NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年06月17日 (月) | 編集 |
第67話

『深夜バスで行こうと思うの』

『北鉄の最終列車に乗って、北三陸駅まで行くじゃん … 7時半、でバスが9時 … 

この1時間半、誰にも見られなければ、うちらの勝ち』

北鉄に揺られて、アキは考えました。

何故私はこの町から出て行かなくちゃいけないんだっけ? …


『夏休みだよね今? 東京に出て来れる?』

『おら、アイドルになりてぇ!』

『芸能界とかアイドルとか … ママ、チャラチャラしたの絶対に許さないからね』

『ママなんか嫌い、大っ嫌い!』

北三陸に来て1年と1ヶ月、ついにアキがこの地を去る日がやって来ました。

… 車内アナウンスが電車がまもなく北三陸駅に着くことを知らせています。

… … … … …

北三陸駅、19時半。

「ありがとうございました~」

終電に乗ってきた最後の客が改札を通ると、副駅長の吉田はチェーンを掛けました。

♪東京は夜の七時 ~

鼻歌まじりで、戸締りを始める吉田。

アキはその目を盗んで、駅舎から外へ出ました。

「じぇっ!」

観光協会の窓から駅前を双眼鏡で監視しているヒロシの姿が見えました。

慌てて身を隠すアキ。

… … … … …

ヒロシが重点を置いて監視しているのは、上野行きの深夜バスです。

「この時間に家出なんてしないんじゃない?」

「だよね、よりによって、深夜バスなんかでね」


しおりと保は取り越し苦労だと言わんばかりですが、ユイの性格をよく知ってるヒロシにはわかっていました。

「裏をかくつもりなんですよ、ユイは」

「妹さん思いなんですね」


嫌味を言うしおり。

「ユイは別にいいんですよ、行きたきゃ行けばいい … でも、アキちゃんは、彼女はこの町に必要だ」

振り向きもせず、双眼鏡を覗いたままで答えたヒロシ。

「ああっ見ろ、足立君 … 栗原ちゃんが嫉妬に狂って、ハンカチかじっちゃってるよ」

保の言葉も耳には入らないほど、ヒロシは集中していました。

「アキちゃんだって、本当は行きたくないはずだ」

… … … … …

駅舎に引き返したアキは、辺りを窺がいながら身を隠す場所を探します。

「まだ見張ってた?」

「じぇっ!」


パーテーションで囲まれた談話スペースの中から声を掛けてきたのは、サングラスをかけたユイでした。

♪あなたがいれば ~ この東京砂漠 ~

ユイは慌ててアキの手を取ってをスペースに引き入れます。

カギの束を手にした吉田が駅務室から出てきて、駅舎内の電気を消しました。

… … … … …

吉田はそのまま、営業時間になったスナック梨明日へと入って行きます。

♪かけがえのないひとに ~ 逢えた東京 ~

「方面行最終電車、出発しました!」

大吉に報告すると、それを聞いた弥生が言いました。

「よし、後は深夜バスだな」

「心配ねえって、仮にもミス北鉄のユイちゃんが悪しきモータリゼーションの象徴たる長距離バスなんか乗るわけねえ」


いつになくご機嫌の吉田、ビールを注文しました。

今野が理由を尋ねると、うれしそうに話しはじめました。

「さっき、母ちゃんに電話したんだけど、今日の晩御飯 … 手巻き寿司なんだよね」

微妙な空気 … 思わず吉田の顔を見つめる一同。

「あれ、何これ、すごい温度差 … 手巻き寿司、嫌い?」

「 … いや、好きだよ」


大吉が答えると、我が意を得たり、満面の笑顔で言いました。

「ですよね、手巻き寿司嫌いな人間なんていませんよね」

ビールを継ぎながら春子が尋ねました。

「吉田君って実家?」

「はい、母ちゃんと妹と3人暮らしです … ブスですけどね」


誰にでもどんな顔か想像できそうなのは何故?

