NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年08月12日 (月) | 編集 |
第115話

< 夏ばっぱが、66歳にして初めて東京さ来ました

つきそいは、おらの大親友ユイちゃん … ではなぐ、大吉さんでした >


アキは正宗と共に上野で夏たちのことを出迎えました。

「お義母さん!」

「あ、正宗さん、久しぶり」

「おおっ、モータリゼーション!!」

< 夏ばっぱが東京さ来たのには … それなりに大きな理由がありました >


… … … … …

「ただいま、夏ばっぱ来たよ ~ 」

アキと正宗は取りあえず、夏たちを世田谷のマンションに連れて行きました。

「何年、これ築何年?」

マンションに着くなり、大吉が大きな声で尋ねました。

「買ったのは、10年前です」

「いらっしゃい … 疲れたでしょ、座って座って」


出迎える春子。

「そうかい、ここが春ちゃんと正宗さんの『愛の巣』なんですね」

「今は、事務所として使ってます ~ 」

「ローンなんぼ残ってるんだ?」


大体3分の1は返済したと正宗は嫌な顔一つせずに大吉に答えます。

「は ~ そんだら、残り20年ローン地獄か、ご愁傷様」

「すまねえな、正宗さん … 田舎者特有のやっかみだ、悪気はねえから」


夏が正宗に大吉の無礼を詫びました。

「悪気しかねえよ … 北三陸から、悪気を運んできました」

… … … … …

「いやいやいや、大したもんだべ ~ スケバンの春子が、東京の世田谷の一等地さ、はあ、こんだけの物件持ってな ~ 」

夏は部屋の中を見渡しては、しきりに感心して、嬉しそうに言いました。

「やめてよ、そんなんじゃないんだから … 」

こそばゆい顔で謙遜する春子。

「正宗さん」

そして、夏は正宗の前にいきなり正座しました。

正宗も慌てて同じように正座します。

「 … 本当にありがとうございました」

正宗と向き合った夏は深く頭を下げました。

恐縮して正宗もまた同じように頭を下げます。

「これ、ゆべしと … 手拭でがす」

夏は『北の海女』と書かれた手拭を正宗に手渡ししました。

「ありがとうございます」

うやうやしく受け取った正宗でした。

「やめてったら … そんなことより、どういう風の吹き回しよ?

