NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年05月30日 (木) | 編集 |
第52話

『北三陸鉄道リアス線開通25周年記念イベント』がとうとう始まろうとしています。

発車2時間前だというのに北三陸駅の入り口は、残り少ないチケットを求める人々で長蛇の列ができていました。

「それもそのはず、このお座敷列車は北三陸のアイドル『ミス北鉄のユイちゃん』そして『海女のアキちゃん』のファンの集いでもあるんです」

岩手こっちゃこいテレビ『五時わん』のパーソナリティ、福田萌が現場の模様をレポートしています。

マイクは駅長の大吉に向けられました。

「やあ、もうね、こんなに大勢の人にね、北鉄に乗ってもらえるなんてね … 

25年間やってきて本当に良かったです!」


… … … … …

夏のウニ丼も普段は限定30食ですが、今日はその10倍の300食出荷するということで、海女クラブの面々だけでなく、袖が浜近辺の女性も応援に駆り出されて作業小屋はてんてこ舞いです。

… … … … …

「実はアキちゃん、学業に専念するためにこの日を最後に卒業を発表しているんです」

観光協会にカメラはまわされて、アキが映りました。

「卒業つっても北三陸さいるし、夏んなれば、海女として海さ潜ります … ただ、こうやってテレビ出たり、ユイちゃんと歌ったりするのは今日が最後です … 普通の高校生に戻ります」

プロデューサーの池田が一旦カメラを止めました。

「じゃあ、あとはユイちゃん来てからにしましょうか」

… ユイが来ません。

集合時間を過ぎても連絡すらないのです。


先ほどから、ヒロシが何回も携帯を呼び出しているのですが … いまだ連絡が取れません。

「すみません、本当に」

「いえいえまだ2時間ありますから」


この時、まだ池田にも余裕がありました。

一体何があったのか? … 話を昨日の午後に戻します。

… … … … …

北三陸駅。

偶然、聞こえてきた男の声が何となく気にかかって、ユイは立ち止まりました。

「ええ、ええ、はい、明日9時からです。一応席はキープしてありますんで、フトマキさんにもそうお伝えください … 僕もビデオまわすんで送りますよ」

声の主は、水口でした。どこかに電話をかけています。

… … … … …

その後、突然観光協会に顔を出したユイは、協会のPCを使って検索を始めました。

キーワードは『太巻き』。

思ったような結果が表示されなかったようで、『太巻き プロデュース』と絞り込みました。

… 『太巻こと、荒巻太一プロデュース』 … ユイはクリックしました。

荒巻太一のプロフィールが表示されました。

荒巻太一、49歳、芸能界では『太巻き』の愛称で呼ばれる、その筋では有名はプロデューサーでした。

… … … … …

ユイがPCの画面をヒロシたちに見られることを拒んだため、最初に『太巻き』というキーワードを検索していたということ以外は誰も知りません。

「太巻がもの凄く食べたかったのかな?」

「究極の太巻を探す旅に出たのかしら?」

「あいつ、そこまで食べ物に執着する奴だったかな?」


吉田が話の流れに関係なく、ヒロシとしおりに尋ねました。

「で、おふたりはつきあっているんですか?」

「それは今 … 」

どうでもいいよ、そんなの!


黙って聞いていた池田がいきなり机を叩いて声を荒げました。

… … … … …

「8時過ぎたよ、1時間切ったよ、何処行ったんだよ、ユイちゃんよお?

