NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年07月29日 (月) | 編集 |
103話

事務所を解雇され、もう北三陸へ帰りたいと言うアキ。

しかし、春子はそれを跳ねつけました。

「 … だめよ!」

< そして、ママは上京しました >


無頼鮨の入り口を乱暴に開けて入って来たのは、たった今上野に着いたばかりの春子でした。

そうとは知らないアキはひろ美に北三陸の話を夢中でしています。

店内をゆっくりと進む春子、アキたちのいる座敷の前で立ち止まりました。

「アキ … 」

名前を呼ばれて振り向くアキ、信じられないといった顔で春子のことを2度見しました。

じぇじぇじぇじぇじぇじぇっ!

「ビール頂戴」


春子は梅頭にそう言うと座敷の入り口に腰かけました。

「 … ママです」

ポカンとした顔をしているひろ美にアキは春子のことを紹介しました。

サングラスを外し頭を下げた春子、取りあえず愛想笑いのひろ美。

… … … … …

ひろ美は向かい座った春子にビールを注ぎました。

「 … 鈴鹿さん、どうぞ」

春子が注ぎ返そうとしたのを断って、ひろ美は焼酎の入った自分のグラスを掲げました。

「はじめまして」

笑顔でそう言ってグラスのふちを合わせてきたひろ美。

「 … はじめまして」

春子は複雑な思いで応えました。

一気に自分のグラスを空ける、ふたり。

… … … … …

「逃げて来ちゃったんですか?」

カウンター席に移ってきた水口に種市が尋ねました。

「 … うん、何かあっち熱気がすごくて」

太巻から聞いて、ひろ美と春子の経緯を知っている水口は、ヒヤヒヤして見てられないといったところなのでしょう。

… … … … …

… それは、アキも同じでした。

「娘がお世話になって、本当はもっと早くにご挨拶に伺うつもりだったんですけど、なかなか … 」

畏まる春子にひろ美は言いました。

「いえいえ、お住まいは遠くていらっしゃいますもんね」

「遠いって言っても、盛岡まで出れば、新幹線で2時間半なんですよ、ええ」

「まあ、そうなんですか … 2時間半で?」

「ご存知かと思ってました … 静御前やってらっしゃいますよね?

あれって確か岩手が舞台でしたよね?」

「でも、京都で撮ってるんです … 第一、静御前の時代に新幹線なんてございませんもの!」


ふたりは可笑しそうに笑い合いましたが、どことなく空々しい感じがします。

お互いに様子を見合っているといったところでしょうか …

… … … … …

「ビール頂戴!」

ピッチが速く、春子はもう追加のビールを注文しました。

「 … ずっとビールでいく気かな?」

不安そうな水口に種市は言いました。

「鈴鹿さんも、ああ見えて焼酎1本空けてますからね」

… … … … …

「素敵な声だわ」

「えっ?」

「歌手目指してらしたんでしょ?」


春子ににらまれて、アキはビールを注ぐ手を引っ込めました。

「私と似ている気がする、声が … ねえ、天野さん似てるわよね?」

何も知らないひろ美は無邪気にそう言いましたが、アキは答えることができません。

「 … 似てませんよ」

春子は、思わず鼻で笑ってしまいました。

「似てるわよ」

「似てないと思いますけど … 」


ややキレ気味の春子。

しかし天然なのか、そんなことはお構いなしにひろ美は続けます。

「あれじゃない? 自分の声って、ホラ自分じゃ違って聞こえるじゃない?

