NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年08月23日 (金) | 編集 |
第125話

「いいから、事務所に戻って! 今すぐ、お願い!!」

春子からの電話を受けて、水口は無頼鮨の厨房を確認しました。

当然のごとく、種市はいません。

「ちょっと、大将! 今日、あの若造なんでいないの?」

「種市? 9時であがったけど … 」

「何やってんだよ?!」


意味も分からず、梅頭は頭を下げました。

水口は、正宗に連絡を取りながら、慌てて店を出て行ってしまいました。

どう考えても自分に非があるとは思えない梅頭は、カウンターの他の客に尋ねます。

「今なんか、謝るところありましたっけ? … ないですよね?」

… … … … …

シャワーを浴び終えて、バスルームから出てきアキ。

足音を立てずに部屋へ向かうと、ドアに手を伸ばして … 勢いよく開けました。

… … … … …

スタンドの明かりだけが灯された薄暗い部屋、アキと種市のふたりはベッドに並んで腰を下ろしています。

種市がアキの肩に手を置きました。

目を閉じるアキ、種市はゆっくりと顔を近づけていきます …

「ああ、だめだ、今更こういうの … 笑っちまう」

照れ臭くなって肩から手を放し、立ち上がってしまいました。

「水の中だと思ったらどうですか?」

「あ … なるほど」


ふたりは潜水実習の時のように、向い合って両手をつなぎました。

そして見つめ合う … すると、種市が首を何度もカクカクとかしげ始めました。

吹き出すアキ。

「なんだよ?」

「だって … 先輩、空気を抜く動作までやってるから」

「ああ、ははは … どうも真剣みが足りねえな」


気を取り直した種市は、ふたたびアキの両肩に手を置きました。

アキは目を閉じます。

今度こそ …

ギュルルル ~ 

アキの腹の虫が鳴き、またも出鼻をくじかれた種市でした。

… … … … …

リビングに電話が鳴り響きました。

「もしも~し、何で電話に出ないのかな?

いないのかな? … アキちゃん!」


ほぼ同時に玄関が開いて、携帯をかけながらの水口と正宗が入ってきました。

ふたりのクツを確認した水口。

「クツがあるってことはいますね」

正宗は急いで家に上がると、アキの部屋のドアをノックしました。

「種市君、いるのは分かってるんだぞ!」

「入るよ、入るからね … 服着てなかったら、待つけど?」


アキの部屋からは返事はありません。

「いいね、入るよ!」

水口は念を押すと、思い切ってドアを開けました。

しかし、灯りの消えた部屋の中には誰もいません。

「あのガキ … 」

吐き捨てる正宗、リビングに急ぎます。

そして、物音にキッチンから顔を出したふたりと鉢合わせしました。

空腹のアキのために種市が卵焼きを作っているところだったのです。

… … … … …

見事に焼きあがった卵焼きは、目の前にお預け状態、種市と並んで食卓に座っているアキに正宗は言いました。

「ママには、最終選考に備えてセリフ合わせをしていた … ということにしておく、いいね?」

ふたりは、恭しくうなずきました。

「一応、納得してくれたみたいです」

春子に説明していた水口が部屋に戻ってきました。

「それにしても、油断も隙もねえな、一般男性はよ」

にらみつける水口、アキは種市のことをかばいます。

「おらが誘ったんだ … 先輩は悪くねえです」

「アキ … 」

「女優である前に、アイドルである前に … おら、18歳の女子だ。

好きな人がいて、一緒にいでえと思ったり、その人のために『仕事がんばっぺ』って思うのが悪いことか?」


反対に水口に質問しました。

「いや、悪くはない。

そして、誰にも見られない安全な場所にここを選んだのは、考えたなと思う。

… ようするに君に取っては、種市君がアイドルなんだな?」

「ああ、そうかも知んねえ」

「そのアイドルにもし好きな人がいたらどうする?」


アキは種市の顔をチラッと見て答えました。

「 … やんだ」

「そのアイドルがもし他の誰かに夢中で、君のことが見えてなかったらどうする?」

「やんだ、その設定リアルすぎて、超やんだ!!」


アキは顔をしかめて、席を立ちオフィスのソファに逃げました。

「ユイちゃんで経験済みだもんな … 」

「ちょっと、水口さん!」


水口は構わず、アキの向かいのソファーに座ります。

「失恋だよ … ようするにアイドルがひとりの男と恋愛すると、100万人のファンが失恋するんだ。

それが、アイドルなんだよ」


… … … … …

「それが、どうした?

