NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年06月10日 (月) | 編集 |
第61話

或る夏の夜、ユイと水口は家出を企てました。

しかし …

「封鎖だ、国道45号線封鎖だ!」


『海女カフェ』に駆けつけた人たちにステージに追い詰められ、立ち尽くすユイと水口。

ユイの上京大作戦は失敗に終わりました。

… … … … …

「水口君、説明してもらおうか?」

ステージの上の水口を大吉は問いただしました。

「その前に大吉、国道45号線の封鎖、解除していいか?」

取りあえず、封鎖の理由がなくなったので、組合長が尋ねました。

「駅長も言ってみたかっただけですもんね」

吉田に言われて、大吉も照れくさそうにうなずきました。

組合長が封鎖解除のため出て行ったのと入れ替わりに、フロアには海女クラブの面々が駆けつけてきました。

「水口君!」

美寿々の姿もあります。

「ひとり減って、4人増えたぞ」

「まだまだ増えるど、さっさと謝れ!」


大吉、保に迫られると、水口は素直に頭を下げました。

「ダマして、ごめんなさい」

「それじゃあ、おめえさ本当に?」

「はい、大手芸能プロダクション、ハートフルのスカウトマンです」


夏に問われて、淡々と素性を明かしました。

「じぇじぇ、考古学の研究しているって言ったのも … 」

「ウソです … 琥珀なんて興味ありませんし、何が面白いのかサッパリわかりません」

「この野郎!」


追い打ちをかけるような水口の言葉に勉さんは激昂してステージに上がろうとしましたが、大吉と吉田に必死に止められました。

… … … … …

「くわしく話聞かせてもらおうか?」

「聞かなくていいよ、先生」


功の言葉を制して、春子は言いました。

「どうせあれでしょ? … 例のさ、観光協会のホームページ見てさ、アキとユイちゃんのこと知って、まあ人気あるみたいだし、そこそこ可愛いし … 普通に可愛いから、アイドルだのデビューだのさ、そういう調子いいこと言ってりゃあ、所詮世間知らずの田舎もんだし …

ホイホイ乗っかってくるって、そんな感じでしょ?!」


ステージに上がった春子が、水口に詰め寄ると、悪びれずに答えました。

「そんな感じです、まったくそんな感じで弁解の余地もありません」

これだけの人に囲まれても物怖じしない水口の態度、度胸があるのか、甘く見てるのか … あきらめて開き直ったのか?!

「本当、ごめんなさい」

もう一度、頭を下げました。

「謝って済むかバカあ!」

フロアにいる人々の中、美寿々と勉さんのふたりが受けたショックは特に大きなものでした。

… … … … …

「バカにすんなよ、ようするにウチら田舎もんのことをバカにしてるんでしょ?!」

春子がいきなり、水口の胸倉をつかみました。

「あ、それはないです」

表情ひとつ変えない水口。

「うそだね、業界人なんて、こんなやつばっかりなんだよ!」

水口をステージから降ろしました。

つかみかかろうとする、かつ枝と弥生を止める保たち。

「春ちゃんはな、1年前まで東京で暮らしてたんだぞ!」

大吉がそう言いましたが、水口はあっさりと返しました。

「知っています、歌手を目指してたんですよね?」

「えっ?」


水口が自分の過去のことを知っていたので、少し面食らった春子です。

「そういう親が一番厄介だというのもスカウトマンの常識です。

… 反面、自分の叶えられなかった夢を娘に託そうとする母親も多いので、味方につければ心強い … 」

「敵よ、あんたなんか、敵、天敵! … 何なの知ったようなこと言って!」


水口の言葉を遮った春子は少し興奮気味で、ステージを下りてアキを水口から遠ざけようとしました。

「落ち着いてけろ、ママ!」

「あ、でもどっちみち、アキちゃんは本人が乗り気じゃないということで … ユイちゃんだけでもオーディション受けてもらおうということで」

「オーディション?!」


水口は『GMT47』計画のことを説明しました。

「あ~だめだ、ついていけねえ … 」

「夏ばっぱ、あきらめるのはまだ早いぞ!」


夏はお手上げ、それでもまだ、かつ枝と弥生は水口の話を理解しようと必死に聞いています。

「地方から日本を元気にしようというのがコンセプトで、47都道府県のご当地アイドルを集めた … いわば、アイドルの甲子園ですね」

水口にしてみればなるべく分かりやすい表現を使って説明したつもりなのでしょうが、弥生たちもギブアップしてしまいました。

「大吉っつぁん、おめえ分かるか?」

大吉に尋ねる夏。

「まあ、大体アウトラインはつかめた」

一同から上がる歓声。

「だが、いいかミズタクよく聴け?!

