NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年06月15日 (土) | 編集 |
第66話

初めて母親に反発した夜、東京から誘いの電話がありました。

次の日の朝 …

天野家の3人はいつもと変わりなく一緒に朝食をとっていました。

あれだけ言い合った春子とアキ、非常に気まずい状態ではありますが、ここで暮らす時に決めたルール「朝ごはんは必ず3人一緒に食べること」を律儀にも遵守しているのです。

「何よ、叩いたことは謝ったでしょ、ちゃんと」

隣に座っている春子の方を見ないように、ソッポ向いて不自然な格好で食べているアキに春子は言いました。

「謝った後にまた叩いたべ」

「おかしなことばっかり言うからでしょ」

「やめろ、朝からギスギスすんな! 気分悪い」


夏にたしなめられ、春子は自分の食器を片づけ、席を立ちました。

「ごちそうさまでした」

「 … 大人気ねえな、自分の夢を娘に託そうとか、そういう考えはねえのか」


アキは春子に聞こえないように小さな声で悪態ついたつもりでしたが、しっかり聞こえていました。

「あたしが あんたに 夢を 託すか、バ~カ! … あんたみたいに猫背の貧弱なメスのサルに!」

「春子!」


娘のことを罵る春子を夏が叱りました。 … しかし、泣き出すアキ。

「うわああ … 」

「泣ぐな!」


… … … … …

海女カフェ、人気のない簡易局。

心ここに非ず、アキはそんな顔で腰かけています。

「聞いてる?」

ユイに声を掛けられて、アキは我に返りました。

「ごめん、聞いてなかった」

「アキちゃん … どこから?」


ユイは尋ねました。

「最初がら … ごめん」

あきれながらも、ユイはもう一度話しはじめました。

「だから、こないだは国道45号線を宮古まで南下しようとしていたの」

家出未遂の時のことです。

「でも今回は車もないし、別のルートで」

「えっ、何処か行くの?」


アキに聞かれて、ユイは信じられないといった顔で答えました。

「東京!」

「 … 何しに?」

「アキちゃん … 」


決して気の長い方ではないユイが、神妙な顔でアキに念を押すように言いました。

「大事な話だよ、ちゃんと聞いて」

うなずくアキ。

「太巻さんに、会いたいって言われたの、ふたりで」

「じぇじぇっ!」


… … … … …

観光協会。

町の人たちは、まだ警戒を緩めず、家出を阻止する作戦を練っていました。

「ヒッチハイクという手もあり得るな」


ジオラマを前に観光協会の保、しおり、ヒロシ、そして北鉄の大吉、吉田がユイとアキが家出を考えた場合のルートをシミュレーションしています。

吉田が北三陸駅周辺にあと3か所監視カメラを設置することを主張しました。

「いや、そこまでしなくても … 」

水を差したヒロシに吉田はムキになって言いました。

「甘いぞストーブ、事件はジオラマで起きてるわけじゃねえ、現場で … 」

「ジオラマがこういう形で役に立つとは思わなかった、うん」


決めゼリフを言い終える前に保が話し出したので、不満顔の吉田。

「裏をかいて、北鉄を使うって可能性はないかしら?」

… … … … …

しおりが考えたようにアキも北鉄を使うことをユイに提案していました。

「だめだめ北鉄なんて、最終が7時半だよ!」

「始発は?」

「終電から始発までどうやって時間つぶすの?」


駅には大吉か吉田がいて、梨明日には春子、そして常連客は知り合いばかり …

「だめ、北鉄使えない!」

… … … … …

北三陸駅、待合室。

あわよくば『家出』に関する情報を聞き出そうとヒロシはアキのことを待ち伏せました。

「ごめんね、妹のわがままにつき合わせちゃって」

「おらもちょっと親子関係、煮詰まってるから … 」

「その太巻って人は何なの?」


アキもプロデューサーということしか知りません。

「プロデューサーっていうのは何をする?」

「ユイちゃんが言うには、秋元某とか、つん、つん、つん … 」

「つんく?」


言葉に詰まったアキにヒロシが思い当たる名前を出すとアキはうなずきました。

「 … つんく某みてえに偉え人らしい!」

「俺の方がちょっとくわしいかも」


ヒロシに笑われると、アキはくやしそうに言いました。

「だって、プロデューサーなんかいなくても、北鉄と観光協会でやってきたべ!」

「 … でも東京でやるなら」


『東京』という言葉を聞いて、アキは露骨に嫌な顔をしました。

「 … そんなに行きたくないの?」

アキはうなずきました。

「でも、ユイちゃんは行かしてやりてえ … そのためには、おらが折れねえと、ユイちゃんとふたりなら何とかやっていける気もする。

おらもいつまでも逃げ回ってらんねえ、いつかはママみてえに向き合わねえと … 地元でダサかった自分と」


アキにとって地元とは東京のことでした。

「皆にチヤホヤされて、ちょっと調子に乗った時に『地元じゃ、ダメだったくせに』って声が聞こえるんだ …

『うるせえ、おら田舎さ逃げてきた訳じゃねえぞ! 地元でだってやれるんだ』って … うん、克服しねえと」

「アキちゃん … 」


話しをしながら、ふとアキは気づきました。

「あれっ、やばいやばい、いつの間にか東京へ行く方向で話が進んでるな」

ヒロシはそんなアキを見て微笑ましく感じていました。

「アキちゃんは、カッコいいな」

「おらが?」


ヒロシにとってアキの話は耳が痛い話でもありました。

「ストーブさんも東京で負けて帰ってきた、オスの負け犬だもんな」

