NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年09月10日 (火) | 編集 |
第140話

「私はいいや … 」

アキとふたりで駅舎に出てきたユイは、そう口にしました。

「いいって?」

「だから、もう表舞台に立つのはいいっていう意味」

< 何がユイちゃんを変えてしまったのか … アキは自分の目で確かめたかった。

震災から4ヶ月が経っても、港には船が1艘もなく、閑散としていました >


「『ミス北鉄』とか、『潮騒のメモリーズ』とか … 歌ったり、踊ったり、潜ったり … それは、私にとって今できることじゃないし、やるべきことでもないからさ」

… … … … …

アキは大吉に無理を言って、ユイと大吉たちが乗った電車が閉じ込められたトンネルへ連れて行ってもらいました。

「足元さ気をつけろ」

「うん」


大吉に先導されて、トンネルへ入って行くアキ。

< この中にユイちゃんは、車両ごと閉じ込められたんだ … >

「見るな! ユイちゃん、見てはダメだ … 」

「 … もう遅い」

… … … … …

真っ暗なトンネルを抜けると、アキの目の前に広がったのは … ねじ曲がった線路が瓦礫によって寸断され、手つかずのまま放置されている光景でした。

< 言葉を失いました。

あの日、ユイちゃんが見た景色はこんなもんじゃなかったはず …

それも含めて、アキはユイが負った心の傷の深さを思わずにはいられませんでした >


… … … … …

袖が浜の灯台。

『海死ね』 … アキは若かりし頃の春子が書いた落書きに手を当ててみました。

< ユイちゃんだけじゃない … 夏ばっぱも、海女クラブの皆さんも、勉さんも、大吉さんも、菅原さんも、皆皆、多くのものを失い、それでも笑ってるんだ >

ふいに駆けだしたアキ。

「いてっ」

何かに足を取られてつまずいてしまいました。

「どうした、アキ?」

偶然通りかかった夏でした。

「夏ばっぱ、これ何?」

アキの足を引っかけたのは、ボロボロになった底引き網でした。

津波で打ち上げられたものが無造作に積み上げられて浜の至る所に寄せ集めたままになっているのです。

網を手にしていたアキは、手首に巻いたミサンガと見比べていたかと思ったら … いきなり走り出しました。

… … … … …

アキが駆け込んだのは、袖が浜漁協の仮事務所でした。

「花巻さん、これでミサンガ作るべ!」

「あ?」

「復興祈念のミサンガ作るべ!」

「底引き網でミサンガ?」


横で聞いていた組合長が怪訝な顔をしました。

「んだ、ミサンガの材料が高くて買えねえって、観光協会の栗原さん言ってたべ?

んだから … 」

「アキ、それはダメだ」


厳しい口調で却下したのはかつ枝でした。

「なすて? よぐ見たら綺麗だし、ただ捨てるにはもったいねえべ?」

「違う、捨てるに捨てられず置いてあるのだ」

「海ん中にも、岩に絡まった網がいっぺえあるんだぞ」


珠子と磯野がアキに網が放置してある事情を教えました。

「もったいねえな … 」

どうしてダメなのか、不満顔のアキを諭すように組合長は言いました。

「アキちゃん、底引き網には漁師の魂が宿ってるんだ … 神聖なものなんだ」

… … … … …

「だったら、尚更、放っとく手はねえべ?」

アキの後を追って来た夏が、息を切らしながら事務所に入ってきました。

「夏ばっぱ?」

「網で作るから、意味があるんだ。

手首さ巻いたミサンガ見るたびによ … 1日も早く漁さ出るべって気になるべ?

それが、復興のシンボルだ!

… しかも、売り上げで新しい網が買える、一石二鳥だあ!!」

「金取んのか ~ ? 」


美寿々が、あきれたように夏に聞きました。

「あったりめえだ! … 転んでもタダで起きねえ北三陸だぞ ~ !」

「さすが夏ばっぱだ!」


夏のおかげで、組合長を始め、かつ枝たち皆が納得してくれました。

… … … … …

リアス。

早速作った試作に勉さんが琥珀の珠を取り付け、それを弥生が仕上げて、網のミサンガが形になりました。

カウンターに腰かけている男どもを見比べた弥生は、ヒロシの手首を取ると今出来たばかりのミサンガを結びつけました。

「おおっ!」

「いいね ~ 復興祈願、海女のミサンガ・パート2 … いぐね?」


歓声が上がり、大吉の言葉通り、底引き網のミサンガの出来はなかなかのものでした。

拍手!!

