NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年06月08日 (土) | 編集 |
第60話

その夜、スナック梨明日は不穏な空気に包まれていました。

ついにミズタクこと水口琢磨の正体が明らかになったのです。

… … … … …

週末に行われる『アメ女』のオーディションを受けるために上京しようとしているユイ、アキとふたりで閉店後の『海女カフェ』で迎えに来る約束の水口の車を待っているところです。

ふたりはまだ春子や大吉たちに水口の正体がバレてしまったことを知りません …

「あ、そうだ!」

アキは突然思いついて、カウンターの奥から色紙とサインペンを取って来るとユイに差し出しました。

「サイン書いてけろ、有名になってからじゃ、なかなかもらえねえべ、『海女カフェ』さんへって書いてけろ」

手慣れた感じでサインをするユイに向かってアキは言いました。

「ユイちゃん、おらなんかと友達になってくれて、どうもありがとう」

アキに今更そんなことを言われて、ユイはくすぐったいような顔をして笑いました。

「何それ、やめてよ」

「だって、本当にそう思うから … おらにみてえに自分勝手で、やかましい女、面倒くせえべ?」


そんな話をしながら、アキは色紙に『まめぶおいしかったよ』と書き加えるように頼みました。

「食べてないけど」

「いいから、食ったつもりで」


アキに言われたように書き加えながら、今度はユイが言いました。

「 … こちらこそ、仲良くしてくれてありがとうね」

照れくさいのか言い方が少しぶっきら棒になっています。

… ふたりにとって、お互いが親友と呼べる初めての友達だったのです。

「いえいえ」

何かうれしくなってきたアキはユイの隣に腰かけました。

「だってさ、ネット上ではライバルだったわけじゃん? … しかも男取られて、アキちゃんが心広くなかったら私、2、3発殴られてるわ」

「男取られた? … 」


少し考えるアキ。

「あっ、男取られた!」

「まあ実際、種市先輩とつきあうかは微妙だけど … 『アメ女』は恋愛禁止だし」

「何それ?」


… … … … …

『特定の交際相手がいるアイドルのCDやグッズにお金を払う気になりますか?

10万人、100万人のファンひとりひとりと真剣交際をする … それがアイドル!

(ま、バレなきゃいいんですけどね ふふ)』

… … … … …

これが、太巻の持論でした。

「だから、表向きは恋愛しちゃいけないの」

「へえ、なんか大変だな」

「でも、子供のころからの夢だったからね」


ユイは立ち上がり、部屋の中央にある水槽の中を覗きながら話しました。

「幼稚園の頃とかさ、『大きくなったら何になりたい?』って聞かれて、『保母さん』とか『お花屋さん』とか答える子っていたじゃない? … ウソつけって思ってた。

そう答えれば皆、親が安心してニッコリ笑うの本能的に知ってるのよ」


だから自分は絶対人と違うことを言ってやろうと思っていたとユイは言いました。

「何になりたかったの?」

「キャメロン・ディアス」


ユイは振り向いて不敵に笑いながら言いました。

「 … っていうか、チャーリーズ・エンジョエル、ああいう目まぐるしい女にあこがれてた … あと、バイオハザードとかトゥームレイダーとか、キャットウーマンとかを経て、12の頃アイドルになりたいって言ったら …

やっと、お母さん、ニッコリ笑ったの」

「そりゃそうだ」


アキも少しほっとしました。

「両親は、基本的には応援してくれたけど … でも、潮時かなあって。

ネットアイドルとか、お座敷列車とか地方局のレポーターとか、こっちでできることは一通りやったし … わざわざ会いに来てくれる人がいるってことは、ちょっとは自信持っていいんじゃないかなって思うの。

