NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年09月05日 (木) | 編集 |
第136話

純喫茶・アイドル。

店に飛び込んで来たアキは、いきなりその言葉を口にしました。

「ママ!

おら、岩手さ、帰りてえ! … 北三陸さ、帰りてえ!」


… … … … …

春子も正宗も、アキがいつかこんなことを言いだしそうな予感はありました。

「本気なの?」

うなずいたアキに春子はあきれた顔で尋ねました。

「つうか、これ何回目だ?」

「4回目 … 海女になる時と、南部もぐりやる時、あとアイドルになる時 … で、今日」

「分かってるんだ? … じゃあ、ちょっと厳しいこと言ってもいいよね?」


アキは身構えました。

「ホントにさ …

やりたい放題なのよ、あんたは!!


春子が声を荒げた時にちょうど店に入ってきた水口、何事かと様子を窺がいました。

「大丈夫、今始まったとこ」

甲斐に促されてカウンターにつきました。

「ごめん … 」

「しかも、全部中途半端!

海女も潜水士もアイドルも … 普通はね、次のチャンスに向けて踏ん張るの!

ここであきらめたら、B級アイドル止まりよ!」

「B級にはB級の良さがあるよ」


横から口を挟んだ甲斐を水口がたしなめました。

… … … … …

「あきらめる訳じゃねえんだ。

だだ、今は、お芝居とか、歌とかよりも気になることがあって … 」


その後、言葉を濁しました。

「何が気になってるのよ?

言ってみなさい、自分の口で」


「 … 夏ばっぱのことだ。

それがら、ユイちゃん、北鉄、海女カフェ、リアス、琥珀 … 」

「 … わかった」


春子は止めましたが、それでもアキは続けました。

「皆のことが気になる! … 北三陸の皆のことが!!」

「もうわかった!」


ウンザリ顔の春子。

「まったく、振り回される方の身にもなってよね」

「ごめん … 」


… … … … …

「考えてみたら、マスターって案外キーパーソンですよね?」

水口にそう言われましたが、甲斐にはどういう意味か分かりません。

「春子さんがスカウトされたのもここだし、正宗さんが告白したのもここでしょ?

このお店がなかったら『潮騒のメモリー』も生まれてないし … それどころか、アキちゃんも生まれてないのか … 」

「ごめん … 俺、テレビ観てたんで、テレビに夢中で全然聞いてなかった。

うわあ、もったいない!」


重要な場面に立ち会っていながら、何ひとつとして覚えていない甲斐。

「 … どうする?」

… … … … …

「どうすんのよ?!」

アキにそう問いただすと、春子は立ち上がって、正宗の顔を見ました。

「私ね、18歳までしか親に育てられてないから、それ以降の育て方知らないからね!」

「僕だって知らないよ、男だし、ひとりっ子だし …

ただ … 」


正宗はアキの前に座り直しました。

「この1年、3人で暮らして … すご~く楽しかった。

その前に、離婚してひとりの時間が長かったから … 余計そう思うのかも知れない。

うん、楽しかった」


アキの顔を見ながらなんどもうなずく正宗でした。

「おらも今までで一番楽しかった」

「 … ありがとう」


… … … … …

「ほっこりしないでよね、勝手に!

何、この空気? … 最終回?

冗談じゃないわよ、人生はまだまだ続くのよ!」


なあなあでうやむやに流されそうな雰囲気に春子は喝を入れました。

「わかった … どうせ言っても聞かないんでしょ?

好きにしなさい!」


そして、アキがしたいようにすることを許しました。

… さじを投げたように見えますが、実際は最初から許すつもりだったのでしょう。

「ママはどうするの?」

アキはすかさず聞き返しました。

「えっ?」

「東京へ残るよね?」

「いや、ちょっと待って!」


春子は当然、アキと一緒に帰るつもりでした。

「 … だから、こんなに不機嫌なんだけど」

「いいよ、来なくて … つうか、来ねえでけろ」


思いもしなかったアキからの言葉。

「せっかくふたりヨリ戻ったんだし … それに、鈴鹿さんのことも心配だ」

震災以降、パッとしないひろ美。

「ようやく仕事始めたようだけど、まだ本調子じゃねえ。

真面目過ぎんだよな … ママがそばにいて、ハッパかけてやんねえと、またすぐダメになりそうで心配だから」

「 … いいの?」


… … … … …

「何が?」

「ママ、東京に残ってもいいの?」

「そうしたいんだべ?」


春子は自分でも驚くほど素直にアキの言葉にうなずきました。

アキのために始めたプロダクションの社長でしたが、今では自分自身も、この仕事にやりがいを感じ始めていたのです。

「じゃあ、好きにしろ! … なんつって、ふふ」

1本返されました。

「今度は、おらが背中押す番だな。

… 社長、鈴鹿さんのこと、よろしぐ頼んます。

コキ使ってもいいから、元の大女優さ戻してけろ」


春子の前に立って、深く頭を下げました。

「 … ちょっと、ちょっとなんか言ってよ」

戸惑う春子は、正宗に助けを求めました。

「僕たち、ヨリ戻したんだね」

ボロボロと涙をこぼしています。

「どこに感動してんのよ? … 全く、何それ、台無し!

