NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年10月05日 (土) | 編集 |
第6話

見知らぬ男と手をつないで歩く、め以子。

赤嶺さんの家は、すぐ近くのはずなのに、それどころか、辺りに家など見当たらなくなってきました。

「ねえ、ここお家ないよ」

「 … そうだね」


心細くなってきた、め以子が男に尋ねると、そう答えただけで、どんどん人気のない道を歩いて行きます。

「赤嶺さんって、お家だよ」

「もうちょっとだから」


和尚の言葉を思い出した、め以子。

『人さらいが出とるそうだからな』

め以子は、男の顔を見ました。

男は微笑みましたが、め以子にはその顔が不気味に見えたのです。

思わず振りほどいた手を男はまたつかみ直しました。

「離して!」

しっかりと握った男の手に咬みついた、め以子。

「あっ、痛てっ!」

手を放したスキに逃げ出しました。

「あ、待って、待って!」

男は、慌てて追いかけてきます。

一生懸命に逃げる、め以子。

坂道を駆け上がると、レンガ造りの立派な建物が見えて来て … ちょうど、白衣を着た大柄な男が出てきました。

「助けて!」

その男は、手に鎌を持っています。

「その子を捕まえろ!」

追い着いた男が、その大柄な男に向かって言いました。

… えっ、ふたりは仲間?

… … … … …

「亡くなった赤嶺先生は、いちごの研究をしてたんだよ」

そこは、大学の実験農場でした。

男たちは、赤嶺という人の教え子たちだったのです。

「これが、いちご?」

畑を見ながら、め以子は尋ねました。

ハンチング帽の男から、め以子が病気の祖母にいちごを食べさせたいという話を聞いた大柄な男が、残念そうに言いました。

「 … あげたいんだけど、もう生る時期過ぎちゃってるんだよな ~ 」

「探そう、どっかに残ってるかも知れないし」


ハンチングの言葉に、め以子は微笑んで、畑に入りました。

葉をかき分けて、いちごを探す3人。

「僕たちの夢でもあるからね … 限られた、ご大家の人たちだけじゃなくて、誰でもいつでも、いちごを食べられるようにしたいっていうのが。

お祖母ちゃんにも、ぜひ食べてもらいたいよ」


葉の中で、め以子の手が何か塊りに触れました。

「あった ~ 」

そこに、3粒にいちごが残っていました。

… … … … …

開明軒。

「め以ちゃん、ちょっと遅すぎやしませんか?」

時計を見ながら山本が心配そうに、イクに言いました。

もう午後4時を回っています。

「その辺で油売ってんだろ?」

「でも、おやつ食べに帰って来てませんよ … おかしくないですか?」

「確かにね … 」


顔を見合わせたイクと大五。

… … … … …

その頃、め以子は譲ってもらった、いちごの入った袋を手に家路を急いでいました。

走り回ったり、畑でいちごを探したりで、さすがに少し疲れてきました。

「ふ ~ 」

石段に腰を下ろして、ひとやすみ。

… お腹も空いてきました。

「ひと粒だけ … 」

そうつぶやくと、袋からいちごをひとつ取り出しました。

「いただきま~す」

… … … … …

人さらいのこともあるので、心配になったイク。

め以子を捜して寺までやって来ると、源太たちが遊んでいました。

「源ちゃん、め以子見なかった?」

「あいつ、帰ってないの?」


随分と前に店の前で、め以子に会っていた源太は驚いています。

「ああ、ありがとう … でも、大丈夫だから心配しないで」

「おばちゃん、俺も捜す!」


… … … … …

「 … こっちだったよね ~ 」

実験農場までは、男から逃げるために無我夢中だったので、周りの景色など覚えるヒマもありませんでした。

め以子が少し道に迷っていると、まずいことににわか雨が降ってきました。

… … … … …

「もうちょっと、もうちょっと、もうちょっと … 」

自分に言い聞かせながら歩く、め以子、髪も着物もずぶ濡れです。

「あっ!」

つまずいて転んだ拍子に、いちごが入った紙袋を水路に落としてしまいました。

慌てて、水路に入って袋を拾いましたが …

「えっ?!」

袋の中は空っぽ … 急いで、手探りで水の中を探しました。

「!!」

何かを踏んづけた感触 … 

「うそっ?!」

いちごを踏み潰してしまいました。

… … … … …

「いた ~ !!」

め以子を見つけた、源太。

駆け寄る、イク。

「あんた、何やってるの?! ほれ、さっさと上がんな!」

水路の中、手のひらの上の潰れたいちごを見つめたまま動かない、め以子。

「何やってるの? さっさと上がんなさいって!」

「 … いちご、落としちゃって」

「えっ、いちご?」

「お祖母ちゃん、いちご食べたがってたから … 」


イクは、め以子が今まで何をやっていたのか、理解しました。

「分かった … 分かったから、上がりな」

それでも、まだ水路に落としたいちごを探そうとする、め以子。

「でも、お祖母ちゃん、いちごなら … 」

「いい加減にしなさい!」


め以子の頬を叩いた、イク。

「あんたが病気になったらどうすんだよ?

