NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年07月17日 (水) | 編集 |
第93話

スーツケースを曳き、地図を片手に足早に急ぐ若い女性、サングラスをかけていますが、一般人とはどこか違うオーラのようなものが感じられます。

女性が立ち止まった場所は、『まごころ第2女子寮』 … GMTのメンバーの合宿所です。

サングラスを外したその顔、アメ女の元センター、有馬めぐでした。

「マジかよ?」

古ぼけた建物を見上げてそう吐き捨てました。

… … … … …

合宿所に上り込んだ、めぐはズカズカとアキたちの部屋に足を踏み入れると、もの凄い勢いで、アキの私物を段ボールに詰め込むと廊下に出してしまいました。

メンバーは、有無をも言わさぬ雰囲気でテキパキと処理するめぐのことを遠巻きにながめていましたが、ベッドの布団まで片付けようとした時、流石に見かねたしおりが口を出しました。

「有馬さん、ここ天野アキちゃんのベッドでして、あんまりそういう … 」

「辞めたって聞いたけど」


めぐの言葉にしおりたちは顔を見合わせました。

「そうなの?」

松の内も明けたのに連絡もなく、今だに帰って来ないアキですが、他の3人も辞めたなんてことは耳にしていません。

「どいて、邪魔邪魔!」

めぐは構わずにアキの布団を廊下に運び出してしまいました。

「 … っていうか、アキちゃんいつ帰ってくるんだろう?」

不安いっぱいのしおりはつぶやきました。

… … … … …

「大変だ、大変だ! 菅原、栗原 ~ 」

大騒ぎの大吉が観光協会に飛び込んできました。

ヒマなのか、保とヒロシはストーブを挟んでモチを焼いている最中でした。

「じぇっ、ストーブがストーブでモチ焼いてる」

「うるさい、正月早々大雑把なこと言わないでよ」


お茶の準備をしていた栗原がにぎやか過ぎる大吉に眉をひそめました。

「これ聞いて『じぇ』って言わなかったら、お年玉やるぞ!」

今日の大吉は自信満々で言い切りました。

「楽勝じゃん」

「俺、絶対言わない自信ある」

「絶対大丈夫だ、さあ来い先輩、何?」


大吉が大変だということなど、たかが知れてる … 3人はなめてかかっています。

「よしっ、いくど …

アキちゃんが、海女カフェで働いてる!」

「 ……… じぇえっ!」


我慢しきれずに保が声に出してしまいました。

… … … … …

早速、様子を窺がいに海女カフェを訪れた大吉、保、ヒロシ。

フロアを覗くと、海女姿のアキが生き生きとカフェの中を動き回っています。

客の方も会えるとは思っていなかったアキがいるので大喜です。

「これは、ひょっとしたら、ひょっとするべ?」

「えっ、何がだじゃ? 先輩」

「鈍いな、潮騒のメモリーズ再結成に決まってるべ!」

「じぇじぇ、それは … じぇじぇ!」


客との記念撮影にも笑顔で応えているアキ。

「アキちゃん、東京では中々芽が出ねえで伸び悩んでいるようだが …

見ろ、地元じゃ断トツだべ?!」


確かにかつ枝やカタカナ言葉に弱い弥生などに注文を取られるより、アキに接待された方がどれだけいいことか。

「こりゃ、掃きだめにツルだべ?」

思わず口にした保 … いつの間にいたのか組合長もうなずきながら言いました。

「んだ、昨日まではツルもいねえ、掃きだめだった」

「 … 掃きだめカフェか?」


若い海女見習いも何人かはいますが、それでもアキがいるだけでカフェの雰囲気が全く違いました。

「これで、ユイちゃんが復活してくれたらなあ」

ヒロシにプレッシャーを与える大吉。

… … … … …

梨明日、閉店の時間。

春子が表の灯りを落としました。

ひとり残っている客の勉さん、一心不乱に琥珀に磨きをかけています。

「それ、綺麗 … 」

ユイがポツリとつぶやきました。

「 … 貸して、やりたい」

ユイが琥珀に興味を持ったのは初めてです。

一瞬驚いた勉さんですが、隣の席に腰かけたユイに持っていた琥珀と道具一式をうれしそうに手渡しました。

ユイは勉さんのやっていたように琥珀を磨き始めます。

「あんたさあ、今日どうするの?」

テーブルの上を片付けながら、春子がユイに尋ねました。

「友達んちに泊めてもらいます」

「 … 本当に友達?」


春子はユイの顔をのぞきこんで聞き直しました。

「はい … 友達っすよ」

琥珀を磨きながら、ユイは答えました。

「 … いいけど別に、あんたの親じゃないしさ」

洗い物を流しに運んだ時、春子はふと思い出しました。

「そうだ … アキが気にしてたよ、ユイちゃんのこと傷つけちゃったって」

「えっ?」


顔を上げるユイ。

「あの子ね、大分凹んでるみたい … こっちに来て随分鍛えられたと思ったけど、東京行くとダメね。

なぐさめてやってよ」


… … … … …

「しばらくは、ユイも全然まともだったんだよ」

こちらも閉店後の海女カフェ。

アキとふたりでフロアの掃除をしながら、ヒロシが話しはじめました。

「親父が倒れた時も至って冷静で、あきらめてないどころか、いつでも東京行けるように荷造りもしてたし … 俺が職場に復帰して、親父がリハビリ始めた頃だったかな、ユイが観光協会飛び込んできてさ …」

