NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年10月08日 (火) | 編集 |
第8話

「今日のご飯は何かな ~ ♪ 」

鼻歌まじりに帰宅しため以子、大五や山本、照生たち一同の視線が自分に集まっていることを感じました。

「 … な、何?!」

ちょっと待てと、手で合図した大五は、料理を一皿、め以子の前のテーブルに置きました。

「これ、食ってみろ!」

皿の上には、テニスボールほどの大きさの揚げ物が乗っています。

「あ、もしかしてこれ、新しいお料理?」

「うん、ちょっと食ってみてくれよ」


試作の料理を、め以子に食べてもらって意見を聞こうと待っていた訳です。

食い意地の張った … いや、め以子の意見はこういう時に結構参考になるのです。

テーブルについて、フォークとナイフを手にした、め以子。

め以子を囲んで、注目する一同。

まず、揚げ物を半分に割ると、中にひき肉に包まれたゆで卵が入っていました。

それを口に運ぶ、め以子。

「 … どうだ?」

め以子は眉間にしわを寄せて味わっています。

「うん … 美味しいんだけど … ちょっと、もそもそしてる?」

少し首をかしげました。

ため息をついた一同。

「口当たりだよな?」

大五も同じことを感じていたようです。

「うん、もっとこの黄身とかが、トロ~ンとしてたら … たまらないんだけどなあ」

「そうなんだよな ~ 口当たりの優雅さっていうのが、うちの身上だもんな」


しかし、卵は温度の調節がとても難しいのです。

「そうなんですよ、卵はね ~ いろいろとね ~ 」

「何知ったかぶってんだよ … 大体、お前なんで来てんだよ?!」


最近、開明軒に入り浸っている自称文士の室井幸斎に山本が突っかかりました。

「やだな ~ お客じゃないですか」

「客っていうのはな、金払うやつのことを言うんだよ! ねえ、おタマちゃん」

「そうだよ、あんた … いつ出るの? 小説」


従業員のタマにもツッコまれ、今書いているという小説を取り出しました。

「でもさ、きっとできるよ、お父ちゃんなら」

め以子はそう信じています。

… … … … …

そこへ、出かけていたイクが戻ってきました。

「あっ、め以子、それ食べたら、お祖母ちゃんのお部屋だったところ片付けて」

「ん?」

「家に帝大の学生さんが来るんだよ」

「 … 帝大?」


め以子は、カフェで会った男 … 『通天閣』をイメージして、渋い表情になりました。

「それがさ、社長のお隣のお宅が書生さん何人かおいてたらしいんだけど … 仕事で引っ越すことになって、引き取り先を探してるって話でさ。

家でもひとり面倒見てくれないかって、相談されてたんだよ」

「でも、いいんですか? … 一応、年頃の御嬢さんもいらっしゃるのに」


心配した山本がイクに耳打ちしました。

「そこが狙い目じゃないか ~ なんせ、帝大だよ、帝大 … 末は博士か大臣かだよ」

イクと山本は大五の顔を窺がいました。

腕を組んで難しい顔をしています。

「 … それはそれで心配かい?」

イクが尋ねると、大五は立ち上がって … イクの手を握りました。

「がんばってくれよ、母ちゃん」

「あいよ!」


ほくそ笑むふたり。

… … … … …

「お、お母ちゃん … 来るのって、どんな人?」

「何だい、気になるのかい?」


イクは懐から1枚の写真を取り出しました。

「社長に借りてきてもらったんだよ、名前と顔ぐらい知りたいじゃないか」

手際のいいイクでした。

その写真を見て、驚くめ以子 … 何人かの学生の中に紛れもなく『通天閣』の姿がありました。

「 … どの人?」

恐る恐るイクに尋ねため以子。

「え~とね … この人」

イクが指でさしたのは、『通天閣』 … の隣に立っている学生でした。

「近藤さんっていうんだって」

め以子は胸をなでおろしました。

… … … … …

その夜、台所で糠床をかきまわしながら、め以子は写真の近藤の顔を思い出していました。

自然とにやけてきます。

< そうだね ~ 近藤さん、なかなか男前だったね >

め以子は何を思ったのか、手に取った糠を自分の頬に塗りたくり始めました。

< 何やってんだい?

