NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年09月13日 (金) | 編集 |
第143話

< 青年部による海中作業が集中的に行われ、ウニの放流も始まり、北三陸は再生に向かって一歩踏み出しました >

梨明日。

『1,133人』 … 復興祈願の乗客数が書かれた垂れ幕を感慨深そうに手に取って見ていた大吉。

空いた食器を下げているアキに向かって言いました。

「アキちゃん、春ちゃんさ電話繋いでけろ」

「まずいですよ、こんな時間に」


たしなめたのはヒロシでした。

「うるせ ~ 」

大吉は、ウーロンハイの焼酎抜きをユイに注文すると、カウンター席に戻りました。

「今じゃないと、ダメなんだ … ちゃんと、お礼言わねえと」

「お礼?」

「んだ、アキちゃんのこと、気持ちよく送り出してくれてありがとうって …

ユイちゃんもだ … 道踏み外した時、手を差し伸べてくれたのは、春ちゃんだものな」


話を聞きながら、ユイはすばやくスポイトで大吉に出すウーロン茶に焼酎を注ぎました。

「そうなのか?」

種市にうなずきながら、ユイは大吉にウーロンハイを渡しました。

「結局、春ちゃんはいるんだよ ~ 北三陸に …

いや、今はいねえけど、間違いねぐいるんだ」


そう言って、大吉はウーロンハイを口に含みました。

… … … … …

「あ、ママ、寝てた?」

アキが言われた通り、電話を掛けると … 案の定、春子は寝ていました。

「 … 何時だと思ってるのよ?

