NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年07月27日 (土) | 編集 |
第102話

アキが事務所を解雇された夜、久しぶりに母・春子から電話がかかってきました。

「 … クビになっちゃった」

「えっ?」

「事務所、クビになっちゃったんだ、今日 … 太巻さんに嫌われて」

「どうして?」


『うちにいる限り俺が潰すから。

何度這い上がってきても、奈落に落とすから … ごめんね』

「もう帰りたい。

ねえママ、アキそっち帰りたいよ、もう帰っていい?

… いいよね?」


しかし、春子から返ってきた言葉は …

「だめよ」

< この時、母の脳裏にある古い記憶がよみがえりました … >


… … … … …

< 平成元年。

東京で夢破れた母は、故郷へ帰るため、タクシーで上野へ向かいました >


上野でタクシーを降りた春子は電話ボックスから実家 … 夏へ電話をかけたのです。

夏が受話器を取ると、名前は名乗らずに「あたし」とひとことだけ言いました。

「 … どちら様ですか?」

「春子ですけど」

「はあ、そうですか … どういったご用件で?」

久しぶりの娘に他人行儀に答えた夏でした。

「もうそろそろ帰ろうかなと思って」

「なすて?」

「まあ、こっちで5年頑張ったし、年号も平成になったし」

「なすて?」

「だから … 私も23だし、そっちで役場さでも勤めてお見合いでもしようかな、みたいな」

春子が何を言っても夏はただ「なすて」と聞き返すだけです。

「だから、ひとりじゃ寂しいかなと思って …

ねえ、帰っていいでしょ?」

… … … … …

「だめよ、だめ、まだだめよ、アキ」

帰りたいと言うアキに春子はそう言いました。

「頑張りなさい」

「なすて?」


てっきり「帰って来い」と言ってくれるものと思っていたアキでした。

「『なすて』って、分かんないけど、ここで帰ってきたら後悔する」

「おら、後悔なんてしねえ!」

「あんたがしなくても私がする!」

「ママ … 」

「だから反対したんだよ、反対したじゃんママ、甘くないよって!

… 自信あったんでしょ? 行けると思ったんでしょ?

だったら、中途半端なところであきらめたらダメじゃん!」


… … … … …

「帰っていいか」と聞いてきた春子を夏は突っ跳ねました。

「 … そんなのわかってるよ」

「いいや、わかってねえ … おめえさん、大騒ぎして、周りさ迷惑かけて出てったんだ … おらや海女クラブや漁協や観光協会や北鉄や皆の善意踏みにじって、つばはいて出てったんだぞ」

「あんたが突き放したからだべ?!」

… … … … …

「 … 今帰ってきたら、ママと一緒だよ、腫れ物扱いだよ。

雑に慰められて、陰で噂されて、ジロジロ見られて、それでいいの?」

「 … やんだ」

「消したい過去を引きずって生きるって、しんどいんだよ!

… あんたそれでもいいの?」


時に叱責しながら、春子はアキを諭しました。

「やんだ!」

「アイドルになるんじゃなかったの?」


思わず厳しい口調で言うと、アキは電話を切ってしまいました。

「 … もしもし、もしもし?」

… … … … …

「うるせえなあ」

居間の隣の部屋で寝ていた夏が、春子の声で起きてきました。

「 … 何時だと思ってんだ?」

「あ、ごめん」

「どうした、春子?」


夏は随分前から目を覚ましていて、襖越しに布団の上でそれとなく電話の話を聴いていたのです。

「 … いやいや、何でもない」

春子は何も語らず、居間を出て行ってしまいました。

そして、縁側に座って外を眺めています。

… 春子は、あの日の夏の言葉を思い出したのです。

… … … … …

「アイドルさなるっていうから、親子の縁切ったんだぞ。

娘でもねえ、アイドルでもねえ … おめえ、何処の誰だ?」

「 … もういい」

春子は電話ボックスの中、泣いていました。

「たかが5年で気が済むんなら、最初から行ぐな!

… 役場さ勤めて見合いだ? この恥知らず!

ひとりじゃ寂しいって? のぼせんな、バカこの! … おめえなんかとっくに親でもなければ子でもねえ!

