NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
2013年07月04日 (木) | 編集 |
第82話

< 病気で倒れたお父さんが、やっと退院できると思ったら、今度はお母さんが蒸発 … 次々に不幸が襲いかかり、1ヶ月後、ついにユイちゃんは …

壊れました。 >


… … … … …

夢遊病患者のような足取り、強張った顔で、梨明日に入ってきた吉田は無言で窓側のテーブル席に座りました。

店内では、春子がブティック今野の商品を着て、ステージに立っています。

「春ちゃんがブティック今野の服を着る日が来るとはな!」

大吉が興奮して大騒ぎしています。

「なっ、着る人が着たら、ハイカラなんだよ、お前」

そう言った今野の隣には春子と同じ服を着た弥生がいます。

「とても同じ服には見えねえ」

美寿々が変な褒め方をすると、弥生もステージに上がって、春子の横に並びました。

「ま、おらのメリハリ・ボディには敵わねえべな?」

ふたりでポーズを取りました。

「春ちゃん、これも着てみて!」

紙袋から、もう1枚別の服を出して渡す弥生。

「いいぞいいぞ、ファッションショーだ!」

美寿々が囃し立て、皆も拍手しました。

「ちょっと、待ってて!」

着替えるために店の外に出て行く春子、それを見て、大吉がうれしそうに言いました。

「いやいやいや、これでやっと春ちゃんが俺らのレベル下りてきた!」

笑い合う一同。

皆の輪にも加わらずに、席に座ったままで様子がおかしい吉田に今野が気づきました。

「おっ、どうした、吉田君?

背中を向けて立ち上がった吉田から嗚咽が聞こえてきます。

「泣いてるのか?」

大吉が尋ねると、吉田は振り向きました。

「おらたちのユイちゃんが … 北鉄のユイちゃんが … ううううっ

俺らのレベルさ、落ちてしまったあああ」


堰を切ったように大泣きし始める吉田。

「お待たせぇ!」

着替えた春子が入ってきましたが、皆それどころではなくなっていました。

「 … 誰も見てねえや」

… … … … …

< 潮騒のメモリーズの可愛い方、足立ユイの生活は荒れる一方でした … 改造車を乗り回し、小太りの愛犬家と腕を組み、歩く姿がスーパーやショッピングモールで連日目撃されました >

そんなユイを偶然見かけた磯野、商品の棚の陰から覗き見ながら、うわ言のようにつぶやきました。

「ユイちゃん … 何故だ、ユイちゃん??」

< 当然、家には帰らず … お父さんの世話もストーブさん任せ >


ヒロシの手を借りて歩行訓練していた功が、ゆっくりと手すりから手を離して、誰の介添えもなしに立ちました。

驚く息子に向かって笑顔で応えました。

「手すりを持たないでね、少しだけ階段が昇れたんだ … でも、母さんには内緒だぞ、びっくりさせたいから」

一歩一歩、歩む功、確実に介抱に向かっています。

… よしえとユイのことはまだ知らされていないのでしょうか?

… … … … …

< 変わり果てたユイちゃんの姿は、ネットの掲示板に流出しました … >

観光協会。

保と栗原しおりに加えて、大吉と吉田も一緒にユイのことがアップされた掲示板を見ていました。

「『これが、あの北鉄のユイちゃん、やばくね?』、だって … 」

栗原が書き込みを読み上げました。

「やばいから、騒いでるんだよ … 削除できないの、それ?」

パソコンの画面に映った、別人のようなユイの写真にオロオロする大吉。

『コンビニの前に座り込んで、通りかかった中学生を恐喝』 … 『夜中にバールのようなもので、自動販売機をこじ開けて』 … 『バールのようなもので、コンビニ店員を脅して』 … 

