NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年08月28日 (水) | 編集 |
第129話

< 鈴鹿さんとの疑似親子生活も、丸1ヶ月を迎えようとしています >

相変わらず、ひろ美は規則正しく5時になる前に起床して、『鈴鹿スペシャル』をこしらえています。

アキもすでにキッチンの前に立って、怯えるような顔でその様子を見つめています。

「正宗さ~ん、起きてくださ~い!」

アキも正宗も朝は、何とか起きることはできるようになったのですが、ジュースの方はどうしても、馴染むことができずにいました。

しぼりたてのジュース、まずアキが飲まされました。

「うあああああ ~ 」

寝起きで目をしょぼつかせたままの正宗が尋ねました。

「飲まなきゃ、ダメですか?」

「もちろんよ、体にいいんだから」


当然のようにうなずくひろ美。

「 … 体が、NOと言っています」

「喉にもいいのよ」

「喉使わなねえし … 」


アキは正宗の顔を見て、首を振りました。

あきらめて、コップを口にやる正宗、一気に喉に流し込みました。

「うおおおおおおお ~ 」

… … … … …

漁港を見下ろす長く急な石段を海女の衣装を身に着けたひろ美とあきが上がって来ます。

先を行くひろ美が、少し遅れてついて来るあきに向かって声を掛けました。

「さっさと歩け、あき」

その声に煽られて、あきは口を真一文字に結んで歩みを速めました …

… … … … …

並んで腰かけて、モニターで演技をチェックしていたひろ美と太巻。

「もう1回、やらして」

「よかったと思うけどなあ、今の表情なんか … 」

< モニターの前で話し込んでいる監督と鈴鹿さんは … 時々夫婦みたいに見えます >

「しゃあないな、雨降ってきているのに … 」


そう言いながらも、太巻はひろ美の願いを聞き入れ、もう1回カメラを回す指示を出しました。

< そして、目の前を歩く鈴鹿さんの背中が、夏ばっぱに見える瞬間があって … >

「さっさと歩け、あき」


… … … … …

アキは、ひろ美にそのことを話しました。

「私が夏さんに?」

「んだ、今のシーンなんかそっくりだった」

「あっそう … 」


黙り込んだひろ美。

「 … ごめん、怒った? ババア扱いして」

「いいわよ、別に … 」


アキの首に腕をまわしました。

「ババアだし … ふふふ」

ひろ美が笑ったので、アキもホッとして笑い返しました。

「かっけえもんね、夏さん」

「鈴鹿さんもそう思うか?」

「もちろん … 本当はね、少し意識してたんだ。

歩き方とか、姿勢とか、演技の参考にさせてもらった」

「じぇじぇ ~ 」

「そっか、似てたか … なんかうれしいな」


尊敬するひろ美に大好きな祖母のことを認められて、たまらなくうれしいアキでした。

… … … … …

天野家。

開け放した縁側、その向こうで洗濯ものを干している春子のことを、夏はベッドの中から見ていました。

「寒くない? 閉めようか、ここ」

気遣う春子に夏は答えました。

「いや、起ぎるからいい」

「はあ?」


言うが早く、夏はベッドから起き出しました。

「ちょっとちょっと、何してるの?」

春子は慌てて、玄関にまわって家に上がって来ました。

「お母さん!」

「何だ、おめえ … こんなに散らかして」


居間の剣幕を見た夏は、いきなりの小言です。

「はあ ~ 洗いもん、たまってるじゃねえか」

夏は台所の流しに向かいます。

「ふたりだから、洗濯もんも洗いもんも2倍だ」

流しに漬けっ放しになっていた食器を、せっせと洗い始めた夏、その背中を居間から見つめる春子。

< そろそろ潮時かな … ママは、そう感じていました。

『おかえり』も『すまなかった』も『ありがとう』も聞いたし … もう思い残すことはない >


春子は流しに行って、夏と代わりました。

「これさ、終わったら、買い物行かない?

… 携帯電話、買ってあげるよ」

「そんなもの、いらねえよ」


そう言うとは思っていました。

「持っててほしいの … 何かあった時に家にいなくても、連絡できるでしょ?