町であっても知らんぷりだ!」

「もうたくさん!!」

ただ母が憎らしくて、くやしくて電話を叩き切った若き日の春子でした。

… … … … …

ああは言ったものの、あれからアキのことが気になって仕方がない春子、リアスにいても心ここに在らずです。

「 … 春子」

誰が声を掛けてもボンヤリとしたまま、大吉に呼ばれてようやく気がつきました。

「えっ?」

「何してるんだ?」

「 … コップ磨いてるのよ」


しかし、春子がコップのつもりで磨いていたものは、勉さんの琥珀でした。

「琥珀の春子さんですね?」

吉田の冗談にも笑えない春子、唐突にヒロシに尋ねました。

「お風呂ないって言ってたよね?」

アキの寮のことです。

「汗かくでしょ? だって、毎日レッスンとかしてるんでしょ?」

「銭湯は高いから、劇場のシャワー使ってるって言ってました」

「ねえ、ご飯は? … ちゃんと食べてるのかしら?」

「それは心配なさそうです。

近くに安部ちゃんもいるし、あと種市君も … 」

「種市?!」


種市の名前に反応したのは、磯野です。

「あいつ、南部もぐり辞めて、板前になってました」

「じぇじぇじぇっ!」

「アメ横の一等地にアメ女の劇場があるんですけど、その裏の寿司屋で修行してます。

あっ、鈴鹿ひろ美も常連だって」

「それなら安心だ、アキちゃんはおめでた弁護士の付き人だもんな」


何も知らずにそう言った大吉、春子は声を荒げました。

「クビになったのよ、事務所を!」

「じぇじぇじぇっ?!」

「昨夜、電話があってあの子泣いてたの … どうしよう?」


頭を抱える春子を見て大吉は言いました。

「心配ねえって春子」

「んだ、いざとなったら帰って来ればいいんだ」

「んだんだ、ユイちゃんとふたりで『潮騒のメモリーズ』復活だ!」


吉田と保が代わる代わる言いました。

そして弥生も …

「んだんだんだ、海女カフェでバイトして、夏は海さ潜って!」

「んだんだんだんだ … 土日はウニ丼売って××」


… … … … …

「ダメよそんなの!

あの子にそんなしみったれたことさせたくないの!

帰ってくる時には駅前には黒山のひとだかり、サイン会、握手会、コンサートは市民ホールで!