そういう期待に応えたいって思うの … 間違ってる?」


ユイに尋ねられて、アキは首を振りました。

「ううん、ユイちゃんはそうするべきだよ、表舞台に立つ人だ … 初めて会った時も、去年の秋祭りの時もそう思った」

「 … あれはあれで複雑だったけど」

「いや、あれがユイちゃんだべ!」


でっかい山車の上に乗っても動じずに堂々としている、あれこそがユイの本来の姿だとアキは言いました。

「アキちゃんは … アキちゃんの本来の姿は?」

ユイにそう聞かれて、自分自身のことなど全く何も考えこともなかったことに気づきました。

「お、おらは … 」

白紙の状態でした …

その時、ユイの携帯が鳴りました。

… … … … …

着信相手の表示を確認してユイは携帯に出ませんでした。

「出なくていいの?」

「うん、水口さんじゃないから … お兄ちゃん」


アキはその態度を見て、直感でユイがウソをついているのではないかと疑いました。

「もしかして、黙って出て来たのか?」

返事ができないところをみるとビンゴのようです。

ユイの携帯が鳴りやんだと思ったら、今度はアキの携帯が鳴りました。

「ストーブさんからだ」

ユイは出ないでと言いましたが、ふたりとも出ない方が怪しいとアキは電話を受けました。

「もしもし、ハイ、今 … 家ですけど … ユイちゃん?

いっしょじゃないですよ」


アキもウソをつきました。

「えっ?! … じぇじぇっ、家出?!」

… … … … …

喫茶リアス。

「そうなんだ、連絡つかないんだ … 」

春子がヒロシから無理やり電話を奪い取って代わりました。

「もしもしアキ、あんたさ、あの水口って男に何かされた?」

いきなり単刀直入に聞いてきます。

「正直に答えて、起こんないから言いなさいよ! … 何されたの、こらあ?!」

「こらあって落ち着いて … 」


周りで大吉たちが春子をなだめます。

「いい? … 芸能界とかアイドルとか、チャラチャラしたのママ、絶対許さないからねえ」

電話の向こうのアキは、母のど迫力に怯えてしまっていて、一向に言葉が出てきません。

「返事は?!」

しびれを切らした春子が怒鳴りました。

「は、は … あい」

泣くのを堪えて、ようやくのことで返事をしました。

「あとね、ユイちゃんから連絡あったら、ヒロシ君かママにすぐ電話して … わかってんの? 

返事は?!」


完全に若かりし頃、ヤンチャをしていた時のスケバン春子に戻っていました。

「 … あい」

「つうか、あんたいつまで起きてるの? … とっとと寝なさいよ、バカ!」


泣きながら電話を切ったアキ、ユイが心配して声を掛けました。

「大丈夫?」

その時、アキの脳裏をよぎったこと … 急がないともっと恐ろしい目に合う?!

「ちょっと待ってて、必ず戻ってくるから!」

ユイにそう告げるとアキは家に向かって全速力で走り始めました。

… … … … …

スナック梨明日。

「アキちゃんと一緒じゃねえと、もうわかんねえな」

さじを投げかけた大吉を見て、春子は言いました。

「一緒じゃないって、何故言い切れる? … ウチにいるって、そう言ったのね?」

うなずくヒロシ。

「確かめてみましょうよ」

スケバンが降りてきたままの雰囲気の春子は、アキが本当に家にいるかどうか確かめるために電話を掛けました。

… … … … …

浜からの坂を駆け上がって来たアキ、家の前まで来ると電話の呼び出しベルが聞こえました。

玄関の戸も締めずに家に飛び込むと、慌てて受話器を取りました。

「もしもし!」

「 … アキ?」


予想が外れて、拍子抜けの春子です。

「誰だ、こんな時間に12時過ぎだぞ」

電話のベルで夏も起きてきてしまいました。

「なに? ママ … もう眠いんだけど … 」

走ってきた呼吸を整え、電話口で演技をするアキ。

振り上げたこぶしの納め場所がない、そんな春子。

「だったら寝てればいいじゃないの、電話なんかでなくてもいいのよ、バ~カ!