俺がひとりで100万人分幸せにしてやる! 100万倍の男になる!!」


頭に血が上った種市が水口に食って掛かりました。

「うるせえし、論点ずれてる。

なんだ? 100万倍の男って … バカか?」

「 … あ、すいません」


血が引くのも早く、おとなしくソファに座りました。

「どうします。お父さん?」

正宗に尋ねる水口。

「えっ?」

「いや、黙ってるから、何か考えてるのかなと思って」

「うん、全然違うこと考えてたよ」


正宗はニコニコしながら、ふたり向かって話しはじめました。

「僕が春子さんと、つきあったのはね … 」

「ちょっと、全然違うなそれ … 今話すことですか?」


水口は止めたのですが、聞きたいと言う種市 … 正宗は話を続けました。

「僕にとっては、春子さんがアイドルだったんだ。

偶然2度、いや3度、タクシーで拾って … もう、春子さんは歌手をあきらめて地元に帰ろうとしてたんだけど … 」


… … … … …

『ファン第1号として、ひとことだけいいですか?

あのね、ここであきらめるなんて、もったいないですよ。

あなたの歌に励まされて、僕はここまでがんばってこれたんです … 横柄な客に罵られても、酔っぱらいに絡まれても、後部座席ガンガン蹴られても … あなたの歌聴いて、彼女もがんばってるんだからって。

行きましょうよ、歌いましょうよ … 東京にはあなたの歌、必要としている人が一杯いるんですよ』

… … … … …

「あれあれ? 種市君、どうした?」

正宗の話を聞いて、感激した種市は号泣していました … 涙もろい南部ダイバー。

「あ、いや … お父さん、かっこいいなあって思いました」

「そう、かっけえんだ、パパは!」


娘とその彼氏にもそう言われて、正宗はもう有頂天です。

「ありがとう!」

種市に向かって右手を差し出しました。

その手を両手で握り返す種市。

「俺なんか、100万倍の男なんか言って、結局何もしてねえなって … 卵焼き作ったけど、それも冷めてるし!」

「あ、ごめん、食べようね」


食事の準備に立つ正宗。

「そんなことねえよ、先輩。

先輩もおらのこと勇気づけてくれたべ?」


『ここが踏ん張りどころだぞ。

ひとりぼっちでつれえのは分かる … でも、今逃げちゃダメだ。

海の底さいる天野に空気を送り込むのは … 自分しかいねえべ?』

「 … いいこと言うじゃないか、君!」

テーブルに箸を並べながら正宗は種市のことを褒めました。

「え、いや、言っただけで、結局何もしてねえし … なんか応援するとか言って、家族の留守に部屋さ上がり込んで … 」

申し訳なさそうな顔をしました。

「それこそ言ってることとやってること全然違うし … 」

「違っていいんだよ … 言ってることも、やってることも、どっちもホントなんだよ。

それが男なんだよ」


春子を待ちながら、同窓生にも心が揺れた正宗だからこそ言える言葉でしょうか …

… … … … …

「うまっ!」

種市の卵焼きを口にしたアキが声をあげました。

「美味えよ、先輩 … これプロの味だよ」

満足そうに腕を組む種市。

「どれどれ … 」

正宗も箸を伸ばしました。

「お父さんも … 」

あきれ顔の水口にアキは言いました。

「水口さんも先輩もしゃべってねえで食え」

「うまっ!」

「んだべ?」


似たもの父娘 …

「とにかく!