どーーーんって」


… それはかつて自分が抱いていた夢だったかもしれません …

腕を大きく広げた時、店にユイが入ってきました。

「何、どうしたの? 春子さん」

ユイの顔を見た時、春子はもういてもたってもいられなくなっていました。

「ああ、ちょうどよかった、私出るから代わりに入ってくれない?」

急にあたふたと説明する春子。

「これレジのカギね。売り上げはこの金庫に … で、2日に一遍は銀行に行って、これ通帳ね、これ印鑑」

よく訳が分からないまま、受け取るユイ。

「で、これから夏になってビールが増えるから少しずつ増やしてね、ビールの注文」

「ちょっと出るには伝達事項が多いなあ」


誰もが吉田と同じように思いました。

「あ、毎月第3火曜日はガスの点検ね … うん、以上かな?」

それだけ言い終わると、大吉に車で家まで送るよう頼みました。

… … … … …

「えれえこった ~ !!」

突然、海女カフェに大吉が走り込んできました。

「うるせえぞ、大吉! ランチ営業中だ!」

大吉は構わず、一般客が座っているテーブルを抜けて、厨房へ。

海女たちは流行のラテアートを製作中でした。

「泡でイルカの絵なんて描いてる場合じゃねえって … 春子が東京さ行ぐって!」

「じぇじぇじぇっ!」

「足りねえ、『じぇ』が全然足りねえ、3つじゃ足りねえ!」


立場も違うし、多少の温度差はあると、かつ枝が言いました。

「プロポーズの返事は?」

すかさず訪ねたのは美寿々です。

「今聞いたら、間違いなく … 」

胸の前に腕で×マークを作った大吉。

「情けねえ … こら、ついて来い!」

かつ枝は大吉の腕を取ると海女カフェを出て行きました。

… … … … …

天野家。

旅立つ支度を終えた春子は、仏壇の忠兵衛の写真に手を合わせました。

そして、茶の間にいる夏の前に座って頭を下げました。

「お世話になりました」

「お構いもしませんで」

「 … 本当にいいの、ひとりで寂しくないの?」

「おらが寂しいってか? … のぼせんな」


夏はあの時の電話と同じ返事をしました … 比べられない程穏やかな口調です …

「どいつもこいつも勝手なこと言って」

ひとりごとのようにつぶやいた後、春子に言いました。

「ひとりには慣れてる … 出たり入ったりするから、寂しくなるんだべ」

本音を少しだけ覗かせました。

「確かに … 思ったより、長居しちゃったしね」

「なすてまた、急に気が変わった?」


夏も昨晩の電話のことが気になっていました。

「 … 思い出したのよ、夏さんに言われたこと」

「はあ?」

「『娘でもアイドルにもなってねえのに帰ってくんな』って … 」


あの時はその言葉の意味を理解することができずに、母を憎んだ春子でしたが、今ならそれが自分に対するエールだったことがわかります。

「 … 言ったかなあ?」

とぼける夏。

「いろいろありがとうございました!」

春子は、精一杯明るくそう言いました。

「ああ、やかましい、聞きたくねえ聞きたくねえ … お昼にすっぺえ」

夏は席を立ちました。

… … … … …

「お~い、待て春子っ!」

それと入れ替わりに、かつ枝と美寿々に引きずられて大吉が玄関から入ってきました。

ふたりに押されて春子の前に立った大吉。

「ど、どうしても行ぐのか、春子?」

春子はうなずきました。

「ごめんね、大吉さん。

あたしさ、やっぱりアキのそばにいてあげたいの」


「もう帰りたい」と言ったアキのことを、夏のように突き放したことは間違っていたとは思いません。

しかし、このまま放っておいたらアキは自分の二の舞になる … 同じようなつらい思いをするかも知れない。

「あの子のこと応援してあげたいんだ … 自分が見れなかった景色、あの子に見せてあげたいんだ」

… … … … …

「行かせねえ!」

大吉は春子の前に立ちはだかって両手を広げました。

「ちょっとどいてよ、何言ってるのよ?!」

春子の眼中にもう大吉はいません。

「行かせねえ! おら、今日は列車出さねえぞ … 同じ過ち犯してたまるか!

絶対発車しねえ! 運休だあ!!」


そんなタンカを切ると座り込みました。

「ようし、よく言った!」

後ろで焚き付けるかつ枝と美寿々。

「そんな言われてもさ、私には … 」

大吉をよけて玄関に向かおうとする春子をかつ枝たちも止めました。

「待て待て待て、春子早まるな」

「夏ばっぱ、何とかしてけろ!」


しかし、さっきまでそこにいたはずの夏の姿がどこにも見当たりません。

無造作に脱ぎ捨てられた服、夏の絣半纏は無くなっていました。

「ああ、また海かあ ~ 」

… … … … …

事務所を解雇された報告を鈴鹿ひろ美にするために、アキは水口と共に無頼鮨を訪れていました。

「何なのよ、重大なペナルティって?」

「あ、いやそれは、ちょっと … 」


言葉を濁した水口、ひろ美には本当のことは言えません。

「事務所クビになったからって、付き人間で辞めなくてもいいのに」

付き人としてのアキはお気に入りのひろ美は、しきりに残念がっています。

「私も続けるよう説得したんですけど … 」

「辞めたいの?」


ひろ美に聞かれてアキはただ頭を下げました。

「すみません … お世話になりました」

… … … … …

その頃、上野に着いた春子は、ある場所を目指して歩いていました。

サングラスをかけスーツケースを引きずりながら、アメ横の町を進んで行きます。

… … … … …

「お待たせしました」

握りを盛った皿を種市が運んできました。

「もう最後だから、どんどん食べちゃって」

「はい、いただきます」


厨房に戻る時に種市がアキに尋ねました。

「 … 帰るのか?」

「うん、こっちさ残る理由もねえし」

「北三陸か … 休み取って行こうかしら?」


そんなことを口にしたひろ美にアキは言いました。

「いい所ですよ、海は綺麗で温泉もあるし」

… … … … …

「いらっしゃい! … じぇっ」

出迎えた客の顔を見て驚く種市。

入ってきたのは … 春子でした。

春子の目的地は、ここ無頼鮨だったのです。

… … … … …

「ホテルは取らなくていいです … おらの家さ泊まってください、海近いから」

水口は今入ってきた客のことが気にかかっていました。

自分の知っている人に似ているような気がするのですが …

「7月から9月は海女のシーズンで海さ入ってます」

アキは、ひろ美に地元の話を夢中でしています。

話を聞くうちにひろ美もだんだん本気になりかけて …

「ウニ1個500円ですけど、鈴鹿さんなら300円で … 」

… … … … …

「アキ … 」

名前を呼ばれて振り向くと、そこに腕を組んだ春子が立っていました。

アキは2度見をしてしまいました。

紛れもなく母・春子でした。

「じぇじぇじぇじぇじぇじぇっ!」

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