NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月29日 (水) | 編集 |
第51話

ふたたび部屋に引きこもってしまったアキ、朝になっても起きてきません。

「アキ、朝ご飯持ってきたよ」

春子が声を掛けてもアキは布団にもぐったままでひとこと。

「いらね」

「いらねって、あんたお腹空いてるんでしょ?」

「いらねっ!」

「ああそう、じゃあここ置いとくから勝手にしなさいね」


春子の気配がなくなると、アキはもそもそっとベッドを抜け出して、部屋の前に置いてある食事の盆をこっそりと手に取ろうとしました。

ふと視線を感じて階段の方を見ると、こちらを見て春子が笑っています。

「いらねったら、いらねっ!」

… … … … …

お座敷列車の運行日まであと2日、北鉄および観光協会は最大のピンチを迎えていました。

アキの出演が取りやめと発表されて以来、観光協会は、問い合わせとキャンセルの電話の対応で大わらわです。

「すいません、天野アキちゃんの方が体調不良で … その代り、トシちゃんのそっくりさんがきます」

「払い戻し? あららららら … 」


… … … … …

駅舎の壁に貼られたポスターのアキの写真の上にトシちゃんのそっくりさんを貼り直している大吉と吉田。

「この人、何ができるの? トシちゃん以外に」

「マッチもやったことあるって言ってました … しょうがねえでしょ、誰も捕まんなかったんだから!」


ため息をついた大吉に吉田が逆ギレしました。

そこへ走りこんできたヒロシ。

「悲しいお知らせです!」

「その顔で明るいニュース持ってきたら動揺する」

「キャンセルの電話が鳴りやみません、現段階で座席数の3分の1がキャンセル … 」


キャンセル待ちの客に回そうにもキャンセル待ちをキャンセルする客の方が多く、キャンセル待ちのキャンセルを待つ客もキャンセル … とにかく事態は深刻でした。

「だから、アキちゃんじゃないとダメなんだよ」

「トシちゃんじゃダメだあ」


ふと売店の横にユイが立っていることに気づくヒロシ、ユイは無言で手招きをしました。

… … … … …

「だから、あたしが言っても聞かないんだって」

ヒロシとユイはリアスにいる春子にアキのことを説得してくれるように頼みましたが、返事はつれないものでした。

「おばさんは聞きたくないんですか? アキちゃんの歌、『潮騒のメモリー』」

「いやいや歌われてもねえ、聞きたくないっていうかさ …

あんたたちがちゃんと仲直りして … で、堂々と楽しそうに歌うんだったら聞きたいかなあ、おばさんも」


無言で店を出ていくユイ、あとを追うヒロシ。

何かを確信したかのように春子はニヤリと笑いました。

… … … … …

腹を空かせたアキは部屋から下りて来ました。

「夏ばっぱ、干し芋もらうよ、夏ばっ … 」

板の間にユイが立っていました。

「やろうよ、お座敷列車」

上り込んできたユイは、アキのいる台所までどんどん入ってきました。

「ごめん、こういうの最後にするから … お互い言いたいこと言い合おうよ」

「言いたいことなんか、ねえ」


目をそらしたアキはユイの前から逃げ出しました。

「アキちゃん!」

ユイはアキの後を追いかけました。

「やめてよ、おら今から干し芋食うんだ!」

部屋の中で追いかけっこするふたり。

「アキちゃん!!」

… … … … …

