NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年08月02日 (金) | 編集 |
107話

< 実家に届いたGMT5のデビュー曲、『地元に帰ろう』のCD … それが、ママの逆鱗に触れました >

太巻の手でラフミックスされた『地元に帰ろう』を聴いた途端、春子の表情は険しくなりました。

「 … 何これ?」

… … … … …

奈落では、太巻自らGMT5に『地元に帰ろう』の振付を指導していました。

「ダ ~ ッ!

地元感が足りないよ、ステップに地元感が!」


ダンスを止めた太巻は、おもむろに真奈のことを指差しました。

「たとえば、君! … 沖縄だろう?」

「佐賀です」

「佐賀だろう? … もっと佐賀感を!」


つかみどころのない漠然とした、言葉遊びのような指導 …

「パッションだから!」

派手なジェスチャー、すべてテレビカメラを意識したことでしょう。

「はいっ! もう1回お願いします!」

メンバーは再びダンスを始めました。

ディレクターチェアに腰かけながら、あくまでもカメラ目線の太巻。

「どこまで話したっけ? … あ、そうそう、上海ではね」

すべてが太巻のシナリオ通りに事は進んでいました … ここまでは …

突然、姿を現した春子がテーブルにCDを叩きつけました。

その音に振り向く一同。

そして、太巻をにらみつける春子。

春子の姿を見て、太巻は腕を組みました。

「これ、録りなおしてください」

… … … … …

「だって、こんなのウチの娘の声じゃないもの!」

そう言って、春子はCDを太巻の目の前に放り投げました。

「私ね、レコーディング立ち会ったんです。この子たちこんな風に歌ってな … 」

春子は自分に向けられたカメラに気づきました。

「何、撮ってるの?」

太巻は1回カメラを止めさせると、立ち上がりました。

「参ったなあ、何が気に入らないのか知らないけど … 取りあえず、もう一度聴いてみましょうか?」

CDを再生する河島。

「何って、このロボットみたいな宇宙人みたいな声よ!」

「ロボット?」


春子の言葉に眉間にしわを寄せる太巻。

「何かやったでしょ? 機械で」

イントロの後、ボーカルが始まります。

♪地元に帰ろう 地元で会おう …

まるでヴォーカロイドの声のようなエフェクトがかかっています。

「ほら、これっ!」

指摘する春子を見て、太巻は小馬鹿にしたように含み笑いを始めました。

「何よ、笑いごとじゃないでしょ?」

親玉に媚びうるように笑っている河島が言いました。

「お母さん、perfumeとか知ってます?」

明らかに見下した言い方です。

「知ってますけど … 何、マネしたの?」

「最初聴いた時に普通だったから、ちょっといじっただけじゃないですか?」


太巻のそんな説明で春子が納得する訳がありませんでした。

「何で?」

「だって、面白くないから」

「だから、面白くないと何がいけないの?」

「面白くないと売れないでしょ?」

「売れるためなら、何やっても許されると言うことですか?」

「 … お母さん、今社長取材中で」


見かねた水口が一度、春子に矛先を収めさせようとしましたが、それを太巻は制しました。

「いやいい、面白いから回して行こうか?」

テレビクルーに声を掛ける太巻、春子は慌ててサングラスを掛けました。

「大丈夫、モザイクかけて声も変えるから … 」

… … … … …

そんなふたりのやり取りを不安そうに見つめるアキとGMTのメンバー。

「改めて説明しましょう。

このGMTの基本的なコンセプトは、地方色を前面に打ち出していく … つまり、素朴さとか親しみやすさとか。

けれどそれだけじゃ弱い、インパクトがない!