… 夏さんが東京来るなんてさ、スカイツリーならまだできてませんけど ~ 」


今まで頑として北三陸を出なかった夏が何故急に … 春子は不思議に思っていました。

「そんなものは興味ねえ … おめえらふたりが、おらさ会いに来るより、おらひとりが来た方が安上がりだべ?」

「ま、結局二人で来たけどな」


タナボタで上京した大吉は上機嫌です。

「ユイちゃんが急に行きたくねえって言うからよ … 」

しかし、訳を知っている夏は、少し複雑な顔をしました。

「アキ、今日はお祖母ちゃんとふたりで寝てね」

「やった ~ ばっぱ、荷物をおらの部屋さ運ぶぞ」


気を取り直した夏は、アキの部屋へ案内されて、また感嘆の声を上げていました。

… … … … …

< 一方、北三陸では、海女カフェも観光協会もお盆休み … >

大吉が留守中、駅長代理の吉田は駅務室で人目をはばかることもなく愛妻弁当を新妻のしおりに食べさせてもらっていました。

しおりが自分の作った弁当を見て怪訝な顔をしました。

「なんだこれ? … チーズじゃなくて消しゴム!」

すでに一切れは、吉田の口の中に入っています。

「はははは」

吉田は、ひと笑いして、消しゴムを吹き出しました。

「新婚じゃなかったら、ぶっ飛ばしてるぞ … はははは」

< 大人たちはヒマを持て余し … スナックさ集まり、ミサンガを編んでいました >

昼食を取りにリアスを訪れたヒロシは、一瞬何事が始まったのかと凝視してしまいました。

リアスのカウンターに海女クラブの面々が並んで、あくびを噛み殺しながら、ダラダラと手を動かしていました。 … 何もここでやらなくてもいいものを …

「もう着いたかな?」

美寿々が夏たちのことを尋ねると、保が時計を見ながら答えました。

「ああ、んだね」

海女クラブだけでなく、保や今野、磯野、休みなのに行くところがない連中が集まっていました。

… … … … …

「なすて、行かねかったのさ、ユイちゃん?」

「んだんだ、あんなに楽しみにしてたのに」


今野夫妻がユイに尋ねました。

「いいの … 店もあるし、お父さんも心配だし」

特に何事もなかったようにユイは答えました。

「足立先生なら、ピンピンしてますよ」

昨夜もカラオケでアルフィーのメリーアンを歌っていたと保。

「お店だって、おらと弥生さんが交代で見るって言ったのに」

「さては、ユイちゃん、大吉に脅されたか?」


美寿々とかつ枝もユイに尋ねました … 事情を知らないとは言え、ユイには酷な質問が続きます。

「行きたくねえって言ってるんだから、そっとしておいてやれや … 」

見るに見かねた勉さんが珍しく強い口調で言いました。

< ユイちゃんが東京行きをキャンセルした訳を勉さんだけは知っていました >

アキの電話を受けたヒロシが、ユイに伝える時に、偶然そばにいた勉さんも耳にしてしまったのでした。

< 自分を捨てた母親をユイちゃんはまだ、許すことができなかったのです >

… … … … …

アキは、夏を純喫茶アイドルに連れて行きました。

ドアを開けると、そこには夏に取って、懐かしい人が待っていました。

「夏ばっぱ!」

「おお、安部ちゃん!」


泣いて、再会を喜び合うふたり。

「どうだい、まめぶ大使? … 手応えは?」

「まずまずだあ … 」


少しホッとしたような夏でしたが …

「ウソだ … さっぱりだ。

B級グルメのコンテストで2年連続、横手焼きそばに負けたのが痛かった」


小百合が悔しそうに話します。

「アキちゃんがテレビで取り上げてくれたが、三又又三は箸もつけねかった」

「あの野郎、岩手出身のくせに!」


吐き捨てた大吉。

「彦摩呂さんは、『甘さと塩っぱさの譲り合いだあ!』って叫んでたよ」

彦摩呂の口調をマネる正宗。

「口惜しいけど、言い得て妙だ」

「私は嫌いじゃありませんよ」


皆の視線がコーヒーを淹れている甲斐に集まりました。

アキは夏に甲斐のことを紹介しました。

「マスターの甲斐さん」

「春子さんも昔、ここでウエイトレスしたんだど ~ 」


小百合からそう聞いて、驚く夏。

「いや、まあ、親子二代で … それはそれは」

甲斐に『北の海女』の手拭を渡しました。

「甘い団子さえ、よけてしまえば、極めてけんちん汁ですし … 団子をいったん取り出して、冷蔵庫でいったん冷やして、そのあとでスイーツとして … 」

それはもう『まめぶ』ではありません … それぞれが素材の状態なら嫌いではないといったところでしょう。

「まめぶの話はもうたくさんだ!

それより、明日からの東京見物の予定は?」


気の短い大吉 … まめぶや琥珀など、自分が興味ない話しは聞かないスタンスでした。

「完璧だ!

ちょっと、タイトなスケジュールだが …

午前8時半に正宗さんのタクシーで世田谷を出発、先ずは東京都庁を見物 … その後、新宿御苑、国会議事堂、皇居を回り … 銀座へ移動して、歌舞伎を見ながら昼食 … 午後2時、工事中のスカイツリーをバックに記念撮影して、お台場のアウトレット … 浅草、アメ横を回り、晩御飯は上野の無頼鮨を予約しています」


以上が、小百合が立てたスケジュールでした。

… … … … …

次の日の夕刻、ほぼ1日のスケジュールを終えた一行はようやく無頼鮨にたどり着きました。

「タイトすぎるべ!」

「本当だよ、修学旅行じゃあるめいし … 」


一番若いアキでさえ、もうヘトヘトになっています。

「このあと、予定では秋葉原で買い物になってますけど … 」

「明日にしましょう … いや、明日は休みましょう」


運転手の正宗が確認すると、スケジュールの立案者自らがキャンセルをしました。

「だらしねえな ~

んだら、明日はおらとアキで一日別行動だ」

「別行動?」

「実は … 」


夏は皆を集めると、ひそひそと話しはじめました。

「会いてえ、男がいるのさ」

「じぇじぇじぇっ?!」

「やかましいっ!

誰にも言うなよ、特に春子にはな … 何があっても、バレてはなんねえぞ!」


皆に念を押す夏。

「おら約束できねえ!

