NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年06月05日 (水) | 編集 |
第57話

2008年夏、アキはこの北三陸にやってきました。

それからちょうど一年後、2009年7月1日。


朝、絣半纏に身を包み、海女の身支度を整えたアキが玄関の扉を開け、陽の光を浴びて大きく背伸びをしました。

「おお、いい天気だ」

後から、出てきた夏も空を見上げました。

「おはよう、夏ばっぱ」

「ははは、早えなアキ」

「興奮して眠れなかった」


楽しそうに笑い合ったふたり。

「ママは?」

夏に尋ねるアキ。

「起きるわけねえべ、まだ5時半だど」

「だめだよ、今日は早く起きるって約束したんだ」


アキは春子を起こしに家の中へ飛んで行きました。

『いつでも夢を』を流す漁協の有線放送、かつ枝の声でアナウンスが聞こえてきました。

「あ~あ、本日は晴天なり … おはようございます。本日は7月1日、袖が浜海岸海開きです。

そして、今年は漁協をリフォームした『海女カフェ』がオープンします … 7時より安全祈願のご祈祷および餅まきを行いますので、速やかに『海女カフェ』前にお集まりください」


… … … … …

「やだちょっと、待ってよ」

「早ぐ、早ぐ!」


アキが春子を無理やり起こして表に出てくると、海女姿の弥生と美寿々、新人たちが待っていました。

「なあに、朝早くから?」

「よし、行くべえ!」

「お~っ!」


早朝からテンションの高い海女たち、寝起きの春子を連れ出しました。

… … … … …

オープン祝いの花輪が飾られた『海女カフェ』、白く塗られたおしゃれな外装、生まれ変わった漁協の姿を見て感嘆の声を上げる春子。

アキはまだ開店前の店内に春子を招き入れました。

それでは、本日オープンする『海女カフェ』の店内をご紹介しましょう。

「いらっしゃいませ!」

まず、入り口のドアを開けると、フレッシュな新人海女さんがお出迎え。

光あふれるエントランスを進むと、広い客席が見えます。

… ちなみに漁協時代は、組合長が油を売っていた場所です。

南側の壁際には、海女の写真館。

そして、大小4つの水槽には珍しいお魚、珍しくないお魚がいっぱい … ちょっとした水族館です。

「へえ、すごいじゃん … キッチンはどこ?」

「こっちだ、ここ!」


… … … … …

花巻さんが舌打ちをしながら、探し物をしていた物置は厨房になりました。

そこには、『まめぶ大使』の安部ちゃんから花巻さんに受け継がれた南部鉄器の鍋が鎮座しています。


オープンに訪れる客に出すためのまめぶ汁をこしらえている珠子、夏はウニ丼の仕込みをしていました。

厨房の奥は、海女さんたちの憩いの空間、ここでミサンガを編んだり、どす黒い噂話をしたりします。

「ウニ丼20個、並べてけろ!」


開店前の忙しい時に、すでにこの部屋でくつろいでいたかつ枝と弥生に夏が言いつけました。

かつて海女たちがどす黒い噂話していたスペースは、おみやげコーナーに大変身。

もちろん、海女のミサンガも絶賛発売中です。


… … … … …

エントランスを抜けると、広々としたオープンテラスがお目見え、獲れたてのウニは1階のテラス席で食べられます。

フレッシュな新人海女が目の前で殻を割ってくれます。


… … … … …

「ママ、こっち来て!」

アキに手招きされて春子は再びフロアに目を移しました。

前面の緞帳が開きそこに現れたものは …

何ということでしょう、念願の特設ステージではありませんか?!

小振りながら、ミニコンサートや握手会を行うには十分なスペースです。

そして、海女カフェの目玉 …


更に、ステージの奥に100インチの巨大モニターが登場して、海中の風景、潜航してくる海女の姿が映し出されました。

「ちょっと待って、あれ美寿々さんじゃないの?」

モニターに映る海女を見て春子が言いました。

「へへへ … 」

「美寿々さんだね、ええっ、どういうことこれ?」

「海底に設置されたカメラから送られてくる映像で、海女さんが潜ってウニを取る様子を実況生中継しているんです」


いつのまにそばにいたヒロシが得意げに説明しました。

「本当はでっかい水槽ここに置いて、アキちゃんが潜ってウニを取る様子見せたかったんですけど、工事費が半端なくかかるんですよ … でも、面白いアイディアだし、どうにか実現できないかなって思って」