だから、あえて対極に振ってみたんです … テクノとかハウスとか、近代的なギミックを引用することで、それによって生まれる違和感」


カメラを意識してまるでプレゼンするように語る太巻、春子はひとことで切り捨てました。

「ようするに奇をてらったって訳ね」

「 … バッサリだな」

「良かれと思ってやったんですね … わかりました、文句はありません。

まあ、売ることを考えるのがあなたたちの仕事でしょうから。

… ひとつ問題なのは、本人たちの了承をあらかじめ得たのかって言うことなんですよ」

「いいえ」

「勝手にやったの、どうして?」

「断る必要がないと思ったからです」

「どうして?」

「 … 時間がなかったから」


不自然なまでにカメラ目線にこだわる太巻の顔を、春子は手で自分の方に向かせました。

「こっち向いてしゃべって!」

「 … プロデューサーとしてのひらめきを大事に」

「アキはどう思った?」


太巻の話を最後まで聞かずに春子はアキに尋ねました。

「さっきの聴いて、アキはどう思った?」

アキは少し困ったように、でも正直に答えました。

「おら、何かヘンな感じと思った … でも、皆はかっこいいねって、近未来だねって」

「皆じゃなくて、アキはどう思ったの?」

「 … ヘンな感じって思った」

「おい、天野!」


アキを注意した河島のことを逆に春子が問いただしました。

「何何何何、ヘンなものをヘンって言ってはいけないんですか? ここではっ」

チェアに腰かけている太巻を見下ろしながら話す春子。

「この人そんなに偉いんだ?

社長に誰も意見とかできないんだ? ここはっ」


河島も水口も答えることができません。

「私は嫌い、こういうの大っ嫌い!

こんなの誰が歌っても一緒じゃないですか?

大体、本人たちの許可も得ずに勝手に声変えるなんて、歌い手に対する配慮が足りないと思います!」

「 … なるほど、貴重な意見どうもありがとうございます」


立ち上がる太巻、カメラの前なので平静を装っているようです。

そんな太巻をまるで挑発するかのように春子は続けました。

「いいえ … まあ、じゃあいいや、CDはこれで行くとして、歌番組どうすんの? 太巻さん。

得意の口パクですか?」

「おいっ!」


そのひとことに太巻はキレました。

「やめて、春子さん!」

水口が止めましたが、既に遅かりし …

「冗談じゃない!

うちの娘、鈴鹿ひろ美と一緒にしないで!」


… 太巻は『地元に帰ろう』を世に出すために『潮騒のメモリー』の時と全く同じことをやろうとしていたのです。

「カメラ止めろ!」

太巻の怒号が奈落に響き渡りました。

… … … … …

「今の絶対使うな」

太巻は恐ろしい顔、ドスの利いた低い声でテレビクルーにくぎを刺しました。

戸惑いを隠せないGMTのメンバー。

「鈴鹿ひろ美って何、どういうこと?」

当然、疑問を口にしたしおり。

「かなわんなあ、素人が現場に土足でズカズカ入って来てエラそうに!」

一気に豹変した太巻 … 怒りのあまり本性を露わにしたのです。

「慈善事業ちゃいまんねん、商売やってまんねん … どうせ、売れんのにいらん金使いたないねん!」

「 … どうせ、売れん?」


太巻の言葉にショックを受けているメンバーに向かって追い打ちを掛けました。

「売れへんよ、君らなんか。

ハッキリ言うて、GMTは企画倒れや … せやから、こうしてテレビ使こうて回収できるとこから回収しとんねん!

君らみたいなもんが、デビューできるだけで、ありがたいと … せめて親御さんには思ってもらわんとなっ!」


太巻は、居丈高にまくしたて、しっかりと春子を見据えました。

強面の自分が、関西弁で凄めば大抵の者は怖気づくはずでした。

しかし、そんな手は百も承知の春子は少しもひるむことなくにらみ返しました。

… … … … …

春子は、アキの手を取りました。

「帰るよ、アキ!」

「えっ?」


そして、ふたたび太巻の方を向き直って言いました。

「どうせ、クビなんでしょ?」

何も答えない太巻。

「ふん、こんな事務所、こっちから願い下げだけどね!」

「 … どうして、僕の邪魔ばっかりするんだ、君は?」


サングラスを外す春子。

「こっちのセリフよ! … どこまで器小っちゃいの?