… ユイちゃんはな、この北三陸の救世主なんだ、わかるか? … 産業も観光も100円ショップもないこの町の廃線寸前のローカル線を普通の女子高生が復活させたんだ!」

「何が、日本を元気にだ? こっちとら25年間ずっと、元気ねえど!」

「ふたりのおかげでやっと人並みだど、病み上がりだ!」


大吉に続いて、吉田と保も水口のことを非難しました。

「ユイちゃんの代わりはいねえ、誰にも務まんねえ … それでも欲しかったら、差し違える覚悟で来い!」

大吉のタンカに拍手が起こりました。

… … … … …

大人たちの言い分を虚ろな目で黙って聴いていたユイ。

私の気持ちはどうでもいいんですか?!

突然、大声をあげました。

皆が注目する中、ユイは話し続けました。

「私の東京へ行きたいっていう気持ちとか、アイドルになりたいっていう子供のころの夢とかは、聞いてもらえないんですか?

… そんなに町興しが大事なんですか?」


寂しく笑ったユイを見て、アキは心が痛みました。

「ユイちゃん … 」

身につまされる思いの春子。

「だから嫌だったんです、ミス北鉄なんて、こういうことになるの分かってたから …

私、北鉄がどうなろうと、町がどうなろうとどうでもいい! 関係ない!!」


ヒロシが止めましたが、ユイはまた大声をあげました。

「だって、本当のことだもん!」

… … … … …

アキはこんなに悲しいユイを見たことがありませんでした。

「もちろん、皆さんのこと好きだし、田舎をバカにしてる訳じゃないけど … でも、これ以上、犠牲になるのはイヤ。

… こんなところで一生終わるなんて … あり得ない!


ユイはフロアを飛び出して行ってしまいました。

慌てて後を追う、ヒロシ、よしえ …

「大吉君、すまん!」

突然、頭を下げる功、しかし、大吉も責めることができる立場ではありません。

「こっちこそ、いつまでもユイちゃんに頼ってしまって」

「いやいや、それは違うよ、大吉君。

皆の郷土愛や北鉄愛が … その象徴として、ユイやアキちゃんがいるんだから。

誇りを持ってくれ、なっ!」


それだけ言うと、功も家族のあとを追っていきました。

… … … … …

「さあ、そろそろ海女クラブも退散するか?」

夏の号令で皆ぞろぞろと引き上げ始めます。

「かっこよかったぞ」

「えっ?」


夏からそう声を掛けられ春子は一瞬、我が耳を疑いました。

「ウチら田舎の人間をバカにすんなって、おめえが言うとは思わなかった」

「 … やめてよ、違うから、えっと、ちが … 」


思いもよらぬ母の言葉に戸惑う春子。

この晩の出来事は、人々の心に深い爪痕を残しました。

… … … … …

ユイは部屋にこもったきり、外へ出なくなってしまいました。

ドア越しに声を掛けるアキ。

「ユイちゃん、そろそろ帰るね」

ユイはアキにさえ返事もしませんでした。

「僕も一旦東京戻るけど、ちゃんと営業するから … 君もご両親とちゃんと話し合って、3月まで頑張りな」

水口でした。

「3月なんて、すぐだべ? ユイちゃん」

「待ってるから」


… ユイからは一切何も返ってはきませんでした。

… … … … …

喫茶リアス。

「怪しい怪しい、聞いたことないべ、ハートフルなんて?」

「んだんだ、いかがわしいプロダクションだから、経歴偽ってたんだ」


保と吉田の水口に対する悪口も何か虚しく聞こえます。

「ちゃんと実績のある事務所らしいですよ」

ヒロシが言いました。

「上野に自社ビルと専用の劇場持ってて、しょちゅうイベントやってるんだって」

さっきから気だるそうにカウンター内に座り込んでいる春子からもそう教えられて、ふたりともそれ以上何も言えなくなりました。

「大吉さんどうしたの?」

さっきから一言も発さずにずっと考え込んでいる大吉が重い口を開きました。

「昨日のユイちゃんの言葉、胸に刺さったじゃ」

『私の東京へ行きたいっていう気持ちとか、アイドルになりたいっていう子供のころの夢とかは、聞いてもらえないんですか?

