NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年09月25日 (水) | 編集 |
第153話

2012年6月30日。

「は~い、私は今日、岩手県北三陸市に来ています!」

朝のワイドショー、北三陸駅からの生中継、女性アナウンサーが軽快な調子でレポートしています。

「春子さん、北三陸だって!」

出勤の支度をしながら、正宗は春子に声を掛けました。

しかし、春子はまだ寝ているのか、返事も何も返ってきません

「 … 北三陸リアス線が、いよいよ明日7月1日に運行を再開します ~ 」

駅舎に集まった人々から歓声と拍手が起こりました。

「それに合わせまして、様々なイベントが開催されます。

こちら市長の足立功さん … 」


功に続いて、駅長の大吉を紹介する女子アナ。

「更に、ご当地アイドルの … 」

「潮騒のメモリーズです!」


ユイとアキが決めのポーズを取ると、一段と大きな歓声が上がりました。

そんな様子が映るテレビを横目で見ながら、正宗は不安な気持ちにかられていました。

春子の姿がどの部屋にも見当たらないのです。

「さあ、そして、本日は前夜祭としまして、なんと北三陸市に縁のある女優、鈴鹿ひろ美さんがチャリティーコンサートを開くそうです」

正宗は、ふと思い立って、壁に貼られてある案内状を確認しました。

6月30日 … 今日は、太巻とひろ美に加えて、急遽、大吉と小百合の結婚披露宴も海女カフェで行われることになっていました。

一応、欠席という返事はしてあるのですが …

嫌な予感がした正宗は、取るものも取りあえずマンションを飛び出して行きました。

… … … … …

< 鈴鹿ひろ美チャリティーリサイタル、開演まであと1時間 >

海女カフェにやって来たアキ、準備が整ったホールを見て目を見張りました。

「すごい … 何かちゃんとしている」

スタッフと一緒に椅子を並べていたユイが笑って答えました。

「ふふふ … うん、何かちゃんとしちゃってる」

ステージでは、バックを演奏するバンドがリハーサルを行っています。

太巻から贈られた最新の音響設備のおかげでクリアなサウンドがホールに響いています。

「鈴鹿さんは?」

「楽屋にこもってる」


その方向を指差すユイ。

「 … 大丈夫かな?」

< 実は3日前、アキは親友のユイにだけ、真相を打ち明けていました >


… … … … …

アキと水口の口から真相を知ったユイは驚いて声を上げました。

「え ~ 何それ、マジで?!」

そんなユイをアキは落ち着かせて椅子に座らせました。

「だって、それじゃあ … 春子さん、鈴鹿ひろ美の影武者じゃん」

「落ち武者」

頭を振るアキ。

「落ち武者じゃん … 」

ユイが言い直すと、アキは納得してうなずきました。

違う違う。

「 … 影武者じゃん!」

携帯プレーヤーを取り出して、鈴鹿ひろ美の『潮騒のメモリー』をかけて改めて納得するユイ。

「春子さんだ … 春子さんの声だもんね、うわ ~ 」

「つまり、あと3日で鈴鹿さんの音痴を直さないといけない」

「音痴なの?」

「音痴だ … それに始末が悪いのは、本人にその自覚がほとんどない。

だから、音痴って言うと、落ち込む」

「あら、面倒くさっ」

水口はアキに確認しました。

「でも、大分マシになってるんだよね?」

「うん … ママの話では、たまに当たるって」

「たまに当たる?」

< そうなんです … 10回に1回、いやもっと低い確率で、たまに音程が合うことがあり >

しかし、本人はずっと合っているつもりなので、いい時とダメな時、その違いが分かっていないのでした。

… … … … …

アキと水口が楽屋を覗くと、当のひろ美は、『潮騒のメモリー』の歌詞を見ながら悩んでいました。

「『三途の川のマーメイド』のところ」

「そんなのいいから練習してよ」


思わず口にしたアキ。

『寄せては 返す 波のように』は、夏に言われて、そのまま歌うことにしたのですが …

「まあ、確かにな、『三途の川』はな … 」

眉をしかめるかつ枝。

「んだら、『三度の飯よりマーメイド』は?」

「『三段腹のマーメイド』は?」


小百合と美寿々。

「『三枝のアイラブクリニック』は?」

… 水口、ホントにそれでいいのか?