… … … … …

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、歩いた、お父さん歩いたよ!」

「じぇじぇっ?!」


息を切らしながら、それでもうれしそうに笑顔でユイは報告しました。

「病室からエレベーターまで壁に手をついて歩いたの、しかもしゃべったの!」

「うんうん、ユイちゃんごめんね … 一応これでも、今会議中だから」


ジオラマ製作会議とでもいうのでしょうか …

保はそう言いましたが、興奮しているユイは、話し続けました。

「ダジャレ言ったんです」

「じぇじぇれっ?!」


驚いたのは保です。

「『美空りはびり』って言ったんです。

そして、看護師さんが『えっ?』って聞いたら、『前田リハビリ』って言ったんです、かぶせて来たんです」


電話でもいいものを、少しでも早く誰かに直接話したくて、急いで走ってきたのでしょう。

兄妹が顔を見合わせて笑ったのは、いつ以来でしょう?

「ははは、先生だな … 良くも悪くもそれは、足立先生だな」

「ずっと考えてたんだよ、きっと … 」


ユイは涙ぐみ言葉に詰まりました。

… … … … …

「あの頃がひょっとしたら、足立家の一番幸せな時期かもね … 今思えば」

1日も早い、功の病気の回復を願って、家族の気持ちがひとつになっていた頃 …

「ユイもアキちゃんからこんなメールが来たとか、アキちゃんのおかげで私も頑張れるとか、精一杯前向きだったし … 」

「やっぱり、お母さんですか?」


アキは遠慮がちに尋ねました。

「うん … いなくなって、完全に道が断たれたと思っちゃったみたい」

「やっぱり …

一緒に行くべきだったんだ、おらが待っててやればよかったんだ」

「アキちゃんは何も悪くないよ」


しかし、アキの後悔の気持は大きくなるばかりです。

「ふたりで行けたら、100人力だったのに … おらが抜け駆けしたから、だから … パッとしねえんだ」

ヒロシはかける言葉が見つからずに目を伏せました。

その時、アキの携帯に着信が … 水口からでした。

「ああ、もう … うるせえ!」

アキは携帯を思い切り閉じました。

… … … … …

次の日の朝。

アキが夏がさばいた魚が入った桶を持って母屋から出ると、作業小屋で忠兵衛が何か一生懸命にやっているのが見えました。

「何してるの?」

「おおアキか、タコ生け捕りにする仕掛け作ってるんだ」


黙々と手を動かす忠兵衛。

「祖父ちゃんはさ、漁さ出たくねえなって思ったことはねえの?」

アキはふと忠兵衛に尋ねてみました。

「行ったら、1年は行きっ放しでしょ?

