NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年10月16日 (水) | 編集 |
第15話

開明軒は、今夜も千客万来、大繁盛です。

イクが話していたように日曜は特に忙しく店は満席、厨房では大五達が慌ただしく注文の料理をこなしていました。

それとは打って変わって、母屋の方は静かなものでした。

居間でめ以子がひとりきり、不機嫌そうな顔をして煎餅を食べています。

「遅い … 」

柱時計をにらんでつぶやきました。

試合はとうに終わったはずなのに、悠太郎はまだ帰って来ません。

「いや、何待ってるんだろう? 私」

ひとり、首をひねっため以子。

… … … … …

「ただいま戻りました ~ 」

悠太郎が帰ってきました。

「お帰りなさい」

居間に顔を見せた悠太郎、ご機嫌な雰囲気なのは、酒を飲んでいるからでしょうか。

「何食べてるんですか?」

「三輪屋の煎餅です」

「煎餅?」


いつもの悠太郎と違ってヘラヘラしています。

「 … 食べます?」

お愛想に聞くと、「是非」と言って腰を下ろしました。

「いただきます!」

煎餅をつかむとバリっとかじりました。

「あ、お茶入れますね」

「おおきに!」


ちょっと調子が狂います。

「お酒入ると、なんか感じ変わりますね」

「そっちこそ、何や今日は親切やないですか ~ お茶入れてくれるなんて」

「そ、そんなことないですけど … 」

「“けど”なんですか?」

「酔っぱらいが煎餅詰まらせて死んだら、寝覚め悪いですから」


め以子の憎まれ口にも今日の悠太郎は笑っています。

「分かります ~ 初めて意見が一致しましたね」

「ご機嫌ですね ~ 

何かいいことあったんですか?」


すると悠太郎は待っていましたとばかりに答えました。

「我が校は2番だったんです」

「へえ ~ 1番じゃなかったんですか?」


お茶を注ぎながらめ以子 …

「何言うてるんですか?