おやすみ!」


… … … … …

間一髪、何とか春子をダマすことに成功したアキは胸をなでおろしました。

しかし、それも束の間 …

「こんばんは、ごめん下さい!」

開けっ放しだった玄関に立っていたのは、ユイの両親、足立功とよしえでした。

「夜分遅くにすみません、畑野の足立ですが」

一度は寝床に戻りかけた夏が応対に出ました。

「じぇじぇじぇっ」

足立夫妻からユイが家出したことを知った夏は驚いています。

「まったくお恥ずかしい」

「てっきり、アキちゃんと一緒だと思ったんですけど … 」

「いやあ、今日は来てねえです、なあアキ?」」


何と答えていいのやら、アキは夏の後ろでかしこまったままです。

「他に行きそうなところも思いつかないし … 」

困り果てているユイの両親。

アキは今の事態をユイにメールで伝えようと、持っていた受話機の上で必死に指を動かしました。

「アキちゃん、それ … メール打てないと思うよ」

よしえに指摘されて、自分が持っていたのが携帯ではなく、家電のままだったことに気づいたアキ。

… 笑ってごまかしました。

… … … … …

こちらは梨明日。

「国道沿いのファミレスとコンビニで聞いてきたけど、誰も見てないって」

息を切らせながら戻ってきた保がそう報告しました。

「もう東京さ行ったのかもしれませんね」

縁起でもないことを吉田が言いました。

「仮にもユイちゃんはミス北鉄だぞ、万が一故郷を捨てるとしても … 北鉄さ乗って行くはずだ」

大吉の言い分には全員が首をかしげました。

… … … … …

「勉さん?!」

ヒロシが入り口の所に申し訳なさそうに立っている勉さんに気づきました。

「皆さん、ウチの弟子が大変お騒がせしました」

帽子を取って、深々と頭を下げました。

「 … 問い詰めたら、白状しました。

やはり、アキちゃんとユイちゃんをスカウトするために派遣されたそうです。

こはく、こ、こ、琥珀には、これっぽっちも興味がねえと、考古学を勉強してたっていうのも真っ赤な嘘だと … 」


40年間ひとりでコツコツと琥珀を掘り続けて来て、やっと出来た弟子に裏切られ … 涙で言葉に詰まる勉さんを春子が慰めました。

「泣かないで、勉さんひとつも悪くないから」

「いやいやいや、何もかもおらがまいた種だ … もう、金輪際この店には来ません」


流石に思い込み過ぎと一同はなだめますが、勉さんの意志は固いようです。

「大好きな皆さんにこれ以上、迷惑かけられねえ … 水口もアパートを引き払い、『今晩中に車で東京へ帰る』そうです … おらも明日から、穴さ籠って琥珀だけを」

「じぇっ?!」

「俗世間交わることなく、琥珀を愛し、琥珀と向き合い … 」


勉さんの熱弁は終わりそうにありませんが、その前に聞き捨てならないことを口走っていました。

「おいおい勉さん、おいおい勉さん!」

大吉が話を遮りました。

「今何つったよ?」

「琥珀を愛し、琥珀と … 」

「ちがう、あんたじゃなくて水口!」


また思い出したように泣き出す勉さん。

「水口君は、これっぽっちも琥珀に興味が … 」

「わざとか? わざとやってるのか、じじい!」


珍しくキレた吉田が目を剥いて勉さんに詰め寄りました。

「水口さん、車で東京帰るんですね? 今夜!」

ヒロシが確認しました。

「 … はい、そう言ってました」

「モータリゼーションめ!」


忌々しそうに吐き捨てた大吉でした。

「先輩、どうするべ?」

「封鎖だ、国道45号線封鎖だ!」


指示を仰いだ保、叫ぶ大吉。

「よし、組合長に連絡!」

… … … … …

アキまで出て行ったきり戻ってきません。

『海女カフェ』にひとり残されたユイは少し心細くなってきていました。

その時、外で車のブレーキ、エンジンを止める音がして … 水口がやっと迎えに現れました。

「ごめん、遅れて」

「大丈夫ですか?」


水口の唇にアザができているのを見たユイが尋ねました。

「ああ、ちょっと色々 … じゃあ行こうか?」

水口は言葉を濁しました。

一刻を争うように、ふたりが外に出た時でした。

… … … … …

突然けたたましく一帯に鳴り響くサイレン。

『国道45号線、封鎖しま~す!』

組合長の声がアナウンスしています。

… … … … …

「なんだ、なんだ?!」

夏や足立夫妻も外に飛び出ました。もちろんアキも …

『国道45号線、封鎖します、国道45号線、封鎖します!』

組合長の声が繰り返しています。

「何だ、この騒ぎ?!」

今までかつて深夜にサイレンが鳴らされたことや国道が封鎖されるような事態が起きたことはありません。

「大変だ、大変だ」

夏でさえ、理由がわからずにうろたえています。

… … … … …

「やばい、1回戻ろう!」

水口とユイは今出てきたばかりのカフェの中へ再び逃げ込みました。

「中に誰かいる!」

人の気配を感じた組合長が声を上げると、駆けつけて来た大吉たちと共にカフェの中へとなだれ込みました。

ステージに追い詰められた人影、フロアの灯りが点くと、そこには立ち尽くしている水口とユイの姿がありました。

泣きそうな顔で見つめるアキ …

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