NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年06月21日 (金) | 編集 |
第71話

「 … 許してけろ」

春子に向かって深く深く頭を下げた夏。

「お母さん … 」

夏は静かに顔をあげて、「ふうっ」と25年分のため息をつきました。

「スッとしたあ、やっと言えたべ」

「私もスッとした」

「そうかい?」


春子が2階の部屋に戻ると、待ちくたびれたのでしょう、アキは眠りについていました。

… … … … …

『いいか春子、今なら娘の気持ちも母親の気持ちもわかるべ? … アキにとってどうするのが一番いいのか、よく考えろ』

夏からもらったアドバイス … 春子の中でアキに伝える答えはもう決まっっていました。

春子は机について便箋を取り出しました。

さて、何から書こうか …

「ママ?」

目を覚ましたアキがベッドの上で体を起こしました。

「ごめん、寝ちゃった … 」

春子は慌てて便箋を閉じます。

「もうちょっと寝てなさいよ」

「でも、水口さん … 」

「大丈夫、ママに任せておいて … 駅長も、組合長も、観光協会も、ママが説得してあげる」


春子が出した答えでした。

「 … じぇっ??」

アキはベッドを抜け出して立ち上がりました。

「いいの? … ママ、行っていいの?」

笑ってうなずく春子を見て、アキは抱きついてきました。

「やったああ!!」

春子は強く抱きしめてくるアキの腕から逃れてベッドの上に座り込みました。

「ガールズバーじゃないんだよ? アイドルになるんだよ、いいの?」

興奮気味に聞いてくるアキに春子は答えました。

「その代り、こんな大騒ぎして出ていくんだから、ちゃんと本気でやんなきゃだめだよ」

春子はアキの正面に立ち、その目を見つめて言い聞かせました。

「アキ、0か10しかないからね」

「うん、100頑張る!」

「よしっ!」


… … … … …

アキとユイ、ふたりとハートフルの正式契約は、後日観光協会で執り行われました。

春子や功、よしえの他に大吉や組合長、北高の担任・磯野まで立会人として同席しています。

ふたりが契約書にサインを済ませたことを確認すると背広姿の水口は立ちあがりました。

「それじゃあ、最終確認です。

ユイちゃんのお父さん、アキちゃんのお母さん、大事な娘さんを弊社に預けていただけるということで、よろしいでしょうか?」


功も春子もしっかりとうなずきました。

こうして、北鉄のユイちゃん、海女のアキちゃんは東京へ行くことになりました。

北三陸のアイドルが故郷を離れ、日本のアイドルを目指すのです。


あれほど反対していた北三陸の人たちも今は拍手を送っています。

「水口、おらたちのアイドル頼んだぞ、水口!」

組合長が涙ながらに何回も念を押しました。

「わかってんのか、水口? 駅長なんかショックでもう、しゃべれる状態じゃねえんだぞ、水口」

そう言う吉田も涙声です。

磯野も同様で、いきなり窓を開けて叫びました。

「天野っ、ユイちゃん!」

… … … … …

北三陸駅、待合室。

「深夜バスにしない? 新幹線より安いし」

時刻表で上京する日の電車の時間を調べているアキにユイが提案しました。

「だめだ、ミス北鉄をバスなんかで送り出すわけにはいかねえ!」

聞き耳を立てていた大吉が駅務室から飛び出てきました。

「貸切りだ! 臨時便、出すべえ!」

「え~っ!」

「第3セクターなめんなよ!」


一度送り出すと決めた以上、とことん応援する、大吉の男気でした。

「大吉っつぁん … 」

「わざわざ来たんだから、わざわざ北鉄さ乗って帰ればいい」


アキは笑顔でうなずきました。

という訳で、三陸海岸を北鉄で下るルートになりました。

「8時半発の宮古行さ乗れば、仙台さ3時に着く、そっから新幹線で2時間だべ」


ユイは途中の畑野から乗ることになりました。

「で、新幹線の切符はアキちゃんさふたり分渡しとくべ」

何から何までお膳立てしてくれるようです。

「あと2日か、何だか名残惜しいなあ … 」

「だったら行かなきゃいいべえ … 」


しかし、アキの何気ない一言に思わず本音も出てしまった大吉でした。

… … … … …

ユイは言いました。

「とにかく1年頑張ろうね … 1年は何があっても帰らないつもりで、ね」

「うんっ!」


約束したふたりです。

… … … … …

出発の前日、アキはいつものように浜に出て、思う存分潜りました。

… … … … …

「ばっぱ、ほら!」

浜から上がったままの格好で家に飛んで帰ってきたアキが掲げた網の中にはたくさんのウニが入っていました。

「何だや、随分採ったなあ」

夏も春子も目を丸くしています。

「最後だからな、本気獲りだ」

… … … … …

春子が洗濯した絣半纏を干していると、着替えたアキが縁側に出てきました。

「あ~あ、この景色も見納めか … 」

庭を眺めてアキがつぶやきました。

「何、さみしいの?」

「 … ねえ、ママは東京来ないの?」

「えっ?」


思いもよらぬことでした。

「来ればいいのに … っていうか、おらが東京行ぐって言ったら、ママも一緒に来ると思ってた」

「そっか … そうだよね、去年まで東京で暮らしてたんだよね … 」


今までの春子だったら当然のようにアキと一緒に東京に戻っていたはずです。