流石に「それはウソだろ?」という、あり得ないことまで書き込まれています。

「やめてけろっ!」

大吉が大声を出して耳をふさぎました。

「 … バールではないですよ、駅長 … 『のようなもの』ですから」

… … … … …

< 片や、潮騒のメモリーズの訛っている方、天野アキは … 女優、鈴鹿ひろ美さんの付き人として、テレビ局のスタジオにいます >

「静御前」の撮影中。

源頼朝に命じられた安達清経に、静が生まれたばかりの義経の子を取り上げられるシーンです。

「お許しください、義経様 … 」

「カット、OK!」


シーンの撮影が終わると、ひろ美はアキの名を呼びました。

「天野さ~ん!」

「はいっ!」


モニター画面でひろ美の演技にくぎ付けになっていた、アキは慌てて駆けつけます。

… … … … …

楽屋へ戻るひろ美の後に従うアキ、その手にはスタッフへの差し入れを抱えています。

「飯押しなら、飯押しって言ってよ … ああ、腹減った、腹減った」

「すみません」

「私、夜9時以降は、何も食べないようにしてるの … だから、9時までに死ぬほど食べるの、食い意地張ってるの、覚えておいてね」

「はいっ」


迷路のような通路を抜けて行くふたり。

「大体、静御前って嫌いなのよね … 辛気臭いし、感情移入できないでしょ? あっ」

渋い顔をしていたひろ美ですが、パッと笑顔に変わって、通りかかったADにアキが抱えていた差し入れを手渡しました。

「すずか御前様より、ワッフルの差し入れいただきました!」

「 … すずか御前って誰だよ?」


… … … … …

ようやく楽屋にたどり着きました。

「ワッフルいくらだった?」

「あ、1万円ちょっと … 」

「領収書は?」


アキが領収書をもらうのを忘れたことを知ると、ひろ美は声を荒げました。

「何やってるのよ、領収書は絶対もらわなきゃダメ … 私たち高額納税者にとって、領収書は命の源なのよ!

領収書、領収書、領収書!」

「 … はい」


… … … … …

< 付き人になってみて分かったのですが … 鈴鹿さんって普段はごく普通の、年相応の、庶民的な … あ、もう言っちゃいます … おばちゃんです。

服装はすごく地味、っていうか黒しか着ません >

「ダサいと思ってるの?」

「そんなことねえです … さっき、同じの着て、おすぎさんが廊下歩いてましたけど、全然違いました」

「それどっちホメてるの?」


アキは少し考えてから笑顔で答えました。

「鈴鹿さんです」

… … … … …

「ねえ、GMTってさ、CD出してるの?」

< Tを「てー」と言うし、Dを「でー」と言うし … >

「とぅ~す!」って何、流行ってるの?」

< 知らないこと、いっぱいあるし … >

「9時以降は何も食べないの」

< 同じ話を何度もするし … >

「やだ、お味噌汁にお砂糖入れちゃった … 甘いっ!」

< こんな感じなのに、ひとたびカメラの前に立つと … >

「なまじ生きながらえて悩むより … 一緒に連れて行ってください」


撮影が再開され、ひろ美の演技をモニターで見るアキの目には今にも溢れそうな涙が …

< 完璧です!

