NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年09月11日 (水) | 編集 |
第141話

開店間もない無頼鮨。

「いいな、それ」

刺身に包丁を入れている種市の手首に結んだ復興ミサンガを見て梅頭が言いました。

「えっ? ああ、天野が送って来たんです。

… 要りますか?」

「くれんの?」


興味を持ったような口調の梅頭に種市はアキから送ってきたうちのひとつを譲りました。

腕に巻いてあげると、梅頭は満足そうな顔をしました。

「ありがとう」

「500円です」


一瞬唖然とした梅頭ですが、復興祈願と聞いて、快く義援金と書かれた貯金箱に500円玉を入れました。

「ありがとうございます!」

… 磯野に言われて、アキが送ってよこした抱えきれないほどのミサンガです。地元のためにひとつでも多く売り捌けという磯野の無言のメッセージでした。

… … … … …

「こんばんは ~ 」

鈴鹿ひろ美が水口を従えてやって来ました。

「奥よろしいかしら?」

いつもの一番奥の座敷に腰を落ち着けたふたり。

… … … … …

「お買い上げ、ありがとうございます」

ひろ美と水口もミサンガを購入してくれました。

種市が引っ込むと水口は台本を取り出して言いました。

「じゃ、明日撮るシーンを順番に行きますね」

ひろ美が酔ってしまう前に台本のセリフ合わせです。

< 7月に入り、我がスリーJプロダクションの看板女優、鈴鹿ひろ美も本格的に仕事を再開しました >

『おなご先生、絶賛奮闘中』という新しく始まるドラマの主役に決まったのです。

「先生、3年間どうもありがとう」

「皆も卒業おめでとう … この学び舎は今年で無くなっちゃうけど、思い出は消えないからね。

さあ、好きなことを書いていいわよ」

「やった ~ 」


ひろ美は、一瞬迷うような表情を見せましたが … ふたたび、台本に目線を落としました。

「 … それから先生、ずっと言いだせなかったことがあるんです」

「えっ?」


今までただ台本を棒読するだけだった水口がリアクションを入れました。

「そろそろ、身を固めようと思います」

「あれ?」


あせって台本をめくり出す水口。

「来月、結婚を発表することにしましたので、記者会見のセッティングをしてください」

いくら台本をめくっても、今のセリフが見つかりません。

「あれ? … 何ページですか?」

… … … … …

「じぇじぇ、水口さん結婚するんですか?」

水口から電話で「結婚をする」と聞いたアキは目を丸くしました。

「俺じゃないよ、鈴鹿さん」

何故か、純喫茶アイドルのカウンターでエプロン姿の水口でした。

「ああ …

じぇじぇじぇじぇじぇっ!


一瞬納得しかけたアキですが、さっき以上の驚きです。

「『じぇ』5つか、妥当な数だと思う。

春子さんも相当驚いてるし、マスターはショックで寝込んじゃうし … 」


そう言いながら、椅子を並べて横たわっている甲斐の頭におしぼりを乗せました。

「今、俺が店番してる」

テーブル席の方に春子と正宗、向かいにひろ美たちが座っています。

「え、でも確か鈴鹿さんって太巻さんと … 」

「つきあってたっていうか、別れてなかったみたい」

「じぇじぇ ~ 」


ひろ美の隣に座っている … 結婚する相手は、当然のごとく太巻でした。

… … … … …

「噂は本当だったんですね … おふたりがご夫婦だったという」

先ず、正宗が口を開きました。

「始まったから切るね」

水口は電話を切りました。

「内縁、内縁、内縁ですけどね」

「役所に届は出してなかったの」


不機嫌そうな顔の春子が尋ねました。

「いつから?」

「ふふふ … いつからにする?」


いたずらっぽく笑ったひろ美、やや緊張気味な太巻の顔を覗きこみました。

「いつからにする? じゃなくて、事実を話してください」

「でも社長、女優としてイメージがありますから … 」

「それは私が考えますから、先ずは本当の話を」

「彼女とは、事務所を立ち上げた時、つまり君が僕に愛想を尽かして、田舎に帰るといった日」


ひろ美に代わって太巻が答えました。

「僕が引き留めた時だ!」

春子は驚く正宗と顔を見合わせた後、太巻に確認しました。

「平成元年?」

「平成元年、平成元年」


うなずく太巻、微笑むひろ美。

「覚えやすいんです」

「携帯電話、バカデカかったよね」


幸せそうなふたりを前に春子は面白くなさそうにソッポを向きました。

… … … … …

しばし、会話が途切れた後、ひろ美が話しはじめました。

「これまでも何度か話す機会はあったんです。

ちゃんとしようっていうか、式を挙げて、ブーケもトスして、新婚旅行も行って … 」

「やるからには大きくスポーツ新聞の一面も飾りたいですし、式も生中継したいですし、司会は徳光さんに面白くやっていただきたいし、ブーケもカバちゃんに面白くキャッチしていただきたいし … ハワイもね、行くなら改編期に特番からめてと … 」

