NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年07月13日 (土) | 編集 |
第90話

年末に降った雪が残る北三陸駅のホーム。

到着した列車から下りてきたアキは胸いっぱいに深呼吸しました。

「ただいま!」

< 2010年元旦、おらは4ヶ月ぶりに北三陸さ帰ってきました>

「喜屋武ちゃん、起きて!」


… … … … …

改札を抜けて駅舎内を懐かしそうに見渡すアキ。

そのアキを見つけた吉田は、何度も目をこすりました … 見間違いや幻ではありません。

「じぇじぇっ! じぇ、じぇきちょう(駅長)!」

「誰が、じぇきちょうだ? ばかこの新年早々」


その時、駅務室の扉を勢いよく開けてアキが入ってきました。

「あけましておめでとう!」

「じぇじぇじぇじぇっ、アキちゃんでねえか?!」

「んだ、おら帰ってきた!」

「お帰り!」


大喜びの大吉、吉田。

アキは一緒に連れて来た(着いて来てくれた?)喜屋武のことを紹介しました。

「はいさい」

「 … 誰?」


… … … … …

「あそう、沖縄の方ですか?」

「はい、東京より北は初めてです」


大吉は喜屋武に振る舞いの甘酒を渡しながら尋ねました。

「寒いですか? 寒いでしょう? … わざわざ遠いところを」

南国育ちの喜屋武は、丸々と着ぶくれしていました。

「リアスは休みか?」

「いやいや、初詣のお客さんもいるから通常営業だ」


昨晩思い立って。急遽帰って来たので、まだ夏や春子にも連絡を入れていないアキでした。

「そしたら、ビックリするべ? … ほれ、来た!」

ちょうど、春子が改札を抜けて入って来たので、大吉が指差しました。

母の雰囲気が何か以前と違いました。

「ただいま」

「おかえり … じぇじぇっ!」


ニコニコ笑っているアキを見て、春子は眉間にしわを寄せながら言いました。

「何よ、あんだ … 帰ってこねえって言ってたべ?」

「気変わった … 急だったから、お土産もねえ」


あきれた顔で見返す春子にアキは喜屋武のことを紹介しました。

「はいさい」

朗らかな笑顔でお辞儀する喜屋武。

… … … … …

喫茶リアス。

「アキちゃん、帰ってきたってか?」

アキが帰って来たことを聞きつけてリアスに駆けつけて来る人もいました。

「あっ、菅原さん、勉さん!」

「あけましておめでとう」


アキは喜屋武にふたりのことを紹介しました。

「観光協会の菅原さん。この人は、水口さんの師匠で … 」

「勉アフレック!」


吉田の掛け声で、勉さんはポーズを取りました。

分かる人が分かればいい。

… … … … …

「アキ、ねえヤンキー。

見るからにヤンキーがこっちにらんでる」


喜屋武がそう耳打ちするので、アキはその視線の先を振り返りました。