普通にやって、普通に売れるもん作んなさいよっ!」


その時、太巻は今の春子に、『潮騒のメロディー』をレコーディングした時の春子の面影を見ました。

同じように春子も、あの日、ブースの外で自分の歌をうなずきながら聴いていた若かりし日の太巻の真剣な眼差しが脳裏をよぎったのです。

♪潮騒のメモリー 17才は寄せては返す 波のよう …

「じゃあね!」

感傷を振り切るように言うと、春子はアキの手を引いて奈落から出て行きました。

… … … … …

「ママ、離して、離してけろ」

「いいから来なさい」

「離してって言ってんべ!」


アキは、楽屋口で春子の手を振りほどきました。

「アキ … 」

「おらは、おらなりに一生懸命やってきたんだ。

そんなに簡単に辞められねえ!」


春子はアキの気持ちなど考えずに出てきてしまったことに気づきました。

「 … ごめん。

でも、これはおらの問題だ … ちょっと、考えさせてけろ」


そう言ってアキが振り返ると、奈落から追いかけてきたメンバーと水口が立っていました。

「アキ、行かないで」

「やっと、5人でデビューのできるチャンスやなかと?」


喜屋武が真奈がアキを引き留めました。

アキは改めて母に尋ねます。

「どうしても行かなきゃだめか? … ここで皆とやって行くわけにはいがねえのか?」

… … … … …

無言のまま、うつむいている母を見て、アキは悟りました。

「分がってる、ダメなんだな … 分がっている … 」

「ごめんね …

あんたが私の娘じゃなかったら、こういう形でもいいかも知れない。

でも、ママ嫌なの … どうしても許せないの」


アキは春子を見つめました。

母には似あわない哀しい顔をしています。

アキはうなずきました。

「しょうがねえ … ここさ来る前から、おらママの娘だ」

「アキ … 」


… … … … …

「水口さん、今度こそおら辞めます。

お世話になりました」


深くお辞儀しました。

「アキちゃん … ずっと続けるって約束したばっかりだべ?」

「ごめん … 」


薫子の言葉に胸が痛むアキでした。

そして、仲間のために今の自分にできることは …

「太巻さんさ伝えてけろ、おら今日で辞めるが頼みがある … 」

アキは水口に向かって言いました。

「GMTのデビューは取り消せねえでけろ。

おらのせいで皆がデビューできねえのは困る、悲しい … ただでさえ、1回流れてるし …

頼む、皆を見捨てねえでやってけろ!

早く奈落から外さ出してやってけろ!」

「アキちゃん … 」

「元々おら、40位の繰り上げ当選だ … おらの代わりなんてなんぼでもいるべ?」


やるせない顔で見つめる仲間たちにアキは精いっぱいの笑顔を見せました。

「頼む!」

水口の目の前で土下座をするアキ。

「この通りだ … GMT、デビューさせてやってけろ!」

水口は屈みこんで、しっかりと答えました。

「わかった、伝えておく」

その言葉を聞いたアキは、立ち上がりました。

「絶対だぞ!」

水口に念を押した後、改めて皆の顔をひとりひとり見渡しました。

「じゃあな!

しおりちゃん、真奈ちゃん、喜屋武ちゃん、小野寺ちゃん … 頑張れよ」


アキは壁から自分の名札を外して、警備室の窓口に置き、頭を下げました。

< 今度こそ、おらは本当に事務所をクビになりました >

母の元に歩み寄り、メンバーたちに見送られてシアターを後にしました。

… … … … …

< そして、水口さんは、おらの伝言を伝えに行き … >

水口が社長室に入ると、太巻と河村はすでにアキの後釜の選考を始めていました。

「お前もちょっと座って考えろ!」

春子とのいさかいなど、まるで無かったように、頭を切り替えている太巻。

「急いで、天野の代わり見つけないと!」

河島も水口を急かしました。

天野の代わりは、いませんっ!

… … … … …

「こんなんじゃ、終わらせないからね!

まだまだやるからね … ママが、あんたのこと絶対アイドルにしてやるからね」


うなずくアキ。

「クビにしたこと、後悔させてやるんだから!」

もう一度、アキはうなずきました。

アメ横の町を見下ろすような東京EDOシアターを決意も新たにふたりは仰ぎ見ました。

その巨大なモニターには、ちょうどGMTの衣装を着ておどけるアキが映し出されていました。

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