「根っからのプロデューサーなの」


苦笑いする春子。

「これもまあ、ズルズル引き伸ばしてもダメだと思って、10年ほど前に会場を抑えたんですが …

その日、たまたま他局でアントニオ猪木が上空3,000メートルからスカイダイビングをするということで … 」

「国立競技場ね、見たよテレビで」


体を起こしながら甲斐が言いました。

「 … よりにもよって、アントニオ猪木の晴れの舞台の日にカブってしまうなんて」

「それが、どうしてこのタイミングで?」

「やはり震災の影響ですよね」


ひろ美は答えました。

「何でもかんでも … 」

小声で吐き捨てた春子でした。

聞き返したひろ美、春子は気にせず続けるよう促しました。

「あのような未曾有の災害を経て、当たり前に昨日と同じ明日が来るわけじゃないって、私も彼も考えて、被災地を回って、できる限りのことをして …

で、ふと我に返って、残りの人生を想像した時に … なんだろう?

ふふふふふ、そばにいて欲しいなって、思ったんです」

「お互い、自然にそう思えたんです」


… … … … …

「震災婚ですね … 流行ってるみたいですよ、今。

『震災婚』とか『絆婚』とか言うんですって」


正宗の話にうなずくひろ美、太巻がつぶやきました。

「なんか … やだな」

「えっ?」


怪訝な顔をするひろ美、太巻は慌てて言い直しました。

「いや、しますよ。

震災婚上等、こうなったら派手に … とは、いきませんけど、男としてケジメをつけます」

「どうかしら? 社長」


ふたりの話をひと通り聞いた春子ですが … 答えに困りました。

「どうって、私に聞かれても … 」

実際、春子がいいの悪いの言う問題ではないのです。

「でも、さっき、何でもかんでもっておっしゃったから」

「あ、ごめんなさい」


『何でもかんでも』震災にかこつけるような風潮を快く思っていなかったので、思わず口に出てしまったのです。

「僕は素敵だと思います」

正宗の言葉に驚く春子。

「きっかけは何でもいいんです。

ずっとそばにいて見守ってきた一番の理解者と20年越しに結ばれるなんて … 素敵だと思います」


うれしそうに笑って、太巻の顔を見たひろ美。

「あれ、自分を重ねあわせてますよね?」

水口が甲斐にささやきました。

「女優として、アイドルとしてのイメージを優先し、独身を貫き、そんな鈴鹿さんを太巻さんは陰ながらサポートして … うううう」

まるで自分の言葉に酔っているかのような正宗、涙がこみ上げてきて言葉に詰まりながらも言いました。

「 … 長い間、ご苦労様でした!」

とうとう泣き崩れました。

「あ~あ、泣いちゃった」

「一番関係ないのにね」


あきれる傍観者の水口と甲斐。

… … … … …

「 … 私は、よく分からない」

春子は笑顔を作ろうとしましたが、うまくいきませんでした。

「分からない?」

ひろ美に尋ねられてうなずいた春子。

「鈴鹿さんのせいで私は歌手の道をあきらめて、結婚して家庭に入ったんですから … それは事実なんです。

もう気にしてませんけど。

だから、鈴鹿さんが捨てた方の人生を代わりに歩んできたような …

妻として、母として、家族がいたことで保っていたんだなあ、私はって … 今、改めてそう感じて、ビックリしてます」

「春子さん … 」


口を挟んだ正宗。

「結婚とか、おめでたいって一度も思ったことないけど … でも、今『おめでとう』って言いそうな自分にビックリしてます」

「私が歌が下手じゃなかったら?」


春子は慌てて否定しました。

「いいえ、そうじゃない! … むしろ、音痴だったから彼と知り合えて、アキが生まれたんです!