… 客観的に聴いたら似てるわよ、ねえ大将?」


上の空だったのか、梅頭は外国人が「お手上げ」の時にするみたいに大きく両手を広げて肩をすくめました。

「何それ、デニーロのつもり? … 腹立つ」

「 … 何の話してたんでしたっけ?」


嫌そうな顔の春子。

「録音したら分かるわよ … 似てるわよ、きっと」

女優のひろ美本人に自分の声に似ていると言われたら普通だったら喜ぶところなのでしょうが …

「どうなの、アキ … ちゃんとやってるの?」

ひろ美の話をスルーして、春子はアキに尋ねました。

「ちゃんとやってるの? … ほらね、そっくり!」

春子のマネをしたひろ美、手を叩いて喜びました。

… 微妙な空気が流れました …

… … … … …

「 … ごめんね、しつこいわよね」

さすがのひろ美も何かまずいものを感じ取ったようで、ふたりに詫びました。

「やってましたよ、もちろん立派に … だから、辞められたら困っちゃうの。
天野さんがいないと私、迷惑メールの拒否の仕方も分からないんだもの … 」

「そんなこと褒められても、うれしくないんですよ。

… 付き人としてじゃなくて、アイドルとしての資質の話です!」


ひろ美はアキを見ました … 困ったような顔をしています。

「正直分かんないんですよね、親の欲目もありますし … 」

「自分の娘は可愛いものよね」

「まあ、離れて暮らしているしね。

だから、ちょっとその、安心してた部分もあって … 鈴鹿さんがそのアキの … 親代わりじゃないけど … 」


飲みかけた焼酎を吹くひろ美、顔色が変わりました。

「親代わり?」

「じゃないけど … 」

「私が天野さんの親? なんで?! 何の因果で?!」

「じゃないけど … って言いましたよね、ちゃんと!」

「困るんです … そういう過剰な期待。

あなたがそうだと言わないけど …

厚かましいのよね、ステージママって … 付き人なんだから、面倒みてもらって当然だと思ってる」


春子にとって聞き捨てならないことでした。

「ステージママぁ?」

「あなたがそうだとは言ってないけどね」

「私が、アキのステージママ?」

「だから、あなたは違うのよ」

「ステージママ ~ 」


… … … … …

「やめてけろ、ママ!」

見かねたアキが春子を止めました。

「鈴鹿さんとおらは確かに親子ではねえ … 何つうか、友達っつうか … 」
「友達っ?」


今度はひろ美がアキの言葉に咬みつきました。

「私のこと友達だと思ってたの? … だからずっとタメ口だったの?」

「いやいや … 友達っつうかって言ったべ?」

「だったら、払ってよ、たまにはお寿司おごってよ!

友達でしょ ~ ??」


寿司の盛られた皿をアキにつきつけました。

… もう滅茶ぶつけ状態です。

その皿を奪い取った春子、マジ顔でふたりに聞きました。

「 … つうか、辞めるの?」

「えっ?」

「さっき、辞められたら困るっておっしゃいましたよね?

あんた辞めるの? … 付き人辞めちゃうの?」


返事に困ってオドオドするアキ。

「そうですよ … だから、今日は労いの宴だったんです」

代わってひろ美が説明しました。

「辞めんの?!」

春子はカウンターからこちらの様子を見ている水口を問いただしました。

「ああ … ええ、元々太巻さんの紹介でいろいろ勉強させていただいてましたから」

「 … 太巻さんの所、クビになったら、こっちもお払い箱なんだ」


そう吐き捨てた春子にひろ美がまた無邪気に尋ねました。

「彼のことご存じ?」

「 … 知ってますとも」


目を剥いて答えた春子です。

… … … … …

春子にすべてぶちまけられては困る … そんな水口の視線を感じたのか、春子は少しトーンを落としました。

「有名人ですもんね … 本も読みましたよ。

『太いものには巻かれろ』とか『続・太いものには巻かれろ』とか『細いものには巻かれない』とか『巻かれて太くなれ』 … とかね。

… どれも自慢話でしたけどね」


大笑いするひろ美 … さっきから、手酌で相当飲んでいます。

「ビール頂戴!」

負けじと春子も注文しました。

「あ、俺が行く … 大将、悪いんだけど、今日貸切りで … 」

そう頭を下げた水口、梅頭が気を回してすでに手は打ってありました。

「 … こんなムードじゃ、握れねえよ」

「タクシー、呼んどこうか?」


いざという時のために万全を期する水口でした。

「 … っていうか、何なんすか、あのふたり?

何であんなにギスギスしてんすか?」


種市が不思議そうに言いました。

「それは … 神のみぞ知るだ」

… … … … …

「で、今日はどういったご用件で、はるばる東京まで?」

今更ですが、ひろ美は春子に尋ねました。

「昨夜、電話したんです … 虫の報せっていうか、何となく。

そしたら、この子泣いてたんです、もう帰りたいって言ったんです」

「帰ってらっしゃいって言わなかったんですか?

… 東京から2時間半なんでしょ?」

「帰ってきたら、後悔するって言いました」


意外だと言いたそうな顔のひろ美。

「私がそうだったんですよ … つまんない、本当につまんないことで、歌手の道をあきらめたんです。

それは、ある人に言われた、ここで話題にする気にもならない程、ささいなあるひとことがきっかけだったんですけど … 」


『ガッカリだなあ … 君にはプライドってものがないの?』

「その方のその言葉が私どうしても許せなかったんです」

『プライドなんて、あるに決まってるじゃない … なかったら、とっくにあきらめてます!

プライドあるから、このままじゃ終われないから、今日まであんたの言うこと聞いてきたんです …

バカにしないでよ!』

「 … ごめんなさいね、何のことかサッパリ分からないですよね?」

春子自身もはっきりと言えずにもどかしい思いでした。

「分かるわ」

それが癇に障ったのか、ひろ美をにらみつけた春子。

「誰に何を言われたか知らないけど、許せないことってあるわよ、誰にでも … ようするにあなたは、過去も傷を引きずってらっしゃるのね?

