NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年07月19日 (金) | 編集 |
第95話

♪来てよ その火を 飛び越えて … 砂に書いた アイ ミス ユー

カーステレオから流れてきたその歌の音程はカラオケから大きく外れていました。

「彼女、音痴なんだ … で、もう時間がないんで、誰か歌える女の子を探して来てって上司に言われて、君のことを思い出したんだよ。

歌ってくれないかな? … 鈴鹿ひろ美の代わりに」


春子に懇願する太巻。

「ママは、その日、マイクの前に立ちました。

鈴鹿ひろ美の影武者として … 」

「じぇ じぇ じぇじぇじぇじぇっ?!」

… … … … …

ふたりを乗せたタクシーはスタジオに到着しました。

「お客さん、あの0が1個多いんですけど?」

メーターが示す運賃は2,510円、太巻が支払ったのは25,000円でした。

「知っとるわボケ、アホンダラ!」

太巻は、タクシーの運転手をいきなり怒鳴りつけました。

「われアホンダラ、今車の中で話してたことアホンダラ、誰にも言うなよアホンダラ!」

ネームプレートを確認して太巻は運転手を名指ししました。

「 … 大江戸タクシーの黒川正宗さんよ!」

… ふたりを乗せたタクシーの運転手は、若き日の正宗だったのです。

「太巻さんは、パパを恫喝しました。得意の関西弁で … 」

普段は腰の低い優しげな口調の太巻ですが、元々実際の年齢よりも老けて見えるその強面の顔、関西弁で凄まれたら迫力がありました。

「もしアホンダラ、どっかに漏れたらアホンダラ、おどれの仕業だからなアホンダラ!

自分東京湾に沈められたいんか? アホンダラ!」


アホンダラ、アホンダラ、アホンダラ …

正宗は怯えた顔で固まって、太巻の言うことを聞いていました。

「よし、行こうか?」

太巻はコロッと元の優しい口調に戻って、春子に車から降りるよう促しました。

… ふたりが降りた後、ガタガタと震えが止まらない正宗 …

… … … … …

「スタジオに着くと、ちょうど帰ろうとしていた鈴鹿ひろ美とすれ違いました。」

「お疲れ様でした」

頭を下げる太巻 … 春子には「知らないフリ」をするように耳打ちしました。

… … … … …

ボーカルブースに入った春子、ミキシングルームから声を掛ける太巻。

「軽く歌ってみようか?」

ヘッドフォンをつけて、マイクの前に立った春子、『潮騒のメモリー』という曲名の譜面が置かれていました。

イントロが流れ出します … しかし、春子は緊張のあまり、歌いだしのタイミングを逸してしまいました。

「すみません」

謝る春子に太巻は言いました。

「大丈夫大丈夫、リラックスして … どうせ、人の歌なんだから」

「そのひとことで、スッと気持ちが楽になりました」

ふたたびイントロが流れ出しました。

♪来てよ その火を 飛び越えて … 砂に書いた アイ ミス ユー

春子の歌声を聴いて、スタジオ内のスタッフ、クライアントからどよめきが起こりました。

「いいじゃん」

「いけるよ」


♪北へ帰るの 誰にも会わずに 低気圧に乗って 北へ向かうわ …

… … … … …

春子の手紙を夢中になって読んでいるうちにアキは上野に戻って来ていました。

携帯プレイヤーに入っている『潮騒のメモリー』を聴き返してみます。

「 … これ、ママなのか?」

… … … … …

♪来てよ その川 乗り越えて 三途の川の マーメイド

友達少ない マーメイド マーメイド 好きよ … 嫌いよ …

見事、歌い終えた春子。

プロデューサーから、一発でOKが出ました。

スタッフから拍手が起こり、春子も歌い切った充実感を感じていました。

… … … … …

「そんなバカな?!」

アキは思わず声に出してしまいました。

< ママが歌ってたなんて … 天野春子が鈴鹿ひろ美のフリをして歌ってたなんて、『じぇ』がいくつあっても足りねえ … にしても、なして今まで黙ってたんだべ? >

そうこうしている間にアキは東京EDOシアターに着きました。

自分の名札を裏返して、休憩スペースに荷物を下ろしました。

「あれ、実家に帰ったって聞いたけど?」

チーフマネージャーの河島が声を掛けましたが、アキはヘッドフォンをつけたまま、春子の手紙のことで頭の中が一杯で気がつきません。

< やっぱり、消したい過去だったんだべか … >

あっ!