まだらに脱色した髪の毛、ピンクのパーカーにグリーンのダウンジャケットを羽織ったヤンキーの女の子がカウンターの中から、鋭い目つきでにらんでいました。

アキにも、一瞬誰だかわかりませんでしたが … よく見ると … ユイでした。

「ユイちゃん?!」

思わず立ち上がるアキ。

しかし、ユイの方は微動だにせず、ひとことも発せず、じっとにらんでいるだけです。

「店、手伝わせてんだ」

「じぇじぇじぇじぇっ … いつがら?」

「11月だよね、大変だったんだ、お母さん蒸発して … 」


吉田が小声で説明しました。

… アキの脳裏に、上野で見かけた、男性と談笑しながら歩いていたよしえの姿がよぎりました。

< 忘れでた … おら、東京から、でっけえお土産持ってきたんだ … でも、とても言えねえ … >

「ここで働くようになって、ちょっとマシになったんだよねえ ~ 」

「おらの目見て、挨拶してくれるもの … 今日はまだだけど」


アキは『お土産』のことが気になりだして、そんな春子や勉さんの言葉も耳には入りませんでした。

「どうしたの、アキ? … ユイちゃんも! 久しぶりなんだから、しゃべれ!」

… アキとユイ、ふたりの間に見えない隔たりができているようでした。

「いや … 何か、ママがえれえ、訛ってるね」

気まずいアキは、別の話題を振りました。

「じぇじぇっ、そんなに?」

本人は自覚がないようですが … 相当訛っています。

「じぇじぇって … へへへへ」

「じぇじぇでしょ?」

「何もおかしくねえべ」


春子は何故か大吉とうなずき合いました。

「春子は袖が浜のおなごだもの、訛ってるのは当然だべ」

立ち上がった大吉は、気軽に春子の肩に手を置きました。

「あれっ … あれあれあれ?!」

「何よ?」


呼び方も「春ちゃん」から「春子」になっていますし、春子も黙って肩に手を置かせたままです。

「何かふたり、前と違う … 」

わざとらしくハッとして手を放す大吉、春子も照れくさそうに立ち上がって大吉の横に並びました。

「さすがアキちゃん、するどいな」

「そこら辺は、デリケートな問題だから、本人らに聞いてみろ」


保と吉田が冷めたように言いました。

「何、何、何っ?!」

「 … 実は、プロポーズしたんだじゃ!」

「じぇじぇじぇっ?!」

「去年のクリスマスに … ほれ、春子離婚して、ちょうど1年だし、そろそろいかっぺと思って」


… 今度は、実家のマンションでバスローブ姿の見知らぬ女性、正宗の同級生を見かけたことが、脳裏をよぎりました。

< やべえ、お土産はひとつでねがった … >

「返事はまだしてねえの … 」


春子はそう言いましたが、アキにはまんざらでもないように見えました。

… … … … …

ところで、この歳になってもサンタを信じているというアキ、去年のクリスマスはどう過ごしたのでしょう?

今年は余り良い子じゃなかったから、サンタが来なくても仕方ないとあきらめた?

まさか、合宿所に正宗サンタが現れたとか?