画面は、外で餅をまく夏や弥生たちの映像に切り替わりました。

… … … … …

「どう?」

一通り案内を終えたアキが春子に感想を聞きました。

「どうって … すごいよ、この短期間でよくやったよね」

「へへへへ」

「 … でもなんか、いろいろ思い出しちゃうね」


去年の夏、袖が浜に来た日のこと、アキが夏に海へ突き落とされた時のこと … 1年前に起こった出来事がふたりの脳裏をよぎりました。

… … … … …

夏にいきなり背中を押されて、服のまま海に落とされたアキ。

「どうだ?」

浮き輪に捕まって波に漂うアキに笑いながら尋ねる夏。

「ああ、気持ちいい! … めちゃめちゃ、気持ちいい!」

「そうか … やっぱり、おらの孫だ」

アキが海に落ちるところを見て、慌てて走ってきた春子は夏を怒鳴りつけました。

「アキに変なこと教えないで!」

そっぽ向く夏、海の上から心細げな顔で春子のことを見つめるアキ。

「ママ … 」

「あんたもママが嫌いなもんばっかり、好きになんないでよ!」

… … … … …

「あの頃ママ、冷静じゃなかったしさ、ずっと悩んでた … ここにあんた連れてきて良かったのかなって毎日考えてた」

アキは春子の隣に腰を下ろしました。

「ママ、この町嫌いだったし … あ、今でも別に好きじゃないんだけどね … でも、まあココは好き、うん『海女カフェ』は好きっ!」

「やったあ、へへへ」


母を無理に起こして連れて来た甲斐がありました。

「大体さ、好きとか嫌いとか言うのって、よそから来た人間なんだよね … 嫌いだったら、アキみたいに自分で好きなように変えちゃえばいいんだよ、周りを … ね、変えちゃえばいいんだよね?!」

春子の話を聞きながら、何故かアキは落ち着かない雰囲気です。

「それが出来るんだから、あんたやっぱすごいわ … ママが嫌いな場所を、『好き』に変えちゃったんだから、やっぱすごいわ!」

「ママ … そろそろムズ痒くなってきた」

「なによ? ああ、普段あんまりホメないもんね?」

「照れくせえ、褒めるなら、いないところで褒めてけろ … 」


それでも止めない春子を残して、アキはどこかへ逃げて行ってしまいました。

… … … … …

オープンの時間が来て、歓声が上がりました。

白いスーツでめかしこんだ組合長を先頭に入店してきた大吉と保。

「じぇじぇじぇじぇっ!」

余りの変わり様に目を見張り最大級の「じぇ」で賞賛しました。

「おい、やりやがったな、組合長!」

「今日からおらのことオーナーと呼んでけれ」


続々と入店してくる人の波、足立功夫妻の姿も見えます。

「盛況だね、駐車場いっぱいだったよ」

「これ本当にうちのヒロシが?」


驚くよしえに保が説明します。

「そうなんですよ、『海女カフェ』担当として、プランから全部関わって、なあ足立君?」

傍にいたヒロシを両親の前に連れ出し、花を持たせました。

「 … いらっしゃい」

硬い表情のヒロシ、功は人前だからか軽く声を掛けただけでしたが、内心は喜んでいるのでしょう(例え話半分と思っていたとしても)