「しかも、名前がユイって言うの … ウケル!」

さも可笑しそうに笑う吉田。

「あ、カイワレ買い忘れ!」

… … … … …

一方こちらは暗がりに身を潜めているふたり。

「お腹空かない?」

ユイに聞かれて、アキは頭を振りました。

「ウニ丼食ったから … あっ!」

ユイの分として持って来たウニ丼を北鉄の中で食べてしまったことに気づきました。

「ウニ丼か、もう一生食べることないんだろうな … 」

ユイの言葉を複雑な気持ちで聞いたアキでした。

その時、突然、梨明日のドアが開いて … 歌いながら吉田が駅舎を出て行きました。

♪おら、こんな村嫌だ ~ こんな村嫌だ ~ 東京へ出るだあ ~

「 … 嫌な歌」

「ずっと、ここさ隠れてるのか?」

「だって、外出たら見つかるじゃん」


… … … … …

「あああ、栗原ちゃん止めなさい、ハンカチは食べ物ではありませんよ!」

ハンカチを食いちぎらんばかりのしおり、保がいくらヒロシに呼びかけても双眼鏡から目を離そうとしません。

「 … どうせ食べるんだったらマヨネーズかけて食べろ」

… … … … …

♪NO.NEW YORK ~ あいつを愛したら ~ 星になるだけさ ~

カイワレを仕入れてきた吉田が梨明日に戻って行きました … 東京の唄もそうそうにないようです …

吉田が動き回るたびに見つからないかヒヤヒヤするふたりでした。

「なあ、ユイちゃん」

「やだよ」


アキが何か話し出す前にユイは答えました。

さっきからバスのチケットを手にしたまま、深刻な顔のアキのことを見ていて察したのでしょう。

「 … アキちゃん行かなくても、私は行くからね」

思わず立ち上がるアキ。

「いぐからおらも、心配すんな」

「 … ごめん」


アキを疑ったことを恥じているのか、ユイはパーテーションの外に出ました。

「知ってた? ウチの高校、修学旅行、東京だったの」

初耳でした。

「じぇじぇっ、じゃあユイちゃん、東京行ったことあるんでねえか?」

ユイは頭を振りました。

「骨折して行けなかった … お風呂で転んで」

「じぇじぇ … 」

「無理すれば行けたけどね … でも、逆に良かったと思う。

最初の東京が修学旅行なんて、ダサいじゃない … こんな田舎の駒場と駒沢の違いも分かんない田舎の高校生と一緒じゃあ、東京に失礼だよ」


半分は本気、半分は強がりでしょう。

… … … … …

「冗談じゃないよ、ユイ! 勘弁してくれよ、ユイ!」

梨明日から、吉田がいきなり飛び出て来たので、ふたりは大慌てでそれぞれに身を隠しました。

「何だよ今更、ちらし寿司に変更って?!」

携帯に向かって文句を言いながら、薄暗い待合室を行ったり来たりしています。

ユイというのは妹の方のようです。

「気持ち切り替えらんねえよ! 母ちゃんに代わってけろ!!」

… … … … …

吉田がふたたび梨明日に入るのを確認して、ユイは話を続けました。

「 … だから、私にとって東京は特別なの」

「おらと全く逆だな」


アキもパーテーションを出て、ユイの前に立ちました。

「ユイちゃん、先に言っとくけどおら、東京行ったら別人になるからな」

「えっ?」

「口数減るからな、『じぇじぇ』とか言わねえからな、基本敬語になるからな、1日1食になるからな、歩く速度が1.5倍になって、便秘になるからな」


ユイが座っているベンチの隣に腰かけました。

東京にいた頃の自分がどんなことをしていたか、ひとつひとつ思い出しながら、挙げていきました。

「アキちゃん … 」

「ネガティブなポエム書くからな、毎日、木や草花に話しかけるからな … 毎日っ」
 

ユイがアキがしゃべるのを止めました。

トイレから出てきた勉さんがふたりのすぐ横に立っていたのです。

驚く勉さんに向かって、ユイは唇に人差し指を当てて、頭を下げました。

その妖しい表情に思わずうなずき返す勉さん。

ユイはその指で梨明日のことを指しました。

勉さんは言われるがまま梨明日へと戻って行きます。

… … … … …

「お帰り、勉さん」

目が泳いでいる勉さん、おもむろに琥珀を手に取って磨き始めました。

… … … … …

「見られた!!」

「大丈夫、もう9時、行こうか!」


時計の針は9時5分前を指しています。

「あ、その前にストーブさんに電話」

「えっ?」

「あいつが見張っている限りバス乗れないじゃん」


観光協会の窓に貼りついて、バス乗り場を見張っているヒロシの注意を逸らすために、ユイはアキに携帯に電話を掛けさせました。

「 … アキちゃん、どうした?!」

… … … … …

一方、梨明日店内では …

「俺はちらしずしの方が好きだ、なあ?」

「んだんだんだ」


夕食を手巻き寿司からちらし寿司に変更されて、へそを曲げてしまった吉田を大吉や今野がなだめていました。

「手巻き寿司なんかあれ、手抜き料理だべ」

「ウチの手巻き寿司は手なんか使いません」


そう一言返すとビールを煽りました。

「何処使うんだ、足か?」

下手な上げ足どりをする弥生。

… … … … …

「ちょっとお願いがあるんだけど … 」

「 … えっ、今どこ?」


アキからの電話を受けながらも、ヒロシは双眼鏡を持ったままです。

「いえ、家です、家家」

何とかヒロシを窓から離さなければ … アキは無い知恵を絞ります。

「あの … テレビ点けてください、見てほしい番組があるんです」

「 … テレビ?」


ヒロシは自分はそのままの体制で、保に頼んでテレビのスイッチを入れてもらいました。

「だめ、こっちガン見してるよ」

駅舎の窓を少し開けて、観光協会を見ているユイが悔しそうに言いました。