… 閑話休題。

… … … … …

「おとなしいね、喜屋武ちゃん … 琥珀のピアスあげようか?」

「いいです、ピアス開いてないし」


気を利かせた勉さんですが、ここでも遠慮されました。

「楽しんでる?」

吉田に聞かれて首をかしげる喜屋武。

「楽しんでは … ないですね。

○▽■×◎※▲☆(何言ってるかわからんし) … けど、×◎※▽■×(そこそこは)楽しめてると思います」


喜屋武も沖縄の言葉を取り混ぜて話したので、皆ポカ~ンとした顔になりました。

「分がんねえ! … 言葉の壁」

どっと、笑った一同。

… … … … …

「よし、正月だからカラオケでもやっか?!」

大吉が立ち上がってステージに向かいました。

「んだんだ、BEGIN聴きてえ、BEGIN歌えばひとつになれる!」

保がそう言うと、喜屋武もうれしそうにうなずきました。

しかし、大吉が選曲したのは、バカの一つ覚え … 「GHOSTBUSTERS」です。

「言ったそばから、これだもの … 」

「そしたら、私踊りましょうね!」


喜屋武も本領発揮、ステージ上がって、大吉の横で踊り始めました。

「ゴーストバスターズ!」

「いやあ、さあ、さあ、ああ、いやあ!」

「沖縄とGHOSTBUSTERSの融合だ!」


盛り上がるステージ、アキはふとユイが気になってカウンターを振り返りました。

ユイはいつの間にかいなくなっていました。

… … … … …

店の外に出て、駅舎内を見渡すと、ユイの姿が目に入りました。

「ユイちゃん!」

声を掛けましたが、ユイはちょうど、例の小太りの愛犬家の男と連れ立って何処かへ行こうとしているところでした。

思わず、後ずさりしてしまったアキ。

ユイたちはそのまま駅舎から出て行ってしまいました。

「初詣かな?」

入れ違いに駅舎に入ってきたヒロシがそう言いました。

「 … 高校辞めちゃってから、交友関係変わったんだ。

前は、あんな連中、鼻にもかけなかったのに … 」


何回も言い争ったかもしれない、ヒロシはあきらめたように言いました。

「種市先輩、まだユイちゃんとつきあってるつもりだ」

「内緒にしておいて、そのうちあいつも目が覚めると思うし … 」

< なんてこった … 人に会うたび、お土産が増える一方だ … たった4ヶ月しか経ってねえのに … >


ヒロシはストーブに掛かっている振る舞いの甘酒をよそってアキに渡しながら言いました。

「おかえり」

「あ、どうも … ただいま」


… … … … …

雪がちらほらと舞い始めた袖が浜。

アキは喜屋武を海女カフェに連れて行きました。

「いらっしゃい … じぇじぇじぇっ、アキちゃんでねえか?!」

「組合長、あけましておめでとう!」


受付にいた組合長は、アキが帰ってきたことをカフェ中に知らせて回りました。

「お~い、アキちゃんが、帰って来たぞ!」

「じぇじぇっ、アキでねえか?!」


いの一番に飛び出てきた弥生がアキに抱きつきました。

かつ枝、美寿々と代わる代わるにアキを抱きしめます。

「いやあ、何にも変わらないね」

「アキ先輩!!」


桜庭をはじめとする後輩海女たちもアキを取り囲みました。

「繰り上げ当選、おめでとうございます」

「よくやった、よくやった」


… … … … …

「花巻さん!」

「おうっ」


カフェ内に入ると厨房内で珠子が渋い顔をしています … 朝から機嫌が悪いのだそうです。

「元旦そうそう、まめぶの味が決まらねえ」

「あっ、まめぶと言えば … 東京で安部ちゃんに会ったよ」

「じぇじぇじぇじぇじぇっ!」

「車でまめぶ汁の移動販売やってんの、ひとりで … 」

「そうか、頑張ってるんだなあ」


… … … … …

「なんだおめえ、沖縄なのに静かだな?」

皆の様子をおとなしく見ていた喜屋武に弥生が話しかけました。

「あらん、ウチナーじゃなくても、こんなもんですよ … 皆さんが、やかましすぎるんです」
(いやいや、沖縄じゃなくてもこんなもんです … みなさんがうるさすぎるんです)