… 音痴、様様です。」


… … … … …

「ふふふ、そうよね ~

私が女優一筋でやってる間に、アイドルから母親になり、スナックのママを経て、今や社長だもの。

あなたの方が、目まぐるしいわよね?」


変わらぬ笑顔のひろ美ですが、その手は力一杯に太巻の腕をギリギリとつねっていました。

「そうですよね … おめでとうございます」

春子は吹っ切れたかのように笑顔になって、頭を下げてふたりを祝いました。

ところが …

「ひどいっ!!」

泣き顔のひろ美が突然立ち上がって叫びました。

「音痴様様ってあんまりよ!」

「ごめんなさい!」


ここは素直に春子は謝りました。

太巻の顔を窺がうひろ美、コクコクうなずいています。

「いいの ~ うふふ」

笑顔に戻り、腰を下ろしました。

< 音痴発言の是非はともかく、ふたりの結婚は明るいニュースとして、それなりに世間を騒がせました >

… … … … …

無頼鮨。

「岩手県大船渡市では、震災後初めてとなる定置網漁が今朝行われ、サバなどが水揚げされて … 」

テレビから流れてくる被災地のニュースに目を奪われて、仕事する手が止まっていた種市、梅頭に注意されました。

「すいません … 」

「気になるのか?」


種市はうなずきながら、もう一度謝りました。

… … … … …

< そして、8月に入ったある日 … >

「こんにちは ~ 」


浜へ向かう坂道、瓦礫を片付ける人たちに挨拶しながら、アキは自転車を漁協の仮事務所へと走らせていました。

坂を下りきった辺りに、見覚えのある車が止まっています。

『安部そば』 … 小百合のまめぶ販売のバンでした。

「じぇじぇじぇっ!」

事務所へと急ぐアキ。

「ねえねえ、安部ちゃんのクルマあったよ!」

慌てて飛び込んできたアキを見て笑う一同。

「アキちゃん!」

小百合はすでに事務所に上がって皆と談笑していました。

「ただいま!」

「なすて ~ 安部ちゃん、なすて?!」

「アキのことが心配で、お盆まで待てなかったんだと」


かつ枝がからかうと、小百合は照れて打ち消しながら答えました。

「3年頑張って、当初の目標も達成できたし … 」

「100万食、売り切ったんだと」


横から珠子が言いました。

「じぇじぇじぇっ!」

「そばとうどんも入れてな …

安部小百合、晴れて『まめぶ大使』卒業です」


皆に向かって敬礼する小百合。

「お疲れ様!」

拍手、喝采、皆からの労いの言葉。

「すげえな、安部ちゃん、かっけえよ ~ 」

「やめてよ、恥ずかしい」


謙虚な小百合は、しきりに照れまくっています。

「おら、誇りに思うど。

安部ちゃんが、おらの『落武者』だったなんて … 」

「影武者ね、影武者! … 『落武者』なんてやってないから」


組合長は、どっちでもいいと言いましたが、拘る小百合です。

「もう20歳になるのに『影武者』と『落武者』の違い分からないなんて、そんなの恥ずかしいよ」

「 … ごめん」


… … … … …

「 … 流されちゃったんだね … 海女カフェ」

小百合に言われて、アキの表情が少し曇りました。

「そうか ~ 3年前は、まだねがったもんな」

「なんだか、遠い昔みたいな気するな ~ 」


しみじみと、美寿々と弥生。

「見たかったなあ、アキちゃんの作った海女カフェ … 」

壁に何枚か貼ってある写真を見ながら、小百合は本当に残念そうにつぶやきました。

「見れるべ … おらが、もう1回、海女カフェ作る!」

立ち上がったアキ。

「そこで、安部ちゃんにまめぶ作ってもらう!」

アキを見つめる小百合。

「花巻さんとふたりで、おかわり自由のまめぶばーやってもらう!

コキ使ってやる!」

「頼もしいこと!」


アキのひと言で、沈みかけた雰囲気が吹き飛んで皆に笑顔が戻りました。

< アキは決意を新たにしました。

安部ちゃんやユイちゃん、夏ばっぱ … 町の皆が笑顔になれるように、ここにもう一度、海女カフェを造るんだ! 

そのためにも、客を呼ばねば … すっかりウニが減ってしまった袖が浜の海をどうにかして、元に戻さなければ … >


浜から海を見つめていたアキ、高まる思いに声を上げました。

やるど ~ !!

「がんばってね」


声を掛けてきた通りすがりのおばさんに笑顔で返したアキでした。

… … … … …

< お盆を待たずに、北三陸を訪れた者がもうひとりいました >

大きな荷物、食料品を乗せたキャリーを曳いて、駅舎に入ってきたのは … 種市でした。

「あ、すいません、どいてください」

リアスからウニ丼の詰まった番重を抱えて出てきたのはユイでした。

「ああ、重い」

ユイは、種市だとは気づかずに番重を台に乗せました。

「ユイ … 」

聞きなれた声に振り向くユイ。

「 … ただいま」

「 … おかえり」


… … … … …

種市の帰郷、ユイとの再会 … アキはまだ知らず、海を見つめていました。

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