あっ、ああ ~ 糠で磨いてんのかい? >

… … … … …

次の日、割烹室での実習授業中。

「つるっつるは、つるっつるだけど … 何か臭いよ?

うん、新しい米糠でやったら?」


め以子の頬に鼻を近づけて桜子は言いました。

「ちょっと、面倒くさくて … 」

「でも、何で急に美容に興味が出たの?」


不思議そうに尋ねた民子、め以子と違って決して実習の手は休めません。

「 … 実はさ、家に学生さんが下宿することになって」

め以子は、声を潜めてふたりに話しました。

「え~っ?! … 何処の?」

「帝大 … 」

「まさか、『通天閣』だったりして … 」

「違う、違う! 近藤さんっていう、きりっとした学生さん」


他人事ながらはしゃぐ桜子。

「あ、でも … その人、割に小柄みたいなんだよね」

「気にし過ぎ … それに一緒に暮らすってなったら、いいところ一杯見せられるんじゃない?

見かけだけじゃなくて」

「そう? ~

そうよね … 中身とか性格とか、そういうところが大事なのよね ~ 」


民子の言葉に気をよくしため以子です。

「その通りです」

肩を叩かれて、め以子が振り向くと、そこには割烹の教師、宮本が立っていました。

「大切なのは、女性としての嗜みですよ ~ つまみ食いに夢中になって、鍋を焦がさないような」

火にかけたままの鍋に目をやって、慌てているめ以子に、宮本は追い打ちをかけました。

「糠床の匂いも気をつけた方が、よろしいかと思いますよ」

「あ、はい … 」


… … … … …

帰宅しため以子は、俄然張り切り出して、学生が入る部屋の掃除を始めました。

布団を干して、畳みをあげて叩き、部屋にハタキをかけ、文机を磨き、電気の傘を拭き … これでもう迎え入れ体制は万全でした。

… … … … …

「いよいよ今日よね ~ 未来の旦那様が来るの」

弁当の時間、桜子がからかい気味に言いました。

しかし、強張った顔のめ以子 … 柄にもなく緊張しているようです。

「やめてよ ~ からかうの」

「でも、お部屋はきれいにしたんでしょ?」

「部屋はね …

でも、私が … こういう時って何着たらいいのかな?」

「洋装は? 素敵なの作ったって言ってたじゃない?」

「 … いきなり、おめかしし過ぎじゃない?」


民子は、普段の銘仙でいいのではと答えました。

「地味すぎない?」

「じゃあ、振袖」

「お見合いじゃあるまいし!」


意外と難しいものでした。

「こういう時の服装こそ、お作法で教えてほしいわよね。

お辞儀とか挨拶ばっかりじゃなくてさ」

「そんなにこだわらなくてもいいんじゃない? 普段通りで」

「 … そりゃあ、民ちゃんはそれでいいよね ~ できるだけ、民ちゃんみたいに、小さく可愛らしく見せたいっていうか … 」


その時、ふいに桜子が口走りました。

「あっ、確か背を低くする方法 … 載ってたような … 」

「何それ??」


… … … … …

放課後、甘味処。

「ここ、ここ!」

お汁粉を食べているめ以子の前に雑誌を広げて置いた桜子。

それは女学生向け雑誌の相談コーナーでした。

『 … 背が高いせいで殿方から、まったく見向きもされません。付け文はおろか、お見合いの話もありません。

このままでは将来が不安です。

背が低くなる方法をご教授ください』

まるで自分の境遇そのものでした。

「 … この人、私?」

「答えは?」


『大変、お悩みのようですね。

ですが、残念ながら、背を低くする方法はありません』

め以子は雑誌を置いて、天を仰ぎました。

しかし、回答にはまだ続きがありました。

『私どもとしては、背が高いことを魅力的に見せることをお勧めします。

洋装などなさってはいかがでしょう? 素敵だと思います。

もっと自分に自信を持って … 』