ユイちゃんいなきゃ番組成立しねえんだよ!」


ヒロシに詰め寄りました。

「 … 同じ人間とは思えねえ」

「ああいうタイプが一番怖えんだよ」


吉田と保のひそひそ話を聞きのがさなかった池田は怖い顔でにらみつけました。

「ああん?! どうなってんの、ユイちゃんはよお!」

「家はとっくに出てるんですけど」

「昨日はふたり一緒だったんだよね?」


アキに尋ねる吉田。

「んだ、スナックで最後の練習して、『明日、がんばっぺ』って一緒に7時半の電車乗って帰りました」

「特に変わった様子もなく?」


ヒロシに聞かれてアキは、しばらく考え込みました。

「あっ!」

何か思い出したようなので、注目する一同。

「潮騒のメモリーズの決めポーズを考えたんだ!」

一同、がっくり、頭を抱え込む池田 …

「せえの! … し・お・さ・い・のメモリーズです!」

例の下向きピースサインはこれだったのです。

「で、特に変わった様子はなかったんだよね?」

「はいっ!」

「 … 一回、表出ようか? 個人的に話したいことがあるから」


空気を読まないアキの振る舞いにブチ切れ寸前の池田をヒロシが必死に止めました。

「な、何だよ?」

… … … … …

発車10分前、改札がオープンすると、待ちわびていた乗客たちが我先にお座敷列車が止まっているホーム目指して雪崩込んで行きました。

… … … … …

観光協会。

知らせを聞いてユイの両親、功とよしえも駆けつけてきています。

発車時間が迫るごとに態度が悪くなる池田が足をテーブルの上に投げ出して、大きな声をあげました。

「あ~あ、発車まであと10分しかないわ!」

功が立ち上がって頭を下げました。

「本当申し訳ない、6時には車に乗せて駅まで送ってたから、もうてっきり着いていると思って … 」

「まさか、ドタキャンするとはねえ」

「そういう無責任なことするこじゃないんですよ」


非難する池田に弁解するよしえ。

「来た?!」

興奮状態の大吉が飛び込んできました。

「どうする? 発車準備整っちゃったけど、やめる?」

「やめるって … 駅長、落ち着いて」


吉田がなだめました。

「何かもうさ、あんだけ人集まってくれたらさ、何かやめてもいいかなっていうか … 走っても走らなくても、お祭りじゃあ はっはっはは … 」

「完全に躁状態ですね」

「黒字は確定してるからね … 黒字ハイだね」


状況を顧みずに、大笑いする大吉を唖然と見つめるヒロシと保。

「やめたら、チケット払い戻しですよ … 」

「なぬ?」


しおりに言われて初めて気づく大吉。

… … … … …

お座敷列車にはウニ丼も運び込まれました。

「さあ、私も中に入り込んでみたいと思います」

テレビカメラと共に福田萌がお座敷列車に乗り込むと、満員の乗客から歓声が上がりました。

一番前に陣取ったオタクのリーダー格(?)ヒビキ一郎にマイクを向けました。

「こちらかなり早くからふたりを追いかけてきたというアイドル研究家の … ジヒビキさん」

「おしい、『ジ』はいらない、あとね厳密に言うと追いかけてたのはユイちゃんだけ、俺ユイちゃん押しだから」


… 相変わらず面倒くさい男です。

… … … … …

とうとう出発時間の9時を回りました。

リアスで待機する海女姿に着替えたアキ、何回も何回もユイの携帯を呼び出しています。

「だめ、出ない … 」

「どうするアキ、もう少し待ってみる? … それとももう中止にしてもらう?」


春子にそう言われて、アキは大きく首を振りました。

「何なら、春ちゃんが代わりに乗ってくれてもいいんだけどな … 」

この期に及んで適当なことを言うなと大吉は本人に怒られました。

「来るよ、ユイちゃん、だって約束したもん! … それまで何とかひとりで頑張る!」

アキがそう言うのであれば、誰も口は挟めません。

その時、アキの携帯に着信が … ユイからでした。

「もしもし、ユイちゃん?」

色めきだつ一同。

「 … アキちゃん?」

「んだ、アキだよ、今どこ?」

「 … ごめん」