今も後悔してらっしゃるのね?」


勝手に納得しているひろ美に春子はひとこと返しました。

「 … ぜんぜん」

「あらっ?」

「1ミリも後悔なんかしてません … 」

「あらま、迷路だわ」

「あそこで見切りをつけたから、結婚してアキが産まれたんです。

… むしろあなたには感謝してます」


口が滑りました。

「あたしに?!」

… … … … …

わあ ~

突然大声を上げるアキ、窓からもう一度同じように叫びました。

わあ ~

呆気にとられる一同。

「 …な、何よ?」

「すいません … 何かもう極度の緊張で、叫ばずにはおられませんでした」


驚いているひろ美にはそう誤魔化しました。

「ああ、すっきりした」

ひろ美はアキの膝をピシャリと叩きました。

「それここではいいけど、現場でやったら一発で降ろされるわよ … ああ、ビックリした」

… … … … …

「 … 何の話してました?」

気を取り直したひろ美が尋ねました。

「電話したんですよね? 昨夜」

ビールを運んできたまま、傍に控えていた水口が話題を修正しました。

「ああ … そうそうそう、今あきらめたら後悔するって言いましたね」

「ご自身は後悔してないのに、娘は後悔するっていうの?」


ツッコミを入れるひろ美。

「娘がしなくても私がします」

「天野さんが?」


また話が迷路に? …

「はい、この子凄いんですよ … 少なくとも私とは全然違う。

ごめんなさいね、親バカで。

本人目の前にして言うのもあれだけど、この子凄いんです」

わあ ~ あ ~ あ


アキがまた同じような叫び声をあげました。

「えっ?」

「 … すいません、褒められ慣れてねえもんで」


… … … … …

「どんなふうに凄いの?」

ひろ美がわくわくした顔で尋ねました。

春子はまたマジ顔で話しはじめます。

「 … アイドルだったんですよ。

鈴鹿さんの前で言うのもヘンなんだけど、どんなに歌が上手くても、お芝居が上手でも、それだけじゃアイドルになれないでしょ?

何かこう … 私には分かんないんだけど、何かがある訳でしょ、ねえ大将?!」


いきなり振られて、驚いて握っていた寿司を飛ばした梅頭。

「その『何か』が何なのか … 私自身が知りたいんです。

アイドルって偶像だっけ、シンボルとかね … 

アキはアイドルだったの、小さい田舎のしょうもない町だけど、そこでは間違いなくアイドルだったんですよ、ねえ種市君?」


種市はしっかりとうなずきました。

「皆の期待を一身に背負って出てきたの … だから、皆私に声掛けるの今でも …

『アキちゃん、元気?』『どうしてる?』

… もうとっくにいないのによ。

それって、アイドルでしょ? … そこにいないのに皆に心にアキがいるってことでしょ?」


酒の勢いもあったのかも知れませんが … いやだから包み隠さずに、春子は夢中でアキのことを話して聞かせていました。

… 親バカと自嘲していましたが、何故か不思議と自慢話には聞こえません。

アキはそんな母を見るのは初めてでした。

自分のことをそんな風に思っていてくれていたことも …

ひろ美は目の前の母子のことを微笑ましく見つめて答えました。

「 … そうね」

「そうねって … 無理に分っていただかなくて、結構ですよ」


… … … … …

「確かにあなたの娘さんは、一緒にいて楽しいし、度胸もあるし … お顔だって、可愛いし」

ひろ美にまで褒められてアキは頭を抱えてしまいました。

「 … こんな感じだけど、アイドルの資質あるかもしれません」

春子は膝を正しました。

「でもね、お母さん … そんな子は5万といるんです。

原石なんかゴロゴロ転がってるの。

その中で磨いて光るのは … 」


ひろ美はテーブルをポンと叩いて言いました。

「たった1個なんです」

春子の前に指を1本突き出しました。

… … … … …

その時、入口の戸が開いて、貸切りのはずの店に誰かが入って来る音がしました。

ちらっと見たアキ、思わず立ち上がりました。

じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇっ!

入ってきたのは … 太巻でした。

「社長?! … えっ、何で?」

驚く水口。

「 … こっちのセリフだ。

何で … 」

「はじめまして」


座敷の入り口に腰を下ろしかけた太巻の言葉を遮って、春子は白々しく挨拶をしました。

春子に気づく太巻 … 驚愕の表情。

「天野アキの母です … 娘が大変お世話になりました」

お辞儀する春子に目が釘付けのまま立ち上がる太巻、例のポーズを取りました。

「私が呼んだの」

… ひろ美がいったい何のために?

春子の氷のような視線、見据える太巻。

… 20年ぶりの再会でした。


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