2番が一番ええんですよ、次は1番だって思えるやないですか?」

「そういうもんですかね … 」

「そうですよ ~

弁当も美味かったし … お友達、料理上手いですね ~ 可愛らしいし、気がつくし …

ホンマにあなたたち友達なんですか?」


急に真顔に戻って尋ねました。

「『心の友』でございます」

悠太郎の目の前に湯呑みをドンっと置いて、にらみつけました。

… … … … …

次の日。

登校しため以子は、なんとなく浮かない気持ちを、軽く頬を叩いて振り払って、笑顔で教室に入りました。

「おはようございます ~ 御機嫌よう、桜子様、民子様」

早速、昨夜、悠太郎から聞いたことを民子に伝えました。

「お料理上手で気がついて、可愛いって言ってたよ、民ちゃんのこと」

「ああ、そうなの … 」


しかし、民子の反応はいまいち …

不審に思っため以子。

「 … なんか、おセンチになってない?」

「通天閣、好きな人いるらしいよ」


代わりに答えたのは桜子でした。

「ええっ?」

「それとなく、つきあっている人いるか探り入れたらね … 」


… … … … …

「そういう方はいませんけど … 」

「その“けど”って何ですか?」

踏み込んだ、桜子。

「“けど”としか、言いようのない関係なので … 」

ハッキリと言わない悠太郎に、民子は自分で尋ねました。

「それ、どういう方なんですか?」

… … … … …

「西門さんの意中の方っていうのは、よく食べて、一生懸命で明るくて、見てると自然と元気になるような方なんですって」

悠太郎本人からそう聞いたと、民子は沈んだ顔で話しました。

… … … … …

授業を終え、帰宅しため以子は、常連の室井が店の前でひっくり返っているところに出くわしました。

「どうしたんですか? 室井さん」

「ああ ~ 階段 … 」


見ると、店の入り口に上がる木製の階段の板が腐って外れていました。

「ああ、また腐っちゃいましたか ~ 」

ガタがきていた階段が、室井が足を掛けた時に壊れてしまったのです。

転んだ拍子に放り出してしまった原稿用紙を拾い集める室井。

それを手伝いながら、め以子は尋ねました。

「最近、小説うまくいってます?」

「いや ~ 主人公が、ある女を好きになるっていう出来事が、今ひとつしっくりこなくて …

この女っていうのが、何の取柄もない女で、僕としては、何の取柄もない清々しさのようなものに惚れてほしいんだけど ~ これがなかなか … 」


一瞬考えため以子。

「何の取柄もないんだけど … 見てると元気になる … とか?」

「 … 元気?」

「私の知り合いは、見てると元気になる女性が好きみたいです」

「ああ、あるかも知れないね ~ そういうことは」


め以子の話に腕を組んでうなずいた室井。

「僕もめ以ちゃん見てると、元気になるもの」

「 … 私、何の取柄もないってことですか?」


少し不機嫌な顔になっため以子を見て、室井は吹き出しました。

「違う違う、そうじゃないけども ~

あの、め以ちゃんの食べっぷり見てると、何かつまんないこと、どうでもいい気になることもあるって … そういうこと」

「へえ ~ そうなんですか … 」


原稿用紙を拾い続けながら、め以子は考えました。

いつか誰かにも同じようなことを言われたような …

… … … … …

「!! … うそっ?!」

ようやく思い当たりました。

「め以ちゃん?」

め以子の様子がおかしくなったことに気づいた室井。

「うそ ~ !!!」

め以子は、持っていた原稿用紙をくしゃくしゃにして放り出すと、家の中に駆け込んで行きました。

… … … … …

家に上がっため以子は、ひとしきりウロウロした後、台所へ行き、糠床を取り出してかき混ぜ始めました。

< 落ち着いて、め以子 … 落ち着いて >

「西門さんの意中の方っていうのは、よく食べて … 」

「ホンマによう食べはりますね ~ 」

「一生懸命で明るくて … 」

「一生懸命やってくれはったのに … 」

「見てると自然と元気になるような方なんですって」

「 … あなたを見てたら、元気が出るってことです」

め以子の頭の中で、民子から聞いた話と悠太郎が自分に言った言葉が交互に浮かんでは消えました。

… … … … …

無意識に手に取った糠漬けのキュウリを丸かじりするめ以子。

そのまま仰向けにひっくり返りました。

「 … 私が、民ちゃんの恋敵???」

何だか悲しくなってきました。

< まず、西門さんの気持ちを確かめた方がいいんじゃないかね? >

… … … … …

「だ、大丈夫ですか?!」

ひっくり返っているめ以子の顔を慌てて覗きこんだのは悠太郎でした。

突然、目の前に現れた悠太郎の顔、驚いため以子は、跳ね起きました。

「 … 倒れはったのかと思った」

ホッと胸をなでおろした悠太郎。

「あっ … 心配してくれたんですか?」

「そらそうでしょ ~ どう見ても、糠漬けつまみ食いして、ぶっ倒れたとしか思えないやないですか?」


め以子の両手には、かじりかけのキュウリがしっかり握られたままでした。

自分の部屋に戻ろうとした悠太郎ですが、何か思い出したように振り返りました。

「あの、ヒトデって食べられるものもあるらしいですよ」

「えっ?」

「ヒトデ … 気にしてたやないですか?」


「好きな人、人、人 … ヒトデはなんですか?」

… 思い出しました。

「それで、わざわざ調べてくれたんですか?」

「まあ、僕もちょっと気になったんで … 」


口から出まかせに言ったことを、ちゃんと覚えてくれていたなんて … め以子は困惑していました。

< 何分、殿方から女性として見られたことがないめ以子でございます …

そのようなおなごが親友の思い人が、自分のことを思っているかもしれないという、込み入った局面に出くわすと妙な考えをするものでして … >

布団に入っても、あれこれ考えてなかなか寝付けないめ以子。

「 … でも、私は別に好きじゃないのよね?」

自問自答しました。

おもむろに布団から起き上がっため以子。

「私が嫌われればいいのか?!」

< … てな具合に、め以子はねじれた塩梅の決心をしてしまったのです >

… … … … …

次の朝が来ました。

「悠太郎さん、おはようございます」

「おはよう!」


庭で竹刀の素振りをしている悠太郎と照生が挨拶を交わしています。

その後すぐ、め以子も前を横切りました。

「おはようございます」

「気軽に声を掛けないでくださいませ!」


悠太郎の方を向きもせずに立ち去るめ以子、首をひねる悠太郎 …

… … … … …

朝の食卓。

「どうぞ」

め以子は納豆の入ったドンブリを悠太郎の前に差し出しました。

「えっ?」

戸惑っている悠太郎。

「世話になってるくせに、うちの納豆が食べられないって言うんですか?

