NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年09月07日 (土) | 編集 |
第138話

< 震災に屈することなく、北の海女たちは今年も海に潜ります >

夏を先頭に『いつでも夢を』を合唱しながら、浜から引き上げてくる海女クラブの面々。

「ちょっと先行ってて!」

思い立ったように列から離れて走り出したアキにかつ枝が声を掛けました。

「何だアキ、便所か?」

「海女カフェ寄ってく」


この坂を上れば、海女カフェはすぐでした。

「なすて?」

「懐かしいがら … 」

「やめどけ」


何故、弥生が止めるのか、理由が分からないアキに美寿々が言いました。

「 … アキちゃんが懐かしいと思うものは、もうねえよ」

すると、夏がアキの手を取って海女カフェに向かって歩き出しました。

… … … … …

< 旧漁業協同組合があった場所にアキが海女カフェを建てたのが2009年 … >

アキはようやく弥生たちがここへ来ることを止めた理由が分かりました。

海女カフェ … だった場所はブルーシートで覆われていました。

変わり果てた建物の中に入ると、そこは泥だらけ、いろいろなものが散乱していて、見る影もありません。

皆はアキになるべくならこの光景を見せたくなかったのです。

「袖が浜は、ここが一番被害酷かったんだ … これでも大分片づいたんだよ」

言葉を失くして、立ちすくんでいるアキに美寿々が教えてくれました。

「 … 魚は?」

やっと口を開いたアキの質問に片づけに来ていた組合長が答えました。

「死んだ … 全部。

水槽も壊れてしまったしな ~ ほら足元気をつけて」


アキは組合長に誘導されて、ステージがあった場所に立ちました。

「保険おりんのか? … いっぺえ、ローン残ってんだべ?」

現実的なことを聞いた弥生。

「金のことはいい、それよりせっかくアキが作ってくれた憩いの場が … 」

くやしそうなかつ枝。

アキが突然、しゃがみ込んで、床の泥を手で払い始めました。

そこに倒れていたのは『潮騒のメモリーズ』の看板でした。

< それは、ストーブさんこと足立ヒロシ君と種市君が中心になって、徹夜で作った看板です。

… 思い出の詰まった看板です >


… … … … …

「誰のせいでもねえんだ、アキ」

夏の顔を見たアキ。

「自然のいいところばかり利用して、自然の怖えところ目背げて … そのうち、忘れてまう。

それが、人間の傲慢さだ」


夏の言葉を聞き終わったアキは再び、看板の泥を払い続けました。

「さ、帰って、ひと眠りすっぺ」

それを合図に海女たちは出口に向かい始めました。

アキは … また突然立ち上がりました。

決めた!

アキの声に足を止めて振り向く一同。

「海女カフェ、復活させっぺ!」

「アキちゃん?」


呆気にとられる海女たち。

「ここさ、もう1回、海女カフェ作るべ!」

「おめえ、夏ばっぱの話聞いてなかったのか? 今」


目をキラキラと輝かせるアキに弥生はあきれたように言いました。

「大体聞いてた。

ようするに … 気にすんなって意味だべ?」


夏にそう尋ねたアキ。

一瞬驚いた顔をした夏ですが … 小さく微笑み返すと、うなずきながらそのまま外に出て行きました。

… … … … …

「正直、分がんねがった。

おらに出来ること、やるべきことって何だべって、ずっと考えてた。

東京でテレビ見でだら、あまりに問題が山積みで … 何万人のデモ行進とか、何100万トンの瓦礫とか。

正直、おらひとりじゃどうにもなんねえって気になっちまう」


かつ枝も弥生も美寿々もアキの話に真剣に耳を傾けていました。

「がんばろうとか、ひとつになろうとか言われても、息苦しいばっかりでピンと来ねえ」

そう言いながらアキは、よけた泥の中から現れたユイの似顔を見つめて微笑みました。

「でも、帰ってきたら、いろいろハッキリした。

取りあえず、人は元気だ! … 皆、笑ってる、それはいいことだ」


うなずく海女たち。

「食べるものも、まあある … 北鉄も走ってる、それもいいこと。

んだ、東京さいだら、いいことが耳に入って来ねえんだ。つれえことばっかりで …

あれ、何の話だ?」

「 … 海女カフェ?」

「んだ、おらが作った海女カフェが流された … 直すとしたら、おらしかいねえべ?