「えっ?」


アキが突然大声を上げたので、自販機で飲み物を買おうとしていた河島は誤ったボタンを押してしまいました。

出てきたのは … しょうが湯。

『お母さんがよろしぐって』

『 … お母さん?』

『天野春子って言います』

『なに、なに … えっ? 君、天野春子の娘?』

< あの反応 … 動揺 … 太巻さんにとっても消したい過去に違いねえべ? >

… … … … …

ちょうどその時、太巻が劇場入りして来ました。

「おはようございます」

太巻には気づいたアキは、ヘッドフォンを外して挨拶をしました。

振り向く太巻 … アキのことを見ても、表情ひとつ変えずに言いました。

「あれ、君辞めたんじゃなかったっけ?」

「いや … 今日からまた、お世話になります」


頭を下げるアキにただひとことだけ。

「あそ … 」

冷たく言い放つとさっさと行ってしまいました。

< そうかそうか、あの日から急に態度が変わったのも … そう考えれば、辻褄が合うべ。

太巻さんにとって天野春子は、過去に犯した不正を知る、ただひとりの存在。

その娘が今、アイドルの卵として目の前に現れ … >

「あれっ、手紙?」


春子の手紙が見当たりません … 辺りを見回すと、河島がそれらしき手紙を手にして、今まさに読もうとしていました。

「こらあっ!!」

「はっ、ごめんなさい … あの、落ちてたんで … 」


アキの剣幕に思わず謝った河島の手から手紙を奪い返しました。

「落ちてたからって、読むか? 普通?!」

目を剥いてにらみつけたアキ、おどおどする河島。

「 … 読みません、まだ読んでません」

「当たり前や、アホンダラアホンダラ … 」


完全に立場逆転です。

アキにかかると、チーフという肩書もかたなし … 何の意味も持たないようでした。

… … … … …

「アキ!」

奈落から上がってきたしおりがアキがいるのを見つけ、メンバー全員がアキの周りを取り囲みました。

「もう会われんと思っとったよ、いつ戻って来たと?」

真奈が抱きついて尋ねました。

「ついさっき」

「もう!」

「あ、お土産!」


アキが『ゆべし』を差し出すと、喜屋武が真面目な顔で言いました。

「この『ゆべし』さ、歯にくっつくよ」

笑顔で迎えてくれた仲間 … アキはGMTに帰ってきたことを実感していました。

「帰って来なくてもよかったのに」

水を差したのは有馬めぐでした。

「 … まあいいや、私すぐ上行くし、そしたらまたシャドウやってもらうからさ … 私のダンス、よく見てて」

… … … … …

「あと1分、あと1分!」

次の曲が始まるまでに衣装を着替えるため奈落は騒然としています。

アキは、レギュラーに昇格した薫子の衣装を直しました。

「ありがとう!」

奈落組に降格してしまっためぐですが、皆の手伝いをするわけでもなく冷ややかな視線で眺めているだけです。

♪暦の上ではディセンバー でもハートはサバイバー

しかし、曲が始まると、センターの位置に立って踊り始めました。

… … … … …

「鈴鹿ひろ美の主演映画『潮騒のメモリー』は、昭和61年の正月映画として公開され大ヒット。

主題歌もヒットチャートをにぎわせました。」

当時高視聴率を上げていた、タマネギみたいな髪型の司会者のベストテン番組でも『潮騒のメモリー』は、何週も1位を獲得していましたが …

「当初、鈴鹿ひろ美は頑なに歌番組に出ませんでした。」

自分の本業は女優であり、役を演じることでファンと関われる … 歌番組に出ることはポリシーに反し、歌手を本業とする人にも失礼 … というようなことを欠席の理由に挙げていました。

「そのことが、鈴鹿ひろ美をミステリアスで神秘的な存在に仕立て上げました。

でも、ママだけは本当の理由を知っていた … 」

♪来てよ その火を 飛び越えて … 砂に書いた アイ ミス ユー

映画の名場面やイメージをバックにして曲を掛けるだけの歌番組。

「いい ~ 何か健気、もう最高!

芝居も歌も上手くてさ、こんなに可愛いんだもんなあ … がんばんないとね、春ちゃんも」


何も知らない甲斐にそう言われて、春子は肩をすくめながらうなずくだけでした。

「うれしかった、鈴鹿ひろ美がほめられているのに、自分がほめられているように恥ずかしくて、ちょっと誇らしくて …

あの頃、街中何処へ行っても、ママの歌声が聞こえてきました。

鈴鹿ひろ美の『潮騒のメモリー』 … でも、本当は自分が歌っている、それを知っているのは、太巻さんと数人のスタッフ、それとあの運転手だけ … 」

… … … … …

「本当にいいの? … 私に付いてても女優にはなれないわよ」

無頼鮨のカウンター席、ひろ美はアキにそう尋ねました。

「いい … 」

「面倒くさいでしょ、私? … しかも、この先どんどん面倒くさくなるわよ、いいのそれでも?」

「いい … おら、鈴鹿さんさ一生ついていぐ」

< おら、また鈴鹿ひろ美の付き人に復帰しました >


何だかんだ言っても、ひろ美もアキがそばにいてくれることがうれしようです。

「一生はウソだ、当分はついて行ぐ … これお土産!」

アキは、ミサンガをひろ美に差し出しました。

「海女のミサンガ、お揃いだ」

腕をまくって、自分のミサンガを見せるアキ。

「ああ、切れると夢がかなうってやつ?」

アキはうなずいて、ひろ美の腕にミサンガを巻いてあげました。

他愛のないお土産ですが、ひろ美は喜んでくれました。

< もちろん鈴鹿さんを尊敬してるが、理由はそれだけじゃねえ … 鈴鹿さんとママと太巻さんの過去をもっと深く知りてえ、知る必要があると思ったからです >

「鈴鹿さんの夢って何?」


唐突にアキに聞かれて、ひろ美は少し考えて答えました。

「はあ … 世界征服と結婚!」

冗談なのか真面目なのか …

< 鈴鹿さんは知ってんのだろうか? … 自分の影武者がいたことを >

… … … … …

その日、太巻はいつものようにアイドルを訪れました。

しかし、浮かない顔 … 甲斐が声を掛けても返事もしません。

「無視か … 」

席に着いた太巻に春子が尋ねました。

「どうかしました?」

太巻は甲斐には聞こえないぐらいの小さな声で春子に言いました。

「鈴鹿ひろ美がテレビで歌いたいって言いだした」

「えっ?」

「しかも生意気に口パクは嫌だって … 参った、どうしよう?」



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