たまにはさ、絵に描いたような親孝行させてよ」


夏は鼻で笑うと、春子をどかせて、また洗い物を続けました。

… … … … …

< その頃、おらは奈落で例の撮り直すシーンのリハーサルやってました >

病床のひろ美を、あきが訪ねるシーンです。

「水口さん、上に来てもらえます?」

アキに立ち会っていた水口のことを河島がわざわざ呼びに下りて来ました。

… … … … …

社長室。

先ず、太巻が切り出したのは、公開日のことでした。

「映画の公開日が、3月5日に決定いたしました」

「それに先駆けまして、年内よりPRや宣伝活動に入ります」


『公開日 2011.3.5』

河島がホワイトボードに書きました。

「さしあたって主題歌なんですが、『潮騒のメモリー』でいこうと思っています」

太巻の言葉にうなずきながらメモを取っていた水口、さっきから感じている違和感を口にしました。

「 … っていうか、何でふたりとも僕に対して敬語なんですか?」

何か魂胆でもあるのか、気になるのです。

「やりづらいやろ?」

「 … やりづらいですね」

「もっと、やりづろうしたろか?」


… … … … …

「その『潮騒のメモリー』なんですけどね … 問題は誰が歌うかってことなんですね ~ 」

太巻は滝口順平の声色をマネはじめました。

「セオリー通りいけば、天野アキちゃんに歌ってもらうとこなんですが … それでは、手前どもには旨味がないし、歌唱力にも問題がある」

「じゃあ、鈴鹿さんに歌ってもらうとか … 」

「それ本気で言うとんのか、我?」


水口のシャレにならない冗談、太巻はドスの利いた声で凄んでにらみつけました。

「 … すみません」

阿吽のタイミングで河島が愛想よく水口に企画書を手渡しました。

「太巻映画祭のトップを飾る作品ですので、やはり太巻プロデュースという形でリリースしなくてはなりません。

というわけで、弊社から提案させていただきたいのですが … 」


… … … … …

「こんばんは ~ 」

その晩、春子と弥生に手を引かれて、夏が久しぶりに梨明日に顔を出しました。

「じぇじぇっ ~ !

夏ばっぱ、いいのか、出歩いて?!」


店番の美寿々が声をあげました。

「どうもどうも、お騒がせしました」

一同に向かって、深々と頭を下げた夏。

「何かね、体がうずいてしょうがないみたいだから、連れ出してきた」

春子がそう言うと、弥生は夏の上着を脱がせました。

「見てみろ、ブティック今野の新作だあ!」

真新しい、いかにもブティック今野というような派手なシャツを夏は着ていました。

「あらららら … 何だ、おらとこの服でねえみてえだな ~

やっぱ夏さん、北三陸の元祖ファッションリーダーだなや」


弥生の亭主、今野がおどけて言うと、梨明日は笑いに包まれました。

… … … … …

「ばっぱ ~ 夏ばっぱ!」

大声で店に飛び込んできたのは、大吉と吉田でした。

「そろそろ、ウニ丼再開しますんで … 大吉っつあん、どうぞよろしぐお願いします」

「いやいやいや、そんなに慌てなくても、なあ吉田君?」

「どのみち、3ヶ月先まで予約受け付けちゃってますから … 」

「じぇじぇじぇ ~ 」


目をまん丸くする夏と一同。

「すいません! NOと言えない東北人ですから」

「YESか、苦笑いしかありませんから … 」


調子のいい北鉄コンビですが、回復した夏のことを心から喜んでいるのは皆と変わりありません。

「いや、こりゃ、のんびりしてらんねえな!