そのことで、一番悲しむのはお祖母ちゃんなんだよ!」


イクは、め以子を引っ張り上げると抱きしめました。

め以子の手には潰れたいちご、それをじっと見つめている源太でした。

… … … … …

家に戻った、め以子は、トラの部屋の前まで来て、障子に手を掛けました。

しかし、どうしても開けることができずに、その場を離れました。

台所にしょんぼりと座って、ため息をついた、め以子。

「 … め以子」

後ろから抱きしめたのは、トラでした。

「おばあちゃん … 」

「いちご探しに行ってくれたんだってね … うれしいよ、ありがとう」

「でも、落としちゃった …

お祖母ちゃんは、いっつもおやつくれるのに、美味しい糠漬けくれるのに … 私は、ジャムもあげなくて、いちごも … 」


涙があふれてきて言葉にならなくなってしまいました。

「ご馳走さま … 」

め以子の耳元でささやいた、トラ。

「えっ?」

トラは、め以子と向き合うと、もう一度言いました。

「ご馳走さま、め以子 …

昔はね、食事を用意するのは今よりもっと大変で、お客さんに食事を出すために、馬を馳せて走り回って、野菜や魚を集めさせたんだって。

そこまでしてくれたことの感謝を『ご馳走さま』って言葉に込めたんだよ。

だから、『ご馳走さま』は、『馳せ走らせる』って書くんだよ」


トラは、め以子の手を取ると、手のひらに指で『ご馳走さま』とゆっくりと一字一字書いてみせました。

「だからね、ご馳走さま、め以子」

「ご馳走できてないよ … 」

「こんなに走り回ってくれたんだもん、十分ご馳走さまだよ。

お祖母ちゃんね、もう十分お腹いっぱいだよ」

「私、1個食べちゃった ~ 食べなければ、ちゃんともって来られたのに … 」


自分自身に悔しくて、涙が止まりません。

… … … … …

「め以子 ~ 」

バタバタと足音がして、ずぶ濡れ、泥だらけの源太が上がって来ました。

笑顔で、め以子の前に差し出した手のひらには …

ひと粒の真っ赤ないちごが乗っかっていました。

目を丸くする、め以子。

あれから、雨の中ずっと、水路の中を探してくれていたのです。

源太は、め以子の手を取ると、いちごを手渡しました。

「ふふ、じゃあな!」

さっさと帰って行く源太の後を追う、め以子。

「ありがとう、源ちゃん!」

振り向きもせずに駆けて行った後ろ姿に礼を言いました。

… … … … …

め以子は、きれいな水でいちごを洗うと、トラに差し出しました。

「おうおう、頬を真っ赤に染めおって、何を怒っておるのか? そなたは … 」

トラのおどけた口調に笑う、め以子。

「なになに、近こう寄れ … ほれほれ、もっと近こう寄れ」

め以子はトラの口にいちごを近づけて … 入れました。

いちごを味わうように食べるトラ。

「美味しい? お祖母ちゃん」

「 … ご馳走さま、め以子」

「うんっ!」


め以子はうれしくて、トラに抱きつきました。


卯野め以子、6歳の頃の出来事です …

… … … … …

< それから、赤ナスご飯とオムレツは、のちに『オムレットライス』という名前になりまして …

開明軒のオムレットライスと大層評判になりました >

… … … … …

< やがて、私は浮世からお暇をいただきました …

今は、糠床に住みかを替え、この台所の隅から、人知れずこの家を見守っている次第でございます >

… … … … …

大正11(1922)年春。

< め以子はその後、すくすくと育ち … すっかり大きくなりました >

三つ編みに袴、女学生姿の、め以子。

仏壇のトラに手を合わせた後、陰膳に供えた小さなオムレットライスを手に取りました。

「じゃあ、いただきます」

ひと口でペロリと食べてしまいました。

「う ~~ ん!」

美味しさに唸る仕草は幼い頃の、め以子でした。

< 立ち振る舞いは、変わらぬまま … >

急に背が伸びため以子は、鴨居におでこをぶつけることもしばしば …

< 大きく、大きくなってしまったのでございます >

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