一方、ヒロシは北三陸駅で待ち伏せして種市を捕まえました。

「いいから来い」

「なんすか?!」


種市の手を掴んで強引に何処かへ連れて行くヒロシ。

… … … … …

春子がリアスから家に戻ると玄関の外で夏が家の中の様子を窺がっていました。

「何してるの?」

夏は唇に指を立てて、ひそひそ声で答えました。

「ユイちゃんが来てる」

「えっ?」

「邪魔するなよ、ナーバスになってるから、な」


夏は春子に持っていた荷物を預けると何処かへ行ってしまいました。

… … … … …

逃げ回るのはあきらめたアキ、ふたりは少し離れて座っていました。

「くやしかったの、アキちゃんと知り合うまで負けたことなかったんだよ、同世代の女の子に」

ユイが一方的に話し、それをアキは黙って聞いていました。

「アキちゃん、面白いし、一緒にいて楽しい … けど、周りが『アキちゃん、アキちゃん』ばっかりだと何か複雑っていうか … ごめんね、器が小さいんだよ、きっと …

種市先輩のこともそう、アキちゃんに彼氏ができるって想像しただけで … なんか、ムカついたっていうか … 」


アキが初めて口を開きました。

「じゃあ、ユイちゃん、種市先輩のこと別に好きじゃないの?」

「よくわかんない … 」

「おら本当に好きだったんだよ、今でも好きなんだよ!」

「ごめん … だから、一度は断ろうとしたんだよ、でも … 」


アキはユイの顔をのぞきこみました。

「 … 東京に彼氏がいるなっていいなって、東京の彼氏と遠距離恋愛したかっただけなんだ」

… … … … …

「 … 違う違う違う、まだウソついてる」

ユイは立ち上がって、アキの傍に座りなおしました。

「だから、要するに嫌なんだよ! アキちゃんと同等か、私の方が上じゃないと気が済まないの!

… そういう性格なの」


偽らざる気持ちを吐き出しました。

「そっか、ユイちゃんはそんな風に考えてたんだな」

「ごめん … 」

「おら、長え夢から覚めたような感じだ」

「夢?」

「んだ、こっちゃ来てからいいこと続きだったべ? 『アキちゃんアキちゃん』って皆に可愛がられて …

だから、種市先輩がユイちゃん好きだって聞いた時も、くやしくて頭に来た、ユイちゃんのこと恨んだし、妬んだし、『地獄に落ちればいい』って思った」


無言でうなずくユイ。

「バカだな、普通に考えたら、おらとユイちゃんでは雲泥の差があるのに、そんなことも忘れるぐれえ、おら調子に乗ってたんだな」

笑ったアキの顔は陰りが消えていました。

「もう覚めた、おら何も変わってねえ … 所詮は地味で暗くて向上心も … あれっ?」

「どうしたの?」

「昔ママに言われたの、地味で暗くて向上心 … あと何だっけ? 思い出せねえ」


… … … … …

玄関の外でふたりのやりとりをずっと聞いていた春子。

昔、自分が何気なしに口走った言葉がアキの心にカサブタのように貼りついてたことが、たまらなくなって … 思わず戸を開けて中に入りました。

「思い出さなくていい、そんなの!」

「ママ … 」

「アキはもう地味じゃないし、明るいし、向上心も協調性もあるんだから!」


まるで怒っているような口調で言いました。

「あ、協調性だ」

「もういいから … あのね、男取られたら悔しいのが人間、妬んで恨むのが健全な女子!」


春子の剣幕に唖然とするアキとユイ。

「もっとユイちゃんと張り合えばいい、ケンカすればいい、男だって取り返せばいい、地獄に落とせばいい!