アキはテレビで気を引くことはあきらめました。

… … … … …

ふたたび、梨明日 …

弥生に手巻きずしを何で巻くのか聞かれた吉田は答えました。

「 … 機械で巻くんです。

海苔とご飯と具をこうベルトコンベアに乗せて、自動的にくるくるっと … そういう機械を作ったの!」


… … … … …

「じゃあ … 冷蔵庫から、マヨネーズを!」

アキは思いつくまま口にしましたが、ヒロシは微動だにしません。

… … … … …

梨明日。

吉田の話を聞いて春子が突っ込みました。

「それ、手巻きじゃないじゃん」

合わせて笑い出す一同。

しかし笑いもせず、強張った顔で琥珀を磨き続けている勉さんのことが却って気に障ったのか、吉田が声を荒げました。

「何だよ、勉さん? 言いてえことあるなら、ハッキリ言え、勉! 勉アフレック!」

※ちなみに …

… … … … …

発車の時間は刻々と迫っています。

「じゃあ、じゃあ … 」

次の手を考えあぐねているアキ。

そんなアキのことを不審に思い始めたヒロシは尋ねました。

「アキちゃん、本当に家から?」

… … … … …

「そ、そ … 」

勉さんがようやく口を開きました。

「 … と、そと」

「外?」


… … … … …

「もういい、バス出る直前に飛び乗ろう」

ヒロシを移動させることをあきらめたユイがそう言いました。

その時です、しばらく黙り込んでいたアキがいきなり携帯に向かって叫びました。

「ストーブさん、おら東京さなんか、いぎだぐねえ! … ずっとここさいてえ、北三陸で暮らしてえ!」

「アキちゃん」


ユイはアキのことを押えました。

「助けてけろ!」

ユイの手を振りほどいて続けました。

「本当は家出なんかしたくねえんだ!」

… … … … …

「落ち着いて、アキちゃん … すぐ行くから、今どこ?」

ヒロシは窓から離れて、観光協会を飛び出しました。

… … … … …

「行こう!」

監視がいなくなったことを確認したアキは、ユイにそう言うと、荷物を手に取りました。

「はあ???」

ふたりが駅舎を後にしたのとすれ違いで梨明日から出てきた大吉。

「まさか … ?!」

… … … … …

鳴り響く梨明日の電話。

「もしもし、ああどうした? えっ、えっ?!」

電話を受けた春子が、振り返って言いました。

「アキがいないって!」

… … … … …

電話の主は夏でした。

うたた寝から目を覚ますと、家にいたはずのアキの姿がどこにも見当たらないのです。

「見たよ、探したよ、部屋も小屋も … ああ、海女カフェ? … いやいやいや、電話したけど、誰も出ねえんだ!

… ちょっと、ちょっと見てくるべ!」


… … … … …

「うん、こっちも探してみるよ!」

「逃げられたあ!」


大吉が店に飛び込んできました。

「ええっ!?」

「あのふたり、バスに乗って行ってしまったじゃあ!」

「ああ、すみません」


申し訳なさそうな顔をしたヒロシが後から入ってきました。

間一髪、ふたりの目の前でアキとユイが飛び乗ったバスは発車して行ってしまったのでした。

… … … … …

「やったあ、やったねアキちゃん」

有頂天のユイ、アキもホッとして腰を下ろしました。

「びっくりしたよ、家出したくないとか言うから … でも演技だったんだね、すごいよアキちゃん、女優になれるよ」

興奮してはしゃぐユイと裏腹にアキはバスの外の景色を見て、不安そうな顔をしています。

荷物を手にして立ち上がりました。

「えっ、本当に行きたくないの?」

「 … このバス、本当に東京行ぎか?」


その時、一番前に座っている老人がブザーを押しました。

長距離バスではあまり見かけない光景です。

『はい、ご乗車ありがとうございます … このバスは“袖が浜”循環バスでございます』

耳を疑うような、バスのアナウンスが流れました。

… … … … …

「アキっ!」

夏は灯りの消えた海女カフェで名前を呼び続けましたが、返事があるわけがありません。

… … … … …

「あの、これ東京 … 行かないですかね?」

恐る恐るバスの運転手にユイは直接尋ねました。

「えっ、東京行きませんよ … 次は、袖が浜、旧漁協前、終点になります」

ふたりが乗り込んだ時は確か上野行きとなっていた行先表示が袖が浜に変わっていました。

… … … … …

海女カフェを隅々まで探してもアキの姿を見つけられなかった夏は、ガックリと座り込んでいました。

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おまけ
吉田の鼻歌リスト
  • 東京は夜の七時 唄:ピチカート・ファイブ
  • 東京砂漠 唄:内山田洋とクール・ファイブ
  • 東京 唄:やしきたかじん
  • 俺ら東京さ行ぐだ 唄:吉幾三
  • NO.NEW YORK 唄:BOOWY
東京にちなんだ鼻歌シリーズでしたが、ユイにも指摘されていたように、最後だけ違います。
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コメント
この記事へのコメント
初めまして!
こんにちは、ブログを見させていただきました。
あまちゃんも便秘かな?
素敵な記事ですね。^^
色々な情報。ありがとうございます。
貴方のブログを参考にいたします。
記事の更新楽しみにしています。

薬を使わず食事で便秘解消方法の
食事改善のブログを書いています!
2013/06/17(Mon) 18:43 | URL  | 快龍 #pYrWfDco[ 編集]
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