っていうかさ、どんだけ楽しいか知んないけどさ、電話ぐらいしなさいよ!」


寝入りばなを起こされたこととあいまって不機嫌な春子です。

「 … で、何?」

「大吉っつあんが、お礼言いたいって、ママに

… 大吉っつあん、ママだよ」


電話を代わろうと、アキが大吉の肩に触れた途端 … 椅子から滑り落ちて床に寝転びました。

イビキをかいて寝ています。

「 … ごめん、寝ちゃった」

「はああ ~ ??」


完全に熟睡しているようです。

「うん、また電話する … 必ずする」

そう言って、アキは電話を切りました。

… … … … …

眠っている大吉をヒロシと種市は、床からソファーに移しました。

「あれ?」

アキはカウンターからユイの姿が消えたことに気づきました。

「お兄ちゃん、タクシー来たよ … 帰ろう」

… ドアを開けて顔を出したのは、ユイでした。

いつの間か、タクシーを捕まえてきたのです。

「じぇ、えっ? 一緒に?」

「帰ろうよ、お金もったいないじゃん」


ユイにそんなことを言われたのは初めて、酔いつぶれた大吉のことも気になるヒロシです。

すると、ユイは早足でヒロシに近づき、腕をつかんで低い声でひとこと …

「気、遣えよ」

さっさと出て行くユイ、ようやく飲みこめたヒロシも慌てて後に続きました。

< 寝てる人、琥珀の人を除くと、恋人同士ふたりきり … >

… … … … …

「懐かしいな ~ 」

店から出てきた種市が、誰もいない駅舎を見渡して言いました。

「ここで資格試験の勉強教えてもらったよね」

隅に並んで置いてある勉強机、椅子をひいて席に着いたアキ。

「ああ ~ 天野も一応、潜水士なんだよな」

「はいっ、先輩も久しぶりに潜ったべ? … どうだった?」

「やっぱ、三陸の海はいいなと思った」


隣の席に座る種市。

「もちろん、今は瓦礫だのヘドロだのがあって、綺麗な海じゃねえけど …

命の源っつうか、人類も動物なんだなっつうか、うまく言えないけど、基本だなって思う」


アキもなんとなく分かるような気がしました。

「今回、地震の後でさすがに皆落ち込んでるんじゃないかと思ったけど … 皆楽しそうに笑ってる。

真ん中に天野がいるからだ」

「やめてけろ、こっぱずかしい … 」


思わず席を立ったアキ。

「いや本当だ。

東京でも、こっちでも、天野の周りには、いっつも大勢人がいる、皆楽しそうに笑ってる。

… そこが、ユイとは違う」

「ユイちゃんと?」

「うん …

ユイは、こっちがユイの笑顔見たくなるけど、天野はこっちが先に笑っちまう。

… だから、ふたりが揃うと最強っつうか、無限っつうか、お互いがお互いのアイドルっつうか … ああ、なんかいい例えがある気がすんだけど、出てこねえ」


喉まで出かかっているのに出てきません。

「ビールに枝豆みてえな?」

「いや、もっといい感じの … 」

「 … 月と太陽でねえの?」


リアスの入り口に立った琥珀の人 … 勉さんでした。

「カラオケ、歌いま~す」

そう言うと、また琥珀を磨きながら店に引っ込んでいきました。

「えっ??」

「月と太陽か … そうかも知んねえ」


種市は壁に貼ってある、潮騒のメモリーズの時のふたりの写真を見つめました。

「月を照らすために太陽があって、太陽に照らされるために月があるもんな … 」

「先輩 … 」


月はユイ、太陽はアキ? …

… … … … …

次の日の朝、天野家の作業小屋。

「何だよ、せっかく気を利かせたのに … 何にもなかったの?」

ウニ丼を運び出しながら、ユイはアキに不満そうに言いました。

「うん … でも、いろいろ話したよ」

「話しただけ?」

「うん … でも、いいこと言ってたよ。『月と太陽』とか」

「だから、それは勉さんが言ったんでしょ?!」


うなずくアキ。

「で、いつまでいるんだっけ? 種市先輩」

「ああ、お盆辺りまでとか言ってた」

「辺りまでって … 」


ユイはあきれた顔でアキを見ました。

「あ~あ、早く潜りてえなあ」

「お盆までの辛抱だ」

「ザックリしてんな!!」


突然、ユイが声を荒げたので、ウニ丼を運び出していたかつ枝と弥生がふたりの方を見て、小百合と美寿々も小屋から出て来ました。

「あのね、アキちゃん、ごめんね、お節介かも知れないけどね、もっと自分勝手でいいと思うんだ」

「お、おら、割と勝手な方だけど … 」

「こんな田舎で遠慮してたら、あっという間にこうなっちゃうよ!

えっ、なりたいの?」


ユイの指さす方に、かつ枝、弥生、美寿々、小百合 …

「失礼しましたっ!」

ユイは弥生たちが運び出したウニ丼のつまった番重を持ち上げて歩き出しました。

「大丈夫だ … 先輩、こっちさ帰ってきて店出すって言ってたし」

「あたしのこと甘く見ないでよ。

アイドルはあきらめたけど、女としてはむしろこれからだと思ってるから …

アキちゃんの彼氏だから、スイッチ切ってるだけだからね!

すぐ入るからね、スイッチ! … 失礼しました ~ 」

< 怖え ~ アキは軽い旋律を覚えました …

自分が可愛いことを知ってて、実際可愛い女子には、そんな恐ろしいスイッチが内蔵されているのか?! >


… … … … …

午後からは雨が降りました。

港に下りると、調査船の上で磯野と話をしている種市が見えました。

< 考えないようにしてたけど、ユイちゃんと先輩はつきあってた … それは、紛れもねえ事実だ >

北高の潜水土木科の準備室で種市に告白した時のことがよみがえりました。

『自分、ユイが好きなんだ』『つか、もうつきあってる』『正式につきあってる』『バリつきあってる』『遠距離恋愛だ』

『遠距離恋愛バリバリだ!』

言葉がアキの頭の中をぐるぐるとまわりはじめました。

「うわ ~ !!」

泣き出したアキは傘を放り、叫びながら、走り出しました。

「天野?」

その声に気づいた種市と磯野。

「天野、どうしたの?」

防波堤を灯台目指して走るアキを咄嗟に磯野が追いかけました。

「うわ ~ !!」

「天野、待て、飛ぶな!!」


走る走る走る、走る走る走る!

「待て、早まるな!!」

灯台の先、アキは海に向かって防波堤を蹴りました。

「や・ん・だ ~ !!」

追いかけてきた磯野も勢い余って …

「あ・ま・ぞ ~ ん!!」

ふたつの大きな水しぶきが上がりました。

< 磯野先生が『あまぞん』と叫びながら、海に飛び込んだ、ちょうどその頃 … >

… … … … …

< 観光協会に懐かしい男がやってきました。

『岩手こっちゃこいテレビ』のディレクター、薄い色眼鏡の池田さんです >

「もう、帰って来てるなら、来てるって教えてくださいよ、水臭いなあ」

「ははは、アキちゃん今プレハブだよね?」


保がヒロシに確認しました。

「プレハブ?」

「袖が浜に仮設の漁協がありまして、そこに」


ヒロシが説明すると、池田はすかさずカメラを取り出しました。

「カメラ、回していいですか?」

… … … … …

漁協仮事務所。

壁には寄せられた多くの応援メッセージ、それを目で追っている種市。

着替えたアキが入ってきました。

「天野、心配しなくても、自分何処さもいかねえ」

「先輩 … 」

「瓦礫撤去が終わるまでは、ここさ残るつもりだ」

「いいのか? 種市」


磯野も驚いています。

「海さ潜ってみて、改めて実感しました。

自分が思ってた以上に復興は困難であると、それと同時に自分の中で『南部もぐり』の血が騒ぎました」

「種市 ~ 」

「だから、精一杯働きます … 今やれること、やります!」


男泣きする磯野。

「種市 … 聞いたか? 天野!」

「はいっ!」

「おめえの彼氏は男の中の男、南部ダイバーだ!