よし、明日から再開するべ!!」

「ちょっと待って … 」


張り切りはじめた夏を春子は止めようとしましたが …

「また、忙しくなるな!」

「んだば、組合長さ電話して、はあ、ウニ調達せねばなんねえな!」


美寿々や弥生までも、待ち構えていたようにはしゃいでいます。

「いや、おらがかける!」

夏は、春子に今日買ってもらったばかりの携帯電話をバッグから取り出しました。

「じぇじぇじぇじぇじぇっ!」

携帯を操作する夏の周りを取り囲むように集まる一同。

< またか … ママは寂しさを感じていました。

夏さんが元気になるということは、町の人たちに夏さんを取られるということなんだ。

夏さんにとっても、遠くの不良娘より、近くの他人なんだ … ようやく目が覚めました >


その時、ヒロシが観光協会に届いた、春子宛て水口からのファックスを届けにやって来ました。

… … … … …

駅舎のベンチでファックスの内容を確認した春子は、折り返し水口に電話を入れました。

「見れました? 自宅の方にも送っちゃったんですけど」

「ああ ~ 何なの、これ?」


不機嫌な声の春子。

「主題歌です … 太巻さん、プロデュースで歌手デビューっていう」

ファックスには、『潮騒のメモリー~母娘の島~』PRプロジェクト企画の第1弾と書かれていました。

『主題歌もリバイバル!!!

“潮騒のメモリー” 天野アキ feat. GMT & アメ女』

「そりゃ、見れば分かるわよ … そうじゃなくて、この feat … 」

「featuring(フィーチャリング※)ですね」


※特定の人物などを際立たせること、音楽では「ゲスト出演」の意味で使用。

「アメ横女学園かGMTをバックに … 」

「絶対ダメよ!」


春子は真っ向から否定しました。

「落ち目のアイドルと抱き合わせなんか絶対ダメ!」

「いや、でも、社長 … 太巻さん、プロデュースってことは … 」


とりなそうとする水口。

「巻かれない!

あんなダンサー崩れの踊りヤクザにうちの娘を … 死んでも巻かれない!」


取りつく島もありません。

「だいたいさ、featuringとか、andとかさ、withとかさ、returnsとかさ、余計なもんでお腹一杯にするようなラーメンライス的な発想!

その安物根性が気に入らないのよ!」


この会話、春子は気づいていませんが、水口の横で太巻と河島もしっかり聞いていました。

「っていうか水口さ、あんたどっちの味方よ?!」

… … … … …

「お電話代わりました … 踊りヤクザで~す」

水口に代わって電話に出たのは太巻でした。

「そちらさんの言い分はよう分かりました。

せやけどね、こっちもボランティアちゃいまんねん … 年頃の娘さん、4~50人から預かって商売してまんねん」


商売がらみの話の時、相手を威圧して自分の立場を有利にしたい時、エセ関西弁を使うのが太巻の手です。

「お宅のお嬢ちゃんが、なんぼになるか … もっぺん、よう考えてみますわ!

ほなな!」


春子には通用しない手だと知っているのか、一方的に言うとサッサと電話を切ってしまいました。

… … … … …

「ちょっと! もしもし!」

怒りまかせにファクスをくしゃくしゃに丸めて叩きつけようと立ち上がった春子、横に立っていたユイと目が合いました。

「 … どうも」

「どうも … いつから?」

「うん、ラーメンライスぐらいから」

「やだもう、恥ずかしい … 」


今更ながらバツの悪い顔をした春子でした。

「いえいえ、カッコよかったっすよ」

親指を立てたユイ。

「え ~ ?」

「まあ、ちょっと過保護って思ったけど。

でも、ママに守られて『彼氏』にも守られて、アキちゃんうらやましい」


春子の顔色が変わりました。

「ユイちゃん?」

「うちは1回捨てられたから … ま、おかげで強くなれたけど。

アキちゃん、ずっと守られてるのに強いもんね … たぶん、春子さんの可愛がり方が荒っぽいからだよ、きっと」

「彼氏?

ごめん … 聞き流そうとしたけど、気になり過ぎて、そのあとの話全然耳に入ってこなかった!

ねえ、何、彼氏って?」


ユイは自分が口を滑らせたことに気づきました。

「やばっ!」

慌てて逃げようとしましたが、一瞬遅く春子に腕を掴まれてしまいました。

「もう遅い、もう遅い、もう遅い!」

逃げ惑うユイの腕を決して離しません。

「何、何、何、アキ彼氏いるの? 誰、誰、誰?!」

「痛い、痛い!」


壁に追い詰められました。

「 … もしかして、板前?」

「板前? … ああ、板前板前」


ユイは、あっさりと白状しました。

驚くほど、取り乱す春子。

「冗談じゃない!