こんなの見せられたら、多少の無知やわがままなんか気にならない … >


… … … … …

< 夜7時以降は、奈落でレッスン … >

♪上野から御徒町に 棲息 … 絶滅危惧種 下町アイドル

会いたい でも会えない 脳内自由恋愛集団

男子禁制 選手宣誓 … 毎日会いたい 下町アイドル

We are GMT6!! You are GMT6!! …

「OK!」

リーダーのしおりが声を掛けると、一同どっと倒れ込みました。

「どうも、無頼鮨です!」

寿司桶を抱えた種市が奈落に下りて来ました。

「あ、先輩!」

「鈴鹿さんからGMT6の皆さんにって」


歓声が上がって、ひっくり返っていたメンバーが飛び起きて寿司の周りに集まりました。

「いいの、アキ?」

親指を立てて得意顔のアキ。

もう一度上がる歓声。

「天野、鈴鹿さん、無頼鮨で待ってるって」

種市がひろ美からの伝言をアキに伝えました。

… … … … …

< レッスンが終わったら、反省会です >

無頼鮨の座敷、ひろ美の前に畏まって正座するアキ。

「ちゃんと見てた?」

アキはうなずきました。

「赤ん坊取り上げられる時にさ、着物の裾なんか気にしてられないでしょ? … だから、直さなかったのよ」

「はい」

「全身で芝居してるんです、こっちは … なのにあの監督、アップばっかりねらって … ははは、ちゃんちゃら可笑しい!」


でも、顔は笑っていません。

「清経役のなんつったっけ? あの大根役者、大根でいいか … 何の深みもないのよねえ、そう思わない?」

< 9時過ぎると、鈴鹿さんは攻撃的になります >


黙ってうなずくばかりのアキにひろ美は言いました。

「いいのよ、反論して … 思ったことは何でも言いなさい」

「 … いいのか?」

「どうぞ … 足崩しなさい」


アキは言われた通り、思っていることを話しはじめました … まるで友人に話すような調子で。

「鈴鹿さんってあれですよねえ、根っからお芝居が好ぎなんだなって思って … お芝居の話している時、生き生きしてるもんね … つうか、お芝居の話しかしないもんね」

ひろ美は持っていたグラスを置いてしまいました。

「 … 何よそれ、まるで私が他に取柄のない面白みのない人間みたいじゃない?」

「面白みはねえべ?」

「あるわよ!」

「いや、ねえべ?」

「あります! … こう見えて、多趣味なんです」

「またまたあ … 」


ムキになって話すひろ美。

「本当よ! … セーター編んだり、お菓子作ったり、クッキー焼いたり … 」

取ってつけたようなことを答えるひろ美にアキは言いました。

「いや、鈴鹿さんは芝居だけやってりゃいいと思う … 趣味とか面白みとかいらねえと思う」

… … … … …

「ごちそうさま … タクシー来てる?」

ひろ美はグラスを飲み干して、種市に尋ねました。

「はいっ」

いきなりお開きにしたひろ美。

アキは何かしくじってしまったのか、心配になってきました。

「 … ごめんなさい、何か失礼なこと言いましたか?」

「うふふふ、失礼なことしか言ってないよ」


実際、座敷の外で聴いていた梅頭や種市の方が冷や汗をかいてしまうようなアキの物言いでした。

しかし、そう言いながらも、ひろ美は決して気分を害しているようには見えません。

アキは思い切って尋ねました。

「すいません、ひとつ聞いていいですか?」

「何?」

「 … 何で、おらなんだべ? … 何でおらに優しくしてくれるんだべ?」


ひろ美は、微笑みながら言いました。

「昔の私みたいだからよ … じゃあね!」

… … … … …

「やっぱ、天野すげえなあ」

「何が?」


アキは、仕事を終えた種市と無頼鮨が入っているビルの屋上にいました。

「いや、有名な女優相手に全然引かねえ … あの押しの強さは、東北人にはねえべ?」

「インチキ東北人だもんな、へへっ」

「訛りでごまけてたけども、後半ため口だったもんな」

「うそお?!」


本人は気づかずに、無意識にやっていたのが『すごい』ところなのかもしれません。

「正月、帰んのか?」

「正月? … いやあ、こないだ来たばっかりだし」

「もう、11月だぞ」

「じぇじぇっ」

「あっという間に『暦の上ではディセンバー』だぞ?」

「じぇじぇじぇっ、いつの間に!」


毎日が慌ただしく過ぎて、種市に言われるまで、思ってもみませんでした。

「ま、こっちは季節感ねえもんな … 田舎さいたら、本気獲りだの稲刈りだの、初雪だの」

「 … んだな、寒いもんな」

「ああ、皆元気かな? … 吉田さんだの、駅長だの」


まだ1年も経っていませんが、何故か懐かしく思えました。

「海女クラブのかつ枝さんとか弥生さんとか、まだミサンガ編んでるのかな?」

そう言ってアキは自分の左手首を眺めました。

種市にもらったものも含めて、5本のミサンガが巻かれています。

… … … … …

「先輩は実家で年越すんですか?」

「んだな、転職の報告もしてねえし … ま、ユイのことも気になるし」

「そっか … 」


あれ以来、全く連絡が取れないユイのことをアキも気にかけていました。

「地元の友達とか後輩から、よくねえ噂聞くんだ。

悪い仲間とつるんで夜遊びしてるとか、暴走族の車さ乗ってるの見たとか、高校辞めて、男と同棲してるとか … 」


初めて耳にすることばかり、アキは心が痛みました。

「ま、どこまで本当か分かんねえけどな」

アキの気持ちを察してか、何となくはぐらかしました。

努めて平静を装うアキ。

「でも、高校辞めたのは本当っぽい … 」

無口になってしまったアキに種市は言いました。

「どうする、気になるなら一緒に帰るべ?」

「いや … だったら、尚更、帰れねえ」


種市が考えていなかった返事がアキから返ってきました。

「なして?」

「そういう姿、ユイちゃんはおらに見られだぐねえはずだから … おらも見だぐねえし …

ツラいけど、聞かなかったことにする」

「いいのか、励まして立ち直らしてやるのが親友でねえのか?」

「親友にも緊張感は必要だ … ユイちゃんには、常におらの先を走っててもらいてえんだ」


無理して眉をそびやかし、夜の町を見つめたアキ。

種市はそれ以上何も聞くことはできませんでした。

バールのようなもの

中古価格
¥117から
(2013/7/4 14:23時点)



志の輔にも「バールのようなもの」という落語があるのですが、残念ながら商品化されていないようです …

志の輔 らくごBOX

新品価格
¥8,196から
(2013/7/4 14:24時点)


関連記事
スポンサーサイト

朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。