NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年10月11日 (金) | 編集 |
第11話

「これって、付け文よね? そうよね?」

学校に着いため以子は、袖に入っていた手紙を桜子と民子に見せました。

「どう見てもそうでしょう?」

うなずく桜子。

「いたずらじゃないわよね … 桜子、まさかこれ入れたり?」

「してない、してない!」

「じゃあ … 」

「め以子、おめでとう!」


桜子がめ以子に抱きつきました。

「 … こういうの危なくない?」

手放しで喜びあうふたりに用心深い民子が水を差しました。

「だって、この人が良からぬこと考えてたりしたら … ねえ?」

「大丈夫じゃない? 相源寺って割とひと目もあるでしょ?」


反対に楽観的な桜子。

「 … 行かない方がいいかな?」

め以子に少し迷いが生じました。

「じゃあ、私たちもついて行けばいいじゃない?」

「本当?!」


… … … … …

帝国大学、建築学科教室。

窓辺に立ち、得意の考えるポーズを取っている悠太郎。

「おい、陽ささないんだけど」

机で本を読んでいた近藤が注文をつけました。

背の高い悠太郎に窓辺に立たれたら、陰になってせっかくの陽が部屋に入って来ないのです。

「比熱ってどうやったら理解できるんやろ?」

しかし、悠太郎の口から出たのはそんな言葉でした。

「そんなの分からない奴いるのか?」

「下宿先の子に勉強教えとったら、何処が分からへんか分からへんって … もうやめるって」


昨晩のめ以子の件をまだ気にしていたようです。

「まあ、本人がそう言うなら、それでいいんじゃないか?

別に比熱分からなくても死ぬ訳じゃあるまいし … 」


身も蓋もないような、近藤の答えでした。

「だって、興味が持てなきゃ、勉強なんか苦痛なだけじゃないか … 別に無理やりすることじゃないだろ?」

「興味?!」


… … … … …

悠太郎が卯野家に戻ると、厨房では相変わらず大五達が新作料理に手を焼いている最中でした。

開店の準備をしているイクに悠太郎は尋ねました。

「あの ~ め以子さんの興味があることって何ですか?」

「えっ、な、何で?」


唐突にそんなことを聞かれて、イクは戸惑いました。

まさか、この人、め以子のことが …

「学問の為です」

「学問?」


当てが外れました。

「飼育記録でもつけるの?」

「いえ、生物学の専攻ではありませんから」


従業員のタマの冗談にも、マジに答えた悠太郎です。

「でもあれよね ~ 女将さん。

お譲さんの興味って言ったら、食べることだけよね?」

「 … 食べること?」

「そう、あの子の興味は食べること … たったひとつの取柄は『舌』」


… … … … …

「こらっ! 誰が食っていいって言ったんだよ?! この似非文士が!」

勝手に入り込んでいた室井幸斎が、断りもなく試作の料理をつまんだのを咎める山本の声が聞こえてきて … 悠太郎は厨房を覗き込みました。

「何、作ってはるんですか?」

「ああ、悠さん … スコッチエッグってやつなんだけどな ~ 」


揚げ物の中に入れた卵の黄身をトロッとした状態で出したいのですが … 揚げると、どうしても中のゆで卵に火が通り過ぎてしまうのでした。

考え込む悠太郎。

… … … … …

放課後、め以子は指定された時刻に相源寺の境内で『付け文の君』を待っていました。

少し離れた木の陰からその様子を見守る桜子と民子。

「相当、緊張してるね」

桜子の言葉にうなずいた民子。

「 … 大丈夫かな?」

突然、め以子が腰を屈めました。

どうやら、背を低く見せようと思ってとった行動のようです。

しばらくそのままでいましたが、顔をゆがめて元の姿勢に戻ってしまいました。

「あきらめた?」

ふたりが笑っていると、ひとりの学生がめ以子に近づいていくのが見えました。

「来た!」

… … … … …

小柄なその学生は、め以子の前に立ってお辞儀をしました。

同じように頭を下げた、め以子。

「何処か、座れるところにでも … 」

「 … はい」


め以子は、自分の肩ぐらいの身長の男の後に従います。

その後をつける桜子と民子。

学生とめ以子は、甘味処に入って行きました。

… … … … …

しばらくすると、学生がひとり、め以子を残して店を出て帰って行きました。

急いで、桜子と民子が店に入ると … め以子はぼんやりと座ったままでした。

「彼、照れて、先帰っちゃったの?」

民子が尋ねましたが、何も答えないめ以子。

「どうしたの? 手でも握られた?」

め以子の前の席に腰かけながら桜子が聞きました。

「あ … 」

そう言ったまま、うつむいてしまっため以子。

「どうしたの?」

突然、顔をあげて言いました。

「民ちゃん、今の人どうだった?」

「えっ?」

「民ちゃんに以心伝心の人がいるかどうか … 聞きたかったみたい」


驚くふたり。

「まだるっこいことしないで、自分で聞けって話よね ~ 男のくせに …

ああ、でもよかったよ ~ 私の方もあの人は、ちょっと … だったし」


目に涙をいっぱい溜めながら、何とか明るく話そうとしているのが分かりました。

「だって、並ぶと、つり合い取れないんだもん!