やだもうパパ … 」


春子自身、泣き出しそうなことを隠すため、ふたりに背を向けて窓の外を見る振りをしました。

「お世話になりました」

アキはカウンター席の水口にも深く頭を下げました。

「お疲れ … 」

背を向けたまま、そう答えただけの水口。

満足そうに微笑む正宗、アキを見つめる春子 …

… … … … …

< 次の日から、アキの挨拶回りが始まりました >

「お世話になりました!」


アキがひろ美に挨拶をしたのは、収録中のスタジオでした。

カメラが回っている前にいきなり飛び出したアキを慌てて引き戻す水口。

収録後、改めて挨拶をしてきたアキにひろ美は尋ねました。

「ねえ、ホントに地元に帰っちゃうの?

… 行きっ放しなの?」

「いや、分かんねえです … 2~3年で帰ってくるかもしんねえし、2~3日かも知んねえし」

「じゃあ、私も行こうか? … お祖母ちゃんに挨拶したいし」

「ダメですよ、働いていただかないと」


引き留めたのは水口でした。

ひろ美までいなくなったら、スリーJプロダクションはタレント・ゼロになってしまいます。

「もう ~ 働け働けって、何なのよ! 何て事務所?!」

化粧台の前に突っ伏してしまいました。

そんなひろ美を可愛らしく感じたアキ。

「鈴鹿さんからいただいたお言葉、生涯忘れねえです」

『今、日本で“天野アキ”をやらせたら、あんたの右に出る女優はいません。

だから、続けなさい。

向いてないけど … 向いてないけど、続けるって言うのも、才能よ』

「向いてないのに続けるのも才能 … いいこと言うじゃない?」

「あ、いや、おらでねくて、鈴鹿さんが … 」


自分の言葉ですが、ひろ美は何か大事なことを思い出したようです。

「 … じゃあ、もう少し続けようかな?

向いてないけどね」


振り向いたひろ美はアキに笑いかけました。

本番の声が掛り、スタジオに戻るひろ美にアキは言いました。

「おら、日本一の天野アキになります」

ひろ美はアキの手を握って、そして愛おしそうに抱きしめました。

「がんばんなさい」

腕を解くと、アキの背中を思い切り押しました。

今一度、ひろ美に向かって頭を下げたアキ。

スタジオに消えていくひろ美の背中を見送りました。

… … … … …

東京EDOシアター。

「お世話になりました」

「そうか … 天野は、地元に帰るんだな」


感慨深そうにそう言った河島。

「それ言われたの3人目、へっへっへ」

こんなところは全く変わっていません。

いろいろなことがありましたが、笑顔で握手を交わした太巻とアキ。

… … … … …

無頼鮨。

「お世話になりました」

「俺はただここで握ってただけだから … ありがとう」


いつもの笑顔の梅頭でした。

その後、小百合とGMTのメンバーが送別会を開いてくれました。

「今までいろいろとありがとう」

「こちらこそ、夏ばっぱや皆によろしく」


小百合はもう少し、東京でがんばるようです。

「彼氏は?」

周りを見回す小百合、種市は厨房の奥で卵焼きを作っていて出てきません。

「やんだ、おら余計なこと言っちまった?」

アキは種市の背中を見つめました。

… … … … …

送別会もお開き …

店の外に出たアキは、EDOシアターを見上げました。

様々な出来事が胸をよぎります。

ツラいことの方が多かったはずなのに … 万感胸に迫ったアキは、メンバーの方へ向き直りました。

「お世話になりました」

「アキッ!」


皆がアキに抱きついてきました。

苦楽を共にした大切な仲間です。

泣き笑いの少女たち。

< 地元に帰る者、都会に残る者、東京が地元なのに田舎に向かう者。

それぞれの気持ちが分かるから、皆笑顔で送り出すのです >


… … … … …

皆と別れたアキはその足で夜行バスの乗り場に向かいました。

チケットを持ったアキがバスに乗り込もうとした時でした。

「アキ!」

アキは自分を呼び声に振り向きました。

風呂敷包みを手にした種市がこちらに向かって走ってきます。

「アキ、アキ!」

いつものように『天野』ではなく『アキ』と初めて呼ばれました。

「先輩?」

息を切らした種市は、風呂敷包みを差し出しました。

「これ、卵焼き、バスん中で食え」

一生懸命焼いていたものでした。

「ありがとう」

「走ったから、くずれたかも知んないけど …

元気でな」


笑顔でうなずくアキ。

「俺も一人前になったら帰っから … 遠距離恋愛、がんばっぺ」

「はいっ!」


運転手がバスが間もなく発車することをアナウンスしました。

ふたりは名残惜しそうに見つめ合い … そして、アキはゆっくりとバスに向かいます。

♪白い鴎か 波しぶき、若い血潮が 躍るのさ …

どちらからともなく歌い出した『南部ダイバー』

バスに乗り込んだアキは、座席の窓を開けました。

♪カップかぶれば 魚の仲間 俺は海の底 南部のダイバー

走り出したバスに向かって、種市はちぎれんばかりに腕を振ってくれました。

泣きながら卵焼きを頬張るアキ。

< アキは、1年半ぶりに北三陸へ帰ります >

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