せ ~ の!!」


♪白い鴎か 波しぶき、若い血潮が 躍るのさ ~

しかし、またもアキの脳裏に、今度はユイの言葉がフラッシュバック …

『すぐ入るからね、スイッチ』『すぐ入るからね、スイッチ』

「だめだめ、早く東京さ帰って!」

「えっ?」

「近距離はダメなんです! 遠距離で、なるべく遠くさ行って!!」

「 … 天野?」


… … … … …

そこへ、池田を連れたヒロシがやって来ました。

「ストーブさん?

じぇじぇ、岩手なんちゃらテレビの? … 」

「覚えてくれてて光栄です ~ こっちゃこいテレビの池田です」


以前より腰が低く愛想もいい池田、さっそくカメラを回し始めようとします。

「な、何ですか?」

アキは不審な顔をしました。

「復興ドキュメンタリーを制作してるんだって」

説明するヒロシ。

「応援してましたよ ~ 皆、アキちゃんのことを …

『潮騒のメロディー』? 残念だったね、ヒット間違いなしだったのに、自粛になっちゃって」


調子のいいことを言う池田 … っつうか、見ても聞いてもいねえな、おめえ。

「ユイちゃんも結局、人気に火がつかなくて … 今じゃ、スナックのママでしょ?

惜しいことしたなあ ~ 」


ヒロシはアキに企画書を手渡しました。

… … … … …

同じ頃、北三陸の駅舎にひとりの男が入って来ました。

革ジャンに革のパンツ、全身黒づくめ、体格のいいその男は、店の準備をしているユイの前に立ちました。

「な、何ですか?」

… … … … …

『復興ドキュメント 震災が変えた少女達の運命』

企画書のタイトルです。

「地元の復興のためにがんばる君の姿に密着して、その姿を通じて、震災の教訓を日本中に発信するべきだと思うんだ」

池田は企画の意図をアキに説明しました。

「おら、ひとりですか?」

「いや … できれば、ユイちゃんも。

君から言ってもらえば、やる気になってくれるかな?」


黙って池田の話を聞いているアキ。

「ふたりの頑張る姿を見たら、きっと全国のファンから励ましの声が届くと思うんだ」

「 … お構いねぐ」

「お、おかま?」

「励ましていただかなくても、自分たちで何とかするし、やってるし … だから、お構いねぐ」


企画書を池田につき返しました。

「天野 … 」

「失礼だったら、謝ります。

でも、あんまり、地元のため、東北のためって言われると、違うっていうか …

おらは、ただ潜りてえだけです。

潜りてえから、おらの好きだった海を取り戻して、おらの好きな人が集う海女カフェを復活させて、おらの好きな可愛い電車を走らせてえ … それだけです」

「うん、その思いが全国のファンに伝われば … 」


アキは首を振りました。

「それは違うんです」

「どうして? … 向かってる方向は一緒だと思うんだけどなあ」


池田は困った顔をしました。

「おらひとりだけがやる分には構いません。

でも、おらひとりが頑張ってるみたいなのは違うんです … ユイちゃんががんばってねえみたいに見えるのは違うんです」


アキの思いが伝わって、皆黙って耳を傾けていました。

「本当はふたりでやりてえ …

でも、ユイちゃんは闘ってるんです … おらよりも、おらなんか想像できねえほど、ハードな体験をして、それを乗り越えようとしてるんです。

だから、今は無理強いしたくねえんです」


… … … … …

その時、種市の携帯に着信が … ユイからでした。

「じぇっ?」

ユイからアキに代わるように言われた種市は携帯を渡しました。

「もしもし、心配したよ … 携帯繋がんないから」

「ごめん、海さ落ちちゃって … どうしたの?」

「なんかね ~ 変な客がいるの、副駅長がアキちゃんの知り合いじゃないかって


リアスの中から小窓を開けてユイと吉田はその客 … 先ほどの黒ずくめの男の様子を窺がっていました。

男は駅舎のベンチに腰を下ろして、リアスで買ったウニ丼を頬ばっています。

「見た目はね、真夏だっつうのに皮ジャン着てる、うん … 訳あり感半端ない。

よく見ると、ムショ帰りの小林薫つうか、小林捻持つうか … 小林感も半端ない」


電話を代わった吉田は言いました。

ウニ丼を食べ終わった男はまたこちらに向かって歩き出しました。

そして …

「ウニ丼下さい!」

小窓から注文しました。

「 … へい、いらっしゃい」

その革ジャンの男は … アキや種市のよく知っている顔!

無頼鮨の大将、梅頭でした。

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