足立夫妻は先にいた春子と同じテーブルにつきました。

「天野、すごいねえ、新名所誕生だよ」 

「ねえ、皆こういうの待ってたのよね … アキちゃんは?」

「なんかもっと褒めたかったんだけど、照れて逃げちゃったの」

… … … … …

再び歓声が上がり、ステージの奥のモニターに海中のライブ映像が映し出されました。

潜航していく海女の姿に観客から拍手がまき起こります。

「あれ、アキちゃん?」

「アキです、アキ、アキ!」

潜水土木科での努力が実を結び、アキの潜りは飛躍的に上達していました。

大漁のウニ、浜でも海から上がったアキは大勢の拍手と喝采に迎えられて、笑顔で応えていました。

… … … … …

喫茶リアス。

学校帰りのアキが店に飛び込んできました。

「もう始まってる? ユイちゃんの番組!」

テレビをつける美寿々、グッドタイミングです。

今日の足立ユイの『もうお腹いっぱい!』は、『海女カフェ』からの生中継です。

… … … … …

ウニのドアップからカメラが引くと、北鉄の車掌のスタイルでマイクを持ったユイが映りました。

「 … さて、獲れたてのウニはもちろん、ここ“海女カフェ”ならではのメニューもたくさんあるんですよね?」

「じぇじぇっ」


ユイと並んで、かつ枝、弥生、珠子が画面に映ると、一同から笑いが起こりました。

「ここ北三陸では“まめぶ汁”が有名なんですが、ここでは7種類のまめぶが楽しめます」

テーブルに用意された7つのお椀に『かつ枝おばさんのまめぶ汁』『やよいおばさんのまめぶ汁』というように、それぞれの名前が書かれた札が添えてありました。

「では、こちらは?」

かつ枝がお椀を手に取りました。

「かつ枝おばさんのまめまめ●▽×□◎ … 汁です」

緊張してカミカミです。

「かつ枝さんが作られたんですね?」

「 … すいません」


何故か謝るかつ枝。

「いや、怒ってないから謝らなくていいんですよ、ではこちらは?」

「やよいおばさんのまめぶ汁です」

1オクターブ高い声で話す弥生、笑顔が怖い …

「ええと、かつ枝さんのと比べて、味は?」

「き、基本的に同じです」


ユイにマイクを向けられて固まった笑顔のまま答えました。

「じゃあ、花巻さんが作られたまめぶもあるんですよね、どれだろう?」

「つうか、全部おらが作ってる」


… 珠子から爆弾発言が出てしまいました。

「こいつら何もしねえ、味見担当だ!」

カメラが引いて、気まずいスリーショット …

「すいません」

謝罪するかつ枝、そのあと変な間が続きます。

「 … あ、あと10秒あります」

ユイに言われて、弥生が急に歌いだしました。

♪わたすのお墓の前で泣かねえでください ~

他のふたりのひきつった顔、構わず歌い続ける弥生。

… … … … …

「すっげえなこれ、こんなの流していいのか?」

あきれながらも大笑いする美寿々。

「ある意味、放送事故だべ」

そう言いながら吉田も結構楽しんで見ています。

「 … それでは、サヨウナラ!」

収拾がつかなくなったようにみえましたが、慌てず笑顔で締めくくったユイでした。

レポーターも大分板について来て、このコーナーは結構好評のようです。

「すごいじゃん」

春子も感心しています。

… … … … …

「ビール飲んじゃおうかな、まだ6時前だけど … そう言えば、ビデオ見ましたか? 『潮騒のメモリー』」

「まだ見てないごめん」

吉田に聞かれて、春子はあやふやに返しました。

… 見たく(見せたく)ない理由でもあるのでしょうか?

「ねえ勉さん、最近水口君どうしてる?」

指定席で琥珀を磨いていた勉さんに美寿々が尋ねました。

「 … 最近ずっとご無沙汰じゃん、たまには連れて来てよ」

「何、振られたの?」

「がっつきすぎて引かれたんじゃないですか?」


春子と吉田が茶化しました。

「まだまだ、相撲で言ったら『かわいがり』の段階だ」

屈託なく笑った美寿々です。

… … … … …

「やべっ、帰んなきゃ!」

宮古行きの発車ベルが聞こえてきて、慌ててアキが店を飛び出しました。

「アキちゃん!」

後を追いかけるように出てきた勉さんがアキを呼び止めました。

「何?」

しかし、何か言いあぐねているようです。

「ごめん勉さん、電車言っちゃうから」

電車が気になるアキ。

「最近、ユイちゃんと会ってる?」

「うん、毎朝学校までは一緒だ」

「なんか、変わった様子ない?」

「いやどうだべ、お互い忙しくて … 」


勉さんは、少し言いにくそうに声を潜めて話しました。

「実は … ユイちゃん、最近おらの作業場さ出入りしているいみたいなんだ」

「じぇじぇっ!」


口に指を立てる勉さん。

「見たわけじゃない、見たわけじゃねえけど … これ」

ポケットから取り出してアキに手渡したものは、見覚えのあるストラップでした。

「ユイちゃんの!!」

「だべ? … トンネルの中で拾ったんだ」

… … … … …

「悪いなあ、まめぶ汁温める気力もねえわ、体力もな … ははは 」

居間から夏が申し訳なさそうに、台所に立つアキに言いました。

海女のシーズンに入った上、千客万来の『海女カフェ』での慣れない接客、さすがの夏ばっぱでも仕方がありません。

「大丈夫だ」

アキは自分でお椀に入れたまめぶ汁にラップをかけて電子レンジに入れると、スイッチを押しました。

レンジの中で回るお椀を見つめるアキ、さっきの勉さんの話、ユイのことがずっと心に引っ掛かっています。

『まだ17才だろ? まだまだ知らない世界があるわけじゃんか … 君自身、無限の可能性を秘めてるわけじゃんか?』

『スカウトマンだからよ、そう荒巻太一の事務所の社員、私たちをスカウトしに来たのよ … 私たちに近づくために、勉さんを利用したんじゃない?』

『実は … ユイちゃん、最近おらの作業場さ出入りしているいみたいなんだ』

チ~ン!

アキの頭の中で、3人の話が一つにつながりました。

いてもたってもいられなくなったアキは着の身着のまま、スプーンを持ったまま家を飛び出していました。

アキがどんな思いで家を飛び出したのかは定かではありません … こう見えて私は、爆睡してたからです。


… 食卓の脇で大の字で横になっている夏。薄目を開けて寝ている時は、本当に寝ているときでした。

… … … … …

アキは勉さんの琥珀採掘場を訪れました。

坑道に入ると、奥を進む人影が見えました … アキは、その後をつけます。

「お疲れ様です」

ユイの声でした。

「ありがとう」

水口の声、アキは暗がりの向こうにふたりの姿を見つけました。

ユイが袋から何かを取り出して水口に渡しています。

「じぇっ!」

思わず早足になる … 足元にあったバケツにつまずいて倒れてしまいました。

手にしていたスプーンが落ちる音が坑道内に響きます。

起き上がろうと顔を上げた時、懐中電灯の光がこちらを照らしていました。

… ユイでした。

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