歯に衣着せぬアキの言葉にヒロシは苦笑いしながら言いました。

「オスの? … うん、2ヶ月で戻ってきた。

負け犬が心の傷、克服するために頑張っているようなもんで」


そう、最近のヒロシはただストーブの前に座っていた頃を考えると、見違えるように頑張っていました。

「で、いつ家出するの?」

上手に誘導尋問したつもりでしたが、アキは危ういところで止まりました。

「うっかり言わねえべ!」

… … … … …

観光協会に帰ったヒロシは、アキから得た情報を報告しました。

「まだ、決まってない?」

「はい … でも家出の話は持ち上がっているみたいで」


「アキちゃんは?」

大吉に聞かれて、まだ迷っているみたいだと告げました。

「じゃあ、今夜ってことはねえか … 」

取りあえず胸をなでおろした一同でしたが …

… … … … …

その午後、アキはふたたびユイから海女カフェに呼び出されました。

「深夜バスで行こうと思うの」

開口一番ユイはそう言いました。

「夜9時、北三陸駅発の深夜急行バス、朝7時には上野に着くの」

ユイはチケットを取り出してアキに渡しました。

その日付を見てアキはびっくり。

「じぇっ! 今日?」

「今日だよ」


当然と言うように答えたユイ、しかしスーツケースなど荷物が一切見当たりません。

持っているものといえば、小さなハンドバッグひとつだけ。

「荷物持って出るからバレるんじゃん、極限まで少なくしたよ」

そしてユイは慌ただしく東京までのルートをアキに説明し始めました。

「北鉄の最終列車に乗って、北三陸駅まで行くじゃん … 7時半、でバスが9時 …

この1時間半、誰にも見られなければ、うちらの勝ち」


否応なく話しをどんどん進めていくユイ。

「え、えっ … もう、今すぐ行くの?」

うなずくユイ。

アキは心の準備ができていないどころか、まだ東京に行くこと自体迷っているというのに。

「 … 1回、家寄ってもいい? … なんぼ何でも、ほとんど手ぶらだし」

「金ならあるよ」


アキにとって、そういう問題ではありませんでした。

「せめて … お祖母ちゃんの顔ぐらい見たいから」

「わかった、駅で待ってるね」


それ以上は口を挟むのはやめて、ユイは一足先に席を立ちました。

… … … … …

喫茶リアス。

「春ちゃん、家出した時もビックリしたなあ」

「ああ … 」


弥生やその旦那の今野、大吉たちが、自分の昔話に花を咲かせていますが、春子は穏やかな顔のままです。

「北鉄の開通式だべ?」

「しかも、海開きの日 … 窓から中覗いたら、電車さ乗ってるんだもの」


『春子、なして乗ってるの?』

「あれは、たまげたなあ~」

弥生が豪快に笑うと、春子も苦笑いしました。

「あれっ、あの日、夏ばっぱ、駅さ居たか?」

今野が尋ねると弥生が答えました。

「いねえいねえ、浜さ出て、味噌汁さ入れるワカメだの採ってたんだ」

「はあ、夏ばっぱらしいなやあ」

「前の日はしゃべったのか?」


大吉が尋ねましたが、春子はとぼけて教えません。

「覚えてねえか、もう25年も前だもんなあ」

感慨深そうな弥生に春子は言いました。

「あたしは覚えてるんだけどね … まあ、今度夏さんに聞いてみてよ」

… … … … …

アキが家に帰ると、夏は囲炉裏の脇で寝ていました。

起こさないように、忍び足で居間に入ろうとしましたが、気配で目を覚ましてしまいました。

「ああ、寝るとこだった」

「いいよ、寝てなよ」


夏は夕飯の支度をするために立ち上がろうとしましたが、アキは止めました。

「ウニ丼でいいよ」

食卓に売れ残りのウニ丼がいくつか置いてあります。

「食いあきたべえ?」

「いい、ウニ丼がいい!」


家を出る前にもう一度、夏のウニ丼を食べておきたい … 忘れないように。

「アキは本当に、手のかかんねえ、いい子だなあ」

しみじみと言って、夏はまた横になりました。

… … … … …

「疲れた?」

ウニ丼の包装を解きながら、アキは尋ねました。

「ああ、大丈夫だ … おらとかつ枝と美寿々、潜りっぱなしだからな、足がパンパンだ」

自分の太ももを叩きました。

「明日も団体さ、3組だ」

「大変だね … 」

「何だあ、他人事みてえに」


うかつにも口を滑らしてしまったアキ、夏は全く気づいてはいませんが。

「アキのおかげだ、毎日大盛況でよ、へへへ … うれしい悲鳴だ、ははは」

この祖母を裏切って自分は今夜、北三陸を出ていくんだ …

ウニ丼を頬張りながら、涙が出てきました。

北三陸に来て1年と1ヶ月、ついにアキがこの地を去る日がやって来たのです …

『東京さ帰りたくねえ、ここで祖母ちゃんやママと皆で暮らして、毎日海さ潜りてえ!』

めまぐるしくもあり、楽しく幸せな、皆に愛された日々 …

「夏ばっぱ、もう1個もらっていい?」

あっという間にウニ丼を平らげたアキが声を掛けましたが、夏からの返事はありません。

振り向くと夏は寝入っていました。

ウニ丼を手にしたアキは、しばらくの間、寝息を立てている祖母の寝顔を見つめていました。

そして、今度は起こさないようにそっと家を後にしました。

… … … … …

しばらくして …

北三陸に向かう北鉄の車内で泣きながらウニ丼を頬張るアキがいました。

本当は東京なんか行きたくない … ずっと夏ばっぱのそばにいたい … それなのに何故自分は旅立つことを選んだのだろう?

アキはまだその答えは出せずにいました。

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