… 嫌なら、出てけばいいのよ!」


意地悪そうな顔で言い放っため以子をイクが咎めました。

「何言ってんだよ? あんたは!」

… … … … …

休み時間。

睡眠不足と無理な態度を続けたせいで、め以子は机にうつらうつら臥せっていました。

耳元に民子と桜子の会話が聞こえてきます。

「 … そんなことになるの?」

「そうそう、仲のいい友達同志が同じ人、好きになっちゃうの」


め以子はハッとして立ち上がりました。

「そんなんじゃないわよっ!」

… 桜子の読んでいる小説の話でした。

… … … … …

帰り道、橋の上で佇むめ以子。

「 … 疲れた」

不意に水面にいくつのも波紋が … 空を見上げため以子、にわか雨でした。

「あの ~ 」

振り向くと傘を差した悠太郎がいました。

「ついでやし、一緒に帰りましょう」

め以子に傘を差し掛けて来ました。

しかし、め以子は拒んで先に歩き出しました。

「け、結構です! 男女7歳にして … ですから!」

「それは、こないだ、ご自分で否定してたやないですか?!

僕は、男に入らないんでしょ?」

「先生に見つかったら、怒られる」

「先生、こんなところまで、来はらへんでしょ?」

「うちの先生は割といるんです! この辺にも」

「じゃあ … 」


あくまでも相合傘を拒むめ以子に悠太郎は傘そのものを差し出しました。

「あなたに風邪をひかれるのは嫌なんです」

「私が風邪をひこうがどうしようが、あなたには関係ないと思いますけど … 」


悠太郎の目を見て話せません。

「傘を貸さなかったから、風邪をひかれたという状況を目の当たりにするのは、僕の主義やありませんから!」

目の前に差し出された傘。

しかし、め以子は受け取ることができません。

「 … 好きになりませんから」

「えっ?」

「こんなことで … こんなことくらいで、私はあなたのこと好きになりませんから!」


泣きながら走り出していました。

… … … … …

め以子が土砂降りの中、店の前まで帰って来ると、先日と同じように人が倒れていました。

背広に白い靴、ステッキを持った紳士が足を押さえてうずくまっています。

「大丈夫ですか?」

駆け寄るめ以子。

修理したはずの階段がまた壊れていました。

… … … … …

肩を貸して、紳士を店内に運び込んだめ以子。

何事かと心配顔のイク。

「階段落ちちゃって、足ひねられたみたいで … 」

「申し訳ありません … 今、お医者の方を」


厨房から大五も出てきて、頭を下げました。

「申し訳ございません … 踏み板がいかれているようで」

その言葉を聞いた途端、紳士の顔色が変わりました。

「知っていたということか?

危険なのを、知っていたということかね?!」


ステッキを叩きつけて、激昂する紳士。

「あ、いや … いかれてるということは … 」

「私は、そういう輩に虫唾が走る性質でね!」


紳士は痛む足を引きずりながら出口に向かいました。

「待ってください! 今、お医者様を!」

「いらんっ!」


め以子の言葉にも、聞く耳持たずに店を出て行ってしまいました。

… … … … …

紳士が外に出た時、ちょうど帰ってきた悠太郎と出くわしました。

「大丈夫ですか?」

痛む足を抑えている紳士を見て、手を貸そうとしましたが、反対に怒鳴り返されてしまいました。

怒りが収まらず、罵倒を浴びせながら去っていく紳士の背中を見送った悠太郎。

その様子を店から覗いていため以子でした。

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