これぞまさにおらに出来ることだべ?」


海女たちはアキの話に感心していましたが、あまりにも途方もない話でもありました。

「無理だよ」

「あ、ユイちゃん」


水を差したのはユイでした。

ヒロシからアキが帰ってきたという連絡を受けてやって来たのです。

「 … 気持ちは分かるけど、無理。

これは現実だから、逆回転はできないよ」


… … … … …

袖が浜駅。

ふたりはホームに立ち、海を眺めていました。

カモメの泣き声、かすかに波の音も聞こえてきます。

「どう変わった?」

ユイはアキに尋ねました。

「え?」

「変わんないように見えるよね? 今日は海、穏やかだし」


あの日、この海が …

「何で帰ってきたの?」

「え?」

< 覚えてないんだ … アキは少し悲しくなりました >


『 … 怖くて行けない。アキちゃんが来てよ!』

「ごめん、言い方がキツかったね?」

戸惑うアキの顔を見て、ユイは明るい声で繕いました。

「でも、デビューして、これからって時期じゃん … 春子さん心配したでしょ?」

「ちょっと … でも、すぐ分かってくれた。

ママは、ママのやりでえこと見つかったみてえだし」


アキはユイが座っているベンチの隣に腰かけました。

「ユイちゃんは?」

「私が何?」

「 … 落ち着いた?」


アキが、一瞬迷ったことをユイは見逃しませんでした。

「ふふふ、言葉選ばないでよ … 落ち着いてるよ、私はずっと … 心配しなくても。

週3でスナック出てるし、彼氏できたし」

「じぇっ!」

「紹介しないよ、ダサいから」


そう言いながらも、スマホの待ち受け画面を見せました。

< 似顔絵? >

「ハゼとジミ・ヘンドリックスを足して2で割った感じ」


… 小太りの愛犬家ではありませんでした。

ユイの謙遜でなく、本当にハゼのそっくりな似顔絵です。

< 割れない … 2で割ったら、人間でなぐなる >

「でも、優しいんだ … 見た目ダサいけど、私のことすごく大事に思ってくれてるの。

ハゼ・ヘンドリックスだけど ふふふ」

「へへへ … 」


… … … … …

「 … 私も随分、考え方変わったよ」

ユイは立ち上がり、ホームをゆっくりと歩きはじめました。

「自分のこと、ツイてない女だと思ってたけど … もう不幸とか通り越して、悪運強いのかもって思うようになった」

あこがれの東京へと続いていたはずの線路が途切れていたのを目の当たりにしたユイ …

「東京へ行っても、私アイドルになれなかった気がする。

… 無理してる訳じゃないよ、本心で言ってる」


アキを振り返って言いました。

「アキちゃんみたいに皆に好かれて皆を笑顔にする才能 … 私にはないもん。

うん、これでよかったんだよ」

「そうがな?」


不満顔のアキ。

「そうだよ … っていうか、そうなの」

… … … … …

「で、アキちゃんは何で帰ってきたの?」

「決まってるべ!

ここが一番いいところだって、ユイちゃんに教えるためだ!」


アキも立ち上がって、どんどん歩いてユイの前に立ちはだかりました。

「1回も東京さ行ったことがないユイちゃんの代わりに、おらが東京さ行って芸能界とかこの目で見で、いろいろ経験して …

でも、結局ここが一番いい、北三陸が一番いいぞって、教えてやるためだ!」

「本当に? … 本当にここが一番いい?」

「間違いねえべ!」


アキは、そう言い切ると、親指を立てました。

「 … 大好きなアキちゃんがそういうなら、信じようかな」

ユイも親指を立てて笑顔で応えました。

握り拳を合わせるふたり。

「へへへ … 」

「ようし、決めた私。

こうなったら、ここから1歩も出ない! 東京なんか行かない!

私に会いたければ、皆北三陸に来ればいいんだもん、ねっ?」

「んだ!」


… それでこそ、ユイちゃんだ。

昔、「アイドルになりたい」と叫んだのと同じ場所でした。

「 … アキちゃん、帰って来てくれて、ありがとう」

… … … … …

7月1日 海開き。

「ああ、いい天気だ ~ 」

快晴の空を仰いで、伸びをした夏。

< 道のりは長え、でもやらねばなんねえ … わざわざ帰っていたんだから >

海開きのアナウンスの大役を任されたアキは、ひと足先に浜に仮設された漁協の仮事務所に向かっていました。

『おはようございます ~ 本日は7月1日、袖が浜海岸海開きです。

海女クラブの皆さんは、速やかに集まってください ~ 7時より、安全祈願のご祈祷を行います ~ 』

「 … あ、美寿々さん、代わってけろ!

おら、うっかり、普通のパンツ履いてきちまった … 濡れたら困るから、替りのパンツ取ってくる」


アキとアナウンス役を代わった美寿々が慌てています。

「アキちゃん、マイク入ってるよ!」

「じぇじぇっ!」


… … … … …

< 今年の海開きは復興祈願を兼ねた特別なイベントになりました。

震災後、わずか4ヶ月で海女の実演が行われると聞きつけ、地元の新聞やタウン誌の取材も来ました。

そして … >

「じぇじぇっ?!」


ヒロシがホームページにアップした『海女のアキちゃん・復活!!』の動画を見て、ヒビキ一郎をはじめとするオタクの一団が押し寄せてきたのです。

「やっぱり、天野アキは三陸の海が似合うって! … 東京じゃ、パッとしなかったもんね!」

「なんだとこの野郎!」


相変わらずの一郎の毒舌に腹を立てたアキを宥めたのは保でした。

「まあまあ、アキちゃん … アキちゃんとユイちゃんが揃う滅多にねえチャンスだもの。

ただ指加えて見てる訳にはいかねえべ ~ 」


保とヒロシ、それに大吉と吉田が一斉に上着を脱ぐとその下はお揃いの黄色いポロシャツを着ていました。

その胸には『北三陸を今度こそ何とかすっぺ』略して『K3RKDNSP』と描かれています。

「また?」

「はい、このポロシャツは向こうで売ってま~す!」


即売会を始める始末。

「よろしぐ頼む … だって被災地だもの」

「転んでもただじゃ起きない北鉄だ … よろしぐ頼むじゃ ~ 」


悪い顔をした保と大吉たちが、アキのことを頼りにして取り囲みました。

< 相変わらず、したたかさは健在です >

… … … … …

「アキ ~ はよ来い!」

夏から呼ばれたおかげでアキは、大吉たちから解放されました。

「よし、ウニ取るど ~ !!」

一郎たちの歓声に送られてアキは海に下りて行きました。

< 2011年の夏が始まりました >

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