桜子が読み上げるのを聞いていた、め以子。

「そんな答えで答えって言うな!!」

思わず、声をあげ、テーブルを叩いて立ち上がっていました。

「はしたないわね ~ 」

他のテーブルの客たちが眉をひそめてこちらを見ています。

「すいません … 」

すごすごと座り直した、め以子でした。

… … … … …

「でも、これ一理あるよ ~ 最後まで読んでなかったでしょ?」

その続きを読み始めた民子。

『ですが、もし小さく可愛らしく、野に咲く花のような風情をお望みなら、立ち振る舞いを研究なさってはいかがでしょう?

小さくとも、堂々としている人は大きく見えますし、大きくとも、つつましいという印象を与える方もいらっしゃるのではないでしょうか?』

民子はニッコリとめ以子を見ました。

「でも、私 … 別に立ち振る舞いは普通でしょ?」

「普通じゃないわよ! 声、デカすぎ、弁当もデカすぎ」

「そうかな? ~ 」


速攻で桜子に否定されましたが、本人は納得できないようです。

「あっ、め以子、民子のマネをすればいいのよ!」

「えっ?」


桜子の言葉に民子本人も驚いています。

「えっ、でも … マネってどうすれば?」

「私のマネなんか、や、やめた方がいいわよ … 絶対、かっこよくないわよ!」


必死になって断る民子にめ以子は言いました。

「今、謙遜はいいから」

「 … それに、そんなに何か違う?」


皆それぞれ、我が身のことになると自覚がないようです。

「あっ、歩幅は違うかも … 」

… … … … …

店を出て、確認すると … め以子の2歩を民子は3歩で歩いていることが分かりました。

「私、大股だったんだ ~ 全然気がつかなかった」

背の高さ、足の長さも大分違うからでしょう。

「 … 私と一緒に歩くの大変じゃなかった?」

「いい運動になるから」


そんなことは気にしていないように、民子は朗らかに笑っています。

「 … 可愛い」

同性の自分からみても、そんな民子は愛おしく思えました。

「あとは、これよ ~ この奥ゆかしい受け答え」

桜子の言葉にうなずいた、め以子。

「私、がんばるっ!

じゃなくて … 頑張ります」

しおらしく言い直しため以子でした。

… … … … …

身をかがめて小股で歩く、め以子。

店の中を窺がいながらドアをやさしく開けました。

「ただいま戻りました ~ 」

そんなめ以子の仕草をトイレを我慢しているのかと勘違いしたイク。

「あ、ついでにご不浄の紙足しといて」

「違うよ!

じゃなくて … 違いましてよ」


カバンをそっと置くと、ゆっくりとイスに腰かけました。

「お母様、今日いらっしゃる方は、もういらっしゃって?」

「はあ?」


聞き直したイク。

「今日いらっしゃる方は、もういらっしゃって?」

思わず吹き出すイクとタマ。

「何で笑うの?」

「だって、あんたさっきから ~ 」

「歌舞伎の女形みたいですよ」


ふたりに大笑いされため以子は頬を膨らませています。

そんなめ以子にイクは言いました。

「まあまあ、気持ちは分かるけどさ ~

一緒に暮らすわけだし、気取れば気取るだけ、あとが恥ずかしいよ」

「別にそんなんじゃないけど … 」


… … … … …

その時、ドアの開く音がしました。

緊張して、振り向くめ以子 … 下駄をはいている足元が見えました。

立ち上がって、イクの後ろに隠れため以子。

そして、そっと入口の方を覗くと … 写真で見た、近藤が立っていました。

め以子は微笑みました。

しかし … 

「あっ!」

近藤の後ろから『通天閣』が入って来たのです。

「あっ、あ … 」

… 次の言葉が出てこない、め以子でした。

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