大吉は一瞬気が遠くなりかけました …

「じぇじぇええええっ!

それはだって、じぇじぇ … もう準備じぇ、じぇんぶ、じぇんぶ ◎×▲◆ … 」

「“じぇ”抜きでしゃべれ、イライラする!」


カウンターで隣に座っていた弥生が突っ込みを入れました。

「チケットは完売、列車の内装も完璧、総工費1,000万、お料理・お飲み物の発注もやって、あとはアキちゃんユイちゃん乗るだけだよ!?」

「そのふたりが男の取り合いで泥沼だもんな、『泥沼列車』か」


人の『泥沼』大好きな弥生が茶々を入れました。

「とにかく、やってもらわねば困るんだ!」

大吉はリアスを飛び出して行きました。

… … … … …

観光協会。

呼び出された種市を大吉、吉田、ヒロシ、保の4人が取り囲んでいます。

「まったくエライことしてくれたな、種市君よ」

「本当だよ、大人しくアキちゃんとつきあってればいいものをよ」


刑事気取りの大吉と吉田が種市に吐き捨てました。

「何が不満なんだ? アキちゃん、めんこいべ?」

「今からでも遅くない、ヨリ戻せ」


保に命令されましたが、種市はキッパリと答えました。

「いや無理っす、自分の気持ちにウソはつけねえっす」

一気に笑い出す一同。

「自分の気持ちなんかどうでもいいべえ!」

突然、吉田が大声を出しました。

「北鉄は今、存続の危機にさらされてるんだよ … お座敷列車は起死回生の町を挙げての一大イベントなんだじゃあ!」

詰め寄る大吉。

「運行中止になったら、栗原ちゃん、どうなる?」

保に聞かれて、しおりが答えた試算は、約1,500万円の損害でした。

「間違いなく北鉄は廃線だべという現実を踏まえて、もう一度聞く」

大吉が念を押して、吉田が尋ねました。

「アキちゃんとユイちゃん、君が好きなのは … 」 

「ユイです!」


躊躇せず答える種市。

「アキちゃん、めんこいべ!」

今度はヒロシが声を荒げました。

「 … ヒロシ君、さっきからそれしか言ってない」

不満そうなしおりを見て、保が声を大にして話しはじめました。

「足立君は今でもアキちゃんのことが好きなんだよ、しかもユイちゃんの実の兄だ!」

「そりゃ、複雑だ … 」


合いの手を入れる吉田。

「複雑すぎて訳わかんなくなって、たまたま近くにいた栗原ちゃんと今職場恋愛中です」

「 … そ、それは今いいじゃないですか」

「たまたまじゃねえし!」


ふたりに対する嫌味とも聞こえる保の主張、結局何が言いたいのか …

「その複雑な足立君がアキちゃんとの交際ば全力で勧めてるんだ、その気もちば汲んであと3、4日こっちさいる間だけ彼氏になれ」

しばらく考え込む種市、答えを待つ一同。

しかし返事は変わりませんでした。

「 … 自分の気持ちにウソはつけねえっす」

「お前の気持ちひとつでローカル線一本救えるんだよお!」


声を張り上げる大吉に負けないくらいの声で種市も言い返しました。

「俺だって、北鉄好きだし、無ぐなってほしぐねえっす! … でも、無理っす … 第一、今更天野に交際申し込んだって、OKしねえと思う。

不器用でバカだけど、人の本心は見抜く勘のいい奴です。

… 自分は天野を傷つけてしまった、もうつきあう資格ねえっす」


そこまで言われたら、誰も返す言葉はありませんでした。

「仕方がねえ、中止だ … 」

… … … … …

あきらめた大吉がそう宣言した時、入口の戸が開いて … 入ってきたのは、ユイと父親の足立功でした。

「私ひとりでもやります!」

「ユイ … 」

「アキちゃんの分まで頑張る、だから中止にはしないでください」


顔を見合わせる一同。

「私からも頼む、この通り!」

功は両膝をつきました。

「娘がね、毎度お騒がせをして申し訳ない … ミス北鉄としての自覚を欠いた身勝手な行動だったと本人も反省してる。

何よりお座敷列車の言いだしっぺはこの私だ、万一中止になって北鉄が廃線なんてことになれば、責任とって私は … 県議会議員を辞職します!」

「じぇじぇじぇっ」


… … … … …

♪ … 潮騒のメモリー 17才は寄せては返す 波のように激しく

「だから、感情ってものがねえのかって!」

弥生の激しい叱責の声がリアスの外まで聞こえてきました。

ちょうど店の前を歩いていたアキは足を止めて、聞き耳を立てて中の様子を窺がいます。