『やんだなあ、行ぎたくねえな』って思わねえの?」

「まさに、今がそうだべ」

「ああ、そう言えば、去年も行くだの行かないのだの大騒ぎしてたな」


昨日も組合長に「イカ釣り船の人出が足らないから」と乗船を頼まれたのですが、「人数合わせはごめんだ」と断ってしまったと、祖父は話しました。

「 … 今、激しく後悔してる」

身につまされる思いか … 考え込んでいる孫の顔を見て、忠兵衛は言いました。

「アキもか?」

「 … んだ、海女カフェでバイトしてるのも、現実逃避だ」

「おらも現実逃避中だ … 今の季節、タコなんかいねえし」

「現実はつれえなあ」


共感しあった忠兵衛とアキ、ため息をつきました。

「お互いにな、行けば行ったでなんとかなるんだが … 行くまでがつれえ」

… … … … …

その時、作業小屋の戸が勢いよく開きました。

「じぇっ?!」

驚いたアキ、血相を変えた水口が立っていました。

「何故、何故出ない電話に君は?」

坂を駆け上がって来たのか、呼吸の荒い水口。

「出て、電話に! … 出れなかったら、すぐ折り返して!」

「すみません … 」

「頼むよ、ホント」

「えっ、そのためにわざわざ東京から来たんですか?」

「いや … 明けましておめでとう」


気を取り直した水口は、アキに続けて、忠兵衛にも新年のあいさつをしました。

「いつまでいるの?」

そして単刀直入に尋ねました。

「分がんねえ」

しかし、素っ気なく答えたアキは、桶を持って庭に出ました。

「皆、待ってるよ」

「おらの代わりなんていくらでもいるべ?」


さばいた魚を吊るした網に干しはじめました。

「 … 何ですか?」

何か用があるのか、さっきから水口の後ろを組合長がウロウロしています。

「いや、急ぐ用事でねえから」

「 … 気になるから」


水口に譲られて、組合長は前に出て忠兵衛に言いました。

「忠兵衛さんよ、いつまで陸さいるつもりだ?」

忠兵衛はアキを手伝って魚を干しながら答えました。

「分がんねえ」

「そろそろ船に乗ってもらわねえと、若えもんから文句が出る」

「おらの代わりなんてなんぼでもいるべ?」


… どこかで聞いたようなセリフです。

… … … … …

「バカなこと言ってるんじゃないよ!」

「すみません」


水口はアキに言ったのですが、勘違いして謝ったのは忠兵衛でした。

「いや … アキちゃんね、GMTには君の力が必要なんだよ」

「ウソだ、頭数さえそろえばいいと思っているクセに」


アキはへそを曲げはじめています。

「そんなこと … 」

「思ってねえよ、忠兵衛さんよお」


絶妙のタイミングで口を挟んだのは組合長です。

「 … うるさいなあ、こっち先に済ませていいですか?」

「はいはい」


取りあえず、後ろに引っ込む組合長。

水口はアキに面と向かいました。

「わざわざ来たんだから、おらじゃなくユイちゃん連れてったらどうだ?」

「えっ?」

「可愛い方が目当てなんだべ? … だったら、可愛い方連れてって、可愛くプロデュースすればいい!」

「 … 留守電、聞いてないの、君?」


… 聞いていません … 留守電が入っていることさえ確認していませんでした。

「マネージャーからの電話に出ない、折り返さない、留守電聞かない … タレント失格!」

「 … すみません」


流石のアキも自分の非を認めました。

「すいませんじゃなくて、早く聞いて! 今聞いて、今!」

「直接しゃべったらいいべ?」


組合長じゃなくてもそう思うでしょう、でもそれなりの理由がありました。

「嫌だ、同じことなんて言えないし、昨日のテンション、到底持ってけないし … 」

アキは渋々、留守番電話につなぎました。

『メッセージは、16件です … 』

「じぇじぇっ!」

… … … … …

『もしもし、天野? … 水口です。今は1月7日の夜です … 1回しか言わないからちゃんと聞いてくれ。

ここ数日、君のことを考えてる … 正確には君のいないGMTの未来を考えて、激しく落ち込んでる。

俺はずっとユイちゃん派というか、ユイちゃんをセンターに抜擢しようとしてきた。

でも … 』


(ピーッ)

最初のメッセージはここで切れました。

アキは水口の顔を見つめました。

「そんな見るなよ … 」

水口はきまり悪そうに顔をそらしました。

そうしているうちに次のメッセージが始まります。

『もしもし、水口です … さっきの続き。

そんな逆風の中で君は、4ヶ月かけて自分の立ち位置を獲得した … もう君は、ユイちゃんの相方じゃないよ、GMTの天野アキだ!

訛ってるけど、40位だけど、最下位だけど、それが … 』


(ピーッ)

『水口です … それがどうした?

誰が何と言おうと、君の代わりは君しかいないんだよ … そんな君を売り出すことが、マネージャーとして、僕の … 』


(ピーッ)

『水口です … 入間に代わります』

「えっ?」

『しおりです … 一緒に天下取るって約束したじゃん、アキちゃん、アキっ!』


(ピーッ)

『真奈です … アキちゃんがおらんとくさ、奈落のお通夜んごと静かやけん、早う帰ってきて』

(ピーッ)

『小野寺です … 早く帰って来ねえと私、有馬めぐと相部屋になっちゃうから』

(ピーッ)

『♪ざわわ、ざわわ、ざわわ … 』

(ピーッ)

… 喜屋武でした。

メッセージはまだ続きます。

『 ……… 』

(ピーッ)

『今のは大将の梅頭さんだ … 天野、皆待ってるぞ、頑張れよ!』

種市からでした。

(ピーッ)

『 … 帰ってくる時、磯汁の缶詰。3つばかり買ってきて … いらっしゃい、そばですか? うどんですか? まめぶですか?』

小百合でした、仕事中にかけてくれたようです。

(ピーッ)

そして、思いがけない人からもメッセージが …

『天野さん、明けましておめでとう … 』

「鈴鹿さんだ!」

『あなた、田舎帰っちゃったんですって? … はっ、ちゃんちゃらおかしい、ははは … 』


『 … メッセージは以上です』

… … … … …

「ねっ、俺だけじゃないんだ … 皆、君の帰りを待ってる。

だから、一緒に帰ろう!」


水口の言うようにこれほど多くの人が自分の帰りを待ってくれているなんて … 思いもしなかった。

アキの心が少し揺らいだ時 … 庭先に姿を現したのは、ユイでした。

その姿を見て、アキは反射的に作業小屋に飛び込んでいました。

そして、内側から心張棒をかませてしまいました。

うずくまるアキ。

「何だよ、もう少しだったのに … 」

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