「せめて、マーメイドは残しませんか?」

ヒロシの提案。

「ちょっと、どうでもいいけど、あと30分で開演ですよ!」

「じぇじぇじぇっ?!」


ユイに言われて、一同、ひろ美を残して慌てて楽屋から出て行きました。

… … … … …

< さすがに根強い人気を誇る鈴鹿さん … アイドル時代からのファンはもちろん、家族連れやお年寄りなど、幅広い層のファンが訪れました。

まだ、仮設住宅にお住いの皆さんには、特別招待席が用意されました >


あの男 … ヒビキ一郎も当然駆けつけています。

「いや ~ 2009年の海女ソニは熱かったわ ~ 」

一角を陣取ったオタクさんたちから上がる歓声、拍手。

入り口近くに太巻の顔も見えます。

「いいんですか? … 今更、遅いか … 」

水口の顔を見返しながら太巻は言いました。

「いつでも逃げられるように、ここにいるんだ。

… 安心しろ、最悪の事態を回避するために、『影武者』が向かっている」


そう言ってコードレスのマイクを取り出しました。

… … … … …

「ねえ、ばっぱ、祖父ちゃんは?」

忠兵衛の姿が見当たりません。

「どっかにいるはずだがな ~ 」

辺りを見回す夏。

「まあ、いいか … そこ座ってけろ」

… … … … …

忠兵衛は、まだ自宅にいました。

仏壇に向かって手を合わせて、夏のパソコンに映る家族写真を見て微笑んでいます。

誰かが走ってくる足音 …

「こんにちは!」

玄関から入って来たのは、正宗でした。

「あれ、お義父さん?!」

「おお、ちょうどいがった … 正宗君、宮古まで送ってけろじゃ」


そう言った忠兵衛の傍らには旅支度がしてあります。

「 … 春子さんは?」

「春子? … 東京だべ?」

「いや、東京から来たんです。

急にいなくなったんです!」

「そうか … なら、ほれ、あれだ … 海女カフェ?」


そう言いながら身支度を整える忠兵衛。

「えっ、お義父さんは何処行くんです?」

「何処って、おめえ … また漁さ出るのよ」


当然のように忠兵衛。

「 … 何で、今日?」

「今日、船が出るからよ!」


… … … … …

海女カフェ。

開演を今か今かと待ちわびる観客 …

カンカン帽に白いスーツを着た組合長がステージに現れました。

拍手 …

「もっと、大きく拍手 ~ 」

拍手、歓声 …

「高い所から、失礼します。

ご存じ、北三陸市漁業協同組合の長内です … 当、海女カフェのオーナーです」

「いいの? 来ないの? 組合長の挨拶始まっちゃったよ!」


焦って電話をかけている太巻。

「男のスピーチとおなごのスカートは、短いほどいいと言います。

… 以上です!」


拍手 …

「終わっちゃったよ、挨拶終わっちゃったよ!

いいの? リサイタル始まっちゃうよ ~ 」


開始のブザーが鳴りました。

… … … … …

「鈴鹿ひろ美が北三陸にいる ~ 」

花道の舞台に上がった磯野の音頭で鈴鹿コールが始まりました。

「鈴鹿コール、始まっちゃったよ … 」

ステージ袖に控える、着物姿のひろ美。

女優の時と違って、緊張しているのが伝わってきます。

「大丈夫です … なるようになるから」

ユイに言葉を掛けられて、ひろ美はうなずきました。

「んだ、なるようにしか、なんねえから」

同じことでも、身もふたもないようなアキの言い方、ひろ美はアキを軽く叩きました。

ユイが真相を知ってから、3日間 … 夜、スタッフが帰った海女カフェで、ふたりに協力してもらって、ヴォイストレーニングを続けていたのです。

「ありがとう … 行って来るね」

… … … … …

「聞こえないんだけど! えっ?」

海女カフェにようやく到着した春子。

「春ちゃん?!」

出迎えたのは大吉でした。

「ちょうどいがった、ファックスでも報告したが、おらと安部ちゃん … 」

今はそれどころではありません。

春子は、ホールの入り口のカーテンをまくり上げました。

ステージで観客席に向かって頭を下げるひろ美。

袖から見ているアキは春子に気づきました。

しかし、その姿は …

「じぇっ?!」

アキの目に映ったのは、若かりし頃の春子でした。

「マイク頂戴!」

「春ちゃん、マイク!」


太巻の元に駆けよる春子、その手からマイクを受け取るとステージに向かって走る。

「どいてどいてどいて!」

「春ちゃん、電池!!」


春子が手にしたマイクから電池が飛び出して、太巻の眉間に命中しました。

「あいたっ!」

ひっくり返る太巻。

ステージ袖に駆け込んだ春子、何とか間に合いました。

春子に気づいたひろ美。

… … … … …

その時、『潮騒のメモリー』のイントロが流れ出しました。

歌い出す春子。

♪来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた …

しかし、電池が入っていないマイクではその声は会場には届きません。

万事休す …

ひろ美は微笑むと、落ち着いてマイクに向かいました。

♪アイ ミス ユー

… 奇跡が起こりました。

♪北へ帰るの 誰にも会わずに 低気圧に乗って 北へ向かうわ

完璧な音程でした。

ステージ袖でひろ美の歌に聴き入るアキとユイ、そして春子。

♪潮騒のメモリー 17才は寄せては返す 波のように激しく ~

「さすが、プロだな」

「紛れもねぐ、鈴鹿ひろ美だ」


かつ枝と美寿々の言葉通り、海女カフェにいるすべての人がひろ美の歌に心を打たれていました。

「すごいね … 」

「んだ、大当たりだ」


うなずき合ったユイとアキ。

『逃げるのもう嫌なんです … 下手でもいい、不完全でもいい、自分の声で歌って、笑顔を届けたい!』

『私の声がレコードになるんですか? … 鈴鹿ひろ美の名前で?』

アキは見ました。

反対のステージ袖で満面の笑みをたたえる若き春子を、その目に光る涙を …

< その少女の姿は、それっきりもう見えなくなりました … >

… … … … …

一番を歌い終わったひろ美は、今一度春子の顔を見て、そしてスタンドからマイクを外して、花道を歩き始めました。

静まり返っていた観客席から、一斉に拍手と歓声が起こりました。

♪ … 来てよ その火を 飛び越えて 夜空に書いた アイム ソーリー

感極まり、ひろ美を見つめる太巻。

♪来てよ その川 乗り越えて ~

三代前から マーメイド 親譲りの マーメイド …

「なんつった今?」

かつ枝に尋ねた美寿々。

「『三代前からマーメイド』だと … 夏ばっぱのことだべ?」

それを聞いて微笑む夏。

「あの野郎、さては最初から決めてたな」

♪ … 好きよ 嫌いよ …

「なすて、あんたが泣いてるの?」

「すいません … 」


いつの間にか大泣していた太巻。

「拭けほら、涙で顔がテッカテカだぞ」

… … … … …

ひろ美は見事に歌い切りました。

割れんばかりの拍手、喝采 …

ステージ袖の春子と微笑みを交わす、ひろ美。

そして、長い長いひろ美の闘いが幕を閉じたのです。

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