それが、アキに言われるまで全く考えてみませんでした。

「ええっやだ、何で思いつかなかったんだろう?」

戸惑いを隠せない春子。

「確かに、そういう選択肢もあるよね」

「ごめん、早く言えばよかったね」

「そうだよ、早く言ってよ … ちょっと、考えていい?」


庭先に立った春子の目に一番に入って来たものは … 離れで作業している夏の姿でした。

答えは一瞬で決まりました。

「やっぱいいわ、めんどくせえっ … こっちで暮らすわ」

アキにとって意外な答えでした。

「あんたはさ、ひとりで大丈夫だけどさ … 夏さん、心配だしさ」

小声でそう言いました。

アキも母の心を理解しました。

「あんたなら、何とかなるかもしんない … 夏さんが言うように、あんたとあたしは違う」

春子は絣半纏の襟に刺繍された自分の名前を指で触れました。

アキが着ていた半纏は本来ならば春子が着るはずだったものです。

「娘だけど全然違う …

だから、アイドルになれる! … かもしんない、がんばんな」

「ありがとう」


少しも優しくなく、ゾンザイでオドケタ言い方でしたが、春子らしいハナムケの言葉でした。

何か温かいものに触れたようで、アキは顔がほころんでいくのが分かりました。

… … … … …

足立家では、珍しく4人が揃っての最後の晩餐でした。

「ああ、明日から3人か」

功が寂しく笑いましたが、よしえは言いました。

「ふたりよ、ヒロシ君も帰り遅いもんね」

「お前どうすんの、ご飯とか?」


ヒロシがユイに尋ねました。

「朝と夜は寮で食べられるみたい」

「無理するなよ、ツラければ帰ってくればいいんだから … もっともね、ヒロシみたいに2ヶ月で帰って来られても困るけど」


ヒロシは眉をひそめましたが、最近は結構頑張っていることを功も含めて家族は知っていました。

… … … … …

「ごちそうさま」

功が余り食が進まないようで、ナイフとフォークを置きました。

「あら、もういいの?」

「何か頭が痛くて … 」


席を立った功をユイが呼び止めました。

「お父さん … お母さん、それから、お兄ちゃん」

ユイは畏まりました。

「 … 長い間、お世話になりました」

家族に向かって頭を下げました。

「頑張れよ」

「無理しないでね」

「ははは … 」


功は言葉にならないようでユイの肩に手を置いただけで、食卓を離れました。

… … … … …

アキとユイが東京に発つ朝がやってきました。

朝食の支度をする春子。

「おはよう!」

居間に下りてきたアキに夏が声を掛けました。

「ここさ、座れ」

言われた通りアキは夏の正面に正座しました。

「餞別だ」

夏が手渡したものは、白地に『北の海女』と書かれた手拭でした。

「この先、つれえことがあったら、こいつで涙拭け … そんで思い出せ … 寒い朝、浜さ出て潜った日のこと、あれよりつれえことはまずねえから」

「夏ばっぱあ … 」


夏の言葉に泣き出したアキは、受け取ったばかりの手拭で涙を拭いました。

「今でねえ、ばか … 東京さ行ってからだ」

「ごめん … 」


泣き笑いのアキ。

「祖父ちゃんさ、線香上げろ」

アキは忠兵衛の写真に線香をあげ、手を合わせました。

… … … … …

「見送り来てくれるよね?」

仏壇の陰から、食卓についた春子にアキは尋ねました。

「大吉さんと一緒に駅まで行く」

「ばっぱは?」

「どうだろうなあ、湿っぽいの嫌いだから夏さんは … 」


それどころか、姿さえ見当たらなくなっていました。

「えっ、さっきまでいたのに?!」

「 … 海だね」


… … … … …

北三陸駅。

「これ、仙台から新幹線の切符、ユイちゃんの分も … 失くすなよ~ 」

アキは吉田から、切符を受け取りました。

「帰りの切符も持っていくか?」

大吉が横からどさくさまぎれに言いましたが、アキは一言。

「いらねっ」

さっさと行ってしまいました。

「いらねえと吉田、もうアキちゃんの心は都会の絵具に染まってるぞお~ 」

… あきらめが悪い男でした。

… … … … …

「アキい!」

急に賑やかになったと思ったら、かつ枝、弥生、美寿々、珠子、海女クラブの面々と組合長が駆けつけてくれました。

「いいの、浜は?」

「ちょっとぐれえいいべ? 今日はアキちゃんの門出だ」


美寿々が笑って言いました。

弥生がいきなり抱きついてきました。

「1年前と全然違う、おめえは北の海女の精神ば受け継いだんだから、胸張って堂々とやれ!

負けんなよ、アキ!!」


力いっぱい抱きしめてくる弥生。

「 … 弥生さん、痛てえ!」

弥生はアキの体をガバっと離したかと思ったら、ポケットからミサンガを取り出しました。

「よし、ミサンガ結んでやっからな!」

すでに種市からもらったミサンガをしているアキの手首に結び始めました。

すると、「おらも、おらも」と他の海女たちも …

… … … … …

発車の時間が近づき、春子と大吉に連れられて、アキはホームに向かいました。

振り向いて夏の姿を探しましたが …

その頃、夏は浜で岩に貼りついたワカメを採っている最中でした。

都会の絵具に染まらないで帰って …

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