あんたたち何も変わらない、ふたりとも可愛いし、ふたりともバカだし … ふたりとも子供なんだから!」


… 一番熱くなっているのが春子でした。

「何かお腹空いたね、何か作るわ、ママ」

… … … … …

種市がヒロシに連れてこられた先は何のことはない観光協会でした。

明日の朝までにあるものを完成させるためにヒロシは種市にも協力してほしかったのです。

… … … … …

ユイを見送るためにアキは外まで出てきました。

「どうする、明後日? お座敷列車 … 」

そう聞かれましたが、アキはまだ迷っているようです。

「どうしても嫌ならいいよ、無理しなくて … でも学校にはおいでよ

卒業式だよ、明日 … 来なよ、絶対」


ユイはピースサインを下に向けてアキの前に突き出しました。

ふたりだけにわかる秘密の合図 …

アキも同じようにポーズを取りました。

… … … … …

観光協会。

ヒロシの掛け声で、皆で手分けしてペンキを塗っていた大きなベニヤ板を起こして立て掛けました。

「よし、できた!」

満足そうな保、一同拍手。

「じゃあ、飾りますか?」

男衆がうなずき合うと、しおりが驚きました。

「ええっ、明日の朝にしませんか?」

「っていうかもうだいぶ朝ですけど … 」


ブライド越しに外を見た種市が言いました。

誰もが作業に夢中で気づかなかったのですが、いつの間にか外は明るくなりかけています … 笑い合う一同。

改めてお互いを見ると、皆の顔や手はペンキだらけ、それでまた笑いが起こりました。

… … … … …

『お座敷列車運行まであと1日』

ユイと並んで、北三陸の駅舎から出て来たアキの足が止まりました。

「どうしたの?」

一点を見つめたアキ。

「ユイちゃん、おらやる!」

「え?」

「お座敷列車やるわ、『潮騒のメモリー』歌う」

「じぇじぇっ!」


急に走り出したアキ、あとを追うユイ。

アキが指差した方をユイは見上げました。

「うわあっ … 」

駅前の観光協会のビルに掲げられてある北三陸の名物の看板、『北の海女』『北三陸鉄道』の下、長い間空きスペースだった位置に、大きくアキとユイの似顔が描かれた『潮騒のメモリーズ』の看板が並んで飾られていました。

それは、足立ヒロシ君と種市先輩が中心となって、昨夜徹夜で作った看板でした。

「やんねえ訳にはいかねえべ?」

「うん」


… … … … …

「僕たち卒業生は、母校で学んだ技術と不屈の南部ダイバースピリットを胸に社会へ羽ばたいていきます …

磯野先生、3年間ありがとうございました!」


潜水土木科の卒業生を代表して、種市が磯野に謝恩の意を伝えました。

「ありがとう、卒業しても遊びに来いよ … って毎年言ってるけど、誰も来ねえ!」

男泣きする磯野。

廊下で控えていた在校生たちが卒業生に別れを告げるために一斉に教室になだれ込みました。

アキは、ガラス窓越しに種市のことを見つめていましたが、目が合った瞬間、その場から逃げ出しました。

「天野!」

廊下に飛び出して来た種市に呼び止められました。

「いがった、もう会えねえかと思った」

アキは近づいてくる種市にきちんと向き直りました。

「卒業、おめでとうございます」

「うん、ありがとう」


他に何も言葉が出てこないアキに種市は言いました。

「あと1年、頑張れよ」

右手を差し出す種市。

「汚ねえ」

ペンキだらけの種市の手を見たアキは思わず口にしてしまいました。

「えっ、うわ、これは … 」

慌てて手をズボンでこする種市。

… きっと先輩も、あの看板を作ることを手伝ってくれたんだ …

「ありがとうございました、先輩!」

自分の方から右手を差し出しました。

「おうっ」

ふたりは固く握手を交わし、あの日以来の微笑みを交わしました。

… … … … …

北三陸駅。

「ええ、ええ、はい、明日9時からです」

聞くともなく耳に入ってきた男の声が何となく気にかかって、ユイは立ち止まりました。

「一応席はキープしてありますんで、フトマキさんにもそうお伝えください」

声の主は、水口でした。どこかに電話をかけています。

盗み聞きするつもりはなかったのですが、ユイはそのまま聞き耳を立てていました。

「はい、地元のローカル番組のカメラが一台それだけです … 僕もビデオまわすんで送りますよ」

話の内容から察すると、明日のお座敷列車のことのようです。

「いやあ、ふたりともキャラは良いんで、問題は歌ですね、歌唱力が … 」

ユイは思わず、柱の陰に身を隠していました。

明らかに自分たちのことです。

「 … 可能性ですか? 今のところ、五分五分ですね … いやあ、母親のガードが固くて、訛ってる子の、海女さんの方です … 」

馬脚を現したか、水口 … ?!

あまちゃん

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