当分の間、会うのは、お寿司屋さんだけにしてください。

あと、メール … そこまでは、目をつぶります」


ふたりにくぎを刺すと、水口も卵焼きを頬張りました。

顔を見合わせて笑うアキと種市。

… … … … …

< そして … おらと小野寺ちゃん、ふたりによる最終審査の日がやってきました >

奈落に簡単なセットが組まれて、ふたりはそこでひろ美を相手に演技させられました。

「母ちゃん、私、新助さんが好き … だから、島を出ます」

「好きにすりゃいいべ、さっさと行け!」

「親不孝ばかりで、ごめんなさい!」


走り出したアキをひろ美は呼び止めました。

「ちょっと、どんな気持ちでそっち走ってってんの? … 何か逃げてるみたいだけど、よく考えといて」

「 … わかりました」


次は薫子の番です。

< 台本を手放して、母親役の鈴鹿さんを相手に繰り返し繰り返し、同じ場面を演じます >

「母ちゃん、私、新助さんが好き … だから、島を出ます」

「どんな島?」


ひろ美は演技を止めて、突然薫子に尋ねました。

「 … 小さな島」

「小さい? 八丈島? 三宅島? … まあ、いいわ。

… 好きにすりゃいいべ、さっさと行け!」

< 鈴鹿さんの本番さながらの熱演は、まさに圧巻で、普段のカッパ巻き食べながら焼酎飲んでる鈴鹿さんとは当然ですが、まるっきりの別人でした >


… … … … …

「 … さっさと行け!」

「親不孝ばかりで、ごめんなさい!」


そんなアキの演技を荒巻は悲しげな顔で見つめていました。

… … … … …

アキと薫子はそのまま奈落で結果を待たされました。

「 … 何か嫌だね」

話しかけてくる薫子。

「んだな … 」

「アキちゃんが呼ばれるような気がする」

「いや、小野寺ちゃんだべ」

「本当?」

「 … ごめん、分がんねえ。

でも、どっちが呼ばれてもちょっとうれしぐね?」

「ちょっと、悔しいけどね … 」


お互いに複雑な気持ちでした。

「でも、国民投票とは違う」

「全然違うべ」


… … … … …

社長室。

「 … こんなことなら書類で落としておけばよかった」

「えっ?」


つぶやくように言った太巻をひろ美は振り返りました。

ホワイトボードに並べて貼ったふたりの写真を指しながら河島が説明しました。

「小野寺を主演にした場合、吹き替えが必要になります … 泳げませんから。

それで、一度クビにした天野を残したんです」

「恩に着せたかったんでしょうね … 後ろめたさもありました。

事務所の社長としては、小野寺を押したい … しかし、商売人になりきれないもうひとりの自分が天野を押したがってる。

『天野アキで映画を撮れ』と『天野を吹き替えにしたら、また後悔することになるぞ』と」

「 … また?」


首をかしげる河島。

「結論が出ないまま、昨夜この動画を見つけましてね」

太巻はパソコンを開いて、一同の方に向けました。

それは、北三陸の観光協会のサイトにアップされている、アキが初めて自分の力でウニを取った時の動画でした。

「これ見てたら、もう … 切なくなっちゃって」

… … … … …

病院。

「 … もういいど」

果物を剥いている春子に夏が声を掛けました。

「うん?」

「東京さ、帰っていいど」


春子は夏の横顔を見ました。

「春子 … 世話になったな」

「まだいるよ」

「なすて?」


夏は不思議そうな顔で春子の方を向きました。

「東京帰ったって、どうせ仕事ないしさ … はい、どうぞ」

剥いたリンゴをひときれフォークに刺して夏に手渡しました。

「おっ」

ひとことだけ … 夏は受け取ると、口に運んで美味しそうに食べました。

ほんの少し、くやしそうな春子です。

… … … … …

「お待たせ」

しばらくして、河島が早足で奈落に下りてきました。

イスから立ち上がって、言葉を待つふたり。

「小野寺 … 」

「はい」


先に名前を呼ばれたのは薫子の方でした。

「 … 今日はもう帰っていい」

それ以上は何も言わず、アキのことを呼びました。

「はい」

「 … 太巻さんが呼んでる」


そう告げると河島は先に奈落から出て行きました。

一瞬笑顔になりかけたアキですが、薫子のことが気になって、隣を向きました。

「本当だ … ちょっとうれしい」

薫子はそう言うと、いつもの愛らしい笑顔でアキに向かって手を差し出しました。

握り返すアキ。

「おめでとう」

「ありがとう」


やっとアキも笑うことができました。

奈落から出ていくアキの背中を見送りながら … 涙をこらえている薫子がいました。

… … … … …

「おめでとう、天野」

社長室に入ってきたアキを迎えた荒巻の声は信じられないほど穏やかでした。

「 … よろしぐお願いします」

深く頭を下げたアキ。

笑顔のひろ美が近づいてきました。

「こちらこそよろしく」

手を差し出すひろ美、ふたりは握手を交わします。

その様子を見ている荒巻の顔は … 優しく微笑んでいました。

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