契約違反、重大なペナルティーよ、これ!

ちょっと水口、水口、水口 … 」


… 結局、留守電でした。

… … … … …

次の朝。

旅支度を整えた春子が、玄関をそっと開けて出て来ると … 訪ねてきた長内夫妻と鉢合わせしました。

「おや、春ちゃん、こったに朝早く何処さ行くの?」

春子は静かにするよう唇の前に指を立てて、小声でかつ枝に答えました。

「東京帰るの」

「じぇじぇじぇっ?!」

「 … 起きちゃうから」


夏はまだ寝ているようです。

「何でまた急に? … 黙って行ぐのか?」

「急でもないのよ ~ 『いつまでいんだ?』『いつ帰んだ?』って、うるさいのよ」


長内夫妻は、夏がウニ丼の販売を再開することを聞いて、市場でウニを買い占めて運んできてくれたところでした。

組合長はアキへの土産だと言って、その中から幾つか取り出すと持たせてくれました。

そうこうしているうちに、春子に頼まれた大吉がクルマで迎えに来ました。

「いやいや、今回も本当に長々お世話になって … いろいろ本当に … 」

春子は長内夫妻に頭を下げました。

「何言ってるんだ、水くせえ!」

「夏ばっぱのことは、おらたちに任せろ」


組合長も大吉も胸を叩いてみせました。

「よろしくお願いします。

じゃあ行くね、ありがとう … 皆によろしくね」


春子は慌ただしく東京へ戻って行きました。

… … … … …

こちら黒川家の朝。

キッチンを囲んだ3人、同時に『鈴鹿スペシャル』を飲み干したところです。

「うおおおおお ~ 」

発声練習のように声をそろえて … ひろ美の手の合図でピタッと止まりました。

「うわ ~ 」

ひろ美の叫び声をきっかけに、正宗が低音で声を出します。

お ~ ♪

続いて、ひろ美は高音で …

お ~ ♪

そして、アキが …

お ~ ♪

綺麗なハモリ … こんな朝のひととき、主導権はひろ美が握っていますが、他のふたりも割と楽しんでいるようにも見えてきたから不思議です。

… … … … …

夏の作業小屋では、かつ枝に加えて、弥生、美寿々も手伝いに駆けつけて、ウニ丼作りが再開されていました。

「ああ、だめだ … 今度は載せ過ぎだ」

ウニが適量に定まらずに手こずっているかつ枝。

「どれ、おらが食ってやっぺ」

弥生がはみ出たウニを自分の口に運んでしまいました。

「いい加減にしろ!」

その点、手慣れた夏の手つきを見て、美寿々が感心しています。

「あたりめえだ! 10代のころからやってんだもん」

予定数のウニ丼ができあがり、組合長が受け取りに来ました。

「じゃあ、運ぶど!」

「ちょっと待て!」


夏は組合長を呼び止めました。

「ひとつキープ」

「キープ?」


組合長が持っている番重からウニ丼を1個抜き取りました。

「今日おそらく、春子、東京さ帰るから … 持たせてやっぺと思って」

「夏ばっぱ … 」

「やっぱし、親子だなあ … 何となく分かるんだ」


ひとりうなずく夏を見て、すでに春子は帰ってしまったことを知っている長内夫妻は何も言えなくなってしまいました。

… … … … …

「春子 ~ 春子、ウニ丼作ったど」

ウニ丼を手に母屋に入って行く夏。

「春子、ほれ、持ってけ、ウニ丼 へへへ … いつまで寝てるんだ? もう」

笑いながら、春子の部屋のふすまを開けました。

「ほれっ、春 … 」

そこには畳まれた布団があるだけでした。

「 … 何だ、せわしねえなあ ~ 」

そんな夏にかける言葉もなく見守るだけのかつ枝と弥生。

「誰に似たんだか … はははは、なあ?」

来るものは拒まず、去る者は追わず …

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