… そんなに町興しが大事なんですか?』

「25年前、春ちゃんがこの町出てった時とダブったべ」

「 … 私も昔の自分思い出して、息が詰まった」


皆それぞれ、大なり小なりのダメージを受けているようです。

「確かに俺たちが町興しに集中するあまり、17歳の少女の夢ば食いつぶそうとしてたのかもしんねえなあ」

「一度しかねえ、青春だもんなあ」


お互いを顧みる保と大吉に吉田が尋ねました。

「じゃ、東京に行かせるんですか?」

「それはねえべ」


声をそろえて答えたふたり、本音と建前は違うのです。

… … … … …

海女カフェ。

アキが水口を伴って顔を出しました。

「何だおめえ、まだいたのか?」

水口に咎めるような視線を向ける、かつ枝と弥生。

「今日、帰ります」

「美寿々なら浜だ」


ステージのスクリーンに獲ったウニを掲げる美寿々の姿が映っていました。

「行ってみるか?」

「いえ、くれぐれもよろしくお伝えください」


カフェを後にしようとする水口にアキは尋ねました。

「車ですか?」

「北鉄で … 裏切っちゃったからね、最後ぐらい乗らないと」

「ユイちゃんのこと、よろしく頼むぞ、本当に約束だぞ」


アキの真剣なまなざしに水口はうなずいて出て行きました。

… … … … …

北三陸駅。

帰り支度を整えた水口、ただひとり見送りの勉さん。

「合わせる顔がねえだろうから、誰も呼ばなかった」

「はい、ご迷惑をおかけしてすみません」


何だかんだ言っても一番世話になったであろう勉さんに頭を下げた水口でした。

「これ、持ってけ」

勉さんは胸のポケットから、小さな琥珀を取り出すと水口に差し出しました。

「いや、これは受け取れませんよ」

「持ってけ!」


無理やり水口の手に握らせました。

「こんなもの、元はただの樹液だべ … 磨いて磨いて、やっと価値が出る、お前の仕事もそうだべ?

どんないい原石もよ、磨かねかったら宝石にはなんねえ!」

「ああ」

「ああって、分かったのか?」


結構良いことを言ったつもりが、反応が薄い水口に物足りない勉さん。

「時間ないし、すみません」

荷物を担ぐとホームに向かって歩き出しました。

その時、駅舎に走りこんで来る人影が … 

「タクちゃん!」

水口が振り向くと、そこに海女姿のままの美寿々が … 手に先のとがった磯ノミを手にして立っていました。

少しずつ迫ってくる美寿々に思わず後ずさりする水口。

「 … 行っちゃうの、あたしのこと置いて行っちゃうの?」

切迫つまった雰囲気に追い詰められていく水口。

その視線の先が磯ノミにあったことに気づいた美寿々。

「ごめん、ウニ獲ってたから」

磯ノミをベンチに置きました。

「あ、あの、美寿々さん … 何て言ったらいいか … 」

美寿々は水口の言葉が終わるのを待たずにその胸に思い切り飛び込んで抱きつきました。

「おっ!」

その様子に呆気にとられている勉さん。

水口の首に手を回して目を閉じる美寿々、しばらくして目を開けました。

「よしっ!」

気合と共にバッと体を離しました。

「もう吹っ切れた … 若けえ頃ならこの勢いで駆け落ちもしたけど、もうそんな無駄なことはしねえ。

次だ、次 … ありがとう、楽しがった … じゃあな!」


笑顔で立ち去って行く美寿々の背中を見つめる水口。

「かっこいい … 」

… … … … …

水口は東京へ帰って行きました。

アキとの約束を彼は叶えてくれるのでしょうか?


はじめての弟子が去った駅舎でひとり物思いにふける勉さん、ふと見ると …

「あの野郎! … 忘れていきやがった」

ベンチの上に勉さんが渡した琥珀が、ポツンと残されたままでした。

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