「いいよ、謝んなくて … 大丈夫か?」

「 … うん」

「ねえ、こっち来ない?」


ユイは黙ったままです。

「おいでよ、皆集まってるよ」

「 … アキちゃん、びっくりしないで聞いてね。『じぇじぇ』とか言わないで、あと周りの人に聞こえないように気をつけて」


アキは周りの大人たちにOKサインを出すと、皆から離れた部屋の隅に移動しました。

「 … スカウトの人がいるの、間違いかもしれないんだけど、芸能事務所のスカウトの人がいるの」

アキは「じぇじぇ」と言いそうになるのを慌てて止めました。

「 … 聞いちゃったの昨日、その人が電話で私たちふたりの話してたの … ふたりともキャラはいいけど、歌唱力が問題だって」

「ちなみに誰?」

「勉さん … 」

「じぇじぇっ!」


今度は思わず口走り、勉さんの顔までまじまじと見つめてしまいました。

「えっ?!」

「なになに?!」


一同の視線も勉さんに集中します。

「 … の弟子の水口さん、いるでしょ?」

「うん」

「 … だから、無理」

「えっ、ええっ、何言ってるの?」

「 … お腹痛い、無理」


アキは店を飛び出て、駅務室に駆け込みました。

「 … 自信ないの、失敗する、怖いよお … 楽しむ自信がないの」

「あんなに練習したのに?」

「 … ごめん」

「おらだって怖えよ、ユイちゃん … だけど、それ以上に楽しみだ … 覚えてる? こないだユイちゃんに怒られたべ?」


『遊びじゃないんだよ!

アキちゃんにとっては、青春の1ページっていうか、高校生活の思い出づくりか知れないけど …

私にとってはスタート地点だし、大事なチャンスなんだあ! 真剣にやってくれないと困るんだあ!』

「だから、ユイちゃんの足引っ張んねえように頑張るけど、だけど … おらにとっては大事な思い出だもん …だって、今日で最後だもん … いいべ?

ユイちゃんと電車さ乗って、歌いてえもん … 思い出つくったっていいべ?」

「 … うん」

「じゃあ、おいでよ!」

「 … うん!」


アキは駅務室を飛び出しました。

「今どこ、どれくらいかかる?」

出迎えに外へ出ようとアキが通り過ぎた女子トイレからユイは出てきました。

「だあ!アキちゃん!!」

アキのあとを追っていた大吉がいきなり目の前に現れたユイを見て腰を抜かすほど驚きながらもアキを呼びました。

「えっ?」

目と鼻の先に隠れていたユイ。

「じぇじぇじぇじぇ」

「ごめんね … 」

「ユイちゃん!」


アキの顔がほころんでいきます。

コートを脱いだユイはすでに海女姿に着替えていました。

「やる気満々じゃん!」

照れ笑いするユイ、ようやく笑顔が戻りました。

「いくべ!」

アキはユイの手を取るとホームに向かって走り出しました。

… … … …

「来た来た来た、来ましたよ!」 

ふたりを先導して走る池田。

「ご覧ください、北鉄のユイちゃん、そして海女のアキちゃんによる1日限定スーパーユニット『潮騒のメモリーズ』が29分遅れでただいまホームに到着しました!」

福田萌の実況を背に、列車に乗り込んだふたり。

座敷の入り口に掛けられた暖簾の前で微笑みうなずき合いました。

… … … … 

暖簾をくぐって座敷に上がったユイとアキを迎える割れんばかりの拍手と喝采。

「ミス北鉄のユイちゃんです!」

「海女のアキちゃんです!」


お互いを紹介し合うふたり。

「ふたり合わせて … 潮騒のメモリーズです!」

ふたりで考えたという例のポーズで決めました。

最高に盛り上がる乗客。

「それじゃあ、出発進行!!」

窓の外から春子が覗いて手を振っているのが見えました。

笑顔で返すアキ。

ホームにも溢れるたくさんの人々、春子が北鉄に乗ってこの町を旅立ったあの日のようでした。

今その春子が娘を乗せた列車に向かって手を振っています。

いくつもの困難を乗り越えて、お座敷列車は走り始めました。





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