あの人、私には … つんつるてんよ!」

「つんつるてん、か?」


笑顔で応えた桜子でしたが、民子は複雑な顔をしています。

「そうそう ~ 私には、つんつるてん … 」

… … … … …

足どりも重く、落ち込んだめ以子が帰宅すると、店の方から歓声が聞こえてきました。

そして、拍手 …

厨房の様子を窺がうめ以子。

大五や山本、照生の他に、室井や悠太郎までコック服を着ています。

「あっ、め以ちゃん、ちょっとこっち来なよ! 面白いよ ~ 」

室井が手招きしましたが、め以子は断りました。

「いい … 取り込み中みたいだし」

「そんなこと言わねえでよ、いい勉強になんぞ!」


大五が何かおかしなことを言いました。

「 … 勉強?」

「そうそう ~ そんなデカい背じゃ、嫁の貰い手もないかも知れないんだから、せめて料理の腕ぐらい磨いて … 」


照生が悪気はなく言った冗談でしたが、今のめ以子にはキツ過ぎるひと言でした。

「 … おい、どうした? め以子」

大粒の涙が頬をつたっています。

「好きでなったんじゃないから … 好きでこんなに大きくなったんじゃないから」

慌てふためる男たち。

「お、お前、腹減ってるのか? 飯食いな、飯」

め以子の涙の理由 … 空腹しか思いつかない大五でした。

戸を閉めて立ち去るめ以子。

「俺、そんなにひでえこと言っちゃったかな?」

困惑する照生。

考えるポーズの悠太郎 …

… … … … …

め以子が居間に下りると、悠太郎が読書をしていました。

一瞬、躊躇しましたが、そのまま無視して通り過ぎようとすると … 悠太郎が声を掛けてきました。

「食事は、店終わったら作ってほしいって頼んどきました」

「西門さんは?」

「手間になるんで、僕も一緒にとお願いしました」

「 … 西門さんは、悲しい思いしたことないですか?」


どうしてだろう、悠太郎に尋ねていました。

「何がですか?」

「背 … すごく大きいじゃないですか?」


本に目を落としたままの悠太郎。

「男の人はないですよね … 」

ため息のめ以子 …

おもむろに話し出した悠太郎。

「 … 歩いてるだけで、珍しいもの見るような目で見られたりはしますよ。

『通天閣』って、陰で言われたり」


ドキッ

「普通に話してるのに、『偉そうや』って言われたり …

でも、僕は女の人やないですから、あなたほど傷つくことは多くはないと思います」


… … … … …

「男はやはり、見上げてほしいという人も多いですから … あなたにとっては、腹立たしいことも多いと思います」

初めて悠太郎の話にうなずくことができため以子でした。

「まあ、腹立たしいとまでは行かないですけど … 」

少し気をよくしため以子は食卓の上に置いてある煎餅に手が伸びました。

「けど …

あなたほど、そのことを都合よく使うことも多くはないと思います」


手が止まっため以子。

「都合 … よく?」

… この人は何が言いたいんだろう?

「あなたは自分が異性に好まれないのを、すべて背のせいにしてませんか?」

「だって、背が高いとそれだけで敬遠されるし!」

「そのこと自体は否定しません。

けど、それだけが理由やと思うのが、間違いや言うてるんです。

要はあなたが … 魅力がないんです!」


本から目を話して、め以子の顔を見ながらきっぱり言いました。

… … … … …

「ど、ど、どうして、あなたにそこまで言われなきゃならないんですか?

あなたに私の、な、な、何が分かるって言うんですか?!」


怒りのあまり、言葉が上手く出てきません。

「大してわかりませんけど …

僕はあなたのええところ、今のところ、ひとっつも見つけられていません」


悠太郎は、め以子の欠点をひとつずつ挙げ始めました。

「学問をしたくても、できない人間が一杯いる世の中で、あなたは学校に通わせてもろうているのに『勉強は嫁に行くから、どうでもええ』と言う。

『嫁に行く』というクセに、しみ抜きに対する知識ひとつない。

女性として見られたいと願ってる割に、女性らしい気遣いは何ひとつない。

周囲の迷惑を顧みず、がなり立て、クリームを飛ばしたのにも気づかない …

何の努力もせず、誰のことも好きになってないのに、好かれることばかりを願ってる。

… そういう、何の魅力もない人間にしか見れません」


決して間違ってはいないので、反論の余地がないのは確かでした。

だけど、昨日今日知り合った人に何故そこまで言われなきゃいけないのか …

「たとえば、100圓やるから、あなたに恋文を書けと言われても書けませんね。

まあ、僕に文才がないからかもしれませんが … 」


… … … … …

「勉強するわよ!」

勢いよく立ち上がっため以子 … これだけひどいことを面と向かって言われたのに、もう泣くことはしませんでした。

「勉強してやるわよ!

教師になれるぐらいしてやるわよ!

… それでいいんでしょ?」


部屋から教科書を持ってくると、悠太郎の読んでいる本の上に叩きつけました。

「 … 勉強、教えてください」

「少し後にしましょう … 空腹で気力が出ません」


涼しい顔でまた読書を始めました。

「先生、私、今からやりたいんですけど」

「 … じゃあ、自習で」


何だか、焦らしているような …

… … … … …

時計は、午後10時を過ぎました。

空腹に耐えきれないめ以子が煎餅に手を伸ばそうとした時、悠太郎がふたり分の食事を運んできました。

お盆の上には、スコッチエッグがふた皿乗っています。

「ああ、食べられるんですか?」

「食べる以外に何か用途があるんですか?」


ああ言えば、こう言う …

「まずは、いただきましょう」

いつの間にか、悠太郎のペースでことが運んでいるような気がするめ以子ですが … 取りあえず、腹が減っては何とやら ~

「 … いただきます」

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