ひとりでお座敷列車に乗ることになったユイ、歌唱指導もマンツーマンです。叱られ役だったアキは隣にいません

「 … すみません」

「謝る時も無表情だ … マネキンか? マネキンだったら飾るぞ、ブティック今野に!」


初めて見学に訪れた功とよしえの目の前でいつもにも増して厳しい弥生の指導。

見かねた功が弥生に懇願しました。

「あの、もう少しやさしく指導してください」

「そうね、ユイは褒められて伸びる子だもんね」


よしえも口を挟みます。

「うるせえっ、ここはおらの独壇場だ! 外野は引っ込んでろ!」

… えっ、いつから?

「ユイ、頑張れよ、ふたり分だからな」

「大丈夫、叩かれても伸びる」


ユイの声は少し震えているようにも聞こえましたが、アイドルを目指す彼女はこんなことでメゲルわけにはいきません。

「歌に感情を乗せて … 」

♪わだすの~ おはがのまあえでえええ ながないでください …

弥生の後について同じように声を張り上げるユイ。

… … … … …

そっと中を覗こうとするアキ、ドアが開いて水口が出てきました。

「やあ、どうも」

アキは頭を下げて、リアスから離れて待合室のベンチに背中を向けて腰かけました。

「中に入らないの?」

頑ななアキに水口もベンチに腰かけました。

「振られたんだって?」

無神経な言葉にアキは水口をにらみつけました。

「何で知ってるんだ?」

「知りたくなくても、勝手に耳に入ってくるよ … ここの町の人らは口を開けば、アキちゃんユイちゃんだもの」


そっぽ向くアキ。

「あ、ネットの動画見たよ、あの海潜ってウニ獲るやつ … やあ、感動したよ、もっと浅瀬でちゃぷちゃぷやってる感じだと思ってたから」

少し気をよくしたのか、アキは本気獲りのことを話し始めました。

「一年に一回、沖さ出てなんぼ獲ってもいい日なんだ」

「へえ、怖くないの?」


水口が乗せるのがうまいからなのか、アキは傍に座りなおすと一生懸命話を続けます。

「そりゃ、怖えべ … あの日は特に潮の流れが速がった、でも怖えと思っちゃダメだ … 何でかわかるか?

肩をすくめる水口。

「脳みそ使うと酸素が足らなくなって、息が続かねえんだ … だから何にも考えねえで潜るんだ

今年の夏もやっから、蛇口さんも来るといい」

「 … 惜しい、水口。蛇口から出る方ね」


アキは、久しぶりに笑ったような気がしました。

しかし、それも束の間 …

「元々は東京の子だったんだよね、何処?」

「 … 世田谷区」


また背中を向けてしまったアキに水口は詮索を続けました。

「世田谷のどの辺?」

「東京の話はしたくねえ、東京なんかさ行くやつはバカだ … 浅草寺の鳩に襲われて死ねばいい!」

「えっと … それは誰に対しての暴言だろう?」


『出発、いつですか?』

『3月18日、卒業式の次の日だ』

『お座敷列車の日だ。』

『なんか、天野としゃべってると、東京さ行ぎたくなくなるな … 』

… 思えばまだ、つい数日前の会話でした。

… … … … …

その時、横を通り過ぎる人影。

「じぇっ」

アキは思わず声を上げてしまいました … 種市でした。

驚いたように振り向く種市、アキは固まったままです。

「あ、そうだ、タバコ買いに出たんだ」

気を利かせた水口は口実を作ってその場を離れていきました。

「風邪、治ったのか?」

種市に尋ねられてうなずいたアキ。

「そうか、よかったな … 」

リアスから『潮騒のメモリー』のイントロが流れ、ユイの歌声が聞こえてきました。

「あ、そうだ、東京の住所 … 」

「ごめんなさい!」


アキは逃げ出してしまいました。

… … … … …

「おかえり」

アキは返事もしないで家に上がってきました。

「おかえり」

春子はもう一度声を掛けましたが、無言でその横を駆け抜けて2階の部屋に飛び込みました。

手提げかばんを放り出すと、ベッドにうつぶせに倒れこみました。

… 春子が思っているほど、アキはまだ強い子じゃないようです …

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2013/05/29(Wed) 08:55:11 |  ケノーベル エージェント
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