「何言ってるか分かんねえ」

「お互い様だ ~ 」


きょとんとする喜屋武。

… … … … …

「アキ、アキちゃんは東京で彼氏できたの?」

美寿々たちが聞きましたが、世代の近い桜庭たちが言いました。

「それどころじゃねえですよね、レッスン厳しいんでしょ?」

「んだ、それにアメ女は恋愛御法度ですもんね」

「まあな … 」


適当にお茶を濁しました。

アキは、ステージに置かれたままの潮騒のメモリーズの看板に目をやりました。

北鉄のユイと海女のアキ … 4ヶ月前の海女フェスでのステージが目に浮かびます。

… … … … …

「喜屋武ちゃん!」

アキは庭先で喜屋武を手招きしました。

我が家の前に立った時、中から夏の怒鳴り声が聞こえてきました。

「もうたくさんだ!」

アキは、入口の戸をそっと開けて中を覗きます。

「雑煮が食いてえって言うからわざわざこさえたのにっ!」

「雑煮が食いてえなんて、語ってねえべえ … 雑煮もいいなって、語ったんだ」


夏と怒鳴り合っているのは、忠兵衛でした。

アキはしばらく様子を窺がうことにしました。

「ああ一緒でねえか?! おら、雑煮を作って今年は頑張っておせちも作ったのに、ハムが食いてえとは何たることか!!」

「あああ、うるせえ嫁だ! 出て行けこの!」

「いいのか? おらが出てったらこの家ほぼ空き家だど!」

「ああ、そんならおらが出てく!」


外へ出ようと、戸を開けた忠兵衛 … そこに立っていたアキを見つけました。

「アキ!」

「祖父ちゃん!」


アキを抱きしめる忠兵衛。

「どけどけ!」

家の中から飛んで来た夏が忠兵衛をどかせて、アキに抱きつきました。

「アキ、アキ、アキだあ!」

「久しぶりだな、この野郎!」

「やっぱ帰ってきた」


横で微笑んでいる喜屋武に夏が気づきました。

「 … 誰だ?」

… … … … …

スナック梨明日。

元旦なのに、梨明日はいつもと同じ顔ぶれです。

たった今やって来たのは潜水土木科の教師磯野です。

「あれ、天野が帰って来たって聞いたんですが?」

「もう帰ったよ」


カウンター内で晴れ着姿の弥生が言いました。

「なんだサインもらうべと思ったのに … あけおめ!」

最近、ほぼ常連と化している磯野が残念そうに席に着きました。

「 … 先生」

春子が口にしたのは磯野のことではありません。

「じぇじぇっ、足立先生!」

皆、驚いてカウンターから立ち上がりました。

ヒロシに介添えされながら、店に入ってきたのは足立功でした。

「いやあ、久しぶり」

「大分調子いいんで連れてきました」

「近くまで来たもんでね」


いつもと同じセリフ、朗らかに笑う功。

「何なんだ、今日は! え~!! 何だあ!」

興奮する大吉、梨明日は笑い声が溢れていました。

… … … … …

天野家もアキと喜屋武の歓迎会です。

< 祖父ちゃんは、去年の暮れまで漁さ出てて、ちょっと前に帰って来たんだそうです >

「 … そうか、あんたウチナンチューか?」

「はい」

「いいよねえ、こっちの海とは全然違うもんねえ」


美寿々が忠兵衛と喜屋武の話に加わりました。

「行ったことあるの?」

「半年ぐれえ住んでたさあ」

「ははは、男どか?」


かつ枝がからかうと、美寿々は当然のように言いました。

「ひとりで済む訳ねえべ」

「すげえな美寿々、男がらみのエピソード、どんどん出てくるな」


組合長が感心して言うとかつ枝が自伝を書けと勧めました。

「書けねえことばっかりだ … 」

… … … … …

「おらたちも行ってみるか、沖縄?」

腹を抱えて笑っている夏に忠兵衛が聞きました。

「いや、おらいい … 東京さ行ったこともねえのに」

「じぇじぇ、そうなんですか?」


驚いた喜屋武が尋ねました。

「ここが一番いいとこだって知ってるからだよね?」

そう言いながら、アキは夏にお酌しました。

「まあな … はははは」

「どうだアキ、東京は? … 友達いっぺえできたか?」


アキに訪ねた忠兵衛。

「うん、友達って言っていいか分かんないけど … 」

< 本当は、もっと言いたいことあったんだけど … しゃべり出したら、止まらない気がして、黙ってました … >


… … … … …

「でもすごいねアキ」

喜屋武はアキに言いました。

「何処行ってもさ、アキ、アキって … こっちでは本当にアイドルだったんだね」

アイドルというか、皆アキのことを愛している … 今日半日一緒にいて、つくずくそれを感じた喜屋武でした。

「地元帰ったら、喜屋武ちゃんだってそうだべ?」

照れながら聞き返すアキ。

「どうかなあ? … でもさ、ちょっと帰りたくなった」

北と南、地元こそ違えど、喜屋武もアキと同じように地方の純朴な少女でした。

だからすぐに袖が浜の人たちとも打ち解けていました。

… … … … …

その時、アキの携帯がメールの着信を知らせました。

確認したアキは、慌てて上着を手にしました。

「喜屋武ちゃん、ちょっと出てきてもいい?」

… … … … …

アキがやってきたのは、閉店した後の海女カフェです。

ステージに腰かけて待っていたのは … ユイでした。

アキが来たことに気づき、顔を上げるユイ。

その顔には、さっきリアスで見せた険しさはありませんでした …

アキはゆっくりカフェの扉を押しました。

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