「 … っていうか、何でストーブさんの手さ結んだの?」

アキに尋ねられた弥生は、申し訳なさそうに答えました。

「ごめん … なんか一番、幸薄そうな顔してたから … 」

… … … … …

「こんにちは、帰ってきた海女のアキちゃんです!」

底引き網のミサンガを観光協会のホームページに載せて宣伝するためのビデオ撮影です。

「このたび、北三陸市と北鉄が協力して … ごめん止めて」

何故か、言葉に詰まったアキは撮影役のヒロシにカメラを止めさせました。

「何、何?」

「 … おらひとりじゃ、もの足りねえべ?」


横で傍観しているユイも一緒にビデオに入るように頼みました。

「私はいいの … アキちゃん、芸能人なんだから、自信持って!」

しかし、カメラの前に立つことは頑なに断って、アキを励ますユイでした。

仕方なくうなずくアキ。

「このたび、北三陸市と北鉄が協力して、復興祈願・海女のミサンガを作りました!」

… … … … …

その日、種市から電話がかかってきました。

アキが送った復興祈願のミサンガが届いたからです。

ふたりが話をするのは、アキが北三陸へ帰ってから、初めてのことでした。

「じゃあ、弥生さんやかつ枝さんが作ってるのか、これ?」

不安そうに尋ねる種市。

「いや、先輩さ送ったのは、おらが作った」

「いがった ~ 弥生さんやかつ枝さんの願い込められても困るからな … ありがとう」


アキはちょうど、洗濯した海女の絣半纏を干していたところでした。

「元気か?」

「うん、北鉄は、ひと駅しか動いてねえし、漁船も出てねえけど … 皆、元気だ」

「皆でなくて、天野のこと聞いてんだけど」

「ああ、ごめん … あ、磯野先生から連絡なかった?」


潜水土木科の後輩と海底調査をやっているので、種市に帰ってきて手伝ってほしいようでした。

「でも、もう何年も潜ってないし … 板前になるって決めたからな。

お盆に帰るって、いっそんさ伝えてけろ」


アキは、居間で横になっている夏の顔を覗きこみました。

両目をしっかり閉じています。

起きている証拠です。

久しぶりの彼氏との電話だけど、滅多なことは言えないとアキは思いました。

「お盆か、早く会いでえなあ ~ 」

「うん、自分もだ」

「また電話してけろ」


夏ばっぱが本当に寝ている時に …

「うん、じゃあな … 」

… … … … …

「電気代も電話代ももったいないべ」

いつの間にか真後ろに立っていた夏に話しかけられて、電話を切ったばかりのアキは驚いて振り返りました。

「ばっぱ … 」

「よし、晩飯でも作るか」


外に出て、干していたワカメを取り込み始めた夏。

後を追って外に出てきたアキは、おもむろに夏に尋ねました。

「夏ばっぱは、怖くねえの?」

「 … 怖い? 何が?」

「海だ … 津波、見たんだべ?」

「見たよ … 高台からな」


手を休めることなく、答えた夏。

「潜りたぐねえとか、思わないの?」

夏は振り向きました。

「潜らなければ、どうやって生きていくんだ?」

「リアスもあるし、ミサンガ作れば、小遣い稼ぎになるべ?」

「 … それじゃあ、張り合いねえなあ」


夏はワカメを手に家に入って行きます。

アキは後を追いながら問い続けました。

「元々が忙しすぎるんだよ、夏ばっぱ!

もう、67歳だべ? … 四捨五入したら、100歳だべ」

「どこで、四捨五入してんだ?」


あきれる夏。

「また、体壊したら大変だべ? 今度はママいねえし …

皆、自分のことに精一杯だ」


夏は何も答えずに台所に入って行きます。

「ウニいねえし … せめて、潜るのは辞めだらどうだ?」

… … … … …

黙々と台所仕事を続ける夏。

「おら見ちまったんだ … 流された船とか、車とか、ひん曲がった線路とか …

あんな光景見たら、普通逃げ出したくなるべ?」


… 夏は、ようやく手を休めて静かに話しはじめました。

「いいかアキ、海が荒れて大騒ぎしたのは、今度が初めてじゃねえ … 50年前のチリ地震の時も大変な騒ぎだった。

まさか、生きてるうちにもう1回、怖い目に合うとは思わねがった」


アキは夏の前に座りました。

「でも、だからって、海は怖えって、決めつけて潜るのやめて、よそで暮らすべなんて …

おらそんな気にはなんねえ」


… … … … …

「皆もそうだ。

例えば、漁協のかつ枝と組合長な … ひとり息子が19歳の時に波に飲まれてよ、その遺影だの遺品だの全部流されて … それでも、ここで笑ってる。

笑って暮らしてる、かつ枝と長内さんにさ、なあおめえ、『ここにいたら、危ねえよ』だの『海から離れて暮らせ』だの言えるか?

… おら言えねえ。

おらだって、もしここ離れたら … 忠兵衛さん、どこに帰ってくるんだ?

高原のログハウスか? それとも、世田谷のマンションか?」


アキは忠兵衛の姿を思い浮かべました。

「 … 似合わねえな」

思わず笑うと、深刻だった夏の表情も緩みました。

「ふふ … だから、ここで待ってるしかねえんだ。

忠兵衛さんと引き合わせてくれた海が、おらたち家族のおまんま食わせてくれた海が1回や2回、へそ曲げたからって、よそで暮らすべなんて …

おら端っから、そんな気持ちで生きてねえど」


そう言いながら、真っ直ぐにアキを見つめた夏。

「うん」

夏の話で何か吹っ切れたような気持ちになりました。

… … … … …

「いるか ~ ?」

「夏さ~ん!」


家の外から笑い声が聞こえてきて、突然にぎやかになりました。

漁協でミサンガを編んでいた長内夫妻と磯野が酒と肴持参でやって来たのです。

「 … 噂をすれば、北三陸のベストカップル!」

夏が出迎えるより早く、家に上り込んできたかつ枝が聞き返しました。

「え? 誰と誰が ~ 」

「組合長と『眼鏡会計ばばあ』だ!」

「この野郎 ~ 」


アキが笑いながら憎まれ口を叩くと、かつ枝はうれしそうに抱きついてきました。

「天野、天野、ほれミサンガ! 種市さ、送ってやれ!」

磯野がよこした作りたてのミサンガ。

アキの手から持ちきれないほどのミサンガがこぼれました。

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