黙ってる自信がねえ! … だから聞かねえ!」


大吉は両手で耳をふさいでしまいました。

「じゃ、僕も」

正宗も同じように耳をふさぎます。

… … … … …

「結婚して、春子が生まれて44年か … おら、北三陸から一度も離れたことがなかった。

夏は海女として海さ潜り、ただひたすら夫の帰りを待つ漁師の嫁だった」

「その反動で春子さんは派手好きな娘になったんですね」

「聞こえてんじゃねえか!」


正宗も大吉もちゃっかり聞いていました。

「そんな天野夏ですら、66年の人生の中で1回だけ、道ならぬ恋に … 溺れたことがある」

「じぇ~じぇ~じぇ~っ!」

「うるせーっ!」


やかましい大吉をアキは一喝しました。

「誰? その人、東京の人?」

夏は恥ずかしそうに、でも聞いてほしそうに答えました。

「でへっ、名字は言えねえ … 下の名前は … ゆぎお!」

… … … … …

「ゆぎお?!」

一方、梨明日でもちょうど同じ話題 … かつ枝が夏本人から聞いたという話を皆にしていました。

「んだ、ゆぎおっつう男と昔何やらあったそうだ」

「鳩山か?」

「あるいはこれ、青島か?」


組合長と今野は思いつくまま名前をあげました。

「どっちにしろ、なかなかの大物ですよ」

したり顔の吉田。

「あっ!!」

突然、声を上げた弥生。

「そういえば、おらも聞いたことある。

夏ばっぱが酔っぱらってよ、ここだけの話だって前置きしてよ … 」


ドスン!

その時、勉さんが磨いていた琥珀をカウンターの上に落としました。

「わっ、何? 何だよ、勉? 勉アフレック?!」

一同、驚いて勉さんに注目しました。

「いや、何でもねえです … 」

「びっくりさせるんなよ ~ 」


… 勉、小田勉、和田勉と一字違い!

… … … … …

時代は、1964(昭和39)年に遡ります。

当時17歳だった学生服の勉さんが慌てて体育館に駆け込んでいきました。

中には紅白の幕が張られていて、大勢の町民が集まっていて、ほぼ満席です。

空いている席を見つけてこそこそと座る勉少年。

「それでは、漁業組合婦人部を代表して … 袖が浜の天野夏さんからの花束の贈呈です」

つかえつかえで司会者が紹介すると、客席の後方から19歳の夏が海女姿で花束を抱えて現れました。

スポットライトに照らされ、壇上に上がり、緊張しながら花束を差し出しました。

「ようこそ、北三陸へ」

花束を渡した相手こそ、当時20歳で人気絶頂の歌手『橋幸夫』その人でした。

… … … … …

無頼鮨。

「橋幸夫っ?!」

一同、声をそろえて驚きました。

「夏ばっぱ、会いたい男ってまさか?!」

「橋幸夫なのか?」


小百合と大吉に尋ねられて、夏はハニカミながらうなずきました。

「んだ ~ 橋幸夫さあ」

「じぇじぇじぇ ~ 」

「誰、誰?」


アキの年代では知らないのも無理はないかもしれません。

「昭和39年の春、北三陸の体育館で、橋幸夫のリサイタルがあってよ!!」

… … … … …

「いかがですか? 橋さん。ここ北三陸市は海女漁の北限なんです」

司会者の説明を聞き、橋は夏の姿を見て尋ねました。

「えっ、じゃあ君もこの姿で海に潜って?」

「はい、ウニや貝を取ります」

「へえ、若いのにエライねえ … お嫁さんにしたいぐらいだ」

会場から拍手と歓声が起こりました。

「どうでしょう? 次の曲は、吉永小百合さんとデュエットした曲なんですけども、今日は是非、夏ちゃんと一緒に歌いたいねえ」

「じぇじぇっ!」

橋の提案に目を丸くして驚く夏。

「夏ちゃんって、おらか?」

橋は笑顔でうなずきました。

♪星よりひそかに 雨よりやさしく あの娘はいつも 歌ってる …

夏は歌う橋の横顔をじっと見つめていました。

そのうちに橋は夏の背中にそっと手を置きました。

「歌って」という合図でした。

♪涙に濡れた この胸に …

… … … … …

「またまたまた ~ 」

梨明日の誰もが勉さんの話を信用しませんでした。

「北三陸さ、橋幸夫が来たなんて話、おら聞いたことがないぞ!」

組合長にもそんな記憶がありません。

「観光協会さも記録残ってねえよ」

保が言うように記憶にも記録にも残っていない『橋幸夫リサイタル』

しかし、勉さんが嘘をついてるようには見えません。

「いやいや、本当だっつうの!

あれからしばらくの間 … 夏さん、この界隈でアイドルだったでしょ?」

「夏さんが?」


ユイが意外 … といった顔で勉さんの話を聞いています。

「昭和39年だったら、覚えているはずだよな、弥生?」

かつ枝が振り向くと、いつの間にか今野夫妻はステージに立って … 自分たちの歌う『いつでも夢を』に酔いしれていました。

… … … … …

♪いつでも夢を いつでも夢を …

< 勉さんの話が本当だとすると、夏ばっぱこそが北三陸の元祖アイドルってことになります >

… … … … …

ふたたび、無頼鮨。

夏の道ならぬ恋の相手が橋幸夫とわかった皆は胸をなでおろしていました。

「いらっしゃい!」

入口の方を見ていた大吉が、驚いて立ち上がりました。

「えっ、えっ、まさかまさか …」

目を剥いて、口を開けたままの大吉。

「まさか、幸夫??」

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