NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年08月06日 (火) | 編集 |
第110話

「天野アキです、よろしくお願いします」

「本当何でも、アシスタントでも何でもやりますから」


今日も水口はアキを売り込むためにテレビ局回りです。

「お願いします!」

< ママが会社を立ち上げて1ヶ月、水口さんは必死におらを売り込んでくれました >

「好き嫌いしませんから、グルメレポーターとかも」

< … 仕事がないと、水口さんの給料もないので必死です。>

「この子なんですけど、セリフがない役でもやりますから … 」


… … … … …

「セリフのない役なんてやりません!」

水口からの報告を電話で受けた春子はきっぱりと言い切りました。

「いい、水口君? アキの武器はね、あの何とも言えない訛りなの!

セリフがなかったら活かせないでしょ?

… アシスタントもグルメレポーターも結構だけれども、ベースはあくまでもアイドルなんだからね!

安売りしないでもらって … っていうか、うるさいんだけど!」


キッチンで炒め物をしている正宗を怒鳴りつけました。

「あ、ごめん」

チンジャオロースを作っています。

「ええっ、グラビア?」

電話に戻った春子の声を聞いて、正宗の手が一瞬止まりました。

「それは、え ~ 例えば、水着?

え ~ 水着 … どうする?」」


春子は正宗の顔を見ました。

「 … 僕に聞かないでよ」

そう言った、正宗の目は必要以上に泳いでいました。

… … … … …

「袖が浜海岸の海開きに先駆けて、我が『北鉄のユイちゃん』が『海女のユイちゃん』になって帰ってきました ~ 」

北三陸駅、駅舎内に大吉の声が響き渡り、大きな拍手と歓声が上がりました。

『帰ってきた 北鉄のユイちゃん!撮影会』と書かれた横断幕の下、髪を元の黒に戻したユイが、海女姿でウニを片手に笑顔で手を振っています。

「ただいま ~ 」

「お帰り ~ 」


ユイが叫ぶと、集まったファンが一斉に応えました。

その一番前に陣取っているのは、今はアイドル評論家として名をなしたヒビキ一郎です。

本人が『ユイ押し』と豪語するように、復活を耳にして、わざわざ駆けつけたのでした。

「黒い髪になって、黒い交友関係を断って、あの伝説の美少女が帰ってきました ~ 」

大吉が言わなくてもいいようなことを口走りましたが、ファンは気にすることなく盛り上がっています。

「可愛い ~ ウニ頭に乗っけて!」

要望に応えるユイ、一郎は写真を撮りまくります。

「2010年夏、春ちゃんがいなくても、アキちゃんがいなくても、北三陸にはユイちゃんがいます!

海女のユイちゃんがいま ~ す!!」


笑顔を振りまくユイ。

久しぶりにあの頃の活気と賑わいが戻った … 北三陸駅でした。

… … … … …

数日後、その一郎が今度は、アキのバイトする純喫茶アイドルにやって来ました。

「やっぱり、黒髪だよな、ユイちゃんは」

タブレットに入れたユイの写真を画面をフリックさせながら次々と見せてきます。

「ほら、これなんかベストショットなんじゃない?」

「んだな … 」


まともに見ようともせずに、面倒くさそうに答えたアキ。

「 … どれが?」

「だから、その海女さんの奴!」


… 全部、海女さんでした。

「じゃあ、全部ベストショット!!」

「 … 何その態度?

干されて元気ないって言うから、励ましに来たのにさ」

「ほされてえ?」


アキは一郎に詰め寄りました。

「事務所、干されて辞めたんだろ?」

にらみ合うふたりの横から、甲斐が手を伸ばして、テーブルの上に置いてあったタブレットを落としました。

「ああっ、ジジイ何すんだよ?! … 弁償、弁償!」

目を剥いて怒っている一郎に甲斐は静かに言いました。

「アイドル評論家のヒビキ一郎だろ? … 雑誌の連載読んでるよ」

「あっそ、ありがとう」


タブレットを拾いながら、礼を言った一郎。

「 … 面白いとは言ってないけどね」

「何だこれ?」


タブレットと一緒に一郎が拾ったのは … アキの腕に巻かれていたミサンガでした。

「じぇじぇじぇっ!」

それを一郎の手から奪い取ったアキ。

「どうした、アキちゃん?」

「おらのミサンガ、いつのまにか1本切れてた」

「やったじゃん!」

「 … っていうことは、今日こそ念願の初仕事かあ?」

< 水口さんがテレビ局周りから帰ってきました。

無表情ですが、収穫がなかったことは一目瞭然です … >


水口は、無言でカウンターにつくと、缶コーヒーを取り出して飲み始めました。

「おい … 一応、うち純喫茶」

甲斐へ返事する代わりにため息をついた水口。

< 水口さんにとって、収穫ゼロは収入ゼロを意味するのです >

… … … … …

「あ、来てたんですか?」

水口は一郎がいることに気づきました。

「今日のGMT祭り行くの?」

「 … 行く訳ないでしょ」

「GMT祭りって何だ?」


アキは初耳でした。

「知らねえの?

『地元に帰ろう』10万枚突破記念のイベントだよ」


一郎はタブレットでイベントを告知するサイトを開いてテーブルに置きました。

しかし、アキには見せたくない水口はタブレットを叩いて床に落としてしまいました。

「おいっ、俺のタブレット何だと思ってるんだよ?!」

「 … おら何で誘われてねえんだべ?」

「気、遣ったんじゃない?」

「そうか … 気、遣わせちゃったか … 」


どことなく寂しそうなアキを見て、水口は改めて尋ねました。

「 … 行かないよね?」

水口を見つめ返したアキ。

… … … … …

結局、ふたりは東京EDOシアターまでイベントを観にやって来てしまいました。

< 衝撃でした。

ついこの間まで一緒だった仲間が、共に奈落で汗かいてた仲間が、目の前で歓声を浴びている … スポットライトを浴びて輝いている、練習の成果を存分に発揮している … >


オープニングが終わって、リーダーのしおりが客席に向かって声を掛けました。

「皆、こんばんは ~ 」

割れんばかりの歓声が起こります。

その様子をアキも水口も複雑な思いで見ていました。

「地元系アイドル、GMT5 … まだまだ駆け出しの私たち、まずはリーダーの私から自己紹介行きま ~ す!」

しおりがいつもの自己紹介をすると、しおりコールが上がりました。

「何か、遠くに行っちゃったみたいだよ … 」

つぶやくように言った水口。

「 … んだ」

アキも同じように感じていました。

次は薫子の番です。

「私の名前は?」

小野寺ちゃ ~ ん!

薫子の問いかけに観客が答える、それを繰り返すという水口と作り上げてきた自己紹介。

路上イベントの時は、ほとんど誰も知らずに寒い状態でしたが、今はファンに浸透して … 薫子も生き生きとして見えました。

「くそっ、完成している」

くやしそうに吐き出した水口。

真奈、喜屋武と自己紹介は続きます。

「喜屋武ちゃんは、あんま変わってねえ」

そんなアキの言葉も耳に入らないのか、水口の表情は強張ったままです。

「 … で、中退した天野アキちゃんに代わって加わった新メンバー … 」

「中退 … 」


その言葉の響きがアキはショックでした。

「父は山梨なのね、母はブラジル人なのね、自分はベロニカなのね … 」

カタコトの日本語、新メンバーのベロニカは、まだ13歳でした。

「 … それでは、GMT5のデビューシングル『地元に帰ろう』聴いてください」

スローなイントロが流れ始め、それに合わせてメンバーは踊っています。

「ずっと一緒に頑張って来たのにね」

「 … うん」


水口の言葉にうなずいたアキの目はどこかうつろでした。

♪地元に帰ろう 地元で会おう

あなたの故郷 私の地元

地元 地元 地元に帰ろう …

< まぶしかった。

本当は自分もあそこにいたはずなのに … そう思うと余計に … >


… … … … …

ステージが終わって、GMT5のメンバーはロビーでファンと握手を交わしています。

少し離れた場所で、その様子を見ながら水口は河島に礼を言いました。

「何か、何かすっかり大きくして頂いて … 」

「いやいや、元々ポテンシャルの高い子たちだったから」


握手を終えた一郎に声を掛けたのはGMTのハッピを着た太巻でした。

「いい感じに仕上がっていますね」

「ありがとうございます ~ またよろしくお願いします ~ 」


番頭のようにペコペコ頭を下げる太巻を見ながら河島は言いました。

「普通、プロデューサーがあそこまでやるか? … やらないだろう」

一郎だけにでなく、太巻は誰にも彼にも腰を低くして頭を下げまくっています。

「挨拶してきます … 筋通すなら早い方がいいから」

水口は河島が止めるのも聞かずに太巻に近づきました。

「太巻さん、あの … 」

しかし、太巻は徹底して水口のことを無視しました。

… 執念深くて、小っちゃいと春子が称した通りの男でした。

「 … アキちゃん?」

真奈がアキに気づいてしおりに教えました。

抜け出して、アキに駆け寄るしおり。

「 … 来てくれたんだね」

「へへへ … 」


照れくさそうに笑い合ったふたり。

「 … お寿司屋さんで待ってて、後で行くから」

しおりは辺りの様子を窺がいながらそう言いました。

… … … … …

無頼鮨。

「 … 遅えなあ」

カウンターに並んで腰かけて待つ、しょぼくれた雰囲気のアキと水口。

メンバーは中々やって来ませんでした。

「後悔してねえか? 事務所辞めたこと」

アキが尋ねると、水口は聞き返しました。

「そっちこそ?」

「うん、全くしてねえ訳じゃねえ」

「まあ、そもそもアキちゃんが決めた訳じゃないもんね」


『普通にやって、普通に売れるもん作りなさいよ!』

「ママのせいじゃねえ!

けど … カッコよかったなあ、皆」

「まさか、こんな早く明暗が分かれるとは思ってもみなかったよ …

元々ポテンシャルが高いって?

… 俺の目が節穴みたいに言いやがって」


水口には珍しく愚痴を漏らしました。

… … … … …

奈落では、GMTのメンバーを並べて、太巻が今日のステージの反省会をしていました。

「ダンスの切れが中途半端!」

「はいっ!」

「歌もMCも訛りも、アンコールの出のタイミングも何もかも中途半端!」

「はいっ!」

「 … ばってん」


意外にも真奈が言葉を返しました。

「ばってん、なんだ?」

「ばってん、笑いは起こっとったです」

「ああ、笑っとったよ、俺がな! … 笑うしかなかったよ。

それに何だ、あの沖縄の、え ~ っと、カチューシャ?」


… カチャーシーでした。

「どっちでもいいんだけど、長い割にはヤマがない!」

反省会というより、ダメ出し、荒さがし、あげつらいでした。

「もう一度、奈落からやり直すか? … 路上からやるか?」

… … … … …

「帰るべっ」

突然、アキが立ち上がりました。

「えっ?」

「まだ会えねえ、皆さ会わす顔がねえ … 会って、何言っていいか分かんねえ」


アキは帰り支度を始めました。

「そっか … じゃあ、送ってくよ」

「水口さんは残ってろ … 皆さ、ほめてやってけろ」


うなずく水口。

… … … … …

アキが店を出ると、奈落に出前を届けてきた種市と出くわしました。

「 … 天野、えっ、帰るの?」

種市は奈落に残っている皆のことを気にしながらアキに尋ねました。

アキはうなずいて立ち去ろうとします。

「ここが踏ん張りどころだぞ!」

背中から声を掛けられて、アキは振り返りました。

「天野、ひとりぼっちでツレエのは分がる … でも、今逃げちゃダメだ」

「先輩 … 」

「南部もぐりも、んだべ?

最後は孤独との戦いだべ … 深い海の底でひとりになってみて、やっと自分と向き合える」

「 … なすて、なすて、今日に限って、そんなに優しいんだ?」

「わかんねえ … でも、海の底さいる天野に空気送り込むのは、自分しかいねえべ」


♪白い鴎か 波しぶき、若い血潮が 躍るのさ …

… 今、アキの耳には『南部ダイバー』が聞こえていました。

… … … … …

「あっ!」

「どうした?」


アキは左の手首に手をやりました。

< そうか、切れたのは種市先輩がくれたミサンガだったか?

思いがけず励まされ、一度はすっかり冷めた恋の病が … >


種市を見つめる、アキ。

… 種市もアキのことを見つめ返しました。

♪好きです 先輩 覚えてますか 朝礼